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雨月のブログです。BLサイト「イチゴウニゴウ。」運営中。

   

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久坂さん最大の不運は、このドラマに出たこと

先週、禁門の変が見られると思ったのに、番組の三十分以上が「文ちゃんのお引越し大作戦★」に費やされてふざけんな! な回だったわけですが……

冒頭。ちゃんと禁門の変パートから入ったから、「よかった。『イギリス公使館焼き討ちの悪夢再び!』ってことにならずにすんで」と安堵の溜息をつくとともに、強引にねじ込まれる「茶碗持って月見上げる文パート」

その後も、「禁門の変パート」ぼちぼちいいところ(来島さん、開始一、二分で撃たれる)→「茶碗持って月見上げる文パート」→「禁門の変パート」ぼちぼちいいところ(久坂、タカツカサササマ邸前にて、謎の瞑想)→「茶碗持って月見上げる文パート」というように、十数秒ごとに、茶碗持った文の映像に切り替わって、鬱陶しいことこの上ない。

もういい! もういいからお前はすっこんでてくれ!! と叫びたくなったところでOP。しかしここで、キャストに「桂小五郎」の名前がないことに絶句。

禁門の変で桂さんが出ないとかどういうことだよ?! くそっ! もういい! こうなったら、女の子一緒に小汚い格好で泣きじゃくるミッチー桂で脳内補完するから! と、やけっぱちになりながら本編突入。

久坂が刀を抜き、敵に斬りつけるシーンに入るのですが、ここは結構いい動きで「お!」となりました。いいぞ! このままかっこよく無双して、最期くらい華を……と思った十秒後に久坂被弾。
久坂無双完!

そしてその後は……もう涙涙の連続でした。

生まれたての小鹿のような動きでタカツカサササマの元に辿り着き、最後の嘆願をするわけですが、最後の最後までプレゼン能力皆無な久坂の嘆願に、涙。

自害を覚悟する久坂に、寺島が「お供します!」と名乗り出るも、こいつの存在感がドラマでは空気過ぎたため、彼の突然すぎる久坂LOVEっぷりについていけないわ、久坂、モブと心中とかどんだけ扱いひどいねんと、涙。

「自害する!」宣言から、遺髪贈呈までの流れが悠長すぎて、まるで緊迫感が感じられないことに、涙。

つくづく要潤の無駄遣いだったという思いに、涙。

最期に思い浮かべるのは、「松陰先生」「高杉」(申し訳程度)、あとは全部文文文文……と、国のことをひとかけらも思わない、志(笑)に生きた久坂に、涙。

てか、戦闘シーンのほとんどを、シャアナレと「茶碗持った文」で潰しやがった! という憤りで、涙。

と、涙なくしては見られない展開でした……って、もうやだ、こんな禁門の変!(涙)

……なんてね。こんなのは、序の口。真の地獄はここからでした

久坂の死を聞いた文は放心状態。
遺髪を渡しに来た品川たちをガン無視……まあここは、それだけショックやったんやと、何とか好意的な目で見ようと思ったのですが、その後いきなり「久坂家取り潰し」の沙汰に吃驚!

え? 久坂家って取り潰しになったんだっけ? 
久坂の死後、粂次郎が継いだけど、後に出てきた久坂の隠し子が久坂家を継いで、粂次郎はお役御免で小田村家に帰されたとかじゃなかった?
(視聴後に、wikiとか見てみましたが、特に書いておらず……これは史実? 創作? うーん、あとでもうちょい調べてみよう)

で、このお取潰しの沙汰に、文はマジ切れ。

つい先週、正論説教をされて追い返されたばかりの美鶴様の元に押しかけ、久坂家取り潰しを取り消すよう、上に取り次いでくれなどと頼みだします。しかも、その理由が……

文「あの人と約束したの。必ず生きて帰ってくるから、粂次郎と二人で待っててねって。だから、家がないと困るの。あの人が帰ってこれないじゃない。だから…」

これは……どう解釈すればいいの? 夫の死を受け入れられなくて、精神崩壊したとでも……? 
とはいえ、いずれにしても自己中極まりない理由です。
夫たちのせいで、京の町が焼けようが、長州が朝敵になろうが、どうでもいいんだな、この女。

