壱号ブログ
雨月のブログです。BLサイト「イチゴウニゴウ。」運営中。
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今年の大河は戦とか軍略を真面目に描く気はない(再度確信)
私が大河で初めて見た桶狭間は「秀吉」でしたが、あれを初めて見た時は幼心に胸が躍りました。
どんなに劣勢であろうと、御屋形様の勝利を一人馬鹿みたいに信じて必死に追っかける秀吉と、前だけ向いてひた走る信長(でも、出陣時&帰陣時は必ず「サル、馬引けい!」)……胸アツ過ぎる。。。
以来、桶狭間が好きになったので、どうしても信長視点で見てしまうことが多いのですが、今回は井伊ということで今川視点。
今川側から見る桶狭間とはどういうものなのだろう! ちょっとだけ……ほんのちょっとだけ期待してはいたんですが、描写的に「風林火山」の銃声一発で終わった桶狭間のほうが上とはこれいかに。。。
……まあ、直虎が主役なわけだからこんなもんだろうとは思うし、しっかり描きたかったのは、桶狭間が終わった後の井伊家! というのも分かってはいるんですがねえ。
信長が出ないどころか、春風亭義元が討ち取られるシーンさえ皆無なんてひどい! あの義元がどんだけ無様に逃げ惑うか楽しみにしてたのに!(←酷いのはお前や!)
あと、直盛が腹を切ると言い出すシーン。せめて足に怪我ぐらいしててほしかったな。
もう身動きが取れない状況であったなら、あの言い分も説得力があったんですが、まだ全然動けるあの状況で、あんなこと言われても、「お前、当主なんだからもっと自分が生き残ること考えろよ!諦めんなよ熱くなれよ」と思ってしまう。
と、アバンタイトルのみで終わってしまった桶狭間に不満たらたらだったわけですが、それからの事後処理はぼちぼち見応えがありました。
夫を喪っても武将の妻として毅然と振る舞う財前さん、誰よりも凛々しいわあ! とか、
鶴弟の嫁、なんてええ嫁なんや。そりゃ、鶴も嬉しくて泣いちゃうYO! とか、
あと、直盛の首が帰って来た時の、鶴亀の表情の違いが何気に面白かった。
普段のキャラからして、亀が泣いて、鶴はクールにすましてるかな? と思ったのですが、実際は逆なんですよね。
鶴は今にも泣きそうなのに、亀はほとんど表情動かず……まあ、よくよく考えてみれば、亀は出奔していたから直盛との付き合いは浅いけど、鶴はずっと直盛のそばにいて、(根本的な解決はしてくれないけど)あれこれ気を遣われていたんだから、これが自然なのかも。
(でも、それを差し引いても、普段の言動から考えて、亀の態度は冷淡過ぎる。鶴に対しても「井伊の金銭に関わることはこちらでやるからお前は手を出すな」とか言ってたし……「幼馴染のお前を信じてる!」とかチャンチャラ可笑しいぜ! やっぱりこいつが口にする耳触りのいい台詞は全部上っ面だけなんですかねえ)
弟の縁組は直盛が結んでくれたものだから大事にしたいとも言っていたし、鶴は直盛が好きだったんだなあとしみじみ思ってみたり。
だから、奥山さんに冷たい言葉を浴びせられ、斬りかかられた鶴が可哀想でしかたなかった! とともに余計に思う……奥山さん、いきなりどうしたの???
いや、前から小野を目の敵にしてはいましたけど、どうしてあんなに鶴に対して疑心暗鬼になったのか分からない。
嫁いだ娘が冷たい仕打ちを受けていたのならまだしも、夫はじめ小野家で大事にされて幸せそうにしてたし、「鶴弟は立派な最期やった」と涙ながらに話していたから余計に、鶴が直盛の遺言の意味を即座に理解して説明しただけで、鶴は信用できない! 殺すしかない! までに至るのが短絡的過ぎる気がして まあ、この井伊家の面々は皆(鶴以外)嫌味な脳筋ですけど
奥山さんが鶴のことを全く信用できなくなってしまったエピを入れるとか、直盛の遺言を鶴が言い出した……とかなら、ここまで怪しんでもしかたないかな? と思いますけど。
てか、井伊家家中をもっと混乱させたらよかったのにとか、思ってみたり。
当主が死んだ上に、皆が大嫌いな義元が死んだんですよ?
もう今川は終わりだ。北条につこうぜ! とか、このまま今川についていていいのか? だとか、いやいや、まだ結論を出すのは早い。様子を見るべきだ! だとか、皆の意見がバラバラでまとめられる奴もいないから荒れに荒れる。
そのほうが、井伊が桶狭間で失ったものがどれだけ大きかったかしみじみと分かるし、奥山さんがやっちまったことについても説得力が出たと思うのになあ。
でも、ラスト。傷ついた鶴が次郎の元にやってきたのだけは、揺るぎない説得力がありました。
そうだよね、ぶっちゃけ直盛亡き今、次郎しかいないよね。
亀の元になど行こうものなら、「幼馴染の俺を頼ってくれて嬉しい」からの「但馬! これはどういうことだ?!」が目に浮かb…略
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