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雨月のブログです。BLサイト「イチゴウニゴウ。」運営中。

   

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ハンニバル・ライジング(ネタバレあり)

 「美味そうだ……」

ハンニバル・ライジング 完全版 プレミアム・エディション

【ストーリー】:『羊たちの沈黙』『ハンニバル』『レッド・ドラゴン』、トマス・ハリス原作シリーズ最新作! 天才精神科医にして芸術的な殺人鬼=ハンニバル・レクター博士。
映画史上にその名を刻む“怪物”ここに誕生〈ライジング〉。 
1952年リトアニア。戦争で家族と死に別れ、記憶の一部を失ってしまったハンニバル・レクターは、ソ連の孤児院での厳しい制裁から逃れるため、唯一の血の繋がりを頼りに叔父の住むパリへと逃亡。そこでレクターは、後の彼の人格形成に影響を与えることになる、美しい日本女性との出会いを果たす。ある日、市場で彼女が侮辱を受けたことをきっかけに、彼の封印されていた闇の扉が開き、内なる狂気が葬り去られた記憶とともに目覚めていくのだった・・・。

先日、さつきづき氏と会った時に大半はふんどし萌語りでしたが、「映画を観たら、結構視野が広まるっぽい」という話をしたので、まず勧めた本人が実践すべく今日も映画鑑賞。
(ってか、この三日連休の間に私、コレの他にあと二本見ました。ホント今回は映画デーな連休でした)

前三作全部見てたので、これも見なきゃな!ってことで見たんですが……まぁ原作を読んでいない上での感想ですが正直言って、私が日本人じゃなかったら、楽しく見れたと思います。

なんかねぇ、日本人の叔母が出てくるってあたりで嫌な予感がしてたんですよ。で、その叔母の名前が「ムラサキ」なんて名前でさらに不安増幅!
(まぁ…いないことはないと思いますよ? 確かルパン三世の話の中にそんな名前のヒロインいたし(超マニアックネタ)しかしねぇ…とりあえず、紫式部から来たんだろうか)

で、叔母さんが日本の文化についての説明で、その予感は的中!

鎧兜に日本刀をお供えし、その周りには般若面を幾つも吊して、
叔母さん「日本人はね、こうやって祖先を毎日拝むの。そして、この日本刀は祖先の誕生日の日にしか抜いてはいけないのよ」

叔母さん。そんな風習、僕初めて聞きました…。

さらに叔母さんは「大阪の陣の絵巻物」を(夏、冬入れてないのが味噌です)レクター青年に見せて、
叔母さん「日本の侍はね。敵を倒すとその首を取って、こうしてお皿の上に乗せるのよ」

叔母さん! そんな言い方したら、日本の侍は討ち取った敵将の首をディナーにしてたと思われますよ!!
ってか、現に思われてるし!!!!!!!

で、その後。叔母さんは色んな日本の精神を教えていきますが(剣道もしてたなぁ)、その結果が…

・最初の殺人にて、レクター青年は日本刀を使用……丸腰の相手をじわじわと滅多斬りにした挙げ句、首切り落とし。
・第二の殺人にて、被害者の頬肉を串焼きにして食す。
・その後も敵将の頬肉でディナーディナーディナー…!!!!

嗚呼、何たることでしょう!
日本の侍とは、丸腰の相手に斬りかかるなんて卑怯な真似はしませんし(したとしてもひと思いに一撃で仕留める)敵が屍になろうと礼節と敬意を重んじるモノなのに、レクター青年には全く逆の精神が受け継がれてしまいました。
何やってんだ、叔母さん! どんな教育してんだ!
しかも最後は野放しにしてるし! 自分があんなふうに教育しちゃったんだから、最後まで責任取って何とかしろ!!
ってかそもそも戦時中に日本からフランスにどうやって鎧兜なんて持って来たんだよ?!(凄く気になる)

と、酷すぎる日本文化解釈が気になりすぎて、話を正当に評価出来ません…。
ってか、キル・ビルでも切実に思いましたが、この映画を見て、別の国の人々が「日本ってあんな国なんだ」とか絶対思われたくないなぁ。
外国の皆さん! 鎧兜や般若面、そして日本刀は一般家庭にはありませんよ!!!


さて、もう一つ気になったこと。
それはまぁ…吹替なんですが(またか!)、今回レクター青年を演じたN川さん。超クールな美声で吃驚しました! いやぁ私、N川さんはLORのフロドのオロオロボイスしかちゃんと聞いたことがなかったんですよね。
だから、あんな格好良く冷徹な声も出せるのかと聞き惚れてしまいましたvv

因みにレクター青年の最愛の妹を無慈悲にも食べちゃう鬼畜兵士をこれまたLORのアラゴルンボイスのH忠さんがやってて、LORでの二人の関係を思うと妙に愉快でした。

ってか、あれだよ。LORはフロドじゃなくて、このレクター青年連れてけば良かったんだよ。頭脳明晰な上に医者だし、そこそこ強いし、世界征服とか彼には興味ないし、元々ダークサイドの人間だから、サウロンも悪に染めようがないし……お!こう考えると結構いいじゃん(いや、よくない!)

しかし、レクター博士の妹役の子。すっごく可愛かったなぁ…。

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