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雨月のブログです。BLサイト「イチゴウニゴウ。」運営中。

   

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いつか、三千世界も・・・

あまりのぶっ飛び超展開結末によって完全に置いてけぼりを喰らった第二部。
大森半平太がいなくなって、一体誰を楽しみにしていったらいいんだと危惧しておりましたが…

高杉さん、かっけぇええええ!!!!

さすが武市さん枠の担い手。これでまたしばらくは視聴続行決定です。
言動にところどころ「うん?」って思うところもあるし、もうちょっと堅苦しさが取れればもっとよくなる気がしますが、それでも凄くいい味出してます(長崎になんて高杉さん、行ったことあんのかしらん?? と思わなくもなかったですが)
ホントに彼一人が光り輝いてました。西郷さんに銃突き付けて、にやりと笑ったとこなんてゾクゾクしましたね。

嗚呼、これだったら、彼の初登場は「よ! 征夷大将軍!」にして欲しかったですね。そしたらもっと、鮮烈なインパクトの元、登場できたろうに。惜しいなぁ。
ってか、過激派の高杉さんをageで描くのなら、どうして同じ武市さんをあんな目に遭わせ…略

と、高杉さんには文句なかったんですが、他がやっぱりねぇ…。

西郷さんはいいかな。やっぱり思慮の狭い言動をさせられておりましたが、中の人がしっかりと含みのある演技をしてらっしゃるので、得体の知れなさがちゃんと出ていたから小物に落ちてなくてよかった。

お元さんの蒼井さんは……やっぱりなんか芸者役がしっくりこない。まぁ私の中で彼女が「清純」「素朴」というイメージが強すぎるってのがあるんですけどね。
そして朝比奈さんは第三部においての容堂様枠ですか? 今度はクワガタじゃなくてカメレオンなんですね。

あと、冒頭のお佐那さんが出てきたシーン。弥太郎が「あの野郎、お佐那様の気持ちを知っていながら、好き勝手利用しやがって!」って科白には啖呵の下がる思いでしたね。いいぞ、もっと言ってやれ! 弥太郎!

ただ、「盟友武市の死により、龍馬はスーパー龍馬になっていった…」ってなくだりはどうかと思いますがね。
いや、あれはどう見ても盟友って関係じゃなかっただろ!

そして最初のスタッフロールで、中岡の名前がないことに軽くショックを受け(絶対今回で出てくると思ったのにorz)、龍馬たちが長崎へ行ったところから第三部が始まる訳ですが……やっぱり、操練所時代に勝さんに連れられて、龍馬が長崎に行ったってエピソードはやっておくべきだったとつくづく思いました。以蔵捕縛の手伝いに行くぐらいなら

実際は長崎の情勢を分かっていて、誰に資金を援助してもらって、どう亀山社中を立ち上げるか綿密な計画を立てて長崎に赴いたと思うんですけどね。

初めて訪れた地で右も左も分からない状態で、西郷さんに説教して、援助はいらない! と啖呵切っても西郷さんの言うとおり、「はぁ? 金もねぇ脱藩人風情が何言ってんの?」にしかみえません。
(というか、この龍馬はどうしていつも西郷さんに喧嘩腰なんでしょう? 住むところの面倒見て欲しいと頼んでおきながら、そりゃねぇだろうと…)

最高にアホに見えたのは、グラバーとの交渉シーンですね。
そもそもなんで龍馬が商売に目覚めたのかも、グラバーに目をつけたのかも、グラバーが龍馬たちに面会を許してくれたのかも謎過ぎるんですが、突然小汚い身なりでやってきて「俺たちは船の操縦が出来るんだ! だから一艘船をくれ!」とか具体性も説得力も欠片もないプレゼンを自信満々するとか……で、グラバーが「では、レンタル料(大金)を払ってくれたら貸してあげるよ」と言ったら、「ああ? 金払えだ? 外人野郎の分際でマジふざけんじゃねぇよ! ただで寄こせよ!」とか、何処のチンピラ集団だYO!

でもそうは言っても、やっぱり金は必要な訳で自分たちを雇ってくれる、でも自分たちを束縛しないパトロンを探して(←どんだけお高く止まってんだか)花街に潜入し、そこで高杉さんたちに出会う訳ですが……

高杉さんは↑でべた褒めしたんですけど、一緒にいた伊藤さんや井上さんのキャラがもう……目も当てられません。なんという、ぎゃあぎゃあ煩いだけのモブ小物! 聞多ファンの崎原氏が見ていたらテレビを破壊してるんじゃないでしょうか。もうちょっとなんとか出来なかったの? いやしくも初代内閣総理大臣と外務大臣ですよ?

そして私が今回最高にイラついたのはこの龍馬と高杉さんの初顔合わせシーンだったりします。
もう……何なんでしょう? 龍馬チームの、あの何処までも上から目線の言動。

「下関戦争で我々は力づくの攘夷は不可能だと悟った」って高杉さんに対して、「そうかそうか、よく分かってくれたな!」ってなんだよ、その出来の悪い生徒がやっと改心してくれたことを喜ぶ担任の先生みたいなその態度! 実際に戦った高杉さんたちの方がずっと外国の軍事力を分かってるっての! 

って、これは薩英戦争経験した西郷さんにしても同じな訳で(まぁ、この龍馬伝の中においては薩英戦争はなかったことになってますが…)、それだってのにその両者に向かって、まだ親しくも何でもないのに上から目線説教垂れるのがねぇ。短慮というか、何というか…。

やっぱり、三部になってもこの行き当たりばったり感はなくなっていませんね。
優秀なビジネスマンとしての龍馬を描きたいという三部で、これはいかんでしょう!
 
ここへ行ったら、こう言われた。じゃぁこうしよう! じゃ遅すぎるんですよ。最初からあらゆる可能性を考慮して
綿密なプランを立てて、商談に臨むのがビジネスマンでしょう? そして相手が怒鳴ったからって自分も怒鳴り返すなっての。
(あと、福山さん。大物としての凄みを見せたいのは分かるんですが、上目遣いに口開けて相手を睨むのは止めた方がいいと思います。それではチンピラのそれと変わりませんよ…? まぁ脚本的にも単なるチンピラ状態ですが…

今回は西郷さんに高杉さんと密会してるとこ見られて、まずいなぁ! って感じで終わったんですが、これからどうするんでしょ? 確か亀山社中開くのに薩摩藩から援助があったんじゃなかったっけ??

まぁとにもかくにも、予告の高杉さんもかっこよかったから私は見ますよ!(←あ~あ~)




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