壱号ブログ
雨月のブログです。BLサイト「イチゴウニゴウ。」運営中。
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正信の「おいでおいで」にニコニコ笑顔でよってく忠勝。両方かわゆす
一日遅れの感想。
決して面白くなかったわけでないし、色々と心を揺り動かされる場面もたくさんあったのですが……さすがに秀吉ネタ引っ張り過ぎだろうと思わずにはいられない。
しかも二週にわたって、秀吉の認知症っぷりをがっつりとか。。。
私的に、大河ドラマは「人々の思惑が渦巻く歴史の流れ」を描いたドラマという認識ですので、ここまで秀吉の呆けっぷりばかりに焦点を当てられますと、何というか、大河ドラマっぽくないな。スケールが狭いなとか思っちゃう。
源次郎が寧様まで差し置いて、あそこまでがっつり秀吉の介護するのも、なんか「うーん」って感じだし、何より……こんなにのんびりやってて、これからのビッグイベント「犬伏の別れ」「第二次上田城合戦」「大坂の陣」をちゃんと描いてくださるの? 大丈夫?
……と、色々思うところはあったんですが、それでもどんどん弱っていく秀吉を見るのは非常に切なかった。
小日向さんがねえ、上手いんですよ。認知症を患ってしまった老人の所作が一々。
木から落ちて腰を痛めてしまい、寝たきり状態になって余計に衰えていくところもねえ。非常にリアル。
(てか、秀吉に木に登るよう勧めた茶々がなあ。何の悪意もない感じがホント怖い。。。)
特にラスト。ふと源次郎のことを見て「誰だ? 知らん」からの、「お前が真田の息子か?」と初めて二人が出会った時と同じ行動を取る秀吉には、胸に来ました。
この二人が出会った頃のことが、回想シーンなんか挟まなくても次々に思い出されて……そうだったな。あの頃は本当に幸せだった。それなのに、どうして今、こんなふうになってしまったんだろうなあ、と自然に思えました。
(源次郎が「私には『俺のようになるな』と言われた方が二人いた」ってのも、名前を出さなくてもちゃんと分かった(おじさんと景勝)こう言う時、このドラマはいいドラマなんだなと改めて思う)
そんな秀吉を寝かしつける源次郎の声がまた……震えているけれど、どこまでも優しかったのがまた泣けて……源次郎は本当に、秀吉が好きなんだなあとひしひし感じました(軍師官兵衛、お前も少しは見習え!!)
あのシーンは、なぜに源次郎が秀吉の介護を?? なんて疑問、どうでもいいやって思うくらい、いいシーンでした。
と、意識の大半は秀吉エピに持ってかれてしまいましたが、次に印象に残ったのはYAZAWAの叔父貴。
「秀吉がもうすぐ死にそう? やった! 戦だ! また大暴れしてやるぞお!」と、息巻いていた次のシーンで即お亡くなりに。
いつもだったら、叔父貴の処理、適当過ぎるだろ! と、思ったりしたかもですが、壊れていく自分に怯え、死に怯え、寝たきり状態で苦しんでいる秀吉を散々見ているだけに、呆けもなく、体も元気で、ある日突然ぽっくり行ってしまった叔父貴が、何とも幸せに思えてしまいました。
死に顔も安らかだったしね。
大谷さんもよかったな。「殿下は長く生き過ぎた」って言葉に冷徹な仄暗さを感じつつも、悩む源次郎に「お前の信じた道を行けばいい」と励ます熱さ。てか、あの励ましの言葉、これからの大谷さんの決断を思うと感慨深い。
娘の春さんもなあ。苦悩を語る源次郎に対して、一言「お辛いのですね」とだけ言ったのが、なんかよかった。
兄ちゃんもなあ。弟の気持ちは分かっていても、敵味方になりたくなくて一生懸命引き止めてるのが切ない。そんな兄ちゃんに秀吉の容態を話した源次郎。
作中で真意が語られることはありませんでしたが、何を思って話したんだろうなあ。そうして、秀吉に「誰こいつ」と言われたことにショックを受け、初めて出会った時のことを思い出してくれたことを嬉しく思った彼は、兄ちゃんに秀吉の容態を暴露してしたことを改めてどう思ったのか。こっちも切ないなあ。
と、兄弟はそれぞれ辛い思いをしているというのに、パパはなんだ!
