壱号ブログ
雨月のブログです。BLサイト「イチゴウニゴウ。」運営中。
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墨攻(激辛口コメント)
10万の敵にたった一人で挑む…
【ストーリー】:紀元前370年頃、巷淹中率いる趙の10万の大軍が住民わずか4千人の梁城に攻め入ろうとしていた。梁王は墨家に援軍を頼んでいたが時間切れで、降伏しようとした時に墨家の革離という男がたった1人で城に到着する。彼は1本の矢で趙軍の先遣隊を退けてしまい……。
【ストーリー】:紀元前370年頃、巷淹中率いる趙の10万の大軍が住民わずか4千人の梁城に攻め入ろうとしていた。梁王は墨家に援軍を頼んでいたが時間切れで、降伏しようとした時に墨家の革離という男がたった1人で城に到着する。彼は1本の矢で趙軍の先遣隊を退けてしまい……。
キャッチコピーに引かれて、普通に飛びついてしまいました。
だって、10万vs一人ですよ?
最近私を熱狂させた300<スリーハンドレッド>でさえ、300vs100万=一人vs3334人な訳ですからね。一体どうやって戦うんだろうと。
まぁでも何となく、300のような戦士モノではなく、軍師モノだろうなと予想は出来てたので、どんな知略を用いて10万の兵を無力化させるんだろう! とわくわくしながら視聴した訳ですが・・・なんてぇか。
まんま、大河の春信初陣戦じゃん、これ! (趙の将軍=春信、革離=勘助みたいな)
手始めに水を絶つのも然り。
城壁や屋根に泥や馬糞を塗り、火矢が打ち込まれても燃え広がらないようにするのも然り。
地下を掘るのも然り。またそれを見抜いて(これは勘助の方が上手)撃退するのも然り。
で、ラスト。退却したと見せかけて、少人数を残し、隙を見て一気に攻め込むとこまで一緒!
吃驚するくらい同じですよ。なんですか、これは。
どっちがぱくりなんだとか、ちらりと考えないでもないですが、とりあえず日本でも中国でも戦略なんて似たようなもんだと思うことにします(強引ね)
( それに籠城戦の映像も確かに大がかりでしたが、LORの「二つの塔」でのシーンと似てるし、規模で言えばLORの方が全然迫力があるので、あまり感動がなく…)
で、次にキャラですが……こう言っては何ですが、私はこの革離は映画「トロイ」のパリスと同じ人種に思えました。
革離は「墨家」、パリスは「愛」という名の理想に取り憑かれて、全く周りが見えていない。
私は中国史には疎いので、この時代背景や墨家がどんな集団なのか知りませんが、革離がやったことは独りよがりな行動に思えてなりませんでした。
助けを求めてきた相手を無下に見捨てるのは酷いことです。
でも、だからといって元々降伏しようとしていたのを、無理矢理戦争に掻き立てて……確かに無条件降伏をしていたならば、相手国に完全に支配下に置かれたり犠牲は出たでしょうが、戦争始めさせた挙げ句に長引かせて創り出してしまった敵味方の損害に比べれば軽いものだったはずです。
で、墨家というのはどうも頼まれたら、何処の国へでも出向いていって軍師になってあげる「雇われ軍師」みたいなもののようで、その話を革離と梁の国の王子が話す場面があるのですが…
王子「もし、ここを出た後。私達を攻めてる趙の国から依頼が来たら、あなたは引き受けるんですか?」
革離「それは勿論。だが、思う。ここまで痛い目に遭わせた私を彼らは受け入れてくれるのかと」
こんな会話だったと思いますが、これは完全に的はずれな回答に思えてなりません。
私は、王子は「あなたには敵になって欲しくない…」っぽいことを暗に言ってくれてるような気がするのですが、 それを完全に無視して、「あいつらと仲良くなれるかなぁ」みたいなこと言っちゃって。
これは結構相手、傷つくと思う…。
と、こんなふうに一見彼の言動は立派に見えるんですけど、私には彼が相手の心や梁の国を気遣い、大事に思ってるようにはどうしても見えず、ただただ自分の理想に酔ってるだけの男に見えてきてしまったんです。
で、最終的に彼の言ってることも単なる上っ面な綺麗事にしか聞こえなくなってしまいました。
「愛さえあれば…」と馬鹿みたいに繰り返していたどっかのお馬鹿王子のような…。
そうして、結局。あの王子同様、革離は梁を救うことは出来なかった。
その少し前に趙の将軍に「戦争で勝つことより、生きることこそ…」と語りかけますが、それも「だったら、お前最初から戦争やろう! とか言うなよ」と心の中で盛大に突っ込んでしまった私。
嗚呼、なんてこったい!