当然、先週の美鶴様と同じく正論でもって諭す椋梨さまの言葉だって、耳に届きません。
挙げ句の果てに、

文「……あなたが、あの人を殺したんですか?」

完全なる逆恨みです本当にありがとうございm…

ここで、文をお手討ちにしなかった椋梨様。そして、庭先で狂ったように悶えまくる文を摘みだしもせず、好きにさせてあげる美鶴様ご夫妻はきっと、菩薩のようにいい人たちに違いない。

こんな人たちに逆恨みとか、文最低だな! としか思えないよ、このシーン。。。


そしてその後。家を取り潰されるほどの罪人の妻が、なぜか何のコネもなく、奥のお偉いさんに会えてしまう摩訶不思議なシーン挿入後に、杉家パート。

帰って早々、妻が目の前にいるというのに第一声が「お文はっ?」で、
松陰先生を自殺教唆して死なせ、攘夷決行をそうせい侯に決断させたくせに、その責を全部久坂におっかぶせて追いやった分際で、「守れなくてすまなかった!」と謝る伊之助様による先制ジャブを喰らった後、

「久坂がなんで死んだのか分からない」

「あの人が自分で死ぬはずないの! だって、必ず生きて帰ってきて、私たちと暮らすって約束してくれたんだもの! だから、あの人はきっと誰かに殺されたに違いない!」

「私、あの人を殺した人を絶対に許さない!」

「犯人が誰なのか、お殿様に問い質してやる! だから、私はお殿様に会えるくらい、奥で偉くなってやるの!」


……(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル


もう……どこからどう突っ込んでいいのか分からない。

とりあえず、何とか一つ言えるとするなら……殿様に会いたいなら、目の前にいる伊之助様に頼めよ。前、簡単に会せてくれたじゃん。

伊之助様無双パワーで、文は速攻でお殿様に会えました。なので、予定していた大奥(?)編は不要になりました。次回からは、高杉&行方不明になっている桂の活躍を描きます! お楽しみに!

……こういう展開にならないかな(遠い目)



>web拍手レス
6月29日22:15  kou様 
いつもコメントありがとうございます。柳葉筆。恥ずかしながら私も今回の話を書くにあたり、初めてその名前を知りました。今回は、字の響きが主人公のイメージに近いからということで、柳葉筆を使いましたが、他にも綺麗な名前の筆はいっぱいあって……筆に限らず、昔の人のネーミングセンスは本当に素晴らしいと思います。また、写経が趣味とは! kou様のお父様も高尚な趣味をお持ちなのですね! さて今週大河、一大イベント、禁門の変だというのに、いよいよ何がしたいんだか訳分からなくなってきました。描いて欲しい歴史背景はほとんど描かず、お引越しパートばかりダラダラダラダラ……。美鶴様への啖呵もひどいもので……次回、久坂の死亡回ですが、どうなることやら。。。「火の鳥」私もその二編好きです! 特に「鳳凰編」はラストがとても好きです。あの我王が両腕を失いながらも「世界は美しい」と涙する姿はいつもじーんときます。あのセリフ、そうです!「夜長姫と耳男」です。あの突き抜けた壮絶さがたまらないんですよね。乱歩作品、私もその話好きです! 他にも、「蟲」とか「孤島の鬼」とか……というか、坂口安吾は思考、乱歩は嗜好が異常な人間とは実に言い得て妙だと思います! 谷口潤一郎は乱歩とは別ベクトルの変態というイメージです(笑)「女の足型を取って墓石に刻み、死後も女に踏まれ続けたい」方ですからね。足に対してのフェチシズムが凄すぎる!


>ブログweb拍手レス
6月30日18:05にコメント下さった方
このようなブログに足(?)を運んでいただきまして、ありがとうございます。おっしゃるとおり、色々な意味で歴代最低大河である上に、まだ半分も放送が残っているという絶望感から、気力は限りなくゼロに近い状態ではありますが、そのお言葉を励みに、なけなしの気力が続く限り視聴を続けたいと思います! 推敲もしない、感情をぶつけるばかりの記事なのでお見苦しいところもあるかと思いますが、また覗きにきていただけますと幸いです!



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