壱号ブログ
雨月のブログです。BLサイト「イチゴウニゴウ。」運営中。
[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
森山どんもいない寺田屋なんて><
突如降って湧いた完全体・信吾が、兄貴はすごいんです演出のため、藩の金使ってキャバクラで豪遊し、兄貴にどつかれれば遊女の影に隠れるというクズキャラにされたり、
背景描写が足らなさ過ぎて、言動が一々突発的で訳ワカメな有馬だったりと、先週は突貫工事が目立ち過ぎて、あーあな回だったわけですが、今回は……その突貫工事がさらにレベルアップしているという惨状。。。
・初っ端、久坂たちと遊郭で呑む西郷の図から始まってげんなり。このドラマスタッフはどれだけ遊郭が好きやねん。
・「この国を変えたいという気持ちは皆同じ」とか何とか、尤もらしいこと言ってるようで、やっぱり具体的なことは何も言わず、遊女たちを雪崩込ませ、宴会踊りを披露することで全てを有耶無耶にしようとする西郷。しかも、これが島で習った流儀だとかほざく。
薩摩の資金は奄美の島人たちに課せられた重税によるものだと言う事実に愕然とした過去等、忘却の彼方だよな、こいつ。
・大久保「西郷はここにいるか?」大島って偽名使ってる話はどこいった。で、店の人も「いますよ」って通しちゃうのかよ。
・大久保「おはんは何をしちょっとじゃ!」全くだ!
・遊郭で西郷と刺し違えようとする大久保。全てのことを遊郭内でやらなきゃ気が済まないのか! そして、刀を突きつけて喋るな。緊張感出ると思ってんだろうが、逆効果なんだよ!
てか、もう差し違える以外道はないと言われても、その必然性も、二人で死のうと思い至る関係性も全然描けていないから全く共感できん。
・西郷「島に流されていた間、『お前は天に生かされた』というお前の言葉の意味をずっと考えていた」嘘吐くなよ。女のことで頭いっぱいだったろ。
・西郷「お前の言葉の意味が分かるまで俺は死ねない。だが、どうしてもと言うならいいよ。斬ってくれ」
「お前は俺を刺してくれ」という大久保の言葉を完全無視して、自分一人死のうとする西郷。大久保の気持ちをまるで慮っていない。自分のことばっかり。
まず何よりも先に、ここで二人で死ぬしかないと思い詰める鹿賀大久保に「お前はここで死んじゃ駄目だ!」と、必死で自害を思い留まらせようとする西田西郷とえらい違い。
・シュンサーイの頓珍漢報告を、なぜかここでねじ込んでくる。その上、ここに新八の鳴りやまない腹の音コントなども加わり、「もう。シュンサーイは相変わらずそそっかしいなあ★」という、滅茶苦茶軽いノリで流される。笑い事で済まされる失態じゃないんだよなあ。。。
その上、このドラマではシュンサーイの報告のせいというより、100%西郷の自業自得にしか見えないから目も当てられない。
・ここで唐突に、追手が差し向けられている切迫した状況にも関わらず、皆でウナギとり大会やろうぜ! とかいう話になる。で、だらだらだらだら続くうなぎとり。
久しぶりのうなぎノルマ&男の裸体サービスショット&ほら見てください! こいつら実はこんなに仲がいいマブダチなんです! でも今からそのうちの二人が殺し合うんです! 哀しいですねええええ!!!!! 悲劇ですねええええええ!!!!!!!!!!!!!!! という、製作者の絶叫が耳鳴りのように響いてくる。
・罪人として三郎の前に引き出された西郷「俺は藩のためになることをやった(どやあ)」
久坂たちと遊郭で豪遊したことがか。
・西郷「斉彬様に拘るのはもうやめて!」
そういうお前は斉彬吹っ切り過ぎだけどな。斉彬の志ぽいして死のうとしたり、斉彬からもらった脇差ぽいしたり、島から帰ってきても、斉彬の墓に挨拶にもいかないし。
・三郎「がちゃがちゃがちゃがちゃ煩いやつじゃ!」
いいぞ、三郎。もっと言ってやれ。
・「西郷様さまを使いこなせるのは大した奴だったって斉彬は言っていた。きっと三郎ちゃんにも使いこなせるって!」と、皆が西郷をヨイショしながら申し開きをするが、全然共感できんから、いいぞ、三郎。斬っちまえ。としか思えない。
(というか、あそこでいきなり物差しだ何だと、突然喋り出したモブは小松さあ? あまりに唐突過ぎて面食らったよ)
・西郷の見送りに、何でか女装した三条公が乱入。「私も連れてってぇええ」と絶叫。なに? この最高に意味不明でいらないシーン。
・この時点でドラマは三十分以上経過。おいおい、今日は寺田屋じゃないのかと思っていたら、三分ほどで、なんか三郎が悪手を打っちまった! で、そのせいでなんかまたやばいことしてるらしい有馬たちを討てみたいな……尊王攘夷も公武合体も出てこないから滅茶苦茶ふわふわした雑進行で寺田屋突入。
・寺田屋騒動時点で、三郎のそばに侍り、「お前がいないと困るから僕のそばにいてv」とほっぺまで触ってもらえる大久保。うーん、やっぱり史実通り、この時は三郎に遠ざけられていたほうがよかったんじゃないかな。そのほうが、大久保にもこの件はどうにも止められなかった感がよりいっそう出たと思う。
