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壱号ブログ

雨月のブログです。BLサイト「イチゴウニゴウ。」運営中。

   

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謝ってすむなら警察はいらないというけれど

先週、慶喜が「外国に日本を売るような真似はできない!」と宣言するのを見て、私は……このドラマはこの始末をどうつけるつもりだろうと、首を捻りました。

西郷が長らく主張してきた「慶喜は売国奴」。それは単なる勘違いだった。

この勘違い一点のみで戦を起こし、人を大勢死なせ、降伏してるんだしもう許してやろうと周囲が言っているのに、幕府を力でねじ伏せ慶喜の首を取らなければ! と、主張し続けた挙句が

西郷「ごめん。ぼくの勘違いだった(ノ≧ڡ≦)てへぺろ☆彡」

なんてね。どう考えても許されるわけがない。
とはいえ、過ちは過ちですし、西郷が維新後、一度薩摩に引っ込んだのは、このことに罪悪感を覚えて……ってな感じに繋げていくのかな?

なんて思った私がバカだった。。。。。


・冒頭。徳川家臣になりすまし、江戸城内で天璋院と逢う西郷という……大坂冬の陣後、単身秀忠が大坂城に潜入し秀頼に会いに行った「江」と並ぶとんでも展開からスタート。



・天璋院「慶喜の首をやるから許してくれ!!!!」
 史実の天璋院が言ってることと180度真逆。天璋院様に謝れ!
 ……とはいえ、このドラマにおいては正しい命乞い。西郷は慶喜をぶち殺すために徳川を潰す! と言ってきたんですからね。慶喜を殺せば、徳川を潰す必要はな……

・西郷「それは出来もはん! 徳川は完膚なきまでに叩き潰さねば!!!」
 何でだよっ? 今まで慶喜殺す慶喜殺す言うばかりで、徳川家への言及は皆無やったやん。いつから徳川もってことになったっ!?
 そしてこれ、鉄舟に勝と逢う約束をした後の発言だからね。滅茶苦茶だよね。

・西郷「江戸城は予定通り総攻撃かけるからね。早く逃げてね」
 慶喜の首を差し出して私も死ぬから徳川を助けてくれと言ってる相手に、よくこんな言葉が言えるよね。

・突如血を吐く幾島。いきなりどうしたんだよ。

・言ってることは素っ頓狂。けれど、北川天璋院の佇まい、表情だけは想像以上によかった。もっとちゃんとした脚本でこの人の天璋院を見てみたかったなあ(遠い目)

・勝と会見する西郷。まだ慶喜諸共徳川ぶっ潰すとか言ってる。そんな西郷に、勝はいきなりお目目をうるうるさせて、
勝「江戸百万の民に塗炭の苦しみをなめさせて造る国に、この先どんな望みがあるってんだ?
西郷どんが背負う新しい日本ってのは何だい?
と発言。こんなん、先週の鉄舟も似たようなことを言ってたがな……と、思ったら、これまでの民ラブを訴える己を思い出し、江戸城総攻撃をやめる西郷……って! ええっ? お前、もしかして今まで、江戸城総攻撃したら江戸の民も死ぬって分かってなかったの? 禁門の変や鳥羽伏見の戦いなどで戦火に焼け出されて死んだ民を腐るほど見ていながら? どういうことだよっ?!

勝「ありがとうありがとう。江戸の町を救ってくれてありがとう! 西郷大先生!」
 涙を流して西郷に感謝する勝。こんな勝、見たくなかった。てか、なんでこいつが江戸の町を救ったヒーローみたいになってんの? こいつ、江戸の町に付け火させて戦を勃発させた奴だぞ!?

