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壱号ブログ

雨月のブログです。BLサイト「イチゴウニゴウ。」運営中。

   

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よく考えたら、利休二日連続で切腹だな!

父「今年、雨月家の稲刈りは十月の第二週末とする」
雨月「父上! 12日、13日に台風がくると物見が申しております!」

父「ならば、11日のみにてけりをつける!」

雨月「! 父上、それはあまりにも無謀でございます。毎年三日かけてやっているのに……っ」

父「無謀だの何だの、御託はどうでもいい。やるのだ! そうでなければ、来週皆都合が悪いから……俺とお前の二人だけで稲刈りしなきゃならんくなる!(血涙)

という、のっぴきならぬ理由の元、刈りに刈りまくって……終わらせました、稲刈り。
結局一日じゃ終わらず、二日目突入して、いつ雨降るかって恐怖と戦いながらではありましたが、
何とか雨が降り出す前に……。。。

……へん! ざまぁみろ、台風! 俺たちの勝ちだ! と、筋肉痛で満身創痍の体で言ってみる。
はぁ……ホント、この季節に台風なんて、マジで勘弁。。。


なんて、這う這うの体で視聴した今週大河。


官兵衛による「本領安堵詐欺」の回想シーンからスタートし、領地替えとなった家康のシーンになるわけですが……このドラマでは奥州という国が存在していないので、家康が領地替えされた理由が単なる嫌がらせになってますね。

てか、ここで官兵衛がやって来て、「領地替えはさぞご不満でしょうが、天下のために我慢してつかぁさい」と言い出したのに、噴く。

何なんでしょう? この「うちの秀吉ちゃんが無理言ってごめんね」みたいなノリ。
お前は秀吉の保護者か! それとも、天下泰平の使者きどりか!

それにそもそも、お前にんなこと言われなくても、家康は分かってるから! 秀吉と「関東の連れション」した時から、色々考えてるから! 

全てを分かってる相手に、「お前は分かってないようだから、教えてやるよ」と言わんばかりのどや顔で、忠告(しかも、具体性一切なしの「天下のため」一点押し)するのは切れ者のすることじゃない。
岡田官兵衛よりも、寺尾家康のほうが数倍上手に見えてしまうだけに余計そう思ってしまう。

で、その後、「いえ、私は軍師です。軍師は面子など気にしません」という言葉に、いや、お前ほど自分の保身に凝り固まってる奴はいねぇよ! と盛大に突っ込んでる間に、いてもいなくてもまるで問題なかった秀長が、「官兵衛、後は頼む」と言わされて、ご退場。

そんで、朝鮮の使者と会うことになるのですが……「できないと、俺の首が飛んじゃうから怖くって嘘吐いちゃった!」って……小西行長ってこんな体たらくをやらかしちゃうような人だったっけ? いくら何でもそりゃねぇだろと思うけど……あとで調べてみよう。


でも、行長。官兵衛に相談するのはやめといたほうがいいよ。そいつは安請け合いしといて、あっさり裏切る奴だから! と思っていたら、秀吉に意見したのは利休。官兵衛はだんまりです。

そんで、利休は切腹っていう…………なんてこった。まさか「江」よりもお手軽な利休切腹を目の当たりにすることになるなんて!

あっちも、いきなり利休が「死にたい、死にたい」言い出したり、「私が一番大事なのは『好きか』『嫌いか』なの!」という子どもか! 理論だったり滅茶苦茶でしたが、一応……本当に一応、譲れない茶の美学のために殉じたってことになってました。

なのに、今回は茶道への美学も糞もありません。
政治に口出しし過ぎて、秀吉の逆鱗に触れたから切腹? 茶人で爺の自分じゃ、戦場では役に立たないからいいのですって……どういうことなの?

これじゃ、利休が何のために死ぬのかも、死ぬ間際まで茶を立てていたんだかも分かりません。
こんなだから、利休が死んでも秀吉も全然悲しまないんだよ!

さらには、それ以降行長が一切出てこないし。。このドラマでは、利休が死ぬに至った原因の張本人なのに……このへんもまた、やっつけ感満載で非常に萎える。

嗚呼……こんなに感慨も糞もない利休切腹は初めてだYO!

