壱号ブログ
雨月のブログです。BLサイト「イチゴウニゴウ。」運営中。
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クルーシブル(激ネタバレ)
さつきづき氏より、是非アニメ忍空の「ナイフの墓標」を借りて見てくれ!!!!!!!と恐怖を感じる程熱烈に言われましたので、借りに行ってきました。
で、あるにはあったんですけど、忍空ビデオだけ持ってカウンターに向かう勇気は私にはなかったので、他のビデオも借りてきました。
(どうでもいいですけど、「バッド・エディケーション」がラブロマンスの棚に置かれてるのってどうなんでしょう??)
17世紀の後半、マサチューセッツ州セイラム。真面目で誠実な農夫のジョン(ダニエル・デイ・ルイス)は妻エリザベス(ジョアン・アレン)がありながら、召使の少女アビゲイル(ウィノナ・ライダー)と一夜の情事を交わしてしまう。
そのことを知ったエリザベスはアビゲイルを解雇。しかし、性の快楽に目覚めてしまったアビゲイルは、ジョンを我が物にすべくエリザベスを魔女としてでっちあげていく…。
現代の意味は「るつぼ」とか。というか…「どつぼ」のような気もしないでもないですが…。
とにかく色んな意味で怖い映画でした。
女の執念の怖さというか、宗教の怖さというか……まぁ、どちらも盲目的であることに変わりありませんが。
このジョンに恋心を抱いている少女アビゲイルが本当に怖いです。
愛しのジョンを手に入れるためなら何だってやってのける。何故なら、ジョンは本当は奥さんではなく自分の方を愛しているのだと信じて疑わないから。
ジョンがアビゲイルに手を出した経緯については過去のことして語られるだけで、実際どうだったのか分かりませんが、病弱で淡泊な奥さんの看病疲れしているジョンにアビゲイルがつけ込んだ……みたいです。
まぁ、だからといって浮気はいけません。
ジョンもそれは重々分かっていて、一夜の過ちとはいえ、非常に後悔していて、もう二度と過ちは繰り返さないと誓っています(「欲望に負けて、またお前に手を伸ばすくらいなら、その前にその手を斬り落とす」というくらい)
しかし、アビゲイルはそんなジョンの言葉に聞く耳を持ちません。あなたの本心は違うはず。あなたは奥さんが怖いだけ。本当は私を愛してるんでしょう?みたいな感じで。
で、あるにはあったんですけど、忍空ビデオだけ持ってカウンターに向かう勇気は私にはなかったので、他のビデオも借りてきました。
(どうでもいいですけど、「バッド・エディケーション」がラブロマンスの棚に置かれてるのってどうなんでしょう??)
17世紀の後半、マサチューセッツ州セイラム。真面目で誠実な農夫のジョン(ダニエル・デイ・ルイス)は妻エリザベス(ジョアン・アレン)がありながら、召使の少女アビゲイル(ウィノナ・ライダー)と一夜の情事を交わしてしまう。
そのことを知ったエリザベスはアビゲイルを解雇。しかし、性の快楽に目覚めてしまったアビゲイルは、ジョンを我が物にすべくエリザベスを魔女としてでっちあげていく…。
現代の意味は「るつぼ」とか。というか…「どつぼ」のような気もしないでもないですが…。
とにかく色んな意味で怖い映画でした。
女の執念の怖さというか、宗教の怖さというか……まぁ、どちらも盲目的であることに変わりありませんが。
このジョンに恋心を抱いている少女アビゲイルが本当に怖いです。
愛しのジョンを手に入れるためなら何だってやってのける。何故なら、ジョンは本当は奥さんではなく自分の方を愛しているのだと信じて疑わないから。
ジョンがアビゲイルに手を出した経緯については過去のことして語られるだけで、実際どうだったのか分かりませんが、病弱で淡泊な奥さんの看病疲れしているジョンにアビゲイルがつけ込んだ……みたいです。
まぁ、だからといって浮気はいけません。
ジョンもそれは重々分かっていて、一夜の過ちとはいえ、非常に後悔していて、もう二度と過ちは繰り返さないと誓っています(「欲望に負けて、またお前に手を伸ばすくらいなら、その前にその手を斬り落とす」というくらい)
しかし、アビゲイルはそんなジョンの言葉に聞く耳を持ちません。あなたの本心は違うはず。あなたは奥さんが怖いだけ。本当は私を愛してるんでしょう?みたいな感じで。
で、しまいには奥さんが邪魔だ。奥さんがいなくなればあの人は私のモノになる、と思い込むようになり、ある夜。秘密の恋のおまじない…なんて、可愛いモノありませんね。森で裸になって生け贄の血を飲みながら焚き火の前で踊り狂う、なんて黒魔術みたいなことを女の子仲間とやっちゃう訳です。
しかし、そこを牧師に見つかってしまい、彼女たちは焦ります。その時代は魔女狩りが行われていた時代だったので、魔女だと断定されてしまえば、縛り首になってしまう。
そこで、アビゲイルは女友達を先導し、自分があんなことしたのは自分ん家の召使いが自分たちに呪いをかけたせいだ!あの女こそ魔女なんだと触れ回ります。
そして、それは徐々にエスカレートしていき、いや、あの召使いだけじゃなかった。あの家の奥さんも魔女!あそこの家の人も魔女!!と自分たちの気に入らない人たちを片っ端から魔女だと告発していきます。
で、判事や牧師が呼ばれる訳ですが、この人たちが本当にお馬鹿というか愚かというか……告発された人たちを全員有罪にしていきます。
有罪にする理由も本当にお粗末極まりなく……、
「私は魔女なんかじゃありません!そんなもの、どんなものかも知りません!」
