壱号ブログ
雨月のブログです。BLサイト「イチゴウニゴウ。」運営中。
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ナレ無双、ここに極まれり
先週は、「松陰の妹が主役!」と宣伝していたこのドラマ最大のメインイベント「松陰先生サヨナラ回」だったわけですが、
松陰先生エピは端折られまくって垂れ流される、文&伊之助シーンだの、
伊之助の煽りプレイにより張り切り過ぎた松陰先生死罪確定だの、
江戸で取り調べられている師のことや国の心配やそれについての行動など一切せず、腕相撲大会やってキャッキャウフフしてる塾生や妹を見て笑うしかない、松陰先生の亡霊だの、
色んな意味で絶望回だったわけですが、今回は……冒頭。
やっぱり何回見ても微妙過ぎる、松陰先生の似顔絵だとか、
松陰先生を救出するために何一つ事を起こさず、暢気におにぎり腕相撲パーティーしていた塾生たちが、松陰先生の墓の前で泣く、共感性ゼロなシーンだの、
気落ちするおいちゃんに、「大丈夫、伊之助様が兄ちゃんの意志とともに、この塾を引き継いでくださるから!」と、伊之助が先生に自殺教唆をしたことも知らず、励ます文シーンだのが流れて、初っ端から眩暈がしたわけですが、それでも……
実を言うと、ちょっと楽しみにしていたんです。
なぜなら、桜田門外があったから!
このドラマの大河感を一手に引き受けていたと言っても過言ではない、そして、あの桃太郎侍の井伊英樹の桜田門外ですからね!
どんな英樹無双を見せてくれるのだろうとワクワクしていたのです。
で、雪を見上げる井伊さんを見て、期待値は高まります。このドラマでは全くないと言っていい季節感演出まで丁寧にやったのですから!!
が!!!!!!!!!!
桜田門外、全カット!!!!
どういうことだよっっ○(#゚Д゚)=( #)≡○)Д`)・∴'.
アリエナイでしょ? 松陰先生の妹が主役のドラマで……しかも、井伊直弼に桃太郎侍を起用しておきながら……。
絶対ね、私と同じように、桃太郎侍無双を期待されていた方は多いと思うんですよ。
撃たれようが、ぶっ刺されようが、浪士三、四人くらい道連れにする井伊とかやったっていいじゃない! 先週、松陰と井伊を合わせるなんてトンデモだってやったんだから!
と、この時点で私はかなりガッカリしてしまったのですが、その後すかさず挿入される杉家のシーンが……もうね。
安政の大獄の説明をちゃんとしてなかったもんだから、なんで水戸の浪士が井伊さんがさっぱり分からんし、
桜田門外を聞いて、ニコニコ笑いながら「井伊様のご家族は、どう思われているかしらねぇ」と、やっぱりなんかずれたこと言う母ちゃんが、やっぱりホラーにしか見えず戦々恐々。
んでさらに、ここで松下村塾を復活させたら、幕府に睨まれるからってんで、よそで塾を開くようお達しが出て、引っ越し準備を進める伊之助宅に文が手伝いに行くわけですが、
妻が同じ屋根の下にいるにも関わらず、二人きりになる伊之助と文。
妻には全く気遣いを見せないくせに、文にはやたら気を遣い、文が怒ると言葉を尽くして自分の真意を説明する伊之助。
松陰先生を自殺教唆した事実はコロッと忘れて「寅次郎を守れなくて、すまなかった」と、妻ではなく、文に謝る伊之助って、もう……何なんだ、これ。。。
ある意味、ホラー母ちゃんより怖いよ、この二人。
なんてげんなりしてる間に、何でだか釈放された入江兄弟とともに、塾生たちはおにぎりと酒を囲んで、松陰先生の思い出話に耽ります。
松陰先生はスンバラシイ人だった、ああしてくれたこうしてくれた。大好きだった! と熱く語りますが、そんなシーンは今までありませんでしたし、前回の腕相撲大会を見た後だと、口先だけにしか思えません。
「君のココロザシは何ですか?」「君のココロザシは何ですか?」「君のココロザシは何ですか?」と、皆で連呼し続けるのも不気味でしたし……もう何なんだ、この人たち。。。
けれど、文は久しぶりにたくさんのイケメンに囲まれたことが嬉しかったらしく、伊之助は当てにならなかったので久坂に「また塾を始めてねv」とおねだりします。
何がどうあろうと、おにぎりイケメンパラダイスを続けられるなら、何でもいい模様。
そして、ここから……ノルマとして強いられているとしか思えない伊之助無双パート。
塾講師やったり、ホイホイ江戸へ行けたり、一体今藩の中でどういう地位にいるのかさっぱり伊之助様は、長州藩上層部会議に出席。