まぁ、それ以上に思うのは……なんであんだけの口答えで利休は切腹なのに、あれ以上の暴言吐きまくってる官兵衛は野放しなんだよっていうツッコミですが。。。

 
……と、思っていたら、このドラマはすぐにその答えをくれました。

秀長や利休から散々「秀吉を諭せるのはお前だけ。後は頼んだよ!」と言われたのに、鶴松が死んでぶっ壊れた秀吉(この時の竹中さんの演技は凄かったな)に、また、また、また! まんまと騙されて……いや、今回は秀吉が何も言ってないのに勝手に都合のいいように解釈して、放置。挙げ句、朝鮮出兵が決定!
「無謀、無謀、無謀!」と喚き散らしますが、結局秀吉に賛同。言いなりです。……なるほど、だから官兵衛は殺されないんですね! ギャンギャン文句言ってても、結局言いなりだから!

でもね、じゃぁ秀長の懇願、利休の死は一体なんだったのかと、小一時間t…略。


しかし、それだけでは止まらない自称軍師殿。秀吉の言いなりになって、名護屋に城を建てることに異議を唱える家臣たちに、のたまった言葉。


官兵衛「豊臣を見捨てることはできぬ。黒田が支えねば、豊臣は……いや、この国が滅びてしまう!(ドヤァ…)

爆笑!

反戦唱えまくっていたくせに、西郷さんから「参戦してくんないなら、おりていいよ」と言われた途端、「わしらがおりたら、この国は滅んでしまうんじゃあ!」と参戦した、龍馬伝の龍馬さまの再来です!

あの時も……こいつ、大した働きを何一つしてないくせに、何言ってんだと思ったものですが、今回も全く同じ。

どっからそんな自信が出てくるのでしょう? 少なくとも、宇都宮(二回)、北条、そして今回の四連チャンも秀吉に騙されまくった挙げ句、結局秀吉の言う通りにしてる能無しの分際で!!

半兵衛さまも草葉の陰で泣いてるよ!

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「狗神さまは愛妻家」(表紙紹介)

先日お知らせしました、幻冬舎コミックス、ルチル文庫様から出していただける10月15日発売予定の「狗神さまは愛妻家」の書影が公開されました!          

 


とても生き生きとしていて、可愛らしさ迸る表紙でございますv 
幸ちゃんの生足が眩しいし、今回キーアイテムになりますたんぽぽも、すこんと晴れた青空に映えて色鮮やか。

キャラクターも……抱き締めるだけじゃ気が済まない。たんぽぽ散らしながら、「うぉおお。ヨメ! 大好きじゃ!」とクルクル回り出しちゃう月影や、そんな旦那さまと一緒にいるのが嬉しくてしかたない幸ちゃんの感じがよく出てて……。

実は今回の話、初めてイラストレーターさんが誰か知らされた状態で、書き始めた話だったのですが。。。
(今までは話を書き上げた後に、話に合う方を編集様に探していただいていたんですよね)

私が六芦先生の世界観に沿うように! と思っていたはずなのに、いざキャララフ等描いていただくと、私のイメージどおり以上の素敵イラストが次から次にやって来るんですよね。

自分はまだまだだなぁと思いつつも、イラストが届くのが本当に楽しみでした。


六芦先生、ありがとうございます!



さて、お話のほうですが、タイトルとイラストどおり、嫁が可愛くってしかたないワンコ神さまの話になります。

私はそもそも受大好きッ子な攻は好きなのですが、いかんせんBL……男同士なので、世間体諸々の事情から、その気持ちをおおっぴらにするようなことは普通させません。

しかし、今回は違います。花嫁ものです! 夫婦です! みんな知ってる。
だから胸張って皆に堂々と言える。「これは俺のヨメだ」と。

こんな状況、滅多にないですからね。せっかくだから、今回の攻、月影くんはヨメへの愛駄々洩れ野郎になっていただきました。
秘めたる関係は好物ですけど、たまにはこういうのもいいですね。何だか晴れ晴れとした気分になれました。

対するお嫁さんの幸ちゃん。
イラスト見ると、ひねくれ成分の欠片もない、素直な可愛い子ですが……。
この子のことは、もう少し詳しいあらすじが上がった時にでも。


とはいえ、今回はトータルに見れば(←なに、その言い回し)ほのぼのとした可愛い話になっております。


もし、興味を持っていただけましたら、この可愛いイラストを目印に書店にて探していただけたら幸いです!

