壱号ブログ
雨月のブログです。BLサイト「イチゴウニゴウ。」運営中。
[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
告知
タイトル:「恋愛小説は書けない」
イラスト:本間アキラ先生
発売日:12月17日(金)
あらすじ:思い込みが激しく変人として有名な売れっ子ミステリー作家・神野透哉は、新しく担当になったコワモテの男・甲斐に夢中。その思いを伝えるべく飲み物に薬を混ぜ、甲斐を眠らせて同衾するが……!?(出版社より)
(表紙はまだ出回っていないので、今はお見せできません。残念ですが!)
キャラ名を見ていただければ分かると思いますが、このサイトにはいない方々の話です。
しかもあらすじ読んでもらえば分かりますが、今連載してる復讐者とは……というか、このサイトにアップしてる話とはちょっと毛色の違う話なので、ここで宣伝するのは場違い? な、 ような気もするんですが、雨月色は濃厚に出せているので、ちょっとでも興味を抱いてくれた方は書店にて、手にとっていただけると幸いで す。
で、話の内容ですが、これは表紙を見れば一発でどんな感じか掴めると思うので、表紙をお披露目できるようになったらその時にまた、ちょこっと言及しようと思います。
とりあえず、今回は簡単なお知らせ程度ということで。
龍馬伝総評
11月28日00:19 最新話読みました~… の方
拍手&復讐者へのコメントありがとうございます。暴走ハニー、とうとう矛先を明亮に向けてしまいました。明亮はこんなに千崎のために頑張って いるというのに。。「あなたの優しさが怖かった~♪」な神田川症候群って奴でしょうか(←古っ!)明亮が千崎の思惑を看破しているかについ て、今は伏せておきますが、もし仮に理解している上でこんなふうに千崎を甘やかしているとしたら、腹黒レベルでは済まされないかもしれません (笑)千崎&時任コンビ、気に入っていただけてありがとうございます。おっしゃるとおり、二人とも相手を悪友だとは認めないと思いますが、理 由はそれぞれ違います。千崎はやはり「誰がこんな奴と!」とキャンキャン突っぱね、時任は「友だち? いやぁ、面白いからかい対象って奴かな w」とか素知らぬ顔でいいそうです(笑)殺意を漲らせる千崎、果たしてこれからどう出るのか。次回もお付き合いいただけたら幸いです。
11月29日00:12 kou様
いつもコメントありがとうございます。復讐者、作中では明亮さんを殺すことしか言ってませんが、やっぱり「あなたを殺して私も死 ぬ!」に聞こえますよね(苦笑)まぁ彼は明亮さんなしでは生きていけない方だというのは分かりきっていますからね。けれど千ちゃん、本当に実 行してしまうのか? さてはて。。。
そして大河感想、こちらこそこんな口汚い感想にずっと付き合って下さいましてありがとうございました。ドラマ自体がツッコミどころ満載ということもありますが、ここまで書いてこれたのもkou様のおかげです。ありがとうございます。
で、今週大河。前回今回と引き続き、龍馬のKYっぷりがかなり露骨だった気がします。あまりに露骨すぎてなんとなし、制作者サイドの「これ じゃ暗殺されても仕方ない」と視聴者に思わせたい的悪意さえ感じられましたが、それでも中岡への演説は酷すぎました。特に「農民や町民からで も国のトップを選んで」というのがねぇ。そりゃ暗殺されるわと。で、おっしゃる通り、私も選挙速報テロップはどうかと思いました。何故、あの タイミングで! もっと他に出すタイミングいくらでもあるでしょ! ○HK自体さえ、この龍馬に愛がないのかと思ってしまいましたよ(遠い目)亀次郎さんのシーンで一瞬「おお!」と思ったのですが、ラストがねぇ。結局何を伝えたかったんでしょう? このドラマ。
