壱号ブログ
雨月のブログです。BLサイト「イチゴウニゴウ。」運営中。
[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
オールドボーイ ラストシーン考察(激ねたばれ)
特にラストの雪のシーン。
ここは完全ねたばれになりますが、オ・デスは最後、記憶が消えてしまったのか?という疑問。
あちこちでレビューを読んだら、受けた印象は皆さんそれぞれ様々でしたが、私が初めに受けた印象は「オ・デスは記憶を失ってはいない」でした。
だって、全部記憶を失っていたら、ミドのことが分かる訳がないし、ラストであんな表情を浮かべないだろうと思ったんです。
しかし、そうすると出てくる疑問。
なんで、記憶が消えなかったのか??
最初は単純催眠が上手く掛からなかった。
だから、本当は忘れてしまいたい記憶だけど一生抱えて生きて行かなきゃならないことになってしまった。生き地獄は続くばかり…!なことなのかな?と思ったのですが、しかしそうするとあの笑みが不自然に見えてくる。
最後のあの表情は今にも泣き出しそうで苦しげですが、ミドへの愛情に溢れていて……上手く言えませんが、記憶が消えなかったことを悔やんでる表情には私にはどうしても見えない。
……あれ?なら、最初から記憶消して下さいなんて言わないじゃん!どういうことよ????
で、ぐるぐるしてたんですが、今日。
とあるレビューを見て、お!というモノがありました。それはこの映画、日本上映版と韓国上映版はラストが微妙に違うというモノでして、韓国版ではラスト、木の幹に引っかかった催眠術師の先生の死体の映像があるらしいんです。
本当かどうかは分かりませんが、それを読んだ瞬間。なんか私の胸のつっかえはすっと取れました。
そうか!オ・デスは記憶を消して貰うためじゃなくて、先生を消すために先生をおびき寄せたのか!と。
確かにあの先生が生きてたら、いつミドに本当のことをばらされるか分かったモンじゃありませんからね。
舌を切ってまで、真実を知られたくないオ・デスとしては真実を知る先生ははっきり言って邪魔です。
だから、人気のないところに呼び出して、誰にも分からないように…うん!これならなんかしっくり来る。
で、最後に映る雪の上の足跡は何も知らない、15年前のオ・デスの足跡で……全てを知り、人道を踏み外したモンスターとして、独りで業を背負い、ミドを愛して共に生きていこうと決心した。っていう感じなんじゃないかなぁ、オ・デスは。
う~ん、自分の中ではこれがしっくり!
因みにミドに関しては最初から、はっきりとこう思えました。ああ、この人はもう真実を知っているんだ、と。知っても敢えて知らない振りをして、「愛してるよ、おじさん」と優しくオ・デスを抱き締めたんじゃないかと。
ミドが真実を知ったなんて描写は何処にもありませんし、私の想像でしかありませんが、あの表情と科白からどうしてもそう思えてならないんです。
だから、気持ちは微妙にすれ違ってはいるけどちゃんと愛に溢れたラストだったと……(あくまで)私はそう思えた!
ということで、自分の中ですっきりしたのが嬉しくて長々と書いてしまいました。
しかし、見終わった後もこんなにぐるぐる考えさせられるなんて思わなかった! 多分、この世界観がかなり私のツボだったんでしょうね。よく話題になるバイオレンスシーンよりもキャラの心情や科白、表情ばかりが脳裏に甦りますから。
まぁ、決して万民受けしない作品ではありますが(苦笑)
オールドボーイ(ヴォイス編)
そう言えば、「オールドボーイ」の吹き替えヴォイスについて語るのを忘れてました(いや、いいから…とは言わないで!)
まず、主人公オ・デスヴォイスの磯部さん。嗚呼、ステキな渋いやさぐれ低音vvv
今回、この人のハードボイルド特有、一人称モノローグを初めて聞いたのですが、いやぁイイ!!!!!絶対あの声はハードボイルドモノローグが似合うと思ってましたが、ここまで合うとは!
淡々としていて、渋くて、厭世的で、けれど何処か狂ってる。そして、ぷっつん来た狂気の表現もさすが!
この役、俳優さんも体当たり演技でしたが、磯部さんも充分体当たり演技!んで、合ってる!良かったです。
次に悪役ヴォイスの関俊さん。静かに狂っていて、常に嘲った笑みを浮かべる知的青年をやらせたら、彼の右に出るものはいませんね!
彼の口調だと、ひしひし伝わってくるんです、異常性が(褒めてます!)
それがまた、ホント怖くて……!
けれど、それと同じくらい哀愁も表現出来るんですから、凄いですねぇ。
んで、ヒロインヴォイスの方(名前、忘れてしまった…)
初めて聞いた方ですけど、なんか凄くよかったです!可愛くて。きっとこのヒロインが好きだから余計にそう聞こえるのかもしれませんが、妙に愛らしく聞こえる!
特に「おじさんが喜ぶなら、何でもするよ?」は絶品でした!
そして、一番の怪演をしていたのが賢雄!
確か、前に見た「親切なクムジャさん」の時もこの俳優さんの声を当ててらっしゃったが……何故彼のヴォイスが賢雄なのか???未だに私の中では謎です。
だって格好良くもないし、かなりけちな役所だし(超失礼)……けれど、歯を引っこ抜かれる時の演技は物凄かったです。
オールドボーイ(微ねたばれ)
【あらすじ】:オ・デスは妻と一人娘を持つ、平凡なサラリーマン。ある日、娘の誕生日プレゼントを買って帰る途中、忽然と姿を消す。妻との不仲から、殺人容疑で指名手配されるが、実はオ・デスは何者かに連れ去られ、15年もの間監禁されていたのだ。
15年後、監禁から脱出した彼は、敵を突き止め復讐することを誓う。その時敵から、「犯人と監禁された理由を5日間で解き出さないと殺す」とメッセージが。復讐に燃えるオ・デスは、美しい恋人ミドと知り合い、共に犯人を捜す。しかし、これも犯人が巧妙に仕組んだ罠なのだった。
この連休中に見るぞ!と借りた「saw3」に続く第二弾。数年前に友人N氏より面白いよと言われていていて、見よう見ようと思っていて、ようやく見れました!
