壱号ブログ
雨月のブログです。BLサイト「イチゴウニゴウ。」運営中。
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乱歩地獄 感想その一(←?!)
【あらすじ】怪奇ミステリーの巨人、江戸川乱歩の未映像化作品を、新旧多彩な監督陣で映画化したオムニバス・ホラー。主演の浅野忠信、成宮寛貴、松田龍平はじめ豪華キャストが集結。
「火星の運河」――荒野を歩きつづける男。どこまでも広がる乾いた大地を、朦朧とした意識の中歩きつづけた末、辿り着いたところは…。
「鏡地獄」――連続変死事件の現場に置かれていた和鏡の謎を追う明智小五郎。やがて、鏡作りに取憑かれた美青年・齋透に出会うが…。
「芋虫」――戦争で両手両足を失い胴体だけになった夫を献身的に世話する妻。しかし彼女は夫に屈折した欲望を抱く。そして、そんな夫婦を屋根裏で覗き見る一人の青年…。
「蟲」――女優・木下芙蓉の運転手をしながら彼女に秘かな想いを寄せる柾木。ある時ついに意を決して想いを伝えるが…。
「火星の運河」――荒野を歩きつづける男。どこまでも広がる乾いた大地を、朦朧とした意識の中歩きつづけた末、辿り着いたところは…。
「鏡地獄」――連続変死事件の現場に置かれていた和鏡の謎を追う明智小五郎。やがて、鏡作りに取憑かれた美青年・齋透に出会うが…。
「芋虫」――戦争で両手両足を失い胴体だけになった夫を献身的に世話する妻。しかし彼女は夫に屈折した欲望を抱く。そして、そんな夫婦を屋根裏で覗き見る一人の青年…。
「蟲」――女優・木下芙蓉の運転手をしながら彼女に秘かな想いを寄せる柾木。ある時ついに意を決して想いを伝えるが…。
さて予習もきっちり終えたぞ! ということでついに借りました、「乱歩地獄」。
原作はどれも面白いものばかりだったので、期待に胸を高鳴らせて視聴しましたが……
総評:予習なんかしなきゃよかった><
どの作品もとにかくそれに尽きました。
鍵になるアイテムや事象は出て来るんですがストーリーがそもそも全然違うし、何より乱歩臭が殆どしない。
いくら乱歩先生=エログロって言われてても、エログロしときゃ乱歩! は強引過ぎるだろ。
原作知らなきゃ多分、これはこれで楽しめたのかもしれませんが、はっきり言ってこれを「乱歩作品」と公言して欲しくない。と思えるぐらいの乱歩臭の薄まった作品集でした。
監督さんの個性が強調されすぎた結果なんでしょうかねぇ。まぁとりあえず一つ一つ感想を。
「火星の運河」
原作自体抽象的過ぎて、これを果たしてどう映像化するんだろうと思っていたら……こう来たかという感じ。ただ、話はえらく変わってました。女を暴行するシーンなんてなかったぞ! 原作には。
あのシーンが入ったことによって、水面に自分の姿を映したら、女の体に映った。で、その体を自ら傷付け鮮血で真っ赤に染めたことの意味合いがかなり変わってしまいました。
原作ではただ、「赤」のない世界に「赤」が欲しかった。みたいな感じだったのに、この話ではさながら暴行したあの女の呪いだというように水面に映った乳房に恐れ戦慄き、引きはがそうとしたみたいになってて。
で、原作では夢落ちだったのに、これはぱったり倒れて終わり。
もう何が何だか分からない。
女に恐怖心(嫌悪感?)を抱く男の内面世界の話だったってこと?? それか実はあの男は性同一性障害の女性で(髪が長かったのはそれを表現してる??)心は男だけれど、女の体である自分が憎くて気持ち悪くてあんなことしたとか?? う~ん、分からん。
因みにこの話、ほぼ無音です。原作でも音がないとか言ってたからだと思いますが、いつ「バーン!」と大きな音が来るんじゃないかと始終ビクビクしてました…。
「鏡地獄」
鏡の球体が出る以外は完全に別の話です。
何でか明智が出てきて殺人事件になってるし(まぁ全然推理なんかしてないんですけど)、鏡に魅入られた彼は超絶魔性ナルシストになってるし。
いやいや、原作は人なんか死んでないし、「彼」は普段は普通の思慮深い青年で一人の女性一筋だったぞ!