と、そんなこんなで発売までとうとう一週間切っちゃいました。
本を出していただけるのは、これで四回目ですが……慣れないですね。今からドキドキしっぱなしです。

 

>web拍手レス
10月6日23:02 kou様 
いつもコメントありがとうございます。新刊、花嫁ものは初めての試みですが、自分なりに料理して書いてみました。もしお手にとっていただけたなら、幸いです。大河感想、もしも軍師官兵衛ワールドなら、嘘吐きまくってる政宗はしょっ引かれ、正論&間違ったことはしてない蒲生さんが勝つんでしょうが、正論だけで渡っていけるほど、戦国の世は甘くないんですよね。それなのに、秀吉を悪者にし(実際、二カ国本領安堵を蹴って最後まで徹底抗戦を選んだのは氏政)何度も同じ過ちを繰り返させてでも、綺麗事しか口にさせないことに、一体何の意味があるんでしょう? これでは、秀吉はおろか官兵衛自身も貶めてるだけなのに。せっかくの突撃訪問も、今まで乱発してきたせいでありがたみ皆無でしたし。来週はどうやら朝鮮出兵のようですが……秀吉sagesageの予感がビシバシしますが、どうなることやら。台風18号、そこまで被害がなかったようで何よりです。しかしすぐ、19号が控えているなんて……実を言うと、今週末稲刈りなんですよね。こちらもどうなることやら(ガタブル)

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政宗とか、最上なんていなかったんや!

政宗「政宗の胸中、一点の曇りもござらん!(キリッ)」

嘘吐け! 曇りだらけやぁ! と、全力で突っ込みたくなる今週の独眼竜。
いやぁ、ここまで嘘しか言わない主人公も他にないよね。
愛姫にも嘘吐くしさ(後ろめたいから、抱き締めて目を見ないで言ってた)

しかし、そんな政宗のことなど全て御見通しで、それでも……「あんまり用心深くしてると、腹黒く思われるぞ」とアドバイスまでして許しちゃう勝秀吉。

やっぱり器がでっけぇなぁ!

と、今週も勝秀吉に惚れ惚れとして迎えた今週大河。


相変わらず、女性パートがかったるいことこの上ありません。

腹に一物を隠し持っていることを、まるで隠さない茶々のドヤ顔や、天下人の前でギャンギャンと騒ぎ立てるおねさんの侍女にげんなりした後、

無茶苦茶能天気に京に上ってきた光&糸にげんなり。
あなたたち、人質として上洛させられたの、分かっているのかと。。。
(「何かある時は、自害して果てる覚悟でございます」と、悲壮な覚悟で京に上って行った愛姫とはえらい違い)

秀吉の、茶々ねこっ可愛がりシーンも相変わらずで辟易していたのですが、「おねさんは私と鶴松が嫌いなのよ! だから、鶴松に何するかわかんないわ!」とか茶々がほざいた途端、目の色変えて、「いくらお前でも、おねのことをとやく言うのは許さん」と、秀吉がきっぱりと言い切った時は、スカッとしました。

秀吉にとって、おねはもはや恋愛感情、女房という枠を超えた存在……一番の戦友、腹心ともいえる相手ですからね。
だからたとえ、茶々が相手だろうと、おねの悪口は許さないってのが……普通に、猫っ可愛がりしたり、甘い言葉を囁くよりもずっと深い愛情が感じられてよかったです。

(ってか、茶々。いつもあんなに厚顔無恥なのに、秀吉がガチ怒りしてる時は、素直に謝るんですね。引き際の空気は読めるようです)


で、対する男性パートは……
ついに、三成までもが官兵衛に引っ張られて、気に入らない奴には顔近づけてガン飛ばすチンピラになってしまいました。
 チンピラ官兵衛に何されようが揺るがないあなたが好きだったのに!

