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雨月のブログです。BLサイト「イチゴウニゴウ。」運営中。

   

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トーク・トゥ・ハー(劇中劇&ミーハー感想)

何処にでもあるようなカフェの一室で、夢遊病者のように眼を瞑り、踊り狂う二人の女性と、
その内一人の女性が躓いて転ばないようにと必死で彼女の前から椅子をどけていく男性。

カフェ・ミュラー…。
「トーク・トゥ・ハー」の冒頭で流れる演目なのですが、これ実際にある舞台なんですね。

初めてこの冒頭を見た時は、あまりに突然のことに「は?」となるばかりで、演技の趣旨が全く理解出来なくて、意味不明だったのですが、改めて見返してみると……なんか、鬼束ちひろの「私とワルツを」を何故か思い出しました。

眼を瞑って、自分を囲む世界を遮断し、自分だけの世界で独り苦悶の表情で踊り続ける女性たち。

一人は、障害物も何もないところで踊っているので、何かに躓いて転ぶこともないため、誰にも気に留めて貰うことなく独り延々と踊り続け、

もう一人は、障害物(椅子)の多い処で踊っているので、男性に椅子をどけて貰えてるから踊れるのだけれど、眼を瞑り、世界を遮断してるため、その男性の存在にさえ気が付けず、やはり独り淋しげに踊り狂う。

そして、彼女に気付いて貰えないと分かっているのかいないのか。懸命に彼女のために椅子をどけ続ける男性。

……この内、一体誰が一番孤独なんでしょうね。

この場面はきっとこの作品のたった一部なんでしょうが、孤独をよく表しているなと思えました。
それで、この映画によく合ってる。

誰にでも置き換えて見れるんですよね。

もし、踊り狂う女性をアリシアにするなら、必死で椅子をどけ続けるのがベニグノ。
また、昨日も言ったように踊り狂う女性をベニグノにして、椅子をどける男性がマルコ…とすることも。

ただ、立場は誰にでも置き換えられても、考えていることは全く違うんでしょうね。

ベニグノなら、目の前で踊るアリシアの一番側で、気付いては貰えなくても彼女の役に立ち続けているこの現状に満足してそう、とか…
マルコなら、転ばないように椅子はどけてやるけれど、出来ることなら眼を覚まして、こちらを見て欲しい。そして、出来ることなら独りで踊るならいっそ一緒に…とまさしく「私とワルツを」なことを思うんじゃないかなとか…

…え? マルコに夢見過ぎ?
だって、好きなんですもの、マルコ!!(←不純すぎる理由)

あの、大人で常識人で……だけど繊細で涙もろくて、どちらかと言うと“愛される”ことよりも“愛する”ことに餓えてる彼が。
俳優さんの演技は勿論、大好きな山路ヴォイスが相乗効果を生んで彼に釘付けでしたvvv

いやぁ、いいよ。山路ヴォイス。
いつもひねた悪者役ばっかやってるのに、こういう不器用で誠実な役やらせても全然素敵vvvv
マルコにもぴったりだったし、あなたのおかげで何倍も映画を楽しめましたよvvv

で、ベニグノやった松本さんもとてもいい味出してましたが……ふと思った。
どうして松本さんってメジャー映画の吹替はほとんど出ないのにこういうマイナー色物映画では頻繁に目にするのか。不思議。

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