というか明智! 何故ロン毛なんだ!!!!!!! 文代さん。一体何があった!!?!??!?
(この後、「明智文代」について調べてみたのですが、どうも胸を患って療養していたというエピが原作にある模様。胸を……いやぁ、あれはどう考えても心を患ってるぞ!)
と最初から設定がぶっ飛びまくりだったんですが、その後「彼」が鏡張りの部屋でSM緊縛蝋燭プレイをおっ始めたのには吃驚。えー! どうしてそうなるの?!?!
で、今回イっちゃってる美青年を演じた成宮さん。
私は彼を「あらしのよるに」の吹替でしか知らなかったんですが(←なんだ、それ!)、いやぁ実にナチュラルなナルシスト演技! 何やってても、「あ~○○してる俺、チョー格好いい!」と自分に悦ってる感じが凄く出てました。ホントもう、素なんじゃねぇの? と思うくらい。
SMプレイ中なんか特にそう。相手とかなり濃厚に絡んでるのに自分だけに酔ってて全然相手を見ていない感が凄すぎる。
で、今回は女性との絡みに終始してましたが、ぶっちゃけ男ともやったことがあんじゃねぇか、こいつ。とか思ってしまいました。
だってなんかモーホー臭いんですもの。特に明智に流し目くれるとこなんてね。誘ってるの? と思ってしまいました。で、そんな二人を見て、後ろで小林君がムッとしてるっていう。そういやこの小林君もやたらホモくさかっt…略
私の目が腐ってるだけなのかしらん? でもね、この人ならやりかねない感じがするんですよ。相手が男でも女でも、自分を綺麗に鏡に映してくれるんなら誰でもいい! みたいな。
まぁでもとにもかくにも、この話は成宮さんの演技でもってるようなものでしたね。
明智なんて、いてもいなくてもいいようなものだったし
そして問題の鏡の球体ですが、出るには出たんですがえらく唐突で、しかもさらっと流すもんだから、ぶっちゃけなくても全然差しつかねない感じで非常に影が薄かった。
まぁ仕方ないんですけどね。
この映画では、自分しか愛せないナルシストの狂気を中心に描いた訳で鏡はそんな自分を覗く一手段、道具にしかなっておらず、鏡自体の魅力・恐怖なんて全く描かれてなかったんだから…。
完全な別物と割り切ってみれば、まぁまぁ面白いと思いますけどね…、う~ん。
因みにこれに出て来る刑事が寺田さんだったもんだから、いつ「見ろ! 人がごみのようだぁあ。ハハハハハ」と言い出すんじゃないかとおもtt……略
……と、ここまででも結構長くなったので、残りニ作品感想は次回に持ち越し。
「芋虫」「蟲」は特に原作への愛が深い分、とんでもないことになっちゃったので…(←あ~あ~)
どの作品もとにかくそれに尽きました。
鍵になるアイテムや事象は出て来るんですがストーリーがそもそも全然違うし、何より乱歩臭が殆どしない。
いくら乱歩先生=エログロって言われてても、エログロしときゃ乱歩! は強引過ぎるだろ。
原作知らなきゃ多分、これはこれで楽しめたのかもしれませんが、はっきり言ってこれを「乱歩作品」と公言して欲しくない。と思えるぐらいの乱歩臭の薄まった作品集でした。
監督さんの個性が強調されすぎた結果なんでしょうかねぇ。まぁとりあえず一つ一つ感想を。
「火星の運河」
原作自体抽象的過ぎて、これを果たしてどう映像化するんだろうと思っていたら……こう来たかという感じ。ただ、話はえらく変わってました。女を暴行するシーンなんてなかったぞ! 原作には。
あのシーンが入ったことによって、水面に自分の姿を映したら、女の体に映った。で、その体を自ら傷付け鮮血で真っ赤に染めたことの意味合いがかなり変わってしまいました。
