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雨月のブログです。BLサイト「イチゴウニゴウ。」運営中。

   

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セイン「SEGODON,イングリッシュ・プリーズ!」

先週大河を見終わった後、色々調べてみたら、第二次長州征伐の勅許はなかなか降りなかったそうですね。勘違いしてました。
まあ、それを差っ引いてもあの描写はないですけど。。。

さて、今週は……正直見なくても全く支障のない回だったんじゃないでしょうか。

だって、三十分以上糸パートだし、十五分ほどあった歴史パートも……寺田屋事件は滅茶苦茶申し訳程度だし(西郷と龍馬の友情押しなら、このエピは時間かけてやるべきだろ!)薩摩がパークスを招いて宴を開いたエピも。。。

・西郷「幕府は外国と仲良くして、外国に日本を売り渡そうとしている糞! この国を変えるためには、イギリスと仲良くしておかないと!」
 お前、自分で言ってて何かおかしいと思わないか????

・三郎「皆さん! よく来てくれました! これは、薩摩名物『ナマコ』です。どんどん食べてね!」
 と、ナマコそのまんまをドンっと出す三郎。ドン引きのパークスことセイン・カミュ。
製作陣「皆さん! 見てください! アホの三郎がよりにもよってナマコそのまんまなんか出してますよ! アホですねえ~無能ですねえ~!(声高)」
(ちなみに、実際この時出されたのは豚肉の模様)

・そのまんまナマコに激おこぷんぷん丸のセインが帰っちゃったという知らせが、小松さんのとこに入る。そして、セインの許に向かうのは西郷。主人公だからね、しかたないね。

・セイン「天子様だの公方様だの、この国わけわかめ。僕は一体誰と交渉したらいいんだい?」
 西郷「薩摩です!!! これからは薩摩が、天子様の許で政をします!! この西郷がそうさせてみせます!!!(一回目)
 おい、なんかこいつとんでもないこと言い出したぞ。

 西郷「幕府はもう腐っております! 苦しんでる民のことなんかこれっぽっちも考えちゃいない! 薩摩なら、民のための政をする! この西郷がそうさせてみせます!!!(二回目)
 ……ふーん。薩摩が? あの、黒糖地獄で島人を苦しめ抜いている薩摩が? ソイツハスゲエヤ! そして、お前は何様だよ。どうしてそんなに自信満々なんだよっ?!
 
・セイン「やっと、この国で初めて、きちんと交渉できる男と出会えた!」
 マジで?!

・セイン「そういやもう一つ、大事なこと言っておくわ。ナマコ、あれはマジでないわ! ノーモアナマコ!!
 三郎disだけは余念がない製作陣。

・その頃、京では大久保が諸藩の人たちも居並ぶ場で堂々と幕臣に向かって、
 大久保「義のない戦なんかに参加できるかよっ! ばーか!」
 生きてここから帰れないだろ、こいつ。

ということで、今回も隙がないほどにひどかった。
製作サイドとしては、たった一人でパークスを説き伏せちゃう西郷大先生、マジパネェっす!! と、やりたいのかもしれませんが……そのまんまナマコを出すことを阻止していない時点で、三郎ちゃんだけでなく、西郷も龍馬も皆無能だし、イギリス公使に対して、俺が国政の中心に薩摩を据えてみせるだのなんだの宣言する西郷が格好いいとは到底思えない。

あいつは一体何様なのか。どっからあんな自信が湧いてくるのか。そして、なんであんな具体性のかけらもない話で、相手は感動してシェイクハンドになるのか。
何もかも分からないよ。。。

これなら、寺田屋事件をじっくりやったほうが全然いい。龍馬のピンチを颯爽と救う西郷。そのほうが全然わかりやすくて格好いいだろ!

