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雨月のブログです。BLサイト「イチゴウニゴウ。」運営中。

   

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このドラマ内では、愛妻家は介錯人なしの切腹フラグ?

嗚呼、長次郎……。

なんというか、今回も相変わらず突っ込みどころ満載だったり、唐突感ばりばりだったりした訳ですが、とにかく長次郎の無念さ、孤独を物凄く感じる見応えある回でした。
だってもう今回の主人公、長次郎の気持ちが痛いほど分かって……。

そりゃね、理想ばかり口にして、ボランティア(薩長同盟)してるわ、未だにカステラ作ってるわで何の利益もあげないくせに金は湯水のごとく使う社中メンバー抱えた会社の経理任されてりゃ、ユニオン号引き渡しの際にああいう条件提示したくなるのも分かります。

ってか、あの長次郎が提示した条件、長次郎の独断でとり結んだことにドラマ中ではなっていましたが、実際はどうだったんでしょうね。ちょっと調べてみると、作中どおり龍馬が仲裁に入って契約は成立したみたいですが、だからってねぇ…。
あんなに社中メンバーにも一切知らせずにしてそういう取り決めが出来るもんなんですかね? 龍馬ぐらいには言ってそうな気がしますが。ってか、沢村さん。あんた先週一緒に取引してたのに、知らなかったはないでしょうよ!

そういや、この時の桂さん。ホントにつくづくどうして今まで通りに龍馬と接してるんだろうと思わずにはいられない。顔も見たくないっていったのに。そこが切り替わる過程を見たかったとつくづく思いますよ。

でもここでビビったのが、龍馬と高杉さんの会話ですよ。「長州に武器を売るのは、幕府が長州を攻めるのを止めさせるため」って……ええええええ! 無理があり過ぎるだろ、その理屈。ってか、最近延々と「幕府ぶっ潰して、薩長が幕府にとって変わろうぜ!」とか言ってたくせに、今更「戦はいかん!」って滅茶苦茶過ぎるだろ!

まぁこれは、「強い力を誇示すれば、諸外国は日本を攻めてこない」っていう理屈に当てはめて言ってるんでしょうけどねぇ、でも……。
これで龍馬が売った武器使っての戦が始まったら、「俺はこんなつもりで武器を売った訳じゃなかったのに! 桂さんたちまちがっちゅう!」って言わせる気なんですか…? まぁ凄い理屈だこと。

と、ここでかなり白けた感じになった訳ですが、この次のシーン。みんながよってたかって長次郎を責める場面は一番胸糞が悪くなりました。
だって、長次郎が言ってることが一々正論なんだもの。長次郎が頑張って契約取り付けてる間に……いや、今回に限らず、彼が一人経理のことで思い悩んでる間に、お前ら何してたってんだよ。相変わらず呑気にカステラ作って酒飲んで、制服作って……って浪費してただけじゃないかYO! と。
(実際はちゃんと何かやってたんでしょうけどね、そんなシーン一切見せないからそう思わずにはいられなかったです)

それなのに、「お前は私利私欲に走る屑」だの「ニセ侍」だの……。

あの科白を聞いた瞬間、今までしつこいくらいにやってた「亀山メンバーはみんな仲いいんですよ!」シーン全てが薄ら寒いモノに変わった気がしました。
なんだ、お前ら結局長次郎のこと、そんなふうにしか思ってなかったのかよ、と。

一応、今までに何回か長次郎が商人出ということを揶揄されるシーンはありましたが、あれはあくまで亀山メンバー以外でしたからね(武市さんとか、亀弥太とか)
というか、そのシーンをあのメンバーたちは間近で見ている訳で、ということは「ニセ侍」と言われたら長次郎がどれだけ傷つくか知ってたことになる。
それなのに、彼らはそれを口にして長次郎を詰った訳です。これのどこが仲間だって言うんだか。

それだっていうのに、後になって「長次郎に悪いことしちゃったよぉ(涙)」「あの時はつい、カッとなっちゃってついあんな酷いことを(泣)」「俺たち、仲間だったのに!」って……今更何を言ってんだかと。さらにもし、これを本気で言ってるなら、こいつらはどれだけ精神的に未熟なんだって話ですよ。

