壱号ブログ
雨月のブログです。BLサイト「イチゴウニゴウ。」運営中。
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「正義」ってホントに何なのか…
今更ですが…
警官の親子三代を描いた、大河ミステリー。
そう銘打たれたら、「父と子」ネタが大好きな私としては見ない訳にはいかないぞということで二夜にわたってばっちり見ましたよ、「警官の血」!
いやぁ、面白かったです。
最初から犯人(?)はバッチリ分かっているので、ミステリーも糞もないのですが、ストーリーがしっかりしていたし、私好みだったので、最後まで楽しく見ることが出来ました。
やっぱいいね、こういう硬派な男の話は。
とはいえ、犯人(?)のキャラ設定には吃驚しました。確かに……こりゃぁ、映像化不可能と言われる訳だ。
でも、裏シーン。なかなか大胆な絡みをさせつつも、結構綺麗に見せましたね。桔平が男前なのに合わせて、相手役がみんな線の細い中性的な別嬪さんばっかりだったからでしょうか。
桔平をその道に目覚めさせた初めての男……ってか少年との絡みが一番いかがわしく、エロティックだったような。あんな幼気な少年が! と思うとねぇ。物凄く背徳的な感じ。少年が騙していたとはいえ、桔平に初めてをあげちゃうくらい(←誰がそんなこと言った!)べた惚れだったっぽいから。
桔平ホントに体当たり演技でしたね。出来る男前で颯爽としていた若い頃から、醜悪に年老いていくさまはなかなかでした。
ラストの杖を打ち鳴らし、怒鳴り散らすさまが酷く哀れで印象的でした。
早瀬は自分をこんなに変えてしまった戦争…というか日本を憎んでいたんだと思います。憎んで憎んで、何もかもを国のせいにして…未だ、その感情から出て来れない。
きっと、安城家が抱く警官の誇りなんて彼は一生持つことはできないんでしょうね。
で、この話の主役たちですが、どの代もしっかりとキャラが立っていて良かったと思います。
いつも明るく真っ直ぐと、懸命に職務を全うしようとする「陽」の一代目。
過酷な現実にもみくちゃにされながらも、父のような警官になりたいと壊れそうな心を必死に守りながら警官であり続けようとした「陰」の二代目。
祖父と父(あと、先輩?)の生き様から、どんな逆境に立とうと己の信念を突き通し、図太く生き残る術を学んだ「完全な警官(?)」となった三代目。
どの人も嵌ってましたが、特に二代目の吉岡さんは凄かった。あの今にも折れてしまいそうな繊細さ、脆さを演じさせたらあの人の右に出る者はありませんね。
ラストの和也の取った行動。賛否両論別れると思いますが、私はあれで良かったんだと思いました。
祖父も父も「市民を守る」ただその正義を信じて、奔走してきました。
でも、最終的には上層部の身勝手な理由で、追っている犯人を隠蔽されたり、自殺したんだと切り捨てられたり、壊れるまで使われた挙げ句捨て駒にされたり…。
それを、和也はずっと見てきた。そして実際、彼自身も正義とはほど遠い、上同士の抗争の駒にされました。
こうなってくると上層部なんて当てにならない。むしろ、いつでも身勝手な都合で自分たちを潰しに来る「敵」だった。
だから、そんな彼らに対抗できる力を得る必要があった。それがたとえ、どんな力でも……。
考えてみると、安城家は早瀬とではなく、早瀬のバックにいた警察という組織と60年間戦ってきたのかもしれません。
だから、和也が最後に、「勝ったんだ」と言ったのは、単に早瀬に勝ったのではなく、警察内部に巣くっている悪に勝ったんだと言うように私には聞こえました。
でも、一番ぐっと来たのは、それでも安城家の男たちが皆、警官であり続けたことです。
父が、祖父が、警官になったせいで死んだり、精神を病んだりして、家庭が滅茶苦茶になるのを見ていながら、警察内部が荒廃していると知っていながらそれでもなお、父を尊敬し、父と同じ道を選び、警官であり続けようとした。
そのことが、凄く格好良く思えました。
だから、そんな彼らが最後、時を超え、呼応するように笛を吹き合うラストは、とても良かったです。
警官の親子三代を描いた、大河ミステリー。
そう銘打たれたら、「父と子」ネタが大好きな私としては見ない訳にはいかないぞということで二夜にわたってばっちり見ましたよ、「警官の血」!