・西郷「江戸総攻撃はやめる。だが、慶喜を許すことはできない!」
 まだ言ってるぞ、こいつ。というか、ここで……なんで先週「あなたたちが我々と同じように藩主の首を差し出せと言われたらどうなさる? 徹底抗戦するしかないでしょう?」と言って説得した鉄舟のエピをやらなかったのか理解する。……理解したくなかったけどな(白目)

・勝「俺は幕臣の代表として来ている。主のことは命を張って守らなきゃならない」
 慶喜の首をやるから助けてくれと言った天璋院への熱いdis、入ります。

・勝「だが、それと同時に俺は西郷ファンでもあるから、慶喜に会わせちゃうv」
 駄目だ! こいつも西郷教に毒されてやがった!!

・勝「お前たちの喧嘩は、自分たちで肩をつけな」
 喧嘩……これまでの戦、全部この二人の喧嘩だったと? へえ! ソイツハスゲエヤ!

謹慎中の慶喜にまで会いに行っちゃう西郷。もう何でもあり。

・慶喜に会う前に、腰のものを見張りに渡す西郷。だが、脇差は差したまま。意味ねえ!!!

・死に装束で待っていた慶喜に「お前、なんで部下置き去りにして逃げたの? おれたちが怖かったのかな?(☝ ՞ਊ ՞)☝」などと煽る西郷。マジでひっでえ質問。

・錦の御旗……なんて言葉は一欠片も登場せず、戦が長引けば外国が参入してきて、いずれ日本は植民地になってしまう。それを避けるために逃げたと説明する慶喜。それ、関係者に説明しましたか? 会津とか会津とか会津とか。。。。
 とはいえ、西郷に比べれば全然筋は通っている。そして、慶喜は売国奴ではなかった!
 さあ! この落とし前をどうつけるつもり……

西郷「俺はあなたが恐ろしかった。しかし今ようやく分かった。徳川慶喜様ではなくヒー様こそがあなたなのでございますね

うん? あ……お、おう(困惑)

西郷「徳川の血を引く者に生まれた事があなた様のご不幸でありました。
  もういいです。
   徳川最後の将軍としての御覚悟、この牛男しかと見せて頂きました!
   ヒー様。よくぞ逃げて日本を守ってくれた! おやっとさあでございもした

……( ゚д゚)

………………( ゚д゚)

・・・・・・・・・・・・・・・(;゚ω゚)ェ.


こいつ……こいつ自分がしたこと全部棚に上げやがった!!!!!

たった二人からのタレコミで慶喜を売国奴と決めつけ、「慶喜は売国奴」と皆に言いふらした挙句、江戸の町を焼かせて戦を勃発させたことも、

「慶喜が日本を売ろうとしているなんて、そんなことはないと思うよ?」という龍馬たちに、「てめえは慶喜を知らないからそんなことが言えるんだ。俺は誰よりも慶喜を分かってるから分かる! あいつは売国奴!(キリッ)」と、自信満々にほざいたことも、

勘違いで引き起こした戦で、大勢の人間を無駄死させたことも皆々なかったことにして、

西郷「そうか。君の心は僕の友だち、ヒー様のままだったんだね! 僕たちずっ友だよ!

こうですか? 分かりません>< というか、理解したくもない><

・西郷にそう言われて、号泣する慶喜。「なんで俺、こんな役演じさせられてんだろう」という、中の人の切なる慟哭にしか見えない。

・あんなに慶喜絶対殺す言ってたくせに、全部ひっくり返して帰ってきた西郷に、桂は激おこぷんぷん丸! 「徳川の悪行を忘れたのか!」って、どの口が言うのかと突っ込みたくなったが、「僕は徳川を潰すというから手を組んだんだぞ。話が違う!」という桂の主張は当然。
 しかし、「恭順の意を示している相手に攻撃するのはダメ」と……「恭順の意を示そうが慶喜は絶対殺す!!!」とほざいたどっかの誰かは許容していた大久保が叱責。

・江戸城明け渡し当日。天璋院がにっこにこで出迎えてくれる。
 天璋院「なぜ、慶喜を殺さなかったのだ」
 西郷「申し訳ありません。俺にはできませんでした」
 なぜ、西郷が謝るの??????????????????