せっかくやる気出してた城づくりがおじゃんになったから、また絶対不貞腐れるぞと思ったら案の定。またも、仕事ポイして太夫の元に入りびたり。
挙げ句の果てに、太夫の正体にも気づかないばかりか、お兄ちゃんがようやく源次郎から聞き出した秀吉の容態(トップシークレット)も聞かれるままにペロンと喋っちゃうとか。あんたも耄碌しすぎや!
しかし、ここで笑えたのが出浦さん。
前から、「アチシの大事な昌幸くんを駄目にする女狐め!」と言わんばかりの目で太夫を見てましたが、今回はもう「いつか殺してやる!!」になり、最後。太夫を殺す名目ができた途端、必殺仕事人スタイルでソッコーぬっ殺したのには爆笑。
出浦さん、なんというヤンデレ! とか思っちゃったから、「同類は目を見れば分かる」という言葉も、「同類=昌幸くんラブv」にしか聞こえないぞ!
さて、次回で本当に秀吉サヨナラ回みたいですね。どんなふうに描くのか気になりますが、ちらっと見えた出浦VS忠勝カードも気になって(笑)
最後にライダーキックでフィニッシュを決めたら、きっと伝説になると思うけど……どうなるかな?
>web拍手レス
7月26日00:03 kou様
いつもコメントありがとうございます。今週大河、認知症についてはやはり、皆さん大なり小なり体験がありますよね。あれは本人も辛いと分かっていても辛い。稲姫の件ですが、なるほど。そういう見方でみれば、タイミング的に不思議じゃないですね。でも……私的にはやはり、こういうデレよりお見合いの席で、稲姫が兄ちゃんの男らしさに惚れて結婚! のほうを見てみたかったなあ。兄弟のすれ違いについては、二人の仲の良さは分かっているけど、もはや置かれている立場が違い過ぎるということも分かるだけにやるせないですね(この大河の源次郎は、史実以上に豊臣家にどっぷりですから)蝦蟇の油。あれ、傷薬なんですか! 初めて知りました。現代でもまだいるんですかね?
「鵺の恋は月下に咲く 4」配信スタート!
少々遅れましたが、拙作「鵺の恋は月下に咲く 4」が、「花丸発のwebマガジン 花丸小説」様にて配信スタートされました。
他のサイト様でも配信されております。
澄先生の麗しい扉絵が目印です。
今回で最終回。鳥かごの中の盲目貴公子様、巣立ちなるか。
よろしくお願いします!
「 電子貸本Renta! 」様
「 電子書店パピレス 」様
タイトル : 「 鵺の恋は月下に咲く 4 」
イラスト : 澄(とおる)先生
『 祇条崇久(二十三歳・盲目の貴公子) × 蓮(??歳・半人半妖の鵺) 』
「 どうかこれからも、俺の目になって、お前が見る世界をともに見せてくれ 」
【あらすじ】
ある夜、妖怪退治の武士団に襲われ毒矢で射られてしまった半人半妖の蓮は、命からがら逃げおおせるが、この傷では助からないと悟る。そんな時心をかすめたのは、ある人物の姿だった。以前も武士団に追われていた蓮は、あまりにきれいな琵琶の音色に誘われてとある庵にたどりつき、そこにいた美しい貴公子に魅入られ毎晩通うようになっていたのだ。最期に一目彼に会いたいと庵に向かうが、怪我のために庭先で気を失ってしまう。そしてふと目覚めると、目の前に焦がれ続けた貴公子がいた。自分の醜い姿をさらしたくなくて慌てる蓮だったが相手はまったく気にした様子はなくて!?