けど、いくら三成が気に入らないからって、三成が失敗しそうだなというのを薄々察していながら、「攻略は三成殿に任せては?」とか勧め、その後、舌の根の乾かぬ内に「北条家の本領安堵してあげて!」ってねぇ……。
気に入らねぇ味方は負け戦させて、兵を無駄死させても構わないけど、敵方には情けをってか?

それって、軍師としてどうなの???
(三成が失敗したの聞いて、ニヤッて嗤ってたし)

ってか、ここで秀吉が「……本領安堵だぁ?」と物凄く難色示してるのに、何も察しないのが痛過ぎて。。。
嗚呼、こいつは宇都宮の一件からは何も学んでいない。。。

で、今日も張り切って「突撃☆敵地訪問」を敢行!

もう……毎回毎回何なんだよ、お前‼ と、怒鳴りたいところですが、紀行でも「単身交渉に向かった」と言っているのだから、今回は史実なのでしょう。

が! 史実だとしても、今まであんまりにも連発し過ぎているので、ちっとも盛り上がりません。
単身乗り込んでも大丈夫なように根回しを重ねるシーンも皆無なので、相変わらず無鉄砲極まりないし(有岡城から何も学んでいない)、説得する内容もやっぱり「生きられよ!」「天下のために!」です。

あんな説得で折れりゃ、世話ねぇよ! と思うわけですが……やっぱり何でか相手は折れて降伏。

→ サスガカンベエジャア! わっしょい! でも、やっぱり俺、心変わりしちゃった。氏政たちは切腹ね★ 

→ そんな! あ、あんまりでございますぅうう‼

→ 官兵衛様は一生懸命助けようとしたんです! それなのに、秀吉&三成が台無しにしたんです! 官兵衛様は悪くない。全部全部秀吉&三成が悪いんです‼


まんま、宇都宮のデジャヴ!!!!


これでは、官兵衛は宇都宮の件から何も学んでいないことになってしまいます。

辛かっただ何だとその時はほざいていたけれど、結局は彼らの心には何も残らない出来事。

いや……宇都宮だけじゃない。有岡城のことも、赤鼻殿から「お前の勝ちだ。しかし、お前の父なら負けていたぞ」と言われたことも……何もかもこの主人公の心には残っていない。

だから、その場で反省&悔しがるポーズを見せても、次の週からは彼らのことを思い出しもしないし、同じ過ちを何度も繰り返す。

どうせ今回のことも……来週になれば、北条? なにそれ? 美味しいの? 状態でしょうし。

でも、それはしょうがないんでしょう。なにせ、この主人公はそれが自分のせいだとは露とも思っていない。

北条のことも、宇都宮のことも……何もかも、秀吉&三成が悪い。俺は何も悪くない。

だから思い出しもしないし、もう二度とこんなことが起こらないようにするには、どうすべきか考えもしない。

そんなものだから……官兵衛がいくら打ちひしがれるようなポーズをとっても、毎回心に響かないんですよね。



>web拍手レス
10月2日20:19 kou様 
いつもコメントありがとうございます。ようやく夏風邪が治ったと思ったら、今度はご同僚から……。風邪が流行っているんですね。どうぞ、ご自愛ください。連載のほうもお付き合いいただきまして、ありがとうございました。ここまで趣味に走りまくったファンタジーは初めてでしたが、ちょっとでも楽しんでいただけたら幸いです。おはぎは……風邪気味だから少しはセーブされると思ったんですが……というか、「300しか」の時点でもう色々感覚がマヒしてしまっています(苦笑)現行大河、男性陣もひどいですが、女性陣のひどさがきつ過ぎてヤバいですね。愛姫や喜多の健気さ、聡明さを見た後だけに、落差が激し過ぎて……(独眼竜の今回だって、黒田家だったら、政宗は侍女引きつれた愛姫と喜多から吊し上げ喰らうってことですからね。。。oh...)小田原攻めはほんのちょっと前に独眼竜で見たばっかりですが……どうなることやら(遠い目) 

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告知

ご縁がありまして、今月、幻冬舎コミックス様のルチル文庫より「雨月夜道」名義で、本を出していただけることになりました!


タイトル : 「狗神さまは愛妻家

イラスト :  六芦かえで先生

発売予定日 : 10月15日(水)



あらすじ : 実は生贄にされるのだと知った神嫁・幸之助。それでも健気に花嫁修業に励む彼を迎えにきた狗神・月影は、幸之助を一目で気に入り!?