原作ではただ、「赤」のない世界に「赤」が欲しかった。みたいな感じだったのに、この話ではさながら暴行したあの女の呪いだというように水面に映った乳房に恐れ戦慄き、引きはがそうとしたみたいになってて。
で、原作では夢落ちだったのに、これはぱったり倒れて終わり。
もう何が何だか分からない。
女に恐怖心(嫌悪感?)を抱く男の内面世界の話だったってこと?? それか実はあの男は性同一性障害の女性で(髪が長かったのはそれを表現してる??)心は男だけれど、女の体である自分が憎くて気持ち悪くてあんなことしたとか?? う~ん、分からん。
因みにこの話、ほぼ無音です。原作でも音がないとか言ってたからだと思いますが、いつ「バーン!」と大きな音が来るんじゃないかと始終ビクビクしてました…。
「鏡地獄」
鏡の球体が出る以外は完全に別の話です。
何でか明智が出てきて殺人事件になってるし(まぁ全然推理なんかしてないんですけど)、鏡に魅入られた彼は超絶魔性ナルシストになってるし。
いやいや、原作は人なんか死んでないし、「彼」は普段は普通の思慮深い青年で一人の女性一筋だったぞ!
というか明智! 何故ロン毛なんだ!!!!!!! 文代さん。一体何があった!!?!??!?
(この後、「明智文代」について調べてみたのですが、どうも胸を患って療養していたというエピが原作にある模様。胸を……いやぁ、あれはどう考えても心を患ってるぞ!)
と最初から設定がぶっ飛びまくりだったんですが、その後「彼」が鏡張りの部屋でSM緊縛蝋燭プレイをおっ始めたのには吃驚。えー! どうしてそうなるの?!?!
で、今回イっちゃってる美青年を演じた成宮さん。
私は彼を「あらしのよるに」の吹替でしか知らなかったんですが(←なんだ、それ!)、いやぁ実にナチュラルなナルシスト演技! 何やってても、「あ~○○してる俺、チョー格好いい!」と自分に悦ってる感じが凄く出てました。ホントもう、素なんじゃねぇの? と思うくらい。
SMプレイ中なんか特にそう。相手とかなり濃厚に絡んでるのに自分だけに酔ってて全然相手を見ていない感が凄すぎる。
で、今回は女性との絡みに終始してましたが、ぶっちゃけ男ともやったことがあんじゃねぇか、こいつ。とか思ってしまいました。
だってなんかモーホー臭いんですもの。特に明智に流し目くれるとこなんてね。誘ってるの? と思ってしまいました。で、そんな二人を見て、後ろで小林君がムッとしてるっていう。そういやこの小林君もやたらホモくさかっt…略
私の目が腐ってるだけなのかしらん? でもね、この人ならやりかねない感じがするんですよ。相手が男でも女でも、自分を綺麗に鏡に映してくれるんなら誰でもいい! みたいな。
まぁでもとにもかくにも、この話は成宮さんの演技でもってるようなものでしたね。
そして問題の鏡の球体ですが、出るには出たんですがえらく唐突で、しかもさらっと流すもんだから、ぶっちゃけなくても全然差しつかねない感じで非常に影が薄かった。
まぁ仕方ないんですけどね。
この映画では、自分しか愛せないナルシストの狂気を中心に描いた訳で鏡はそんな自分を覗く一手段、道具にしかなっておらず、鏡自体の魅力・恐怖なんて全く描かれてなかったんだから…。
完全な別物と割り切ってみれば、まぁまぁ面白いと思いますけどね…、う~ん。
因みにこれに出て来る刑事が寺田さんだったもんだから、いつ「見ろ! 人がごみのようだぁあ。ハハハハハ」と言い出すんじゃないかとおもtt……略
……と、ここまででも結構長くなったので、残りニ作品感想は次回に持ち越し。
「芋虫」「蟲」は特に原作への愛が深い分、とんでもないことになっちゃったので…(←あ~あ~)
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