片桐さん‼ おねしょ自分がしたって思っちゃったの!?
前回、不憫の善人・秀次さんがサヨナラしてしまったわけですが、今回は……秀吉の呆けっぷりがなあ。死んだひいばあちゃんを彷彿とさせて切なくなったというか。
そうだよなあ。ああやって何度も何度も同じ話題を繰り返すんだよ。
昔のことはしっかり覚えてるのに、最近のことは全部あやふや。
本人が一番辛いと分かっていても、それに振り回される周囲もすごいストレスで……あのいつも温厚な寧様が珍しく怒鳴ったのも、そういうことじゃないかと思ってみたり。
んで、今回一番印象に残ったのは、「死にたくない! 大きくなった捨に、父上のようになりたいと言われたい!」と絶叫したところ。
あんなに可愛がっていたはずなのに、捨と拾の区別もつかなくなってきている。
これなあ……分かる。私の曾祖母も最終的には孫までの記憶しか残らず、私は「よその子」という認識になりましたから(彼女の中で、ひ孫は存在しないのです)
結構きついんですよね。家で遊んでいたら「孫の玩具を盗む悪ガキめ! 出てけ!」 とか言われると……なんて、幼児期の思い出があるもんだから、拾を秀吉に会わせたくないという茶々の気持ちは、なんか分かってしまう。
(「捨の玩具で勝手に遊ぶお前は誰だ!」とか、今まで溺愛してくれてたパパに怒鳴られたらトラウマだよ)
と、今回の秀吉の呆け描写は色々思う所がありましたが、それ以外は……まず、昌幸パパ勝手過ぎる!
まあ前から分かってましたけどね。「城造りつまんねえ! お前何とかしろよ! 俺はキャバクラ行くわ」からして滅茶苦茶だし、その後いきなりやる気スイッチ出て、兄ちゃんに駄目出ししまくった挙げ句に、「こんな発想、父上以外思いつきませんよ!」とヨイショされてドヤ顔。
しかもこの間、「あの人はキャバクラ行ってんでしょう!」と、なぜか母上から責められまくった兄ちゃんは、マジで一度殴ったほうがいい。
(そして、薫ママは太夫に嫉妬する前に「あんなの、アチシが惚れた昌幸くんじゃない><」だの「そんな輝いてる昌幸くんが好き/////」だの臆面もなく言っちゃう出浦さんのほうを警戒したほうがよいのでは?(爆))
とはいえ、兄ちゃん今回凄かったけどね(笑)
おこうさんと一勝負すませた後、即稲姫と第ニラウンド。
しかも両者子宝に恵まれるとか、あの子沢山の家康もびっくりだYO!
けど……今回なんで稲姫がデレたのかがさっぱり分からないのは、私の理解力が足りないせい?
てか、あんたいつから兄ちゃんに惚れてたんだよ? おこうさんのことがあったにしろ、あんた最初から今回までずっとツンケンしてたやん!
で、後は「こんなひどいことして! パパに言いつけてやるんだから><」って根性も気に入らない! あんた、一体いくつやねん!
