家貞さん、すっかりおじいちゃんになっちゃって

やっぱ、積み重ねって大事・・・・・!!!!

今回はそれを痛感した回でありました。

夢溢れる宋の国へ行こう！　と二人でちっぽけな船で海に漕ぎ出したあの日。
「平氏と源氏の勝負は、武士の世が来てから」と今は亡き父たちが約束を交わしたあの日。
「武士で一番強気は源氏！」とがっくり膝をついて泣きじゃくる憧れの男に吐き捨てた、馬比べのあの日。

全部全部思い出深い。

特に、馬比べの回想が流れた時は実に感慨深かった。
清盛小汚ぇえええ！！そうだそうだ。あの時はパパンにこっぴどく叱られて超凹みまくって、「俺みたいなダメなやつはいらなぁい（号泣）」って泣きじゃくってさぁ。

そんな情けないばかりの清盛に「お前みたいな弱い男が跡取りじゃ、平家は大したことないぜ」と義朝が発破をかけて……あの時、振りかえらなかった理由が「見られたくなかったんだ、自分の顔を。……嬉しかったんだ。あいつがまた立ちあがってくれたことが」って改めて聞かされてジーン。

で、その時の科白を清盛がしっかり覚えていて頼朝にそっくりそのまま返し、睨みつけてきた頼朝を見て嬉しそうに笑ったってのに、またジーン。

前半、信西からの待遇があまりに違い過ぎるがゆえに、仲がぎくしゃくしてしまった二人を見ていただけに余計ねぇ。。。

こういう友情モノには弱いのです。……と、思っていた矢先の義朝のあの決断。

もし仮に、義朝があのまま耐え忍んでいたとしても、日の目を見ることがあったのか。なんか限りなく微妙な感じがするだけに、ああいう決断をしてしまってもしかたなかったのかと思ったりもするのです。
なにせ、義朝は「武士は力で成り上がっていくもの！」理論の人だから、清盛のような政略はできなさそうだし（……ってか、実際はやりたくてもできないんだろうな。源氏は平家と違い、後ろ盾も財力も何もないんだもの。。）

でも、だからと言って、信頼たちについてって大丈夫なのかってぇと……ぶっちゃけ為義さんがついってた藤原家よりも軽薄臭ぱねぇっていう。こいつら絶対、自分の立場が悪くなったら全部の罪を義朝におっかぶせて逃げるだろう感迸り過ぎ！　為義さんでも止めてんじゃねぇの？　って思うくらい（笑）

で、その義朝をそそのかした信頼。
ついにあのフレーズが出ましたね！「上皇からあさましいまでのご寵愛を受けた」って！！！

……いや、まぁこれは史実ですからね。いいんですけどね。でもね。
塚地信頼を初めて見た時から思っていたけど、改めて声を大にして言いたいＹＯ！

ゴッシー、趣味がマニアック過ぎワロタ＼(^o^)／

あいつのどこに一体そこまで萌えツボを撃ち抜かれたのか。
ちょっとＡ４用紙一枚分ぐらいかけて説明して欲しい！！

しかもその後、信西が「長恨歌」（煬帝と楊貴妃の話）を使って、信頼への寵愛を諌めようとするんだから、笑いが止まらない。

楊貴妃＝塚地信頼　（by　ゴッシー）

いやぁまさか塚地さんと楊貴妃を同レベルに語られる日が来るなんて……世の中何があるか分からねぇな！


と、ここのシーンは爆笑した訳ですが、由良さんのシーンは涙涙。。。

病床にありながらも義朝のことだけを心配し続け、義朝が由良のために清盛の元へ宋の薬を貰いに行くと言った時も「こんなことで平家に頭を下げるのは止めてください。どうか、私を誇り高い源氏の妻として死なせて下さい」と止めて。。。
ええ奥さんですよ、ホント！！！　

義朝のサイテーなんだけどやたらカッコイイプロポーズを信じて嫁入りしたはいいけれど、その後は苦労に苦労の連続。義朝からの扱いも酷いし、冷たいし。。。

それでも、ずっとずっと頼朝や家のことを第一に考えて、義朝を影から支え続けて……その積み重ねを見てきたからこそ、薬をもらいにいくことを止めつつも、「お前のためなら構うものか！」と言われて泣きながら微笑んだ彼女はとても綺麗でした。

ということで、田中さんお疲れさまでした！　最初、ただのツンツンキャラとして出てきた時は正直なんだこりゃって感じでしたが、義朝の妻となってからはとても輝いていて素敵でした！　ありがとうございました！

で、来週退場っぽい信西さん。彼もいい味出してました。頼長さんを彷彿とさせるような貴族たちへのきっつい言い草から、長年夢見ていた宋への道に胸躍らせる少年のようなはしゃぎよう（信西さんが延々置いていたあの棒は今で言う所のそろばんなんですかねぇ？）

夢にひた走る男というのにもめっぽう弱いので、目の下にくまを作ってやつれつつも、嬉しそうに笑う彼は実に輝いておりました。それだけに最後のシーンがねぇ。。。

この大河のことですから、おそらく次回。信西さんには「あの悲惨な最期」が待ってるはず。
……嗚呼、次回も心して視聴したいと思います。