西田敏行、奄美大島で愛加那との間に西田敏行を授かる ←new！

先週、散々主張してきた「慶喜売国奴説」が単なる勘違いであったにも関わらず、
反省するどころか「お前はそこまで腐っちゃいなかったんだね。なら許してやるよ」と、超理論＆超上から目線で慶喜を許してやり、江戸の町を救ってやった西郷大先生！

という、実にクレイジー極まりない超展開を見せたわけですが、今週は。。。

・望まぬ戦に巻き込まれ、僕とっても辛いんです＞＜と、悲劇のヒーローオーラを放ちまくる西郷。
　が、彼が辛そうな表情を浮かべれば浮かべるほど、うっかり勘違いで戦起こした＆勘違いに気づいても己の罪を棚上げした分際でふざけんな！　と、やさぐれていく私の心。

・彰義隊との闘いはものの数秒で終了。大村の偉大さなどちっとも伝わってこない。

・西郷、薩摩からもっと兵を出してくれるよう三郎に頼むため薩摩に戻り、そこから……東日本の情勢、新政府の動きなど全て放り投げ、吉二郎戦死エピを盛り上げるための突貫工事パートに突入！　しかし。。。

・これまで、吉二郎を褒めたことなんてただの一度もなかったくせに、今回突如「吉二郎さんはすんばらしい弟です」と、連呼し始める西郷ファミリー。

・だが、その内容は……
西郷ファミリー「西郷が有名人になったせいで、金の無心にくる連中が増えて困ってる。それでも、吉二郎は全員断ったりしたら、西郷吉之助の名に傷がつくからと懸命に金を工面してやってるんです」
西郷「そうか。しっかり者の吉二郎が家にいれば安心だな！」
　マジで糞な兄貴だなという舌打ちしかできない。

・突如、自分も表舞台で働いてみたいと思う吉二郎描写が挿入される。マジで唐突。が、ここは中の人の熱演でわりかし受け入れられた。

・が！　畑仕事に行く時も鍛錬のために木刀を持っていく吉二郎を打ちのめし、「似合わないことするなよ。兄貴なんかが戦に行ったって役に立つわけないだろ。馬鹿なことは考えるな」などとほざく信吾。てめえは駄目だ！
　戦の最中大怪我を負った経験から、自分と同じ目に遭ってほしくないという気持ちからでも駄目だ！！！

・琴「お前がよそでいい顔ばっかりするから、家族は皆苦労してる。特に我慢を強いられているのは吉二郎。たまには吉二郎への感謝をもので示せ」
西郷「そうだねえ。吉二郎、何が欲しいんだい？　言ってごらん？」
　琴「新しい鍬？　それとも鋤？」
　この兄妹、本当は吉二郎のこと何とも思ってねえだろ。

・吉二郎。元気よく出陣。しかし、活躍シーンは一切なく、数分後いきなり、ガトリング家老に撃たれました報告。五分……いや、二分でもいい！　なぜ、奮戦する吉二郎のシーンを作ってやらなかった！

・軍議中に「西郷さんの弟が撃たれた！　早くお見舞いに行ってやって！」
　このネタ、鳥羽伏見で見た。

・気が付いたら、長岡藩との戦が終わってた。

・吉二郎が死ぬシーン、中の人の演技がよかった。とても頑張っていたと思う。だから……余計に悔やまれる。どうして、奮戦する吉二郎のシーンを作ってやらなかった！！！

・気が付いたら、会津も函館も終わってた。

・気が付いたら、明治になっていた。

・西郷「俺はこの国を新しくするためにたくさんのものを壊した。罪を償わなきゃならないから、薩摩に帰る。大丈夫！　新政府には一蔵どんがいるし！　じゃあな！　アドュー！」
　勘違いで大勢を無駄死させようが罪悪感の欠片も抱かなかった分際で、罪を償うとか……欠伸が出ちゃうYO！　ジャパニーズ！
　まあ、それを差し引いても、言ってること滅茶苦茶だがな！

・大久保、これを受けて狂い笑い。
　大半の視聴者が今、こんな感じで嗤ってんじゃないの。

・家に帰ってからようやく吉二郎の死を家族に知らせる西郷。もっと早く知らせてやれよ。

・吉二郎のことを想って泣く西郷の場面でいきなり、「巨人菅野選手、CSでノーヒットノーラン達成！」の速報が入る。なんというタイミング！　そして、それ速報で流すことか（爆）

・なかなか消えないテロップ。そのせいで、西郷が菅野選手の偉業に感涙する生粋巨人ファンにしか見えず爆笑。


ということで、今回はもう、菅野選手に全部持っていかれた。
でも、しかたないね。情勢描写そっちのけで描いた突貫工事吉二郎エピが、あまりにひどすぎるんだもの。
吉二郎は最初からずっと、陰ながら兄を支え続けてきたキャラでしょう？　それなのに、どうしてこんな扱いをするのか。
西郷の態度もなあ。吉二郎への愛が全然見えないんですよ。吉二郎が瀕死だってのに、軍議を優先させたからじゃなく、言動一々がね。

琴が、吉二郎は西郷のために我慢していると訴えたシーンもそう。反応が滅茶苦茶薄い。「そうかあ。悪かったなあ。何がほしいの？」って……そりゃないだろ、お前。
こんなんで最後泣かれたって何の感慨も湧きゃしない。

突然、薩摩に帰ると言い出すとこも、意味不明ですしね。
西田西郷のように「自分は古いタイプの人間で新政府には不向きだ。役に立てないから」とか、斉彬ラブをしっかり描写した上で「やっぱり俺の主君は斉彬公以外ありえないんだ」とか言って退くなら、まだ理解できるんですが、罪を償うために帰るって……じゃあ帰ってどう罪を償うんだよ？　

これで来週、史実通りワンちゃん連れて、悠々自適な隠居ライフ送っていたらマジで嗤うんですがね。

そして大久保。ずっと信じて一緒にやってきたのに！　ひどい＞＜で闇落ち。明治編の悪役へ！　なんてことにしたら目も当てられない。薄っぺらいにもほどがあるぞ。
そうならないことを祈っていますが……さてはて。。。




>web拍手レス
10月８日21:11 kou様　
いつもコメントありがとうございます。今週大河、いやあ酷かったですね。言動は最低最悪なのに、皆から感謝されて英雄扱いされる西郷。最高に気持ち悪い。ついでに、放送開始当初アピールしていた「篤姫との初恋が江戸城無血開城をなす！」設定はどこへいったんだか、史実通り云々はもうとっくに諦めていますが、せめて自分がぶち上げた目標くらい達成してほしいものです。そして……今年の夏は本当に異常な暑さでした。そんな中、とても大変でらしたようで……涼しくなって体調が戻られたのは幸いですが、今度はすぐ寒さが身に染みる季節がやってきます。どうぞご自愛くださいませ。

>webブログ拍手レス
10月15日 20:14　ポンタ様
コメントありがとうございます。感想、楽しんでいただけたのならよかったです（笑）それにしても、八重の桜との落差はすさまじいものがありますね。かたや、敵方であろうとも薩摩方を格好良く大物に描いた八重の桜と、容保公が完全なモブ。アホな会津が徹底抗戦したせいで戦が長引いて～などと描写する西郷どん。何でこんなに違うのでしょう（遠い目）