パプリカ（ねたばれ）

私の夢が、犯されている―

【あらすじ】：パプリカ/千葉敦子は、時田浩作の発明した夢を共有する装置DCミニを使用するサイコセラピスト。ある日、そのDCミニが研究所から盗まれてしまい、それを悪用して他人の夢に強制介入し、悪夢を見せ精神を崩壊させる事件が発生するようになる。一体、犯人の正体は…？目的は…？そしてこの終わり無き悪夢から抜け出す方法は…。

この監督のどうしようもなく不安定で浮遊した世界観が好きで、途中で完全にストーリーに置いていかれると分かっていながら、今回も借りてしまいましたよ。

一番始めに思ったのが、やっぱりこの監督作品には平沢進メロディがよく合う。
浮遊感と疾走感がよく引き出されていい。まぁ、平沢ワールド自体が好きだってこともあるんですけど。

で、内容ですが、この監督の作品は回を重ねるごとに、現実離れしてってますが、前に見た千年女優の十倍くらいそれが増してた感じ。
なので、ストーリーを追うよりもとめどなく迫ってくる不思議映像ワールドにただただ押し流されるのがいいかもしれません。

しかしまぁ夢の中の戦い（？）なので、現実ではないのだけれど……どうやったらあんな不思議ワールドが思いつくんでしょう（笑）
カエルの鼓笛隊にセーラー服着た聖母たち、人形の山を積んだ御輿などなどの百鬼夜行（？）はホントにぶっ飛んでます。

あと、夢を浸食された方々の科白の意味不明っぷりも凄い。
最初は頑張って聞いてるんですけど、だんだん何言ってんだか……。
「君の努力もラーメンの露と消えたか…」ってなんだい、そりゃ！

と、そんな不思議ワールドの中でふと猛烈に気になったこと。
山寺ヴォイスの小山内さん…。
あなたは理事長とどんな関係だったんですか？！　
おそろいのパジャマ着てらっしゃいましたけど？　ダブルのベッドに二人でいらっしゃいましたけど？？　理事長が「お前の体が必要なのだぁあああ」と縋ってましたけど？？？？

その二人の関係をじっくり……見たいような見たくないような。だって理事長のビジュアルｇ…略。

しかし、久々に聞いたシリアス山寺ヴォイスでしたが、絶品でしたvvv
やっぱり、あなたは素敵ですvvv
が、私としては前作「千年女優」の山寺さんの方が好みだったなぁ。ホント、千年かけて追いかけたくなるような、いいお声でvvv

しかし、そんな小山内さんや明夫ヴォイスの渋い刑事さんを振り捨てて、ヒロインが超絶おでぶのおたくちゃんを選んだのに一番ぶっ飛びました。
すげぇ！やっぱタキシード仮面な古谷ヴォイスだからか？１（違）

が、作中にも言ってましたが、愛は外見じゃないって地をいく展開は結構ふんわりした気持ちになりましたが。

ってか、山寺さん、明夫、田中秀幸……とこの作品、イイ声ぞろいだな！
出る声出る声みんないい声だから、声フェチにはたまらなかったｖ

因みに、これ特典メニューに声優体験バージョンが入ってるんですね。
いえ、いくら声優好きでも試しませんよ！
可愛い林原さんヴォイスを堪能した後で自分の声を聞いたら……立ち直れないぃいいい。・ﾟ・（ﾉД｀）・ﾟ・。