と、歴史パートは散々でしたが、糸パートも負けず劣らずの出来栄え。
まあ、一番突っ込みたいのは、こんなどうでもいいネタに尺を浪費している暇なんか、お前らにはないだr…略

・西郷ファミリー「やっと兄さあが帰ってくるね、糸どん! 兄さあは仕事が忙し過ぎて、普段寂しい思いをさせてごめんね云々」
 糸「そんな。私、寂しいだなんて……」
 また、このくだり。何回目だよ。

・西郷がおりょうとツーショットで帰宅。西郷が女を連れて帰ってきたと勘違いする西郷ファミリー。
 糸大ショック。吉次郎は西郷に掴みかかり、琴はぎゃんぎゃん騒ぎ……このくだりいる?
 そして、製作陣はこのエピによって、「西郷はファミリーから全然信用されていない」&「西郷は、お客を家に迎えるというのに、家人に客を迎える支度をしておくようあらかじめ知らせておかない非常識人」という二重の意味で西郷をdisっていることに気づいていないのだろうか。

・申し訳程度の寺田屋ワンカットと、龍馬とお龍の台詞のみで適当に片付けられる寺田屋。西郷が直接関わった事件でも、扱いは西郷が参加していない薩英戦争とほとんど変わらず。

・お龍「西郷さんって結婚三回目なの? 一回目と二回目の奥さんどこいったの?」
 KYどころの騒ぎじゃないぞ、この女。

・KYお龍「お武家さんは皆、京に女を囲ってる。西郷さんもそうでしょう?」
 西郷「俺にはいないよ!! ……あ!」
 アホの子西郷、大久保に妾がいることを満寿に暴露。

・西郷が仕事ばかりで糸を構っていないという外野からの指摘&「そんなこと……」と言いながら、西郷に寂しそうな視線を送る糸のカットが何度も何度も何度も続く。

・糸「今度はいつ、お戻りに?」「心配で心配でしかたないんです!」
 このセリフも何度も何度も登場。

・今、絶賛戦の真っ最中の長州に向かった龍馬の後を追うと駄々をこねるお龍。糸はあなたを危険な目に遭わせたくなかったから云々と言うが、連れてったら足手まといになるからとしか思えない。

・糸「正直に答えて。愛加那さんってどんな人?」
 これ、どう答えようが喧嘩になる不毛な質問だろ。。。てか、西郷が愛加那引きずってる描写あれば分かるが、こいつがそんな素振りみせたこと、ただの一度もないじゃん。それなのに、なぜそんなことを聞く?!

・西郷「俺は一度死んだ。そんな俺を生き返らせてくれたのが愛加那だ!!」
 一度死んだ経緯を、この男は覚えているんだろうか。

・糸「私恥ずかしいわ! そんなすごい人に嫉妬していたなんて! でも、私頑張る! あなたは子供の頃から好きだった人だから!」
 西郷「(涙)……糸どん。こっちに来ないか?」
この会話の流れがマジで理解できない。そして、雰囲気的に今回が初合体の模様。……え? 今まで指一本触れてなかったの? それはちょっとひどくね?

・結構離れた明かりを軽く吹き消す西郷。すげえ肺活量だ。

・たった一回で見事ご懐妊させちゃった西郷先生は偉大。十年も連れ添って子供作れなかった前の夫はくそ!

ということで、こっちもひどい。
ノリがね。現代の忙しいリーマンに嫁いだ妻のそれなんですよ。
「心配なの」「今度はいつ帰ってきてくれる?」と、しつこく言うのもそうだし、

糸、気にするのは愛加那のことばかりで、子どもたちのことは一切気にしないのはどうなのか。引き取るつもりないの?

西郷、俺の嫁になってくれと頼んで嫁にしたなら、ちゃんと嫁として扱ってやれよ。いつまでも糸どんと呼んで、抱いてもやらない(しかも、糸は自分は子どもが作れない体なのかもと気に病んでいる)のは、いくら何でもひどすぎるだろう!

で、ここでも、西郷が糸を今まで抱かなかった理由も、今回抱こうと思った理由も全く明かされない。
だから、糸の懐妊を聞いて涙を流すほど喜ばれても共感できない。お前にとって、糸ってどういう存在やねん。



>web拍手レス
8月29日20:35 kou様 
いつもコメントありがとうございます。今週大河、なんで当事者が主役のドラマでこんなに薄っぺらい薩長同盟になってしまうんだか、わけが分かりません。しかも、和解の決め手になった留学生エピも今回限りねじ込まれた突貫工事極まりないものでしたし……このやっつけ感にはホントげんなりします。暑さはなかなか引きませんね。なのに、台風はひっきりなしにやってきて……本当、どうにかならないものか(遠い目)
 




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