・なぜ大山が選ばれたのかという理由も漠然。
・信吾に至っては、皆が何やってんだかよく分かんない。何となく有馬についてったら、なんか物騒なことしてる! と大騒ぎ。先週も糞だったが、今週も別ベクトルで糞。
・大山「引け。君命だぞ!」
これまでに君命の重さを少しでも描いていればねえ(遠い目)
・大山と有馬の会見の場に信吾乱入。「兄さあがいればこんなことにならなかった」と無理矢理な西郷ageをするわ、「もう何が正しいのか分からない」とかほざくわ、「また皆でうなぎとろうよ。友だちなのに悲しいよ」と泣き喚くわ。すると、このぶっ飛んだ説得でなんかほだされそうになる有馬。
・が、「うっせぇよ、この野郎!」と、私の気持ちを代弁した有馬側のモブが信吾を小突いたことで、斬り合い勃発。なに? この……もう少しで悲劇が回避できそうだったのに感。
・血がブシャー! と飛び散って……おお! 結構頑張ってるじゃないか。と、思った刹那、おろおろと逃げ惑い、皆から守ってもらうお姫様・信吾がクローズアップされて全てぶち壊し。
・一応、「おいごと突け!」はやる。でも、その意図についての描写は皆無のため、何の意味もない。
・有馬の今わの際の言葉。よく聞き取れなかったんだけど、吉之助とか言ってたような? もしそうなら、何だかなあ。。。
・大山が上半身裸になって、上の階にいた若者たちに決死の説得をするエピはカット。代わりに、有馬の亡骸に抱きつき、「もうこんなことやめよう!」と号泣する大山の図に変更。役者さんはすごく頑張ってるのが伝わってくるのだが……何だかなあ。。。。
・有馬たちの血を拭った紙を、無言で大久保の懐に入れる大山の図は、役者のおかげで結構よかった。
・と、思ったら、次の瞬間、牢屋でなぜか三味線弾いてる西郷が映る。これがね……ひねてるとは思うが、「島流し……また愛加那たんに会えるかも。うふふ」とか思ってるように見えてしまい、非常に胸糞。なのでこの直後、有馬たちのことを知らされ、泣き崩れても全然感情移入できん。てか、こいつは本当によく泣く。天地人の兼たんかよ。
ということで、今回も突っ込みまくりだったわけですが……まあね、最初から分かっていたよ。尊王攘夷も公武合体もろくに描かず、寺田屋描いたら目も当てられないことになるってことくらい。
それぞれが何を目指し、何を思い、何を背負って行動しているのかろくに分からないから、全てがぼんやりしていて、説得力も切迫さも、必然性も厚みも皆無。
とにもかくにも、幼馴染たちが殺し合う。なんという悲劇!! 一点押しのみで押し切ろうとする。
しかし、精忠組メンバーなんて今までろくに描いていない。だから、今回うなぎとり大会パートを強引にねじ込み、こいつらはこんなに仲がいいんです! アピールに時間を割きまくる。
が、いくら仲がいいアピールをしても、こんなに仲がいい友と袂を分かってでも貫かなければならないものがある! という決意。または、葛藤描写は皆無のまま、斬り合い場面に突入させる。
ここが、このドラマ最大の癌ですよね。
この世で一番大事なのは愛! 家族や友だちだ! ってことにしてるから、家族や愛を捨ててでも! という感情は是とできない。
だから決して描かない。描けない。けれど史実ではそういうことになってる。
結果、なんかよく分からんけど、勝手にそういう道……妻子を捨てる道、幼馴染を切り殺す道を選ばされちゃってたってことにしちゃう。
これでは、何もかも中途半端。愛にも信念にも重みがありません。
どっちも真剣に描く気がない。上っ面だけなぞって、その時その時をただ適当に流していくだけ。
だから、積み重ねなんてものもなく、全てが万事突貫工事で、ひどいと前回言ったことと整合性も取れない。
ちょいちょい翔ぶをぱちってみるのも虚しいだけ。。。
ホント、この大河はどこへ行くのか。。。
次回から二回目の島流し編に突入するわけですが……史実無視して愛加那がずっとべったり! なんてことはないよね? まさか(ガタブル)
>web拍手レス
6月11日22:13 kou様
いつもコメントありがとうございます。今週大河、三郎dis回。言い得て妙ですね。おっしゃるとおり、西郷と三郎は馬が合わなかったわけですが、だからと言ってあの言い草はないでしょう。精忠組もらっきょとか言ってるし、嫌うなら嫌うでもっと違う描きようはなかったのか。。。それから信吾もねえ。あんな格好良さの欠片もないクズとは……ジャニーズにやらせてるのにどういうことなんでしょう。西郷が皆から「すごいすごい」と大合唱されるのも謎ですし……というか、またすぐ島流しにあっても全然同情できない西郷って何なんでしょうね。そして梅雨。しっとりとした今の季節は嫌いじゃないんですが、災害は勘弁してほしい。昔はそんなになかったと思うんですけどね。今年は和やかに過ぎていってほしいものですが、さてはて。。。
COMMENT