「どんなものかも知らない? 知らないのに、何故自分が魔女じゃないと分かるんだ!お前は嘘をついた!有罪!」
こんな感じで有罪にしていくんです。もう無茶苦茶です。
でもその無茶がまかり通るんです。恐ろしすぎます。「正義・善」という観念こそ、悪なのではないかと思えてくるくらい。
宗教が政治と結びついた時、または自分こそが正義であると信じて疑わなくなった時、こんな暴走が起こるのでしょうか。
しかし、そんな中でその不条理に毅然と立ち向かうジョンはメチャクチャカッコイイです。
アビゲイルの告発によって魔女にされた奥さんを助けようと、自分の不貞さえ公の場で告白する懸命さはグッときます。
けれど、その懸命な努力も虚しく、奥さんだけでなくジョンも異端として縛り首にされることになった時。異端だと認めれば助けてやると言われ、浮気して以来ずっと冷たかった奥さんに「お前は俺にどうして欲しい? どうしたら…お前は喜んでくれる?どうしたら…許してくれる?」と聞くところなんて泣きそうになりました。
嗚呼、本当にジョンは奥さんを愛していたんだな、と。で、奥さんもジョンを愛してたんだな、と(泣)
このシーンだけで今までの鬱憤はほぼチャラになった。それくらいいいシーンでした。
まぁその後結局、ジョンは処刑され、アビゲイルはとんずらするんですがね(怒)
不条理なことこの上ないです。
しかしアビゲイルはこの先一生苦しむことになるんでしょうね。最後、「こんなことになるなんて思わなかった」と言う程、罪の意識は充分ありましたから(それがたとえ、ジョンを死刑に追いやってしまったという一点だけにおいても)
そして「こんなことをしてしまうくらいあなたが欲しいの。私と一緒に逃げて」と言っても拒絶され、結局全てを失ってしまうんですから。
で、ジョンは縛り首になっても自分の誇りを取り戻すことが出来て……。
う~ん。最近キリスト教にまつわる映画を色々観てますが、やっぱり信仰と正義は絶対結びつけてはならない概念だと思ってしまいました。
挫けそうになった時、心の支えに思うくらいならいいかもしれないが、依存しすぎてはいけない。でないと結果的に、神は心の拠り所から、自分の悪行の言い訳になってしまう。
宗教とは縁薄い私的には、そう思えてきた今日この頃。
しかし、そこを牧師に見つかってしまい、彼女たちは焦ります。その時代は魔女狩りが行われていた時代だったので、魔女だと断定されてしまえば、縛り首になってしまう。
そこで、アビゲイルは女友達を先導し、自分があんなことしたのは自分ん家の召使いが自分たちに呪いをかけたせいだ!あの女こそ魔女なんだと触れ回ります。
そして、それは徐々にエスカレートしていき、いや、あの召使いだけじゃなかった。あの家の奥さんも魔女!あそこの家の人も魔女!!と自分たちの気に入らない人たちを片っ端から魔女だと告発していきます。
で、判事や牧師が呼ばれる訳ですが、この人たちが本当にお馬鹿というか愚かというか……告発された人たちを全員有罪にしていきます。
有罪にする理由も本当にお粗末極まりなく……、
「私は魔女なんかじゃありません!そんなもの、どんなものかも知りません!」
「どんなものかも知らない? 知らないのに、何故自分が魔女じゃないと分かるんだ!お前は嘘をついた!有罪!」
こんな感じで有罪にしていくんです。もう無茶苦茶です。
でもその無茶がまかり通るんです。恐ろしすぎます。「正義・善」という観念こそ、悪なのではないかと思えてくるくらい。
宗教が政治と結びついた時、または自分こそが正義であると信じて疑わなくなった時、こんな暴走が起こるのでしょうか。
しかし、そんな中でその不条理に毅然と立ち向かうジョンはメチャクチャカッコイイです。
アビゲイルの告発によって魔女にされた奥さんを助けようと、自分の不貞さえ公の場で告白する懸命さはグッときます。
けれど、その懸命な努力も虚しく、奥さんだけでなくジョンも異端として縛り首にされることになった時。異端だと認めれば助けてやると言われ、浮気して以来ずっと冷たかった奥さんに「お前は俺にどうして欲しい? どうしたら…お前は喜んでくれる?どうしたら…許してくれる?」と聞くところなんて泣きそうになりました。
嗚呼、本当にジョンは奥さんを愛していたんだな、と。で、奥さんもジョンを愛してたんだな、と(泣)
このシーンだけで今までの鬱憤はほぼチャラになった。それくらいいいシーンでした。
まぁその後結局、ジョンは処刑され、アビゲイルはとんずらするんですがね(怒)
不条理なことこの上ないです。
しかしアビゲイルはこの先一生苦しむことになるんでしょうね。最後、「こんなことになるなんて思わなかった」と言う程、罪の意識は充分ありましたから(それがたとえ、ジョンを死刑に追いやってしまったという一点だけにおいても)
そして「こんなことをしてしまうくらいあなたが欲しいの。私と一緒に逃げて」と言っても拒絶され、結局全てを失ってしまうんですから。
で、ジョンは縛り首になっても自分の誇りを取り戻すことが出来て……。
う~ん。最近キリスト教にまつわる映画を色々観てますが、やっぱり信仰と正義は絶対結びつけてはならない概念だと思ってしまいました。
挫けそうになった時、心の支えに思うくらいならいいかもしれないが、依存しすぎてはいけない。でないと結果的に、神は心の拠り所から、自分の悪行の言い訳になってしまう。
宗教とは縁薄い私的には、そう思えてきた今日この頃。
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