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雨月のブログです。BLサイト「イチゴウニゴウ。」運営中。

   

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オールドボーイ ラストシーン考察(激ねたばれ)

三日連続。何処までしつこいねん!と突っ込まれそうですが、なんかねぇ、物凄く頭にこびり付いて離れないんですよ、あのストーリーが。

特にラストの雪のシーン。

ここは完全ねたばれになりますが、オ・デスは最後、記憶が消えてしまったのか?という疑問。


あちこちでレビューを読んだら、受けた印象は皆さんそれぞれ様々でしたが、私が初めに受けた印象は「オ・デスは記憶を失ってはいない」でした。
だって、全部記憶を失っていたら、ミドのことが分かる訳がないし、ラストであんな表情を浮かべないだろうと思ったんです。

しかし、そうすると出てくる疑問。
なんで、記憶が消えなかったのか??

最初は単純催眠が上手く掛からなかった。
だから、本当は忘れてしまいたい記憶だけど一生抱えて生きて行かなきゃならないことになってしまった。生き地獄は続くばかり…!なことなのかな?と思ったのですが、しかしそうするとあの笑みが不自然に見えてくる。

最後のあの表情は今にも泣き出しそうで苦しげですが、ミドへの愛情に溢れていて……上手く言えませんが、記憶が消えなかったことを悔やんでる表情には私にはどうしても見えない。

……あれ?なら、最初から記憶消して下さいなんて言わないじゃん!どういうことよ????

で、ぐるぐるしてたんですが、今日。
とあるレビューを見て、お!というモノがありました。それはこの映画、日本上映版と韓国上映版はラストが微妙に違うというモノでして、韓国版ではラスト、木の幹に引っかかった催眠術師の先生の死体の映像があるらしいんです。

本当かどうかは分かりませんが、それを読んだ瞬間。なんか私の胸のつっかえはすっと取れました。

そうか!オ・デスは記憶を消して貰うためじゃなくて、先生を消すために先生をおびき寄せたのか!と。

確かにあの先生が生きてたら、いつミドに本当のことをばらされるか分かったモンじゃありませんからね。
舌を切ってまで、真実を知られたくないオ・デスとしては真実を知る先生ははっきり言って邪魔です。
だから、人気のないところに呼び出して、誰にも分からないように…うん!これならなんかしっくり来る。

で、最後に映る雪の上の足跡は何も知らない、15年前のオ・デスの足跡で……全てを知り、人道を踏み外したモンスターとして、独りで業を背負い、ミドを愛して共に生きていこうと決心した。っていう感じなんじゃないかなぁ、オ・デスは。
う~ん、自分の中ではこれがしっくり!

因みにミドに関しては最初から、はっきりとこう思えました。ああ、この人はもう真実を知っているんだ、と。知っても敢えて知らない振りをして、「愛してるよ、おじさん」と優しくオ・デスを抱き締めたんじゃないかと。
ミドが真実を知ったなんて描写は何処にもありませんし、私の想像でしかありませんが、あの表情と科白からどうしてもそう思えてならないんです。

だから、気持ちは微妙にすれ違ってはいるけどちゃんと愛に溢れたラストだったと……(あくまで)私はそう思えた!


ということで、自分の中ですっきりしたのが嬉しくて長々と書いてしまいました。
しかし、見終わった後もこんなにぐるぐる考えさせられるなんて思わなかった! 多分、この世界観がかなり私のツボだったんでしょうね。よく話題になるバイオレンスシーンよりもキャラの心情や科白、表情ばかりが脳裏に甦りますから。
まぁ、決して万民受けしない作品ではありますが(苦笑)
 

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