壱号ブログ
雨月のブログです。BLサイト「イチゴウニゴウ。」運営中。
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小説も、マンガみたいに「小説なんてくだらないもの読んで!」と言われた時代があったのか(しみじみ)
先週、時栄さんが不倫を理由に山本家を出て行き、今回はその子・久栄の駆け落ち騒動の話だったわけですが、なんというか……今回も乗りにくい話でありました。
理由その一。今まで久栄にほとんどスポットライトが当たってなかったから。
確かに今までちょいちょい出てきてはいましたけれど、そのほとんどが時栄さんとのツーショットばかりで、お母さん大好きっ子! というのは分かるんですけど、それ以外のメンツとの絡みシーンはほとんどなく、どう接していたのかが分からない。特に、みね(異母姉)と。
この二人、色々思うところがお互いあったと思うんですけどね。
仲が良かったのか、悪かったのか……でも全然そういうのやってくれないから、ネットに落ちてる史実を拾って保管するんですが、どうも時栄さん不倫騒動の時、みねは八重さんと一緒になって時栄さんに出て行くよう強く迫ったらしいという記事を見つけたので、じゃあ仲悪かったんかなぁと思ってたら、みねが臨終の時「久栄のこと、くれぐれもよろしく」と八重さんに頼んでるから、あれ? と。
仲のいい姉妹だったというのなら、そういうエピをいくつか入れて欲しかったです。
だから、みねが死んだ時、久栄の気持ちがよく分からず(そんなに悲しんでるようでもなかったし)ぴんとこなかった。
あと、八重さんとの関係もねぇ。
こちらは、描写不足というよりも、今までの描き方が悪かった気がします。
八重さんとの絡みもあんまりないんですが、久栄はあまり八重さんにいい印象を持っていませんでした。
青木君を山本家に置くことになった時に、はっきり言ってるんですよね。「青木さんのことを引き受けたのは叔母様なのに、母様に押し付けたきり、面倒一つ見やしない」と。
このへんから、八重さんはジョーとの大学作りに手一杯で、家族のこと、久栄さんのことはあまり構ってなかったってのが窺えます。
だから、時栄さんを追い出した後に、「私が母親代わりになって、しっかり久栄を育てなきゃ!」と構いだしても、あまり深みが感じられない。
久栄が反発したくなるのも分かるってもんです。
とはいえ、これらの下積みのなさも久栄が魅力的なキャラなら十分無問題さ! と、なったと思います。しかし、いかんせん……久栄のキャラがねぇ……なんというか、好感が持てない。
まず、「不倫女の娘」と陰口を叩かれて、辛い思いをしているはずなのに、平気で男子校を訪れ、公衆の面前で堂々と「貸してくれた本ありがとうv あれ? それ何読んでるの?」と男に話しかける神経。。。(しかも、時代は明治でしょ?)
で、案の定噂になって、問い詰められたら澄まし顔で、彼からもらったラブレターを恥ずかしげもなく朗読し、「私たちすぐ結婚するの。そして、東京に行って一緒に暮らすの。お金? それは彼がこれから小説家になるから、それで食べさせてもらうわ!」って。。。
(しかも、この時相手はそこまで考えてなくて、「……いや、今すぐ結婚っていうのは…」と言われる始末)
これで聡明な子だと言われても説得力がありません。
おまけに、「母親代わり? 叔母様、「レ・ミゼラブル」を読んだことがあって? それを読んで母親とはどういうものか、勉強なさったら?」ってね……言い方が一々可愛くない。
東京へ彼と一緒に行くというのも、彼が好きだからというより、「不倫女の娘」と陰口叩かれるのが嫌で、ここから逃げ出したいだけって感じでした。
駆け落ちしようとして、八重さんに止められた時、彼が「小説で食ってけるか、自信なんて全然ない!」って吐露した時も、「そんな!(驚愕)」で……結局彼のこと、全然考えてないよなぁと……だから、結局、彼が逃げるように一人で久栄を置いて東京へ行ってしまったと聞かされてもさもありなん、と思えて、あまり同情出来なかった。
と、何とも微妙な恋愛譚だったわけですが、もっと微妙な気持ちになったのが、「八重の桜」紀行。
久栄と別れた彼は、小説家として大成するという内容でしたが……そうだった。徳富蘆花……あの「不如帰」の作者じゃねぇか!!!
「不如帰」とは、彼の大ベストセラー作品なのですが、これがねぇ。。。
この話、若くして結核で亡くなった大山巌のお嬢さんをモチーフに書いたものなんですが、その中に出てくる継母が、病床の娘に惨い仕打ちをする大変意地悪な悪役として描かれています。
この継母、現実でいえば、捨松さんにあたります。
なので、これを読んで感銘を受けた読者は現実の捨松さんも意地悪な女に違いないと思いこみ、誹謗中傷が絶えなかったというね……なんというとばっちり!
しかも実際、捨松さんはこのお嬢さんを大変可愛がり、結核が感染するかもしれないリスクも恐れず献身的に看病していたってんだから、余計やり切れない。
ちなみに、このことについて、蘆花が正式に捨松さんに謝罪したのは、「不如帰」が出版されてから19年後。捨松さんが亡くなる直前っていうんだから、何だかねぇ。。。
「小説には、ありのままの人間が描かれている。そんな小説を俺は書きたい」
この言葉通り、蘆花は読者にそう思わせるほどの傑作を書いた。でも……何かなぁ。。。
ということで、今回は何から何まで微妙でした。
ドラマの中の蘆花は結構好きでしたけどね(ってか、蘆花役の人。「江」で秀頼演じた方でしたね。秀頼の時は威厳にみち溢れていたのに、今回はそういうのが全くなく……いやぁホント上手い役者さんだと思います)
次回はまた、ジョーが具合悪くなるようで……今度こそ逝ってしまうのか、ジョー。。。。
>ブログでのweb拍手レス
かたつむり様
拍手&コメントをありがとうございます。板垣&如月じいじカップルを気に入っていただいているようで! それだけでも嬉しいですが、今回は兵ちゃんも気に入っていただけたようで、大変嬉しいです! ぶっ飛んでいたというのは、今回の松本組での場面のことでしょうか? あそこは兵ちゃんのやくざとしての野蛮さが少しでも出せれば、と思いながら書いたところなので、そう言っていただけると感慨ひとしおです! そして、波多野の墓穴っぷりにも注目してくださって! そうですね。なんか波多野には「坊のためになるならぁああ!」と派手に散って欲しくなりますよね(笑)果たして、ホントにそうなるのかどうか。。。次回で羊かぶりは終わりですが、最後までお付き合いいただけますと幸いです!
理由その一。今まで久栄にほとんどスポットライトが当たってなかったから。
確かに今までちょいちょい出てきてはいましたけれど、そのほとんどが時栄さんとのツーショットばかりで、お母さん大好きっ子! というのは分かるんですけど、それ以外のメンツとの絡みシーンはほとんどなく、どう接していたのかが分からない。特に、みね(異母姉)と。
この二人、色々思うところがお互いあったと思うんですけどね。
仲が良かったのか、悪かったのか……でも全然そういうのやってくれないから、ネットに落ちてる史実を拾って保管するんですが、どうも時栄さん不倫騒動の時、みねは八重さんと一緒になって時栄さんに出て行くよう強く迫ったらしいという記事を見つけたので、じゃあ仲悪かったんかなぁと思ってたら、みねが臨終の時「久栄のこと、くれぐれもよろしく」と八重さんに頼んでるから、あれ? と。
仲のいい姉妹だったというのなら、そういうエピをいくつか入れて欲しかったです。
だから、みねが死んだ時、久栄の気持ちがよく分からず(そんなに悲しんでるようでもなかったし)ぴんとこなかった。
あと、八重さんとの関係もねぇ。
こちらは、描写不足というよりも、今までの描き方が悪かった気がします。
八重さんとの絡みもあんまりないんですが、久栄はあまり八重さんにいい印象を持っていませんでした。
青木君を山本家に置くことになった時に、はっきり言ってるんですよね。「青木さんのことを引き受けたのは叔母様なのに、母様に押し付けたきり、面倒一つ見やしない」と。
このへんから、八重さんはジョーとの大学作りに手一杯で、家族のこと、久栄さんのことはあまり構ってなかったってのが窺えます。
だから、時栄さんを追い出した後に、「私が母親代わりになって、しっかり久栄を育てなきゃ!」と構いだしても、あまり深みが感じられない。
久栄が反発したくなるのも分かるってもんです。
とはいえ、これらの下積みのなさも久栄が魅力的なキャラなら十分無問題さ! と、なったと思います。しかし、いかんせん……久栄のキャラがねぇ……なんというか、好感が持てない。
まず、「不倫女の娘」と陰口を叩かれて、辛い思いをしているはずなのに、平気で男子校を訪れ、公衆の面前で堂々と「貸してくれた本ありがとうv あれ? それ何読んでるの?」と男に話しかける神経。。。(しかも、時代は明治でしょ?)
で、案の定噂になって、問い詰められたら澄まし顔で、彼からもらったラブレターを恥ずかしげもなく朗読し、「私たちすぐ結婚するの。そして、東京に行って一緒に暮らすの。お金? それは彼がこれから小説家になるから、それで食べさせてもらうわ!」って。。。
(しかも、この時相手はそこまで考えてなくて、「……いや、今すぐ結婚っていうのは…」と言われる始末)
これで聡明な子だと言われても説得力がありません。
おまけに、「母親代わり? 叔母様、「レ・ミゼラブル」を読んだことがあって? それを読んで母親とはどういうものか、勉強なさったら?」ってね……言い方が一々可愛くない。
東京へ彼と一緒に行くというのも、彼が好きだからというより、「不倫女の娘」と陰口叩かれるのが嫌で、ここから逃げ出したいだけって感じでした。
駆け落ちしようとして、八重さんに止められた時、彼が「小説で食ってけるか、自信なんて全然ない!」って吐露した時も、「そんな!(驚愕)」で……結局彼のこと、全然考えてないよなぁと……だから、結局、彼が逃げるように一人で久栄を置いて東京へ行ってしまったと聞かされてもさもありなん、と思えて、あまり同情出来なかった。
と、何とも微妙な恋愛譚だったわけですが、もっと微妙な気持ちになったのが、「八重の桜」紀行。
久栄と別れた彼は、小説家として大成するという内容でしたが……そうだった。徳富蘆花……あの「不如帰」の作者じゃねぇか!!!
「不如帰」とは、彼の大ベストセラー作品なのですが、これがねぇ。。。
この話、若くして結核で亡くなった大山巌のお嬢さんをモチーフに書いたものなんですが、その中に出てくる継母が、病床の娘に惨い仕打ちをする大変意地悪な悪役として描かれています。
この継母、現実でいえば、捨松さんにあたります。
なので、これを読んで感銘を受けた読者は現実の捨松さんも意地悪な女に違いないと思いこみ、誹謗中傷が絶えなかったというね……なんというとばっちり!
しかも実際、捨松さんはこのお嬢さんを大変可愛がり、結核が感染するかもしれないリスクも恐れず献身的に看病していたってんだから、余計やり切れない。
ちなみに、このことについて、蘆花が正式に捨松さんに謝罪したのは、「不如帰」が出版されてから19年後。捨松さんが亡くなる直前っていうんだから、何だかねぇ。。。
「小説には、ありのままの人間が描かれている。そんな小説を俺は書きたい」
この言葉通り、蘆花は読者にそう思わせるほどの傑作を書いた。でも……何かなぁ。。。
ということで、今回は何から何まで微妙でした。
ドラマの中の蘆花は結構好きでしたけどね(ってか、蘆花役の人。「江」で秀頼演じた方でしたね。秀頼の時は威厳にみち溢れていたのに、今回はそういうのが全くなく……いやぁホント上手い役者さんだと思います)
次回はまた、ジョーが具合悪くなるようで……今度こそ逝ってしまうのか、ジョー。。。。
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かたつむり様
拍手&コメントをありがとうございます。板垣&如月じいじカップルを気に入っていただいているようで! それだけでも嬉しいですが、今回は兵ちゃんも気に入っていただけたようで、大変嬉しいです! ぶっ飛んでいたというのは、今回の松本組での場面のことでしょうか? あそこは兵ちゃんのやくざとしての野蛮さが少しでも出せれば、と思いながら書いたところなので、そう言っていただけると感慨ひとしおです! そして、波多野の墓穴っぷりにも注目してくださって! そうですね。なんか波多野には「坊のためになるならぁああ!」と派手に散って欲しくなりますよね(笑)果たして、ホントにそうなるのかどうか。。。次回で羊かぶりは終わりですが、最後までお付き合いいただけますと幸いです!
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