長井さんが練りに練った方策に対し、「熱を感じないか? 今の世に怒り狂ってる若者たちの熱を! そんなやり方じゃ、そいつらが納得しないんだよ!」と、訳の分からない理由でdisりまくります(おまけに、長井さんの方策に代わる代替案があるわけもないという有り様です)
さらにその後、会議の打ち上げ会場に久坂が乱入してきて、先ほどの伊之助と同じようなテンションで長井さんをdisった挙げ句、「松陰先生を見殺しにした糞野郎!」と罵ります。
ここもねぇ、久坂の説明が抽象的過ぎて説得力がない上に、自分は伊之助に先生救出を全部丸投げして、のんびりしてたくせに何言ってんだとしか思えなくてねぇ。。。
久坂玄瑞がこんなんでいいのかよと思っていたら、「いいんです! そうじゃないと伊之助様が輝きませんから!」とばかりに、久坂を窘める伊之助様のシーンが挿入されるわけですが、
伊之助だって先ほど久坂みたいに長井さんをdisってたし、松陰先生煽って死なせたしで、全然かっこよくも糞もありません。
それどころか、こいつの見せ場を作るためだけに、久坂をはじめ有名人たちが貶められてるのかと思うとね。。。。
とはいえ、そんな伊之助様のありがたい説教のおかげで、やる気を出した久坂は松陰先生の意志を引きつぎ、塾生たちを集めてテロ活動を再開させます。
最初は、ようやく私のおにぎりイケメンパラダイスが復活した! とご満悦な文。
いそいそとおにぎりを作ってイケメンたちの元にはせ参じるわけですが、死ぬこと前提で物騒なことやらかそうとしている久坂たちに激怒。
「危ないことはやめて。兄さんはこんなことしても喜ばないわ!」と、松陰先生の気持ちを自分の都合のいいように変換して、久坂を説得。
でも、久坂に「お前も武士の妻なら覚悟を決めろ」と言われて……
「私は武士の妻でもあるけど、あなたの妻でもあるの! あなたとラブラブ結婚生活を送りたいのよ! どうして分かってくれないの! 兄さんから学べって教わったくせに!」
これ、伊之助夫婦新婚時の痴話げんかと同じですよね。
しかし、寿姉ちゃんはメンドクセェ女扱いだったのに、文は「文ちゃん、なんて可哀想な!」と至極同情的な演出。
さらにこの後、どう考えても文のほうが悪いのに、なぜか久坂が謝ってくれ「俺にはお前しかいないんだ。だから、お前にだけは分かって欲しい」と抱き締められちゃったりします。
主人公補正がパないです。
けれど、主人公補正は終わりません。
ここで、散々宣伝していた龍馬が登場します……が! 龍馬は延々、初対面の文から「うちの兄ちゃんは天才過ぎて孤独だった。そんな兄ちゃんを皆神童ともてはやしたけど、私たち家族は静かに穏やかに暮らしたくて、色々頑張ったけど、兄ちゃんは結局死んじゃって……」という話を聞かされ慰めるという役割のみでした。
久坂と議論を重ねて感銘を受け、脱藩の決意を固めたエピはまるっとカットです。
何のために出てきたんだ、この龍馬。。。(呆)
ということで、今回も色々酷い回でした。歴史的イベントを全スルーしたり、前から大々的に宣伝していた龍馬の扱いをこんな形で消化させちゃったり……なぜ、自ら有効な手札を捨てていくようなことをするのか。
そして、最近卒倒しそうになったこの話題。
<どぶろっく>「花燃ゆ」でまさかの大河デビュー 一橋慶喜と島津久光の大役に
お笑い芸人が大河に出演することは珍しくありません。
だから最初、私もさして驚かなかったのですが、役名を聞いて驚愕。
なんでこんな超重要な役を任せるのか。意味が分かりません。
え?なに? この人たちってそんなに演技が上手い人たちのなの?
私は彼らのことをよく知らないですし、演技を見てみるまで文句は言うのは……とは思いますが、もう何が何だか。。。
一体、このドラマはどこへ向かっているのでしょう、、、
>web拍手レス
4月28日22:31 kou様
いつもコメントありがとうございます。現行大河、松陰先生退場回なんて、このドラマ最大のイベント回のはずなんですけどねぇ。何なんでしょう、あの惨状。おっしゃるとおり、「松陰の妹」が主役でありながら松陰先生をおざなりに描くなんて滅茶苦茶もいいところです。井伊さんと松陰先生の直接バトルも……アリエネエ感もそうですが、史実を捻じ曲げてまであの二人を会せておきながら、あんなやり取りしかさせられないから余計きつかった。これまたおっしゃるとおり、伊勢谷さんの松陰先生自体はかっこいいのに……ホントもったいないです。で、次回の龍馬……どうなることやら。。。
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