タイトル、あらすじを見ていただければ分かると思いますが、今回、雨月は「花嫁もの」に挑戦してみました!!!!

と、言ったら、友人たちから「お前が花嫁ものだなんて、悪い冗談は勘弁ww」と爆笑されましたが……いや、分かってるよ。花嫁ものなんて書いたことないし、勝手も全然分かんないしさ。。。

けど! 大丈夫! 何たって、イラストが六芦かえで先生なんだもの!!(`・ω´・ ○)

そんな、他力本願極まりない根拠の元、頑張ってみました!
まぁ……結局最後はいつものとおり、趣味に走りまくってしまったんですg…略


で、肝心の内容についてですが……これは表紙を見れば一発でどんな感じか掴めると思うので、表紙をお披露目できるようになったら、その時にまた、ちょこっと言及しようと思います。
(表紙、早くお見せしたいです。ホント可愛いんです!)


とりあえず、今回は簡単なお知らせ程度ということで。

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角さんは来週で退場なんだろうか。。

政宗、なんというきかんぼう。。。
秀吉に好き勝手されて気に入らねぇと、おいたしたばっかりに……で、裏切り者の身柄をしっかり確保していなかったばっかりに、絶体絶命の大ピンチに。
愛も替え玉じゃねぇのって疑いかけられちゃってさ。悪い夫や!
(しかし、この時の愛も相変わらず素敵でした。弁明については全てを喜多に任せ、自分は黙ったまま……そして、秀吉に言われたことだけを端的に答える。上に立つ者が気品が感じられてよかったです。それに対しての秀吉も怖さがありながらも小粋でよかったです)

「政宗、天下を獲りたくないのか。俺を撃て!」と叫んで死んでいった親父の回想シーンが流れると、言葉にはしていないけど、後悔の念とともに、こんなところで終わりたくねぇ! という憤りがビシバシと伝わってきました。

こんなふうに、言葉では語らずとも人物の心情が手に取るように分かるのはいいですね。


さて、そんなこんなで現行大河。
正直、今回いらなかったんじゃないのかと思ってしまったり。。。

いや、歴史的には色々動いていますよ? 官兵衛の隠居だったり、鶴松誕生だったり……でもね、全然心が盛り上がらないのです。

冒頭、前回ラストの「次期天下人は官兵衛!」シーンから始まりましたが、領地替えされて、佐々と同じくらい……いや、それ以上に醜態(宇都宮に何度も勝手な安請け合いして放置した結果、宇都宮は地侍使って挙兵&最後は息子に尻ぬぐいしてもらう)晒しまくったってのに、佐々は切腹で、官兵衛は天下人??? 全然説得力ねぇ!
ってか、「こいつは天下を狙ってるんじゃないか」って疑ってる家康から、この話聞いてゴックン鵜呑みにする時点で、天下人の器じゃありません。少しは疑え!!

その後、鶴松誕生を機に長政に家督を譲り、隠居を決意します(今更ですが、秀次はいつになったら出てくるのでしょう? このままだとパッと出てきて、五分で退場だなんて目に。。)

が! そういうことはお披露目する前に、個人個人に伝えて根回ししておくものです。
長政は皆の前でいきなりそんなこと言われても、毅然とした態度がとれんでしょうし……何より、長政は家臣どころか侍女にさえそっぽを向かれるほど、黒田家中から総スカン食らってるんだから、誰もついていかないよ。

案の定、長政は「僕には無理です!」と取り乱すし、家臣もそんな長政を「やっぱあいつアホや」というような目で見ていて……「大丈夫じゃ」という言葉にまるで説得力がありません。

長政を教え導いてやらないと、という光さんの言葉に、「人に教えてもらって分かるようじゃ駄目だ。自分の力で考え、力をつけていかないと」と返したのもね。いや、お前の親父は優しく色々教えてくれて、たくさんフォローしてくれたじゃないかってのは元より、一個人でのことなら正しいけど、黒田家の当主でそれは許されません。
ちょっとしたミスでお家断絶ですからね(それでなくても官兵衛が秀吉に喧嘩売りまくって、仲が険悪になっていってるのに)

失敗から学んでいったらいいさなんて、悠長なこといってられないんですよ。御家第一だってんなら、世代交代がスムーズにできるよう、影ながら長政に助言したり、家臣たちへの根回しとかして、全力で長政をサポートしろっての!
必殺技が「突撃★敵地訪問」と「生きられよ!」しかないくせに、「俺が優秀過ぎて、秀吉様を警戒させちゃうからさ(キリッ)」とか、どや顔で言ってる場合じゃないぞ!

