壱号ブログ
雨月のブログです。BLサイト「イチゴウニゴウ。」運営中。
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「相合い傘で子育て中」(表紙紹介)
【あらすじ】
人買いに売られた少年・清二は猫を助けて大怪我を負う。猫の飼い主で、元華族の売れっ子小説家・秋月是清は「このまま死なれたら寝覚めが悪い」と家に連れて帰ってくれた。訳アリの赤ちゃん・伊織の面倒をみながら、傲慢で偏屈だけど不器用な是清を「可愛い」と大らかに受け入れる清二。やがて家族よりも強い絆で結ばれる二人の三年愛のゆくえは――。
『 山野清二(14~17歳・使用人(右))×秋月是清(24~27歳・元華族の小説家(左)) 』
今回はタイトルに「相合い傘」が入っているように、「雨」が重要なテーマになっているので、できれば表紙に雨か傘を入れてほしいとお願いしましたところ、このような穏やかでしっとりとした、素敵イラストを描いていただけましたv(そして、坊やとにゃんこがかわゆい)
雨は背景が暗くなったりして難しい要素なんですけどね。このイラストを含めて四つも案を考えていただいたりして……大変ありがたいことです。
しかし……ぶっちゃけると、このようなお願いは、ほんの序の口。
今回は注文がやたらと多くなってしまいました。
原因は、今回の話の構成。
実は今回の話は二部構成でして、二人の馴れ初め(前編)と、その三年後(後編)に話が別れています。
なので、主人公・清二くんの十四歳(幼気な坊や)バージョン、十七歳(格好いい好青年)バージョン。主役カプが面倒を見る伊織くんの一歳(赤ちゃん)バージョン、四歳(坊や)バージョンと、それぞれ二種類ずつキャラデザを考えていただくことに。。。
さらには、設定した挿絵位置の関係上、主役カプ以外の脇役さんたちを描いていただいたり、ごちゃごちゃして面倒な背景をお願いしたり……。
挙げ句の果てに、届いたラフを見て、「できたら、ここの是ちゃんの顔は、ふてぶてしいどや顔がいいなあ」とか、「ここの清二くんは耳まで赤らめてほしいなあ」なんて、私の我が儘までしっかり応えてくださって……本当に、大変だったと思います。
それでも決して手を抜かず、一枚一枚びっくりするほど綺麗に、そして活き活きと描き込んでくださいました。金先生、本当にありがとうございました!
私の我が儘で描き直していただいた、是ちゃんのどや顔は本当絶品です!
さて、お話のほうですが、タイトル通り子育てものです。
しかし、↑のカプ設定を見ていただけると分かると思いますが、前編での清二くんの歳は十四歳。
(表紙の男前清二君は十七歳バージョン。可愛い子どもバージョンは口絵と挿絵でたっぷり描いていただきましたv)
口減らしのため、人買いに売られた清二くん。でも、チビの痩せっぽちのせいで、誰にも買ってもらえず、「売れ残り。役立たず」と人買いから詰られています。
ある雨の日。売れっ子小説家の是ちゃんの猫を助けて怪我をしたことが縁で、是ちゃんに拾われます。
でも、是ちゃんはボロボロの清二君を見ても「あのまま死なれたら、寝覚めが悪いから助けただけ。治ったらとっとと出てけ」だなんて吐き捨てちゃうような人。
それでも、助けてくれた是ちゃんに少しでも恩を返そうと、訳アリの赤ちゃん・伊織くんの世話を始めてみたが……というお話。
こう書くと、辛く切ない感じの話みたいですが、赤ちゃんパワーと、大らかで朗らかな清二君視点なので、話は基本のほほんテイストです。
てか、子育てもののくせに、なんで主役を十四歳にしたし! という話ですが、大正時代が舞台だから現代では到底無理な展開にしてみたかったってのと、ショタ攻が好きだと言う私の嗜好によるものです!!(←ダメダメ)
いやあ、ホント好きなんです。憧れの綺麗なお兄さんのために頑張る、幼気な坊やが。
とはいえ、いくらやる気があるからって、道端で拾ってきた坊やに赤ちゃんのお世話任せるなんて、普通の大人はやりません。それでも任せちゃうのが是ちゃんクオリティ。
そして、子守どころか……ということで、
是ちゃんへの恩義と思慕だけを胸に頑張る大らか坊やと、「来いよ、ア○ネス! ○ポ法なんか捨ててかかってこい!」な売れっ子先生が、赤ちゃんと一緒に成長していく子育て譚。
もし、興味を持っていただけましたら、このしっとり素敵イラストを目印に書店にて探していただけたら幸いです!
と、そんなこんなで発売までもうちょっと。
ありがたいことに、本を出すのはこれで八回目ですが、やっぱり今回もドキドキしっぱなしです。
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