で、予想以上に面白かったです!「復讐ネタ」好きの崎原氏に見て貰って、じっくり2,3時間語り合いたいくらいによかった!(←どんな喩え??)
バイオレンスシーンの多い作品とのことでしたが、前日に「saw3」を見ていたせいで、結構平気でした。まぁ、歯を引っこ抜くシーンは「お~(悪寒)」でしたけれど…。
ある日突然、何の理由も分からず監禁された。
もしも始めに「15年間お前を監禁する」と言われていたら、楽だったのか、苦痛だったのか…。
なんてモノローグがありましたが、この不条理極まりない監禁生活。本当に一人の平凡なリーマンを狂気の殺人鬼に変えるには充分な環境ですよ。
モーテルの一室のような部屋に独りきり、話し相手はテレビだけ。これが十五年ですよ?
想像するだけでも気が遠くなります。
(ってかこの主人公の俳優さんは本当に凄い!鬼気迫るとはまさにこのことだし、完全に主人公になりきってました)
で、十五年後のある日突然、主人公は解放され、犯人は誰なのか? 何故、監禁されたのか? 何故、十五年だったのか? …とひょんなことで知り合った若い女性ミドと調べ始める訳ですが、こりゃぁ…十五年間いくら考えても犯人思いつかない訳だ…。
まさか「あんなこと」で自分に恨みを抱いていた奴がいただなんて、普通思いませんもの。
けど、犯人にとっては恨みに思うには充分な理由である訳で……というか、犯人も分かっているんですよね。こんなことをしても何もならないってことは。それでも止められなかった。
「傷ついた心には、【復讐】はいい薬だぞ? 毎日楽しく暮らせる。俺はこの十五年、とても楽しかったし、寂しくもなかった」
しかし、「【復讐】が終わった後は? 何が残る? 何を生きがいにして生きればいい?」
この犯人の青年。人の心が抜け落ちてしまったように実に無機質で、氷のような感じでしたが、本当は非常に情の篤い人、もしくは“あの人”を本当に愛していたんだと思いました。だから、主人公に復讐することで“あの人”を愛していたのだと思います。歪んだ愛情ではありますが、“あの人”のために生きていることに代わりはないんですから。
主人公もそれは同じで復讐に意味などないと分かっていても、青年を殺そうと追いかける訳で……。
けれど、そうだとはいえ、青年がした主人公への復讐はあまりに残酷なモノで……やっぱり復讐の果てにあるものは、ラストの主人公のあの表情な訳で……それが酷く哀しい。
そんな中で主人公に寄り添う孤独な女性・ミドはこの荒みまくった映画にとって唯一のオアシスです!もう、本当に可愛くて可憐!そして、健気!
「私、おじさんが喜んでくれるんだったら、なんでもするよ?」
そりゃ惹かれずにいられるかっての!!!!
(けど、この惹かれ合った愛情は何だったのか……う~ん、一種の愛情なんだろうけど)
と、そんなこんなでちょっと癖の強い映画ではありますが、私は楽しめました(後でずっしりきますけど)
因みにこの映画、ハリウッドでリメイクが決まっているんだとか。で、主役にJ・デップやブラピの名が上がってるとのことですが……どうだかなぁ。ハリウッドでこの映画の泥臭くて汚い(褒め言葉です)雰囲気を出せるんだろうか?
特にラストの主人公が犯人に懇願するあの壮絶なシーンとか……そのまま再現出来るのかなぁ。
いつものように小綺麗にまとめるつもりならリメイクして欲しくないなぁ。
あの何処までも汚くて、無様だからこそ伝わってくる必死さや愛情がなくなってしまったら、この映画の良さが半分以上なくなってしまうような気がするし…。
さらに因みに父から「面白かったんなら、一緒に見よう」と言われましたが……この映画はねぇ、一緒に見るにはちょっとまずいよなぁ……。
そう言えば、web拍手。少し御礼小話を増やしてみました。五つほど(←ええ?!)
何も語らず、涙を堪える勘助も切なかった
ああああ~~甘利さぁん、板垣さぁん~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(号泣)
ということで今週の大河は、これに尽きます(涙)
二人の忠義心が泣けて泣けて仕方ありませんでした。やり方は違えど、主君を思う気持ちは同じ!板垣さんの腕の中で甘利さんが死ぬ時、二人はそれを互いに分かり合っていたのがホント切なかった。
晴信さんは「どうしてそんなことを?!」と不思議に思ってらっしゃいましたが、それを理解出来ない処や甘利さんが寝返ったかもしれないという報告を受けた途端に、烈火のごとく怒り狂って、甘利家一族を皆殺しにしろ!と何の迷いもなく言い捨ててしまう処などみると、やはりこうすることでしか、晴信さんに板垣さんたちの気持ちは届かなかったんだろうと思うと、哀しくなりました。
で、完全に二人贔屓で今回大河を見たモノだから、珍しく平蔵に怒りを覚えてしまいました。
戦場に出た板垣さんを遠くから射殺そうとしたり、悲痛な思いで斬りかかった甘利さんを射ったり……この野郎、なんてことしてