江藤たちがマジで小うるさいモブにしか見えない件。。。

先週、西田菊次郎とワンコにほくほくしたのに、二つともない！　どういうことだ！
という半分冗談、半分本気はさておき、今週大河。

先週の子役劇場に浪費させた時間を取り戻すべく、ほぼ政治パートだったわけですが……

・今週も冒頭からしかめっ面マッハの大久保。物言いも実に厭味ったらしい。この演技やめてくれ。ホントうっとうしい。

・鹿児島に戻って来た大久保＆岩倉と、ナチュラルに廃藩置県の話をする西郷。しかし、今までの描写から、この西郷がそんなことまで読んでいたとは到底思えないため、
西郷「あーはいはんちかん……うん、知ってる知ってる！　当然知ってるって！」
よく分かってないのに知った被ってるようにしか見えない。

・「主である俺を何だと思ってるんだ！」と激高し、突き出してきた三郎の手を容赦なくはたき落とし、
「もう時代は変わったんだよ。新政府にあんたのポスト用意してやったんだから文句言うな」
と、やっぱり嫌味ったらしく吐き捨て、その場を立ち去る大久保。
いくら大久保が武士と言う枠組みに囚われない、先進的な考え方の持ち主だったとしても、元主に対してこの態度はないだろう！　と、思っていたら……

・三郎「お、大久保……一蔵！　行かないでぇえええｳﾜｧｧ-----｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡-----ﾝ!!!! 」
　これはもっとねええ！　いくら何でも島津久光公を馬鹿にしすぎや！

・三郎の元を去った後、沈痛の面持ちを浮かべる大久保カットが入る。本当はこんなことしたくないけど、新時代のために！　って気持ちを出したいのだろうが、いかんせんやってることがひど過ぎて、同情する気になれない。

・長らく行方不明になっていた満寿さあが登場。しかし、久しぶりに戻って来た夫との語らいシーンさえない上、

満寿「大久保から子供連れて東京に来いと言われたが断ってやった。大久保には東京にいい人いるし！」
糸「えー？　ホント？　じゃあ、なんで大久保さんは東京にあなたを呼ぶのかしら？」

なんだ、この会話。満寿も色々ひどいが、糸の返しはもっとひどい。というか、

満寿「きっと、大久保は覚悟したのよ。もう二度と薩摩には戻らないって覚悟を」

そこまで分かっているなら行ってやれよ！　ホントなあ、悲しいほどに大久保夫婦の愛が見えない。

・今週も出てくるゆう。しかも、子どもまで出てきて、本当の家族のように大久保を過ごしてますアピール。これ……後日、満寿とゆうのキャットファイトが繰り広げられる伏線？　いや、そういうの全力でいらないですから。
　
・東京へ来た西郷。新政府の役人が贅沢をしていることに難色を示す。まあ、これはよくある描写。しかし、洋食を出されたシーンで、西郷の食べる描写がないのが気になった。
　おそらく、西郷は洋食には不慣れで、食べ方がなってないはず。そういうのも、西郷が時代に取り残されていく描写の一つだと思うんだけどなあ。

・廃藩置県の話し合いの程度が学級会レベル。もっと知的に話せるやつはいないのか。
　というか、江藤らの説明がここまで全くないが、歴史に詳しくない人たちはついていけてるんだろうか？

・大久保「廃藩置県をやろう！　とにもかくにも今すぐやろう！！！」
　他のメンツ「ことを急ぎ過ぎたら反乱起こる。戦になったらやばいやん。金ないし」
　西郷「じゃあ、僕たちの給料を減らして、質素倹約すればいいと思います！（キリッ）」
　仮にそうしたとして、戦に使う莫大な金を工面できるとでも？？？

・岩倉「西郷のあれ、何だよ。贅沢して何が悪い！　やりづれえから大久保何とかしろよ」
　岩倉公の子孫は怒ってもいいと思うの。

・大久保「俺を助けに来てくれたんだろ？　なのになんで空気悪くなるようなことすんの？　やめてくんない？」
　西郷「民の金で贅沢三昧なんて最低！　くそよ！」
　最低なのは、廃藩置県を前にしたこの二人にこんな喧嘩をさせる脚本だよ、くそ！

・大久保「うっせえな！　とにかく協力してよ！　分かったか！」
　もうさ。最初から何度も言ってるけど、今回も言う。大久保。お前は西郷より三つも年下なんだよ！　なんでそんなに偉そうなんだ！！！

・西郷が頼りになんないから、木戸を抱き込んで廃藩置県を強引に断行する大久保。
　切れる江藤たち。木戸も「西郷いないとか話が違うやん！」とぶーたれる。
　そしたら、「おう！　気に入らねえならやめればいいじゃんかよ！＞＜」と喚く大久保。
　なんだ、この学級会。

・そこへ、我らが主人公・西郷登場。
「西郷さえいてくれるなら他は何もいらない。出てけ、くそども！」と、絶叫する大久保。
　……もういい。大久保、もう黙ってくれ。こんな大久保見てるこっちが辛い＞＜

