壱号ブログ
雨月のブログです。BLサイト「イチゴウニゴウ。」運営中。
[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ローグ・アサシン(ねたばれ注意)
「 復讐の芽、一つ取り損なったな… 」
【あらすじ】FBI捜査官のジョンとトムは悪名高い伝説の殺し屋ローグを追い詰め、銃撃する。
しかし、数日後、トムと彼の家族はローグに惨殺される。
三年後・・・チャイニーズ・マフィアとジャパニーズ・ヤクザの抗争のさなかにジョンの前に突如再びローグが姿を現す。ジョンをあざ笑うかのように、抗争を激化させていくローグ。
果たしてローグとはいったい何者なのか?ジョンとローグが対決する時、運命が引き起こす驚愕の真実が明かされる・・・!
ジェット・リーとジェイスン・ステイサムの息詰まるアクションの応酬を期待して借りて参りました。
だってねぇ、これ。
脇役でさえ、シン・シティで異彩な女剣士を演じたデヴォン・青木やアクションのことしか頭になさそうなケイン・コスギ出てる訳ですからね。期待したくもなります。
が! 映画を見始めてものの数分で暗雲が立ち込め始めました。
まず、アクションが見づらい。スピード感を出そうとしてるのは分かるんですが、どうも何をやってるのかよく分からない。
しかも、ジェット・リーもジェイスン・ステイサムも銃をぶっ放すばかりで、素手のアクションをしてくれないばかりか、直接対決もあまりないっていう…。ああ、なんてこったい!
いや、でもね。それでも、話に入り込めればそんなことは無問題だったんですよ。ジェット・リーの不気味で無表情な殺し屋風情はなかなか良かったですし。
が、やっぱりね。あの日本描写は勘弁してください!!!!!!!!!!!!!!
特にあの「ジャパニーズ・ヤクゥ~ザ」の描写がねぇ。ハンニバル・ライジングでもぶっ飛びましたが、今回も負けず劣らずです。
まず、部屋に飾ってある掛け軸。書いてある文句が「下手の横好き」「弱肉強食」ってのに驚いて、
「日本のやくざは人を殺すたびに腕に黒い輪の入れ墨を彫るんだ。だから、入れ墨がたくさんある奴ほどたくさん人を殺してる」でぶったまげです。初めて聞きましたよ? そんなこと。
ってか、黒い輪の入れ墨ってのは江戸時代島流しにあった人に入れたっていうアレのことを言ってるんでしょうかねぇ。罪人の証に間違いはないけれど、根本的に違うでしょう! しかも、そいつらの入れ墨のまた、汚いこと…。
んで、いくら何でもね。やくざは真剣で斬り合い稽古なんてしないぞ!!!
って……まぁ、こういうのもね。物凄く寛大に目を瞑りましょう。
しかしですよ、「敵さんの首を持ってこい」だの「家族共々皆殺しにしろ!」ってだけは頂けません!!!!
まず、一体どれだけ日本を首狩り族にしたいのかって話ですが、真の武士(いや、武士じゃないんですけど)は気に入らないことがあっても、すぐに刀を抜いたり、銃を向けたりしませんよ。抜いた時は命のやり取りをすると覚悟した瞬間だけで、威嚇のためだけに抜くことはありえません(簡単に抜くなら、ただの小物)
ついでやくざ=マフィアという発想も間違いです。
やくざはマフィアとは違うぞ!! 真の極道は仁義を重んじてるんだぞ!! かたぎさんには絶対手を出さないんだぞ!
……なんてね。私はかなりやくざ(ついでに日本の強さの美学)にドリーミングしてるので、この映画で描かれるやくざは完全に駄目でした。こんな小物集団がアメリカに進出出来る程、強い訳がないって
さて、とは言っても、この映画の核はそんなことではなく、不可解な行動を取り続けるジェット・リー演じる殺し屋ローグの思惑な訳ですが、その真相は……。
確かにサプライズでした。んで、今まで感じていた違和感もすっきりして、納得もしました。
でもね。くそぉっ、そういうコトだったのかぁあ! っていう爽快感はなかった…。
だって、あまりにも伏線がなさ過ぎて…。
簡単に言えば、ミステリーもので真犯人は主要メンバーの誰でもなく、最初に主人公と通りすがっただけの人。あの人です! と言われたような感じで。そ、そんな~! みたいな。
先を読まれないことも大切だけど、伏線はしっかり張っておかないといけないんだなと……。
う~ん、今回はちょっと(ってか、かなり?)辛口な感想でありました。
TRACKBACK
TrackbackURL
COMMENT