最後、二人で走るシーン。まさか翔ぶ～のオマージュ？ ……まさかね。

父「なあ……今日、見なきゃいけないのか？　あれ」

先週のこの時間、嬉々として「大河ドラマ　秀吉」ＤＶＤを鑑賞していた父が今日、死んだ魚のような目をして尋ねてきた今週大河。

一回特番挟んだことで何かが変わった……なんてことがあるはずもなく。


・前々から疑問に思っていた、篤姫嫁入り道具準備エピは、わずか二分で適当に処理される。

・月照さん、近衛さん初登場。が！　月照さんはいい匂いがする坊さんという説明以外はほとんどなし！！！（ついでに言うと、何か近衛さんが公家っぽくない）

・半径二メートルぐらいのことしか考えられなかった……斉彬様をほっぽって篤姫の元に駆けつけた上に駆け落ちをＯＫしてしまうような男が、今週からいきなり「この国は～」などと、久光にほざいたりする。特番の間勉強したのでしょうか？　そういうことは本編で描け！

・何のために出てきたのか分からない阿部さん、存在意義を見出せぬまま退場。

と、相変わらず歴史パートはおざなり。
代わりに、重点的に扱われたのは、正助どん結婚エピと西郷＆大久保友情エピなのですが……。。

満寿さんは今回初登場でしたが、今のところそんなに悪い感じはなく（囲碁を嗜むことを隠さないんだとは思いましたが）
正助どんとの掛け合いもね。二人の馴れ初め一切なしでいきなり告白シーンだったので多少面食らいましたが、まあこれもそんなに悪い感じはない。でも、若干乗り切れない。
 
 なんて思ってしまうのは、「正助どん、糸に片思いエピ」のせい。

まあ、失恋したわけだから、いつまでも引きずるもんじゃないと分かっているんですが、このドラマでは、滅茶苦茶長いこと惚れてましたからね。
どういう心の整理をつけて、満寿さんと一緒になろうと思ったのか。そのあたりのところをちょっとでもいいから描いてほしかった。
じゃないと、今回いきなり出てきた女性に、「お前がいい！」と言われても、なんかなあと。

で、もっとなんかなあと思ったのが、西郷＆大久保友情エピ。
こいつら今回も取っ組み合いの喧嘩してます。大概女がらみですが、今回も……なんかなあ。。


正助たち「江戸でのお話聞かせて！」

西郷「俺は斉彬様直々に命を受け、動いてんだぞ。それをこんなところで口にできるか！（憤怒）」

まず、江戸から帰ってきた西郷たちを囲んでの酒の席での会話。
なぜ、ここで西郷が切れるのか私にはさっぱり分かりませんでした。
今、色々大変だってのに、何も分かってない暢気な奴らだぜ！　とでも思ったのでしょうか？　

それにしたってもうちょい言い方があるだろう。てか、何も分かってないって、それはお前が何も教えてこなかったせいだろうと。

薩摩から出られない正助たちが外のことを知る術なんて、西郷のような、外に出て行ったものたちから聞くことしかない。
だったら、教えられる範囲でできる限りのことを教えてあげるべきでは？

正助は見どころがあるから外に出してやってくれと斉彬様に頼む西郷を見ると、そう思わずにはいられませんでした。
外の世界に連れ出してやりたいなら、日頃からそれ相応の援助をしといてやれよ。

江戸に行ってる間、江戸のことは一切教えてやらず、いきなり「上司に口利いてやった。熊本までだけど一緒に行こうぜ」だの、「お前は今の状況を分かってない！」とか言われても、何だかなあだろ！

とはいえ、それに対しての正助の返しもねえ。

正助「あちしを馬鹿にしてるの？！　あなた東京に行って変わったわ＞＜　二度とあちしの前に姿を現さないで＞＜」

何だよ、この女子高生みたいな返し。
これじゃ、なぜ西郷がぜひにと推す男なのかさっぱり分かりません。

最後は、家族に諭され、後を追った正助と、引き返してきた西郷との感動シーン！　と、言いたかったのでしょうが、斉彬様に正助を連れていくと話し、許しを得た時点で、「行かない」なんて選択肢はないだろうと。
まじで、殿さまの存在が軽い世界です。

そして、正助どん。いいんですか？　斉彬様の命で西郷と熊本になんか行っちゃって。
あんた、久光に接近してる最中でしょう？　こんなことしたら、色々不都合なんじゃないの？　って……もしかして、脚本家さんはそれを忘れているのか？？

ついでに言うと、有馬さあのことも忘れてるよね。
このままじゃ、寺田屋事件全然盛り上がらんぞ。大山さあもただの色惚け野郎にされたしな（遠い目）




>web拍手レス
3月26日21:23 kou様　
いつもコメントありがとうございます。今週大河、おっしゃるとおり、この西郷は江戸まできて何やってんでしょうね。篤姫と一緒にいるか、遊郭にいるかしかありませんでしたし。そして、斉彬様をほっぽって篤姫の元へ。 しかも、かけおちのお誘いＯＫですからね。こんな男のどこが日本のために命を投げ出せる男なのでしょうか。頼むから、もう少し西郷らしさを出してほしいです。