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ゾディアック(ネタバレ注意)

「お前は誰だ……」


ゾディアック














【あらすじ】:『セブン』、『ファイト・クラブ』の監督が放つ、実際に起こった未解決事件に基づくサスペンス・スリラー。“ゾディアック”と名乗る連続殺人犯と、その事件の解決に挑む者たち。「殺人」と「真実の究明」という全く逆の立場にいる人間たちが、謎が謎を呼ぶ事件を巡り、次第にその運命を狂わされていく…。


久々の映画鑑賞。サスペンスものです。
しかも実際にあった話だそうで……。

う~ん。率直な感想を言うなら、主役のジェイク・ギレンホールがいなかったから、最後まで見てないな。きっと。
元々、私が連続殺人ものがあまり好きじゃないというのが大きいかも。

金田一のような怨恨から来る連続殺人ものはいいんですが、暗号重視の無差別殺人はどうも……犯人に感情移入が出来なくて好きになれない。
(う~ん、犯人に感情移入するってのも変な話ですが…)

で、とにかく長い。157分もあります。

しかも「ゾディアック事件」は前半で終了し、後半は犯人捜しの地味な調査調査調査…。で、いっぱい出てくる名前。誰が誰だか分からない!(愚)
さらにゾディアック事件を追う男たちが主役な感じなので、視点がころころころころ変わって……どうも集中出来ない。
登場キャラもそんなに深く掘り下げられたような深みのある奴はいませんでしたし…。

唯一、興味を引かれるキャラと言えば、やはりゾディアックでしょう。
あの得体の知れなさ。薄気味悪さ。異常さ。

そして、これ見よがしに残していく、決定的ではない証拠と犯行声明と暗号。

確かにあんなもの残されたらあれこれ考えたくなりますよ。
なにせ、被疑者は2千人以上。いくらでもこじつけて想像出来ます。
で、いくらでも考えられるけど、物的証拠はなく、答えは出ない。

多分、この映画で描きたかったのは、そういうゾディアックの“魅力”だったんでしょうね。
(だからこそ、後半あれだけ長く、ゾディアックに病的に執着していく漫画家を描いたんじゃないかと)

ラスト。犯人とおぼしき人物を特定し、逮捕にまでこじつけますが……結局。

こうして最後まで見ると、なんか「殺人の追憶」を思い出しました。
あれも未解決事件だし、犯人を追う刑事がどんどん可笑しくなってくし、犯人を見た証人が犯人を「普通の人」と言うところといい……結構似てる。

けど、私はどちらかというと「殺人の追憶」の方が好きだなぁ。
ラストが好きなんです。

結局犯人を捕まえることが出来ず、十数年が過ぎる。刑事が第一の殺人現場を訪れた時。一人の少女に出逢って……あの終わり方はなんかゾクッとしましたよ。

と、なんだかんだぼろくそ言いましたが、相変わらずジェイクは可愛かったですvv
ブロークバック・マウンテンでもそうでしたが、あの純真無垢と言いますか、一途に真っ直ぐ見上げてくるあの上目遣いがたまらないvvvいつ、同僚や刑事さんに押し倒されやしないかと心配で…(←あ~あ~)
仕草も可愛い。小さい息子と手をつないで歩いてるのも可愛い。無精髭生やしてやつれてもなんか可愛い。

そうやって堪能出来たので、その点においては見て良かったかなと(←えええ?!)

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