いやぁ、面白かったです。
最初から犯人(?)はバッチリ分かっているので、ミステリーも糞もないのですが、ストーリーがしっかりしていたし、私好みだったので、最後まで楽しく見ることが出来ました。
やっぱいいね、こういう硬派な男の話は。
とはいえ、犯人(?)のキャラ設定には吃驚しました。確かに……こりゃぁ、映像化不可能と言われる訳だ。
でも、裏シーン。なかなか大胆な絡みをさせつつも、結構綺麗に見せましたね。桔平が男前なのに合わせて、相手役がみんな線の細い中性的な別嬪さんばっかりだったからでしょうか。
桔平をその道に目覚めさせた初めての男……ってか少年との絡みが一番いかがわしく、エロティックだったような。あんな幼気な少年が! と思うとねぇ。物凄く背徳的な感じ。少年が騙していたとはいえ、桔平に初めてをあげちゃうくらい(←誰がそんなこと言った!)べた惚れだったっぽいから。
桔平ホントに体当たり演技でしたね。出来る男前で颯爽としていた若い頃から、醜悪に年老いていくさまはなかなかでした。
ラストの杖を打ち鳴らし、怒鳴り散らすさまが酷く哀れで印象的でした。
早瀬は自分をこんなに変えてしまった戦争…というか日本を憎んでいたんだと思います。憎んで憎んで、何もかもを国のせいにして…未だ、その感情から出て来れない。
きっと、安城家が抱く警官の誇りなんて彼は一生持つことはできないんでしょうね。
で、この話の主役たちですが、どの代もしっかりとキャラが立っていて良かったと思います。
いつも明るく真っ直ぐと、懸命に職務を全うしようとする「陽」の一代目。
過酷な現実にもみくちゃにされながらも、父のような警官になりたいと壊れそうな心を必死に守りながら警官であり続けようとした「陰」の二代目。
祖父と父(あと、先輩?)の生き様から、どんな逆境に立とうと己の信念を突き通し、図太く生き残る術を学んだ「完全な警官(?)」となった三代目。
どの人も嵌ってましたが、特に二代目の吉岡さんは凄かった。あの今にも折れてしまいそうな繊細さ、脆さを演じさせたらあの人の右に出る者はありませんね。
ラストの和也の取った行動。賛否両論別れると思いますが、私はあれで良かったんだと思いました。
祖父も父も「市民を守る」ただその正義を信じて、奔走してきました。
でも、最終的には上層部の身勝手な理由で、追っている犯人を隠蔽されたり、自殺したんだと切り捨てられたり、壊れるまで使われた挙げ句捨て駒にされたり…。
それを、和也はずっと見てきた。そして実際、彼自身も正義とはほど遠い、上同士の抗争の駒にされました。
こうなってくると上層部なんて当てにならない。むしろ、いつでも身勝手な都合で自分たちを潰しに来る「敵」だった。
だから、そんな彼らに対抗できる力を得る必要があった。それがたとえ、どんな力でも……。
考えてみると、安城家は早瀬とではなく、早瀬のバックにいた警察という組織と60年間戦ってきたのかもしれません。
だから、和也が最後に、「勝ったんだ」と言ったのは、単に早瀬に勝ったのではなく、警察内部に巣くっている悪に勝ったんだと言うように私には聞こえました。
でも、一番ぐっと来たのは、それでも安城家の男たちが皆、警官であり続けたことです。
父が、祖父が、警官になったせいで死んだり、精神を病んだりして、家庭が滅茶苦茶になるのを見ていながら、警察内部が荒廃していると知っていながらそれでもなお、父を尊敬し、父と同じ道を選び、警官であり続けようとした。
そのことが、凄く格好良く思えました。
だから、そんな彼らが最後、時を超え、呼応するように笛を吹き合うラストは、とても良かったです。
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