しかし、そんなこんながあっても兄ちゃんエピで一番印象に残ったのは、最後の源次郎との語らいシーン。
秀吉が死んでも豊臣の世は続いて行くと、さらりと答えちゃう。そして、「お前は真田家のために豊臣家にいるのだぞ?」と諭された上でもう一度秀吉の容態を尋ねられても、秀吉は特に変わりないと答えちゃう源次郎は、兄ちゃんが言うように豊臣に入り込み過ぎたよなあとしみじみ思いました。
まあなあ、あんなに一緒に過ごしていたら、肩入れしちゃうよね。けど、兄ちゃんに嘘吐いて……兄ちゃん寂しそうだったなあ(あれ、絶対分かってるよね。それに、どうして秀吉の異変に気がついたのかも明かさなかったところとか、源次郎を警戒してるっぽいし)
二人で真田家を守っていこう! と、誓い合った兄弟だったのになあ。徐々に見え始めた亀裂が切なかったです。
そういや、源次郎に今回嫁いだ春さん。初登場シーンはなんかあんまりいい印象を持てなかったんですが、今回は結構可愛く見えました。
閨で「手を握っていいですか?」とかね。あれは素直に可愛かった。
てか、作中で皆が、春は梅に似てると言いますが……そうかなあ? あんまり似てるような気はしないけど。
それから、三成が「あの女(春)には苦労するぞ」と言っていましたが、大丈夫です。きり以上に苦労かける女なんか早々いませんって!
というか、今回も寧様に対してのあの態度は何だ! 無礼にも程があr…略
さて次回は……とうとう秀吉サヨナラ回??
>web拍手レス
7月18日23:07 kou様
いつもコメントありがとうございます。今週大河、秀次憐れでしたね。おっしゃるとおり、私も使者に来た正則が「俺はあいつ、頑張ってると思う」って笑ったところは、地味にキました。皆分かってたのにねえ。どうして秀吉だけ。。。しかし、これまたおっしゃるとおり、秀次の俳優さんよかったですよね! あの人の演技によってさらに魅力的な秀次になったと思います。私もあの方は初めてでしたが、知れてよかったです。黄金の日々はkou様も守備外でしたか! まあ相当古い大河ですからね。しかし、松本幸四郎さんが主役ってだけで興味が湧きますよね。今回もさすがの貫録でした! 新刊表紙。タヌキ可愛いですよね! 私も見た時はウホ! となりました(まあ、目立ち過ぎてタヌキが主役?! って感じになってるかもですが(苦笑))でも、タヌキ他、子ども&受も可愛いですが、攻はしっかりカッコイイから嬉しい限りです。しかし蝦蟇の油ですか! 私一度も直接見たことがないんですよね。というか、あれはどんな人が買っているのでしょう? まあ、とにもかくにももしよかったら、お手に取ってやってくださいませ。
「お稲荷さま、居候中」(表紙紹介)
【あらすじ】住み慣れた田舎を離れ、上京した霊感体質の彗太。だが、入居予定のマンションは妖でいっぱいだった! 襲われそうになったとき助けてくれたのは、幼馴染で密かに想いを寄せていたお稲荷さまの那智。御神木から東京に行き人間界を学んで来いと言われたらしく、なんと彗太は那智と、その弟分の稲荷・葵と同居をすることに! 楽しい日々を過ごす彗太だったが、ある日、那智が隠していた秘密を知って…。 クールで優しいお稲荷さまとラブラブ同居ライフ!
また、こちら にて、本編冒頭の試し読みも公開されております。
これを読めば、メインカプの関係や作品の感じが掴めると思いますので、興味を持たれた方はぜひ、読んでいただけたらと思います!
さて、表紙絵ですが、どうです? とっても可愛いでしょう? と、思わず自慢したくなるような素敵な表紙です。
いやあ、那智さんのカッコよさもさることながら、ちびっこ&たぬたぬのぬいぐるみがねえ、もう可愛くってしかたない!
てか、お稲荷さまと銘打っているというのに、この狸の存在感よ(特に、タイトルロゴ下の子の目立ちっぷり!)
いえ! メインはちゃんとお狐様ですよ! 狸ではありません!