・天璋院「そなたが勝ったのです。そなたの決めたことには逆らえません」
 何に? 何に勝ったというの?????????????????

・天璋院「ありがとうありがとう西郷。あなたのおかげで、徳川も江戸の町も救われた!」
 なんで……なんでありがとうなんていうの??? 分からない……もう何もわからないよ!!

・天璋院が徳川家二百六十年のすべてを記した書物を西郷に進呈。徳川家秘蔵にしては装丁がぼろぼろ! ついでに量すくなっ!

・実に晴れやかな笑顔で水戸に向かう慶喜の姿が、ようやくこのけったいな役から解放される! という中の人の安堵の笑顔にしか見えn…略
 というか、ここでもう慶喜の出番は終わりかな? もしそうなら……一つ猛烈に聞きたい。

 フキとは何だったのか?

 あんなに長々出ておいて、慶喜に格別の温情を受けておいて、
 慶喜は西郷にビビッて部下を置き去りにして逃げた糞野郎。
 西郷は心から悔い改めて許しを請えば許してくれる寛大なメシア。
 と、勘違いしたまま先週暇を出されたあの女。もう何のフォローもなし?
 この二人を勘違いしたままさようなら? フキとは何だったのか(哲学)

・彰義隊の出現を知り「俺は幕臣たちの忠心を侮ってた。まさかこんなことしてくるなんてびっくり!」とかほざく西郷。アホすぎるやろ。

・でこの広さだけやたらと忠実に再現された大村益次郎登場。しかし、「であります」「おたくらは戦を知らん!」と言わせときゃいいだろうと言わんばかりの適当過ぎる台詞回しにめまいが。そして、なぜここでシュンサーイと喧嘩させない?!
 
・東北を攻めるのは、全部おバカな会津たちのせい。……うん、知ってた。

ということでね。ハハ! ひどかった(白目)
慶喜売国奴勘違いの件、謝りはするだろうと思っていたんですよ。最低限ね、それくらいは。

けど、こいつは謝るどころか、「君の心は今でも、僕のずっ友・ヒー様のままだったんだね! じゃあもういいよ!」と、なぜか上から目線で許してやるというとんでもをやらかしました。

勿論、勘違いで大勢死人を出したことへの罪悪感だとか後悔だとか、一ミクロンだってありません。


勘違いで無理やり戦起こして、勝手に戦やめて、皆から江戸を救った英雄ともてはやされる。

……分からない。ホントに、何が何だか分からないよ。。。。



 >web拍手レス 
10月2日22:04 kou様 
いつもコメントありがとうございます。一週間遅れながら、大河見ました。いやあ、想像以上でした。史実の篤姫とは正反対の言動をさせることにも度肝を抜かれましたが、勝に言われるまで江戸城を攻撃したら民が死ぬことを失念してただの、てめえの悪行を棚に上げて「もういいよ、ヒー様許してあげる」だの滅茶苦茶です。それなのに、西郷先生万歳! 西郷先生のおかげで江戸の町は救われた! ですからね。クレイジーにもほどがあります。おっしゃるとおり、この男のほざく信念なんて、トイレットペーパーより軽いでしょうね。。。台風ねえ……ホント、いつまで来る気でしょう。もう稲刈りの時期なのに。勘弁してほしいです。ホント(涙)

>ブログweb拍手レス
10月8日 ポンタ様
拍手&コメントくださいましてありがとうございます。感想、楽しんでいただけたらなら幸いです(笑)そして、今「八重の桜」をやってるんですね! しかも、容保さまと帝のお別れ回! 神回ですね。あの二人の描写は本当に、色々美味しかったw容保さまと二心殿のやり取りも、「ゲスイなあ!」と思いながらも楽しかったですし……おっしゃるとおり、こちらの西郷と大久保はとても切れ者に見えました。それなのに。。。またこういう大河が見たいですねえ(遠い目)

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