・西郷「皆、力を合わせて仲良くしましょ♪」と、小学校のスローガンを唱える。すると、あっという間に場が収まって……あれ？　この光景、どっかの薩長同盟回でも見たぞ。

・大久保「もう来てくれないと思ってた＞＜」
　西郷「お前がやろうとしていることは間違ってないよ。やりたいようにやれよ。俺も重荷を背負ってやるから」　
　大久保「吉之助さあ＞＜」
　おら！　腐女子諸君。こういうの好きだろ？　盛大に萌えてくれちゃって構わないぜ！（どやあ）（ｂｙ製作陣）

・……あれ？　三郎、怒りの花火大会は？


ということで、今回は……なんというか、ここだけ宙に浮いたような回でした。
というのも、これまでの繋がりがほとんど見えないんですよ。


例えば、西郷と大久保の再会。
前々回、西郷は引き止める大久保を「すまん」の一言で振り切って薩摩に戻り、大久保は西郷が置いて行った、斉彬からもらったナプキン見て狂い笑いをして、その後は露骨な悪役演技に代わりました。
こんな形での別れなら、両者、相手に色々と思うところがあったはず。
しかし、二人は再会してもその時のことを一切語りません。
その上、大久保は今までどおり西郷を頼って……この大久保の気持ちが全然分からないんですよね。
突然一方的に、「もう無理。俺帰る」とすべてを投げ出していなくなるような男になんで今まで通り頼ろうと思えるのか。
あの狂い笑いは、西郷への怒りの表れに見えただけに、余計もにょる。

嗤いながら、大久保は何を思ったのか。そして、どんな思いで一人ででも日本のために尽力しようと思ったのか。
そのあたりが、ずっぽり抜けてるんですよね。

他にも奥さんをどう思っているのかとか色々、描写が抜けすぎている。

そしてそれは西郷も同じ。
大久保とじっくり話し合うシーン皆無で、くだらない喧嘩した後で、「お前は何も間違ってない。できる限り協力する」と言われても、わけが分からないんですよ。

だから全部薄っぺらい。そして、西郷の見せ場を作るために、大久保を愚物に描くのだから目も当てられない。
（そういや、前から思っていましたが、最近の大河は威厳を見せようとすると、しかめっ面＆無駄に声を低く出させてぼそぼそ喋るという演技をさせることが多いんですが、あれやめてほしいんですよね。単なるチンピラにしか見えないし、ぼそぼそ喋り過ぎて何言ってるか聞こえないっていう）

特に、最後のほうのシーンがひどい。
「嫌ならやめればいいだろ！　ばかああ＞＜」って、まるで拗ねた子ども。大久保卿を何だと思っているのか。
それに対しての江藤たちも同レベルにぎゃんぎゃん吠えて。。。

こんなやつらの喧嘩を「皆仲良く☆彡」なんて言って収めても、西郷かっこいい！！　なんて思うわけもなく、むしろ……西郷が戊辰戦争と言う単語を口にするたび、「あーお前が勘違いで起こした無駄戦ね」と舌打ちが出る始末。

三郎の描写も、今回輪をかけてひどかったしなあ。いくら何でも「一蔵、行かないで＞＜」はないよ。。。。



>web拍手レス
10月22日21:24 kou様　
いつもコメントありがとうございます。おっしゃるとおり、西田さんが菊次郎として登場すると、軽く混乱しますよね。え？　じゃあ今までの「西郷どん、きばれ！　チェスト！」って言ってたナレは誰目線だったのって。振るわない視聴率のてこ入れですかねえ。そして、主人公は今回もぶれまくる。誰かに何か言われるたびにコロコロ意見を変える。おまけに自分にとって悪印象な決断は全部他人任せ。または「民のため」こいつのどこが信念の人なのか。さっぱり分かりません。今更、明治政府内の政争描写なんて望むべくもないですし…… 本当にため息が出てしまいます（遠い目）


>webブログ拍手レス
10月29日9:24　ポンタ様
拍手＆コメントありがとうございます。何と言うか、私もだんだん何と言ったらいいかって感じになってきました（苦笑）「八重～」は後半、前半と比べるとかなり落ちるんですけど、一応ジョーという素晴らしいキャラがいましたからねえ。西郷どんにはそういうキャラもいないので、ホントきついです。。。

11月9日09:53　ノリ様

拍手＆コメントありがとうございます。ちょっとでも楽しんで（？）いただけて幸いです。「行かんでくいやい（号泣）」の久光はマジでありえませんでしたね。ネタキャラを狙っているのか、過剰な顔芸も滑稽ですしねえ。。。大久保の狂い笑い、あれも何だったんでしょうね。てっきり西郷との決別を意味するものかと思ってたんですが、今では完全になかったことになってる。渡したナプキンもどこへ行ったんだか。西郷はいまだ主体性ゼロなのに、信念の人とドラマ内ではもてはやされているし……もう何が何だかです＞＜