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雨月のブログです。BLサイト「イチゴウニゴウ。」運営中。

   

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さようなら、武市さん

あんなストーリーで三文字切腹やりやがった…

今回はこれに尽きますが、とりあえず順を追って。

冒頭、先週のダイジェストが流れましたが、改めてうすら寒いシーンです。溝渕さんや弥太郎が「おまん、そこまで武市さんや以蔵のことを…!」だの「おまんはなんちゃぁ男じゃ!」だの言えば言うほど居たたまれない。
どう考えても龍馬がやったことは阿呆以外の何物でもないでしょうよ。

でも脇役たちはヨイショを止めません。
このことをまるで給食費盗んだ生徒の身代わりになってやった程度にしか考えてないお気楽坂本家は「罪を被ってあげるなんて、心優しい龍馬さんらしい」「龍馬を悪くいう奴らがいても支えてってやろうな」とか……あんたら、その前に自分らの心配するべきじゃないですか? 縁切り状程度で自分たちに累が及ぶことはないとか本気で思ってんですか。

後藤さんも、あんな見え透いた嘘に騙される訳が……なんて思ったらあっさり信じてて吃驚しました。どんだけ騙されやすいんだYO! でもこのことをそのまんま容堂様に報告する様が小物臭ビンビンで悲しくなります。この人これからどうやって龍馬と手ぇ組んでやってかせるつもりなんだろ…。

そして容堂様。龍馬の件を聞いて何故か武市さんの牢へ。そして何故か俺とお前は似てるよ話して……あああ、だからあれほど容堂様の背景を描いて欲しいと言ったのに! 容堂様のバックボーンが全然分からないから、容堂様がどうして突然武市さんに逢いに来てこんなこと言い出したのかさっぱり分からず、展開に完全に置いていかれました。
おそらくは感動的シーンなんでしょうけどねぇ。
相変わらずの容堂様の怪しい演技のせいか、実はこの科白は全部心ないお芝居で武市さんがゲロしたのを見て、腹ん中で「計画通り(ニヤッ)」とか思ってるんじゃないのかとか思えてしまいました(心が汚くてすいません…(涙))

でもそれを言うなら武市さんも同じ。容堂様の言葉に感動したのは分かりますが、なんでゲロしちゃったの。しかもどうして以蔵のこともゲロして、ついでに以蔵とともに楽になりたいですになる!
まったくもって意味不明。これ以上容堂様を困らせたくないからとか? いや、それにしても……私の理解力が足りないのかなぁ。ホントにこのシーンは訳が分からなかった。
まぁかろうじて、「龍馬に罪を着せる訳にはいかないから!」と武市さんが自白しなかったのはよかったんですが……う~ん。

と頭がぐるぐるしてるうちに前回と全く同じパターンで龍馬が弥太郎捕まえて、今度は武市さんに逢わせてくれと頼むシーンが流れて、一瞬思考回路が停止しました。

まさか、「俺が武市さんの代わりに罪を被ってやったから安心して出所してね(人´∀`).☆.。.:*・゚」なんて言いに行く気じゃ……なんて思ったら案の定。 

「武市さん、もう大丈夫だよ(`・ω・´)キリッ」「龍馬が武市さんの身代わりになってくれたからね(`・ω・´)キリッ
得意げになって武市さんにこんなこという二人が最高にアホの子に見えました。
こんなことしたって武市さんが助からないこともこんなことされたって武市さんがどう思うかもまるで分かってないあたりがねぇ、ホントに…。

そしてついに恐れていたシーン突入。
「あの容堂公がここにきてわしにお言葉をくれたがじゃ! 龍馬、これはおまんがくれた奇跡じゃ!」
「龍馬、おまんのおかげでわしは日本一幸せな男じゃ」
やっちゃったよ! 武市さん切腹時にまで根拠のない龍馬ageラッシュ!

龍馬のおかげで武市さんは幸せな気持ちで死ねた? 龍馬に全てを託して武市さんは安心して死んだ?
やるんじゃないかと思ってたけど、まさかホントにやるなんて…。
(と、このシーンドン引きだったんですが、武市さんが弥太郎に「えろうなりや」と言ったところだけ、すとんと入ってきました。あの瞬間の二人の空気は凄く良かった)

でも不思議なのが、三文字切腹はきっちり入れてきたところです。
これは私の勝手な解釈ですが、私は三文字切腹は自分の信念、行動を最期まで主に認めてもらえなかった。その無念さの深さから来ているものだと思っていました。

だからあんな流れで切腹をした武市さんが三文字切腹した理由が分かりませんでした。

脚本家さんは武市さんの三文字切腹をどう解釈したんでしょう。今まで以蔵たちばっかり痛い思いさせてきたから、最期ぐらい自分も痛い思いを! とか想ったんですかね? ……う~ん。
(以蔵もなぁ、あんなに引っ張っておいてあれは酷いです。しかも最期に想うのは女のことっていう…。武市さんに毒饅頭食わされて裏切られた! の後なら分かるんですがねぇ…。そして武市さんの最期も結局富さんへの愛で締められてしまったし)

そして龍馬。
おそらくは一カ月以上放置プレイかましてた長次郎たちの元に戻って、また前回と同じこ繰り返して、「薩摩に行こう!」って……もうこの時点でホントに土佐に帰るエピはいらなかったとつくづく思いました。

で、その直後に繰り出される「日本をせんたく」…。
あの……それって、下関戦争のときに言った科白でしょ? それがどうして今? それに今回のエピでそんなこと言うなら、「土佐をせんたく」の方が自然な気がしますよ?
そしてやっぱり案の定「打ち殺し」はカット!!!

ということで今回は、前回よりも酷かったと思います。もしかしたら最低の回じゃないですか?
きっと無理矢理龍馬を結びつけたせいでしょうね。しかもそれに加えてここでも龍馬ageしようとするとから、何もかもがちぐはぐになって以蔵が打ち首になった理由も武市さんが切腹した理由も訳が分からないことになって、せっかくの二人の最期が台無しになってしまった。

でも龍馬や武市さんの有名エピ(「せんたく」「三文字切腹」など)は強引にねじ込んでくるんですよねぇ。本来の意味が著しくかけ離れた形で。
もうそれが不愉快で不愉快で……。

けれど、そんな中。切腹に臨んだ時の武市さんの凛々しい姿はとても良かったです。特に後藤さんを見据えた表情なんてね。色んな感情が入り乱れていて、じわっときました。

大森さん。龍馬age要員として酷い描かれ方ばかりでしたが、それでもどうしても嫌いになれなかったのはこの人の演技力の賜物だと思います。それに名シーンだと思うのは全部この方だってくらい心に残る演技力で魅せてくれました。最近は描き方の問題上、早く退場させて欲しいと思っていましたがこうしていなくなってしまったと思うととても寂しいです。本当にお疲れさまでした。

佐藤さん。最初見たときはこんなひょろっこい以蔵なんてと思っていましたが、多分この方以外にいないだろうってくらいにこの脚本の中での以蔵にハマっていたと思います。勝さんを刺客から守った雄姿を見られなかったのが残念ですが、お疲れさまでした。

さて、次回から第三部に突入するようですね。私が待ちわびていた中岡が地面にねっ転がって駄々捏ねてる姿やこれからもがっつり龍馬と絡みそうな原田局長に軽く眩暈を覚えましたが、高杉(ですよね、あれ)がなんか凄くかっこよさげだったのでそのあたりを楽しみにしたいと思っています。
 

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