こんなことならいっそ、長次郎は最初から亀山社中内では浮いた存在だったことをアピールしておいた方が良かったと思います。下手に仲よしこよしに描くから、こんなふうに亀山メンバーが大切な仲間に対してカッとなったからって取り返しのつかない罵声を浴びせ、後悔しちゃうなんていうちっちゃいキャラになってしまうんですよ。

もうだから、この後グラバーや小曾根さんが長次郎に優しくするシーンを見ていたら、二人の株がぐっと上がってしまったっていう。
特に小曾根さん。イギリス行きがかなわず、さらには亀山社中に迷惑をかけたことに号泣する長次郎を見、涙するシーンはもう、視聴者の代わりに可哀想な長次郎のために泣いてくれたとしか思えませんでしたね。

でもやっぱり、長次郎の切腹は史実通りにはやらなかったですね。
本当は亀山メンバーが切腹させてるんですよね。しかも、介錯人も付けず(まぁ長次郎が社中の金を着服したからってのもあるんでしょうが)このあたりで、長次郎が社中内でどんな扱いを受けていたのか、想像するだけで悲しくなります。
因みに一説によると、長次郎の切腹は長次郎をイギリスに無事留学させるための亀山メンバーの芝居っていうのがあるそうですね。もしそれが本当なら、どれだけ救いなことか・・・。

と、しんみりなったところで、そんな余韻をぶっ壊す展開に。
「よし! これから同盟を結ぶためにすぐ京に立つぞ! 坂本君」と桂さんと話しておきながら、陸奥からの手紙でソッコー長崎に帰るってどうよ?!?!?!?!?
まず、知らせ届くの早すぎるし……何より、薩長同盟はどうした?!?!?! 桂さんはどうした?!?!??!
(そういや、今回から筧さんが登場ですね。普段おちゃらけてるイメージが強い方なんですが、寡黙なキャラも凛々しく演じられていて、なかなか好感触でした。彼に今後期待です)

そんな突っ込みを入れてる間に、やっぱりいつものように下関から長崎へどこでもドアを使って戻った龍馬は亀山メンバーたちと「俺たちで日本を変えるんじゃなかったのかぁあああ!」と大号泣って……おい、じゃぁ薩長同盟の仕事ほっぽってくんなよ。亀山メンバーも「なんでこの大事な時に帰ってきたんだよ」って怒らない。
あんなに日頃から偉そうに「俺たちは日本を守るのが一番の使命だ」「そのためには薩長を結びつけることが必要だ」と言ってたのに。

長崎奉行への申し開きもねぇ。あれなんですか? あの世界では「○○ですきに!」と言えば、全て丸く収まるんでしょうか? あんな「長次郎が切腹した訳は全然分からん。でも長次郎は侍ですきに! だから切腹しても別に不思議なことじゃない!」なんて言い分で代官が納得するとは到底思えないんですけどねぇ…。

で、ラストシーンは冒頭で「今度飲もうな」って複線を回収して、長次郎の遺影とともに花街で飲んで終わりって訳ですが……このシーンだけで見れば良いシーンなんですけどねぇ。
桂さんはどうなった? って疑問が頭の中でぐるぐる回ってしまって、入り込めなかったっていう。

そして最後に思うのは、長次郎の言ってた「利益をあげないと社中は潰れちゃうよ!」って言葉をこれからどうするつもりなのか。
まさか……なかったことにして、さらには来週から「長次郎? 誰それ?」並に社中の経理で彼が頑張ってた事実は抹消され、これからも「日本のため、亀山社中は一銭も頂きません(キリッ」でいくなんじゃ…(ガタブル)

ということで、長次郎さよなら回。内容はぶっ飛んでいても、大泉さんの演技力のおかげで見応えのある回になったと思います。
大泉さん、ありがとう! あなたの演じる長次郎。地味に好きでした。あなたがもういなくなると思うとホントに寂しいです。

嗚呼もう、亀山メンバーで好きなのは沢村さんだけになっちゃったなぁ。彼も地味に好きなんですよね。船乗り侍とか、今週冒頭の写真写る時の表情とかね。可愛かったです。

さて、来週は「薩長同盟ぜよ」なんて、「海軍をつくろう!」に匹敵するぶっ飛んだタイトルですが、どうなることやら・・・

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