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雨月のブログです。BLサイト「イチゴウニゴウ。」運営中。

   

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カポーティ(ネタバレ注意)

昨日、一生懸命に書いた映画「カポーティ」の感想文がぶっ飛んでしまいました(号泣)
うううう……かなりいっぱい書いたのに!

とりあえず、おおまかに言うとこう言いたかったんですよ。

小説家が主人公だったので、私も物語を書いたことのあるはしくれの立場で試聴ししました。

で、書き手がモノを書く時何を一番大事にするかって、(少なくとも私は)登場人物たちの幸せより、いかに話を面白くするかってことだから、話が面白くなるなら、書き手は平気で登場人物たちを不幸に陥れたり出来る。

特に死にネタなんて書いた日には、最初から殺す気で書いてる訳で、そのキャラの死を盛り上げるために話を書いていくので、そのキャラが死ななければ話が終わらないので、たとえ書いてる間に愛着が芽生えても最終的に話を書き上げるためにはなくなく殺すしかない。

カポーティは結構↑のような考え方に近い考えの作家でした。
だから、彼の気持ちが分からない訳じゃないんですが、私と彼の決定的な違いは登場人物が空想の人物ではなく、自分と同じ現実の…生きている人間だったということ。

そうなってくると話は全然違ってきます。

喩えて言うなら、私の書いてる「不可解な男」シリーズの人たちは実は実在していて、彼らを元に私は話を書いていて……
私(う~ん、このままじゃあんまり面白い話にならないな。そうだ、氷山氏をそそのかして、燎さんにちょっかい出して貰おう!)
ってやるのと同じコトです。
それは絶対してはいけないことです。自分の創作…エゴのために他人の人生を不幸に陥れて劇的にするなんてねぇ。

カポーティは対峙してる相手を生身の人間だとは思ってなかったのかもしれません。
おそらく、感覚的に自分の物語の登場人物と直接話してるって感覚だったのかも…。

そして、作品を完成させるために彼を見捨て、絞首台に送り、彼の処刑を見て初めて、彼はノンフィクションとフィクションの違いを痛感したんじゃないんでしょうか。

面白くて、いい話が書きたい。万民に認められる作品を書きたい。
そして、そのネタを見つけた時の高揚感。

分からない訳じゃありません。けれど……嗚呼、創作とは?について深く考えさせられる映画でした。


……って、なんだかんだで長々と書いちゃったな、また。


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