と思っていたら、「秀吉様は、黒田にはお前たちみたいな優れた家臣がたくさんいて羨ましいと言ってました!」「嗚呼、俺たちが優秀過ぎるのが、仇になったなんて!」とか言い出す黒田三人組に、盛大に噴く。

単なる官兵衛のイエスマンで、官兵衛がいないと何も決断できない(「殿のお帰りを待ちましょう!」「すぐ殿に知らせましょう!」しか言えない)、官兵衛自身以外はどうでもいい(官兵衛が幽閉されたとき、官兵衛不在の黒田家を支えなきゃいけなかったのに、それを華麗に放り出して、有岡の城下町で一年も油を売る&跡継ぎの長政を支える気ゼロ)
そういう家臣を優秀とは言いません。なのに、自分たちは天下人に恐れられるほど優秀だと思ってる。さすが、何もかも自分が正しいと信じて疑わない男の家来です。

んで、極めつけが秀吉への諫言……いや、あれは単なる本音丸出しの文句ですね。岡田さんの演技的に、命がけの諫言としたかったのでしょうが、だったら方便や嘘を駆使するとかしろよ。口調も態度も喧嘩腰過ぎるし、言ってる内容も単なる一般論、感情論でしかないし、何よりありのままの気持ちを伝えれば分かってもらえるって考えが甘過ぎる。
秀吉は友達じゃない! 上司だから!!!

というか、秀吉を諫められるのが官兵衛だけというのが激しく違和感。いや、秀長差し置いてそりゃねぇだろ!

(しかし、この大量虐殺。竹中秀吉だと「ご乱心や!」と思うのに、勝秀吉だと通常運転に思えてしまうから恐ろしい。「百人程度でガタガタ言うな」とか言っちゃっても、「そ、そうですね(震え声)」としか返せない。いやホント、格が違います)

と、相変わらず官兵衛に何だかなぁだったわけですが、それ以上に見ていて辛いのが女性パート。

「私、企んでます!」とはっきり顔に書いてある茶々は、全然可愛く見えないし、そんな茶々に「ちゃちゃちゃちゃちゃちゃty…略」と顎で使われまくる秀吉も色ぼけ老人にしか見えなくて、この二人のシーンはとにかく不快。
(というか、秀吉の奇声を発して怒鳴りまくるあの演技、どうにかならなにものか。。。)

子が産めない&茶々に好き勝手されて傷ついているとおねの事情を知らされていながら、「跡継ぎ誕生だなんて、おね様はさぞかし喜んでらっしゃるでしょうね♪」だなんて本気で言えちゃったり、先週散々長政を家臣の前でこけ落として、家中においての長政の地位を著しく下げておきながら、「長政なら大丈夫だ」って夫の言葉に「そうね♪」と笑顔で頷いちゃう光さんも、

先週宇都宮のことで義母と侍女たち総出でつるし上げ、夫の心とプライドを踏みにじりまくったくせに、「あなたが立派な当主になれば、死んでいった者たちも報われる云々」と……この女の中では、宇都宮のことなんてもう忘却の彼方なんだなというような無神経なことをほざき、
二回も「お前がアホなことしたせいで、侍女が逃げた」と奥の仕事を放り出したくせに「奥の仕事が勤まるか? 何とかなるでしょ。あーーーおいしーー↑↑↑」と品のない大声を発する糸も……もう出てこなければいいのにと思うくらい不快。

素敵な戦国の姫が見たい……そして、ゾクゾクするような知略が見たい。。。

でも来週、小田原が一回こっきりで終わりそうだし……ここまでくると、せめて小田原行きを渋っている政宗を、官兵衛が「生きられよ!」と説得したってことにならないことを祈るのみです(←もはや、そのレベル)

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