さて、今回のメインカプ。
幼馴染というと、同い年っぽい感じですが、歳の差ものとなっております。
今回の主人公・彗太くんは、三歳の時に知り合い可愛がってくれる、近所の稲荷神社に住んでるお稲荷さん・那智さん(永遠の二十代★)が、ずっとずっと大好き。
でも、那智さんは自分のことを子どもとしてしか見ていないご様子。しかも、十二歳の時に東京へ引っ越してしまい、離れ離れに。
それでも、どうしても那智さんが諦められない。だったら、那智さんが振り向いてくれるいい男になるまでだ! と、奮闘する彗太くん。
そして、一人頑張り続けて五年経ったある日。憧れの那智さんが「ホームステイさせてくれ♪」と訪ねてきて(ちびっこ弟分付)、同居生活が始まり……という感じになっております。
彗太くんが三歳の時から面倒を見てきた(現在はちびっこ弟分のお世話してる)ということで、那智さんは非常に面倒見のいい方です。
おまけに、あらすじに書かれておりますように、クールで優しいというね。いやあ! 私の書く攻めでそういう紹介をしてもらえるなんてね。
最近は「受より儚い攻」とか「受より可愛い攻」とか言われる攻ばっかだっただけに、感慨深い。まあ、あくまで当社比ですが……
こんな二人に、クールな那智さんの分まで盛大に尻尾振ってくれるちびっこ稲荷と、何でか動く可愛い四匹の狸ぬいぐるみ+一人人相悪い出べそ狸ぬいぐるみも加わっての賑やかな同居ライフ話。
今回は「狗神さま」に比べれば、とてもほのぼの&可愛い話になっていると思いますので、憧れのお兄さんに振り向いてもらえるよう奮闘する健気っこ、面倒見のいい包容力攻、お腹ぽよんぽよん狸など、気になった方はお手に取っていただけますと幸いです!
さて、そんなお話にイラストをつけてくださいました、三池ろむこ先生。
キャララフ時点で萌え転がっておりましたが、表紙絵ラフの際、「ひゃあ! 可愛いですね。けど、人相の悪い出べそのあの子がいないのはちょっと残念」と言ったら、完成版でしっかり描き足してくださった優しさに泣き、狸ちゃんそれぞれ耳の色が違う芸の細かさに惚れ惚れし……挿絵のもふもふ地獄&那智さんのカッコよさにまたも萌え殺されて……と、大変でした。
いやもう、あの挿絵はぜひぜひ見ていただきたいです。
ろむこ先生、素敵過ぎるイラストありがとうございます!
さて、そんなこんなで発売まであとちょっと。
やっぱり今回もドキドキです。
(この記事はちょっとの間、あげときます)
大谷さん、もうそろそろ覆面か
最近の大河の秀次エピは、お拾可愛さに秀吉が秀次を追い込んで殺したという非常にあっさりしたもので(軍師官兵衛の秀次なんか、登場時間三十分もないんじゃないだろうか)、秀次さんさっさと関白返上すればよかったんや! とか、思ってたもんですが、この大河の秀吉だと、辞めると言ってもブチ切れそうだよね。せっかく俺がここまで目をかけてやったのに! って。
関白を続けても地獄。辞めても地獄。どこへ行っても、何をどうしようが地獄。
最後、腹を切る前に一人浮かべた表情は、その絶望を雄弁に語っていたと思います。
いやあ、あの表情はとても印象的でした。
嗚呼、この秀次さん、結構好きだったのにな。おいたわしや。。。
(とはいえ、自分がこんな形で死んだら、自分の血縁者がどうなるか分かってたのに、死んだってのは、もにょりましたけどね。「そのこと知ってたから、きりを側室にしなかった」って、いやいや! きり一人助けられればいいってもんじゃないから!)