さて、来年の大河。私の好きな時代なので一応見てみようとは思っていますが、脱落の可能性大です。ここまで「女性」を全面に出される話が苦手ということもあるんですが、「秀吉はお市命!」をごり押しされたらもうアウトです。あの設定がとにかく受け付けないんですよね、私。全ては恋心で時代が動いた! ってスタンスも気に入りませんし。なので来年何処まで視聴できるか分かりませんが……まぁとにかく、お互い龍馬伝完走お 疲れ様ということで(苦笑)
最後まで視聴者(私)を振り切った龍馬伝
武市さんの東洋様暗殺自白、高杉さん三味線無双、霧島エクスカリバー等など、ぶっ飛んだ発想でもって私の度肝(というか堪忍袋というか)を華麗に抜きまくってくれた龍馬伝。
栄えある最終回はどんな結末を用意しているのやら。。。
怖い気もしますが、まぁ最初から順番に。
冒頭、軽く挨拶代わりだと言わんばかりに武市さんや以蔵、長次郎たちを登場して吃驚。
嗚呼、武市さん! お懐かしい! と一瞬感慨にふけるも、すぐさま「龍馬ようやった!」絶賛&「龍馬龍馬龍馬」コールにげんなり。。。
夢の中でまで人にageさせるとかどないやねん!
まぁこれ、武市さんたちが大政奉還を夢見ていたのなら、まだ納得いくんですがねぇ。そんなこと一切言ってなかったから、なんでタイセーホーカンを成し遂げた龍馬をそんなに褒めるのか分からないっていう。
(あと、暗殺直前の武市さんを役職につけたかった云々もねぇ。生前の武市さんに賛同しているシーンをもっと描いていれば・・・)
もう……最後までつくづく伏線&積み重ね放棄はなはだしいです。
で、大政奉還を一人で成し遂げた(笑)龍馬様。京の街中どころか夢の中でまでマンセーされたもんだから、すっかり勢いづいちゃって、あの有名な「○○○」の書状を各藩に送っちゃいます。
龍馬はわざとみんなを煽るためにそんな書状を送った訳ですが……ここから、今まで散々しつこいくらいに描いてきた「龍馬の人の心の機微が読めない」設定が素晴らしいくらいに生きてきて吹きました。
(相当私の中で前回の「どうでもいいですろぉ!」発言が効いているようです)
まぁとにかくあの、いくら周りに忠告されてもそれらを全部聞き流して、自分に悦って爆進するさまのナチュラルっぷりったらなかったです。
弥太郎や春嶽様があんなに警告してくれたのにねぇ。
とはいえ、龍馬のKYのナチュラルっぷり以外は空虚なことこの上なかった。ってか、おざなりにしすぎです。
龍馬への敵意を露わにする薩長の面々。一時は龍馬と志を一つにして頑張った仲なんだから、立場的に龍馬を疎ましく想わなければならない葛藤は一切描かず。
春嶽様は今まで殆ど出てこなかったから、上座に龍馬を座らせた意図も警告の意図もまるで分からず。
大政奉還を達成すべくともに頑張ってきた土佐の面々なんか今回一秒だって登場させない。
弥太郎と龍馬の関係にいたっても、第一話からまるで成長していない。
何なんですか、この水素よりも軽い人間関係。この方たちと龍馬の今までのふれあいって一体なんだったんだ!
まぁ、最後の最後で「う~み!」に続く迷言「アイ・ラブ・ユー」が出てきたことで全部ぶっ飛びましたけどね。。。
そして中岡との最後の語らい。完璧に自分の世界に入って語りまくる龍馬を茫然と見つめる中岡のドン引き顔が凄まじすぎる(笑)
「駄目だ、こいつはやくなんとかしないと」って言葉が聞こえてきそうでした。
んで、とってつけたように蝦夷地のことを語るとこもねぇ。確かに龍馬が蝦夷地開拓の夢を抱いていたのは事実だけど、そんなこと今まで一言も言ったことなかったなかったじゃないか! っていう。
しかし、このシーン。二人がどれだけの盟友で、中岡がいかに凄い人物であるかをしっかり描いていれば、結構ジーンときたろうになぁ。ホントに残念。
そして、残念といえば見廻り組。
実を言えばちょっと楽しみにしていたんです。第四部誰が龍馬を殺すのかミステリー風で攻めると聞いていたので、実行犯見廻り組の背後で誰が糸を引いてることにするのかと。
けれど、蓋を開けてみれば彼ら単独犯による犯行っていうね。なんだそりゃって話ですよ。じゃぁ何のためにみっちー大久保は出てきたんだ!
