壱号ブログ
雨月のブログです。BLサイト「イチゴウニゴウ。」運営中。
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大谷さん、もうそろそろ覆面か
最近の大河の秀次エピは、お拾可愛さに秀吉が秀次を追い込んで殺したという非常にあっさりしたもので(軍師官兵衛の秀次なんか、登場時間三十分もないんじゃないだろうか)、秀次さんさっさと関白返上すればよかったんや! とか、思ってたもんですが、この大河の秀吉だと、辞めると言ってもブチ切れそうだよね。せっかく俺がここまで目をかけてやったのに! って。
関白を続けても地獄。辞めても地獄。どこへ行っても、何をどうしようが地獄。
最後、腹を切る前に一人浮かべた表情は、その絶望を雄弁に語っていたと思います。
いやあ、あの表情はとても印象的でした。
嗚呼、この秀次さん、結構好きだったのにな。おいたわしや。。。
(とはいえ、自分がこんな形で死んだら、自分の血縁者がどうなるか分かってたのに、死んだってのは、もにょりましたけどね。「そのこと知ってたから、きりを側室にしなかった」って、いやいや! きり一人助けられればいいってもんじゃないから!)
でもなあ……これ、相当悲惨だよなあ。
なにせ、この秀吉は秀次を殺す気も追い詰める気もなかった。
ただ、目をかけて、大切にしてやってる「つもり」だった。
しかし、秀次にとってはそうではなく……これでは、完全な独りよがり。
かつて、人心掌握に長けた男ともてはやされた男が、甥っ子の気持ち一つ掴むことができなかった。
(以前の秀吉なら、もっと上手くやってるはずだよね。謁見前日に家康の元へ突撃訪問して、心を掴んだほどの秀吉なら)
そして、秀吉の周りを固める者たちもフォローし切れず、最悪の形でこの件の幕を降ろしてしまった。(最上さんのとことかね、もう。。。(涙))
従来の、秀次を殺す気満々だった秀吉ではなく、今回のような、秀次を許す気満々だった秀吉だったからこそ、そういう秀吉の衰え……ひいては豊臣家の衰えが、色濃く出ていた気がします。
次に、印象深かったのは真田兄弟。
やっぱりさ、仲いいよね。兄ちゃん、弟に素直に謝ってありがとうって言えてよかったYO!
それにさ、「叔父上に振り回されるばかりの人生だった」と嘆く秀次さんに、自分も家族に振り回されてばっかりだったと愚痴った時も、弟の名前は挙げないんだよね。そこにもジーンときたり。
が! ここでまた、嫌な気分になったのが、兄ちゃんが自分を振り回した家族として、「なぜか自分の声だけ聞こえないという祖母」を挙げた時。
やっぱり兄ちゃんの心に深い疵を残してんじゃねえか! やっぱ嫌いだわ、あのババ様! と、彼女が死してなおも思ってしまう今日この頃。
それから、今回限りのゲスト出演、助佐。
「黄金の日日」ファンの方にはたまらないエピだったのではないでしょうか(衣裳も、当時のものをできるだけ忠実に再現したという話ですし)
まあいかんせん、私は「黄金の日日」を見たことがなかったのが、そこまで感動することはなかったのですが、たった二、三分しかないあのシーンだけで、助佐という人物にかなり興味を覚えました。
それこそ、「黄金の日日」ってどんな大河だったんだろう? 今度探してみようかな? と思うくらいには。
あと、今回初登場の秀忠&正純。
こちらもねえ、たった数分しか出ていないのに、迸るダメダメっぷりが何ともはや。
しかも、全然愛嬌がなさそうなのが痛い。まあ、真田から見た秀忠なんてこんなもんなのでしょうが……ああ。ダメダメ言われてても愛嬌たっぷりだった西田秀忠が恋しい。。。
そういや、ダメダメと言えば、稲姫。
薫ママに対しても敵意むき出しな受け答えにげんなりしたのは勿論のこと、出奔した秀次を真田家が匿ったという現場に立ち会っておきながら、徳川に送る内容が「薫ママの父ちゃんが公家って話、嘘だったYO!」ってのには噴きました。
いや! 書くなら、秀次のことを書けよ! おまけに、おこうさんにペラペラと間者としての責務も話しちゃうし。馬鹿じゃねえの!
ということで、今回も色々思う回だったわけですが、次回から秀吉の衰えが決定的なものになっていくようですね。
正直、こんなに秀吉のことばかり描きまくって、肝心の主人公はおざなり過ぎね? と思ってたりするんですけど、この秀吉の死にざまをどう描くのかは気になるので、楽しみに待ちたいと思います。
>web拍手レス
7月12日23:31 kou様
いつもコメントありがとうございます。雨ばっかりだなあと思っていたら、いきなり熱くなりましたね。ああ、これからが怖い。今週大河、おっしゃるとおり、ここまで秀次をじっくり描いた大河も珍しいですよね(あと、秀吉が秀次を殺す気がないのもね。まあ、そのせいで余計悲惨なんですが)三谷さんはこのドラマで「二代目の悲哀」を描きたいとおっしゃっていたそうなので、秀次もその一人なのでしょう。兄ちゃんが官位のことで怒った件、あれは兄弟がいる人なら誰でも身に覚えのある感覚ですよね。私にも覚えがあります。「ビンテージボイス」をお持ちの名優の方々、どうか長生きしていただきたいものです。そして、新しい「ビンテージボイス」の持ち主が現れるといいんですけどねえ。。。
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