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雨月のブログです。BLサイト「イチゴウニゴウ。」運営中。

   

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モーリス(ネタバレ注意)

私「Hグラント……昔はこんなに麗しい青年だったのか?!

という衝撃が一番だった、崎原氏に借りたホモ映画第二弾「モーリス」
「見ているところを誰にも見られずに見てねvv」というミッションインポシブルを何とか達成し、ようやく見ることが出来ました!

モーリス

上流中産階級の偽善を若者同志の愛を通して描いた映画……とのことですが、確かにこの前見たバッド・エディケーションとは全く違い、何処までもお耽美で優雅で、生々しさがなく清潔感(?)に溢れていました

最初のうちは、ただただ若き日のクライブを演じるHグラントに目を奪われっぱなしでした。現在のお惚けヘタレラブコメ王とは思えない、知的で物憂げな風情。
「君を愛してる」と思い切って告白したのにモーリスから「馬鹿なこと言うな」と言われて、傷ついて顔を俯ける仕草は本当にステキです!(ただその後の走り去り方がちょっと御耽美じゃなk……ゴホゴホ!)
そりゃモーリスも落ちるよ!

けれど、その気にさせておいて「僕らはお互いプラトニックな愛を貫こう」って……この映画の時代背景、同性愛が罪であるという背景がある故と分かってはいますが、クライブなかなか酷い奴だなと、モーリス視点から考えれば思ってしまったり…。


けれど、この世間概念がずっとこの映画に影を落とします。男同士で愛し合うことが違法になったあの時代。

破滅の道を選ぶよりも、プラトニックなまま、かけがえのない友人であり続けようというクライブと、
何を失っても構わないから、愛を貫こうとするモーリス。

どちらも素晴らしい愛の形だとは思うんですけどね。
この二人の悲劇は多分、時代背景もあるとは思いますが相手の愛し方を理解しようとしなかったからじゃないからかな、とふと思いました。
もし、二人の内どちらかが相手の愛情表現を頭から否定しないで、少しは歩み寄ろうという努力をしていたら、こんなことにはならなかったんじゃないかなと。

逆に後に出てくる猟番の彼とモーリスが結ばれたのは、価値観が近かったってこともあるんでしょうけど、互いの意見に歩み寄ったからじゃないかと思うんですよね。
(それにしても、「俺を呼んだだろ?」と言ってモーリスに夜這いを掛けた時の猟番の彼は最高にステキでしたvvしかし、ふと疑問。あの二人、一体どっちが攻で受なのか??最後まで分からなかった…。)

しかし、そうは言ってもモーリスを思ってこその愛情表現が全く通じなかったばかりか、最後は愛情どころか友情まで失ってしまったクライブは見ていてとても切なくなりました。
嗚呼、彼は彼なりに精一杯モーリスを愛していたんだろうに(涙)

と言うことで、私の好みとはニアミスな映画ではありましたが、色々と考えさせられる映画でした。

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