でもなあ……これ、相当悲惨だよなあ。
なにせ、この秀吉は秀次を殺す気も追い詰める気もなかった。
ただ、目をかけて、大切にしてやってる「つもり」だった。
しかし、秀次にとってはそうではなく……これでは、完全な独りよがり。
かつて、人心掌握に長けた男ともてはやされた男が、甥っ子の気持ち一つ掴むことができなかった。
(以前の秀吉なら、もっと上手くやってるはずだよね。謁見前日に家康の元へ突撃訪問して、心を掴んだほどの秀吉なら)
そして、秀吉の周りを固める者たちもフォローし切れず、最悪の形でこの件の幕を降ろしてしまった。(最上さんのとことかね、もう。。。(涙))
従来の、秀次を殺す気満々だった秀吉ではなく、今回のような、秀次を許す気満々だった秀吉だったからこそ、そういう秀吉の衰え……ひいては豊臣家の衰えが、色濃く出ていた気がします。
次に、印象深かったのは真田兄弟。
やっぱりさ、仲いいよね。兄ちゃん、弟に素直に謝ってありがとうって言えてよかったYO!
それにさ、「叔父上に振り回されるばかりの人生だった」と嘆く秀次さんに、自分も家族に振り回されてばっかりだったと愚痴った時も、弟の名前は挙げないんだよね。そこにもジーンときたり。
が! ここでまた、嫌な気分になったのが、兄ちゃんが自分を振り回した家族として、「なぜか自分の声だけ聞こえないという祖母」を挙げた時。
やっぱり兄ちゃんの心に深い疵を残してんじゃねえか! やっぱ嫌いだわ、あのババ様! と、彼女が死してなおも思ってしまう今日この頃。
それから、今回限りのゲスト出演、助佐。
「黄金の日日」ファンの方にはたまらないエピだったのではないでしょうか(衣裳も、当時のものをできるだけ忠実に再現したという話ですし)
まあいかんせん、私は「黄金の日日」を見たことがなかったのが、そこまで感動することはなかったのですが、たった二、三分しかないあのシーンだけで、助佐という人物にかなり興味を覚えました。
それこそ、「黄金の日日」ってどんな大河だったんだろう? 今度探してみようかな? と思うくらいには。
あと、今回初登場の秀忠&正純。
こちらもねえ、たった数分しか出ていないのに、迸るダメダメっぷりが何ともはや。
しかも、全然愛嬌がなさそうなのが痛い。まあ、真田から見た秀忠なんてこんなもんなのでしょうが……ああ。ダメダメ言われてても愛嬌たっぷりだった西田秀忠が恋しい。。。
そういや、ダメダメと言えば、稲姫。
薫ママに対しても敵意むき出しな受け答えにげんなりしたのは勿論のこと、出奔した秀次を真田家が匿ったという現場に立ち会っておきながら、徳川に送る内容が「薫ママの父ちゃんが公家って話、嘘だったYO!」ってのには噴きました。
いや! 書くなら、秀次のことを書けよ! おまけに、おこうさんにペラペラと間者としての責務も話しちゃうし。馬鹿じゃねえの!
ということで、今回も色々思う回だったわけですが、次回から秀吉の衰えが決定的なものになっていくようですね。
正直、こんなに秀吉のことばかり描きまくって、肝心の主人公はおざなり過ぎね? と思ってたりするんですけど、この秀吉の死にざまをどう描くのかは気になるので、楽しみに待ちたいと思います。
>web拍手レス
7月12日23:31 kou様
いつもコメントありがとうございます。雨ばっかりだなあと思っていたら、いきなり熱くなりましたね。ああ、これからが怖い。今週大河、おっしゃるとおり、ここまで秀次をじっくり描いた大河も珍しいですよね(あと、秀吉が秀次を殺す気がないのもね。まあ、そのせいで余計悲惨なんですが)三谷さんはこのドラマで「二代目の悲哀」を描きたいとおっしゃっていたそうなので、秀次もその一人なのでしょう。兄ちゃんが官位のことで怒った件、あれは兄弟がいる人なら誰でも身に覚えのある感覚ですよね。私にも覚えがあります。「ビンテージボイス」をお持ちの名優の方々、どうか長生きしていただきたいものです。そして、新しい「ビンテージボイス」の持ち主が現れるといいんですけどねえ。。。