とはいえ、見廻り組御一行の面々はなかなか味が出ていてよかったと思います。
特に亀ちゃんこと今井さん。凄く良かったです。平常の抑えた演技と感情をむき出しにした激昂演技、たまりません!
中岡と原田局長のなんだかなぁって感じの斬り合いとは違うモノを見せてくれるのか?! と思ったら……
……ホントにやってくれた!!!!!!!!!!!!!!
このドラマには今までことごとく裏切られてきました。でも! 最後の最後でようやく! 期待に応えてくれました!
いやぁ、あの暗殺シーンはよかった!!!(下にいた家族はどうしたのか気になりますが)
龍馬の「どういてじゃぁああ!」には色んな意味で笑えましたが、それ以外はホントに素晴らしい!
まさか、あんなに凄惨に生々しく暗殺シーンをやるとは思いませんでした。寺田屋とか綺麗なチャンバラでしたから。
そして、倒れ込んだ龍馬を執拗に斬りつける亀ちゃんの返り血まみれのあの顔! そうだよ。人を斬るっていうのは、襲われるっていうのはこれくらい壮絶なもんなんだよ。。。
威嚇射撃だとか、「命は大事にしいや!」って決め台詞とか……そんなものは到底入り込めないくらい。
龍馬を斬り捨てた後も一切笑顔がないっていうのがまたいいですね。殺したいほど憎んだ相手を仕留めたっていうのに、その顔にはよりいっそうの哀愁さえ漂ってる。
きっと、彼らは分かってるんでしょうね。龍馬一人を斬ったくらいじゃ、もう時代の流れは止められないと。それでも殺さずにはいられなかった。そういう複雑な心境が出ていてよかったです。
最後の最後で……これぞ大河! 的なシーンを見ることができました。亀ちゃん、ホントにありがとう!!!
で、斬られた後の龍馬。中岡を敢えて偽名で呼んだっていうエピはなかったですね。それは残念でしたが、「ごめんちぁ~」も「俺は生き切った! 満足満足!」がなかったのは良かった。あれがあったら、ホントげんなりですからね。
(あ、でも龍馬が死ぬと同時にOPの龍が近江屋の屋根突き破って天に昇るってシーンがなかったのは残念だったなぁ。ちょっと期待してたのに(笑))
「お前はまだまだ」と中岡に言われた時の龍馬の気持ちを想うと切なくなります。まだ三十三。やりたいことは数えきれないほどたくさんあったのに。。。
そんなどうしようもない無念、計り知れない可能性を抱いて死んでいったからこそ、坂本龍馬という人はよりいっそう愛されるのかもしれないですね。
と、凄くしんみりしてたのに……なんですか、あの終わりは!???!!!!!!!!
いくらなんでも酷過ぎるでしょう!!
ここまで……一年近く長々とやってきて、ラストの締めが弥太郎のコントのようなずっこけポーズとともに「岩崎弥太郎没」テロップとか、まじふざけんな!!!
違うだろう! ここは龍馬が死んだその後の日本をダイジェストに描いて、龍馬の志がどう影響したかをやるべきでしょ! それなのに最後にまた第一話と同じツンデレ愛の告白を声高に叫んでぽっくり! って。
結局何が言いたかったんだよ、このドラマ!
ホント、訳分からん!