映画の伝えようとしていた趣旨は伝わってきたんですけどね。戦争したって、後に残るのは虚しさだけ、みたいな感じの…そういうの決して嫌いじゃないんですけど、それを描くにはキャラがみんな薄っぺら過ぎたような気がします。
中国史をよく知ってたらこんなことはなかったのか??
分からんですけど、とにかくこの映画と私の相性は最悪だったってことで……(泣)
だって、10万vs一人ですよ?
最近私を熱狂させた300<スリーハンドレッド>でさえ、300vs100万=一人vs3334人な訳ですからね。一体どうやって戦うんだろうと。
まぁでも何となく、300のような戦士モノではなく、軍師モノだろうなと予想は出来てたので、どんな知略を用いて10万の兵を無力化させるんだろう! とわくわくしながら視聴した訳ですが・・・なんてぇか。
まんま、大河の春信初陣戦じゃん、これ! (趙の将軍=春信、革離=勘助みたいな)
手始めに水を絶つのも然り。
城壁や屋根に泥や馬糞を塗り、火矢が打ち込まれても燃え広がらないようにするのも然り。
地下を掘るのも然り。またそれを見抜いて(これは勘助の方が上手)撃退するのも然り。
で、ラスト。退却したと見せかけて、少人数を残し、隙を見て一気に攻め込むとこまで一緒!
吃驚するくらい同じですよ。なんですか、これは。
どっちがぱくりなんだとか、ちらりと考えないでもないですが、とりあえず日本でも中国でも戦略なんて似たようなもんだと思うことにします(強引ね)
( それに籠城戦の映像も確かに大がかりでしたが、LORの「二つの塔」でのシーンと似てるし、規模で言えばLORの方が全然迫力があるので、あまり感動がなく…)
で、次にキャラですが……こう言っては何ですが、私はこの革離は映画「トロイ」のパリスと同じ人種に思えました。
革離は「墨家」、パリスは「愛」という名の理想に取り憑かれて、全く周りが見えていない。
私は中国史には疎いので、この時代背景や墨家がどんな集団なのか知りませんが、革離がやったことは独りよがりな行動に思えてなりませんでした。
助けを求めてきた相手を無下に見捨てるのは酷いことです。
でも、だからといって元々降伏しようとしていたのを、無理矢理戦争に掻き立てて……確かに無条件降伏をしていたならば、相手国に完全に支配下に置かれたり犠牲は出たでしょうが、戦争始めさせた挙げ句に長引かせて創り出してしまった敵味方の損害に比べれば軽いものだったはずです。
で、墨家というのはどうも頼まれたら、何処の国へでも出向いていって軍師になってあげる「雇われ軍師」みたいなもののようで、その話を革離と梁の国の王子が話す場面があるのですが…
王子「もし、ここを出た後。私達を攻めてる趙の国から依頼が来たら、あなたは引き受けるんですか?」
革離「それは勿論。だが、思う。ここまで痛い目に遭わせた私を彼らは受け入れてくれるのかと」
こんな会話だったと思いますが、これは完全に的はずれな回答に思えてなりません。
私は、王子は「あなたには敵になって欲しくない…」っぽいことを暗に言ってくれてるような気がするのですが、 それを完全に無視して、「あいつらと仲良くなれるかなぁ」みたいなこと言っちゃって。
これは結構相手、傷つくと思う…。
と、こんなふうに一見彼の言動は立派に見えるんですけど、私には彼が相手の心や梁の国を気遣い、大事に思ってるようにはどうしても見えず、ただただ自分の理想に酔ってるだけの男に見えてきてしまったんです。
で、最終的に彼の言ってることも単なる上っ面な綺麗事にしか聞こえなくなってしまいました。
「愛さえあれば…」と馬鹿みたいに繰り返していたどっかのお馬鹿王子のような…。
そうして、結局。あの王子同様、革離は梁を救うことは出来なかった。
その少し前に趙の将軍に「戦争で勝つことより、生きることこそ…」と語りかけますが、それも「だったら、お前最初から戦争やろう! とか言うなよ」と心の中で盛大に突っ込んでしまった私。
嗚呼、なんてこったい!
映画の伝えようとしていた趣旨は伝わってきたんですけどね。戦争したって、後に残るのは虚しさだけ、みたいな感じの…そういうの決して嫌いじゃないんですけど、それを描くにはキャラがみんな薄っぺら過ぎたような気がします。
中国史をよく知ってたらこんなことはなかったのか??
分からんですけど、とにかくこの映画と私の相性は最悪だったってことで……(泣)
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