ということで、このドラマ。私の理解を追いつかせることを許さず、最後までぶっちぎって行ってしまいました。
けれど、なんだかんだ言って視聴完走しちゃったんだよなぁ。
感想もなにげに皆勤賞だし(そんなの初じゃないか?)
そう思うと、なんだか感慨深いです。あ、でも最後にまた去年みたいに総評記事を書こうかなと思ってるので、それで本当の完走かな(←え? そんなのいらない? まぁそう言わずに)
こんなふうに素敵声優さんがたくさん発掘されるといいですねぇ
私は諏訪部さんっぽいとか言ってましたが違っていて、竹内良太さんという方でした。
ご本人には失礼ですが、全然知らん。こんな人いたっけ?? と思って調べてみると、この方まだ二十代の新人さんらしいですね。
あのお声の渋さと落ち着きっぷりから考えて、ベテランの方だろうと思っていただけに吃驚。
しかも、声優業だけでは食べていけないらしく、派遣の仕事もしてるっぽくてまたまた吃驚!
(因みに以前、小杉さんもリーマン時代があったって話を聞いたことがありますが、こんなええお声の電話とかが職場にかかってきたらと思うと武 者震いがするのぉ!(←あ~あ~))
ええ?! あんなええ声と演技力がありながら??? そう考えると声優とはどんだけ厳しい世界なのかと。。。
とにもかくにも、これをきっかけにブレイクしてくれると嬉しいなぁ。もっと別の役でも聞いてみたいです。
そしてエルシャダイ、早く発売されるといいな。
そしたら、私と同じくルシフェル様萌えが沸騰している崎原氏が買ってくれるだろうから、それを見に…ry(←他力本願かいっ!)
>web拍手レス
11月21日 21:55 まだ若いのに暴走ハニーの操縦術を心得ている~… の方
拍手&復讐者へのコメントありがとうございます。明亮さん、今まで散々暴走ハニーに振り回されもみくちゃにされてきましたからね。身をもって 暴走ハニーの操縦術を心得られました(笑)とはいえ、これで暴走ハニーは本当に大人しくなったのでしょうか? 明亮さんのそばを離れることは 諦めたようですが。。。明亮さんの思惑もそうですが、明亮さんを想うのを止めることを諦めた千ちゃんがどんな結論を下したのかも楽しみにして いただけたら幸いです。
11月21日23:43 kou様
いつもコメントありがとうございます。ホントに久々の糖分ターンでした。本当なら、こういうシーンをもっと増やさないといけないん ですけどね(苦笑)そしておっしゃる通り、今回の千ちゃんはかなり女性っぽかったと思います。まぁ今回だけでなく、この方はかなり女性的発想 の持ち主だと私は思っています。普段過激過ぎる言動のせいで雄々しい方だと思われがちですが(苦笑)そしてラスト、えらく不穏な感じでしたが さてはて。。
今週大河。後藤様への手紙、やはり知らない人には「???」ですよね。あの内容は今までドラマで描いてきた龍馬像とはかなりかけ離れています から。まぁこれも「三文字切腹」や「寺田屋で龍馬が人を殺した」などと同じノリで挿入したのでしょうが。。。
そしてあの「どうでもいいことですろぅ」発言は酷かったですね。せめて、幕府がなくなることで路頭に迷う人たちの受け皿についても考えてい る! くらい言って欲しかったのに、あんなふうに切って捨てるとは……前々から人の心の痛みや機微に対してどうしようもなく鈍感な男だと思っ ていましたが、まさかここまでだったなんて。こんな男が皆を魅了してやまない坂本龍馬だと制作陣は本気で思ってるんでしょうか? ここまでく ると最終回が恐ろしくて仕方ありませんが、せっかくここまで付き合ってきた訳ですからね。お互い頑張って見届けましょうね(苦笑)
11月22日06:50 時任&千崎のペアのやり取り~… の方
拍手&不実者(……でしょうか?)へのコメントありがとうございます。まさかこのペアに注目していただけるとは! この二人の組み合わせは私 も結構気に入っています。表面上は敵対していてドライですが、「こいつとは死んでも分かり合えない!」と毛嫌い合ってる千崎&久留間ペアと違 い、お互い心の奥底では「あいつは俺と同類」という親近感を抱いていたりします。そして実は千ちゃんにいたっては、密かに時任を自分にとって 理想の男だとさえ思っていたりします(好きな相手のためなら全部を捨てて、その人のためだけに生きる姿が)。だから、そんなふうに時任に愛さ れる上総さんが羨ましくって仕方ない。明亮さんも自分をあんなふうに愛してくれないもんかと(苦笑)こういう複雑な心境が入り交じった者同士 のやり取りは楽しいので、できたらまた絡めてみたいと思っています。
何処までも安直
それをこれでもかと思い知らされた、今週大河。まぁ、初めから順番に。
先週、「風が吹けば桶屋が儲かる!」並の「大政奉還→四民平等」という飛躍しまくったプレゼン(お前の理屈で考えると「建武の新政」で武士はこの世から消えとるわい!)と感情論でもって容堂様に建白書を書かせることに成功した福山龍馬。
意気揚々と上京する訳ですが、建白書を渡したきり、慶喜公がだんまりを決め込んでると聞いた途端、またも後藤様にクレーム。
おい、何やってんだよ! もっと強く働きかけて何とかしろよ! って……先週の、ほら、さっさと容堂様へのアポ取れよ! と同じですよね、これ。
なんでそんなに上から目線で命令するんだよ。後藤様は大事な盟友じゃなかったのかYO!
というか、そもそも建白書を見せただけで慶喜公が大政奉還を決意するだなんて考えだったんですか? 甘過ぎるだろう、その見解。もっと色々手を打て!
なんて、私の心の叫びが聞こえたのか。龍馬は自ら動く訳ですが……なんですか、永井さんにお目通りを願うあのシーン。おそらく、製作者サイドとしては、自分の命を狙ってる新選組がいようとお目通りを願う龍馬様カッケー! 演出なんでしょうが、浅はかな無謀者にしか見えません。んで、どんだけ新選組こけにすりゃ気が済むんだYO!(ってか、新選組は永井さんの護衛をやっていたんですか? そのへん詳しくないので何とも言えませんが。。。)
さらに言えば、この永井さんって何者ですか??? 過去、登場したことありましたっけ? 私の記憶には一切覚えがありません。勝先生の師匠とか言われてるんだから、出てきてないはずはないんでしょうが……私がボケたんでしょうか?
しかし、ここで「私が容堂公に建白書を書かせた」宣言はうざいですねぇ。大政奉還の時もそうでしたが、この龍馬さんはどうしてこう、自分の手柄を自慢しなければ気が済まないのでしょう? しかも「自分が一人が!」ですからね。こんなだから後で、「みんなのおかげで」なんてほざいても……嘘吐け。ホントは全部俺一人の手柄! って思ってるくせによ、としか思えないっていう。
で、幕府は今、諸外国や薩長につけ狙われ、まさに大嵐って他人事のように言ってましたが……いやいや、諸外国はともかく、薩長差し向けたのはお前じゃねぇかと思わずつっこみたくなったのは私だけでしょうか?
そして、その後。おそらくスルーするであろうと思っていた、かの有名な後藤様への手紙を出してきた訳ですが……今までの、気持ち悪いほどの平和主義論龍馬を完全に食い違ってるっていう。
あの心優しい龍馬様が、そこまでの決意を固められたのね! と思え! って意味なんでしょうが、このエピ入れるんだったら、目的のためなら時には過激なことも厭わないっていう黒い一面を出しておけっ! 人格が入れ替わったのか? としか思えないっての!
しかも、今まで後藤様との盟友ぶりイベントを悉くカットしてきたせいで、「こういう手紙を送れば、後藤の野郎は奮起して慶喜に意見するだろうよ」って感じに見えてしまったんですよね。んで、史実では大政奉還を公で強く勧めたのは小松さんだったところを、敢えて後藤様に差し替えたのも、「ほらね? 龍馬様が後藤に発破をかけたから上手くいった!」と言われてるようで……何とも嫌な感じがしました。
さらにその合間に挟まれる、長崎商人&海援隊の「龍馬様万歳讃美歌」の嵐が気持ち悪いわ、胸焼けするわ。。。
と、ここまででも突っ込みどころ満載でうんざりだったのですが、こんなのはまだオードブルにすぎなかったっていう。本当のメインディッシュはここからでした。
久々に出てきた勝先生との語らい。唐突過ぎて面喰いましたが、勝先生が今まで散々龍馬がスルーしてきたこと……「幕府が潰れたら、たくさんの人間が路頭に迷うことになる」という問題を言及した時には、お! と思ったんですよ?
そうだ、その人たちに対しての罪悪感、憎しみを背負ってまでも大政奉還を成す覚悟があるのか? と。
しかし、それに対しての福山龍馬の返答が……
「そんなこと、どうでもいいことですろぉ? 大政奉還が成ったら、侍も町人も農民もない。みんな平等になれる。何にでもなれるんだ。だから、好きなモノになって自分の食いぶちは自分で稼げばいいじゃない!」
この言葉には、ホント……一瞬耳を疑いましたよ。
この龍馬は「武士」は愚かで害悪でしかないモノで、今の世がこんなに乱れているのも全部武士のせい。だから、その「武士」さえいなくなれば、平等でみんな笑って暮らせる世の中を作ることが出来ると考えてる。
で、それを裏付けるように悉く貶められたように描かれる「武士」の皆さん。
龍馬よりずっと前から大政奉還論を唱えていた勝先生たち。慶喜に進言した小松さん。建白書を容堂公に書くよう進言し、幕府に出した後藤様等など……それら彼らの偉業を全部龍馬の一人の手柄にした挙句、彼ら「武士」は権力に縋りつく、矮小で無能で身勝手なモノとして表現する。
特に慶喜公なんて……勝先生が「もし慶喜公が大政奉還を決意されたのなら、そこには計り知れない苦悩や葛藤が~」とフォローしていましたが、大政奉還をした後でここまで自分を追い込んだ龍馬を憎むなんて……いくらなんでもあんまりです。
そして、そうやって貶めて貶めて描きたかったのは、「龍馬一人だけが正しかった、スーパーヒーロー」という陳腐な表現のためだけっていうのが。。。
武士や徳川幕府に一切敬意を払わない姿勢にも呆れますが、主人公が「自分は正しい完全ヒーロー」と思っている描写にはホントに呆れます。だってそんな人間、歴史ものでなくたって底が浅すぎるじゃないですか。
自分に正義があるようにあちらにもあちらの正義、守るものがある。そして自分の命を懸けたこの信念が、誰かを不幸にしてしまう。
そのことを一切考えず、苦悩も葛藤もなく、自分と考えの違う相手が全部悪くて間違ってて、自分だけは絶対正しい、間違いなんてない! なんて……そんな人間の何処に魅力があるっていうんです。
だから最後、「俺のおかげでもう武士の時代は終わったんじゃ、近藤さん。だからこれからは、わしらと新しい国を作ろう!」とどや顔で龍馬に言われた近藤さんの表情が切なすぎました。
新選組の人たちは、武士のいらない世なんて望んじゃいなかった。むしろ彼らは武士になりたくて、新選組を作り、武士よりも武士であろうとした人たちだったのに、そんな人たちに対してよくもまぁあんなことを…・…。
まさか、先週よりも強烈なパンチを早々に喰らうことになるとは思わなかったなぁ・・・
次回、最終回だそうですが、さてこのスーパーヒーロー龍馬様は一体全体どんな最期を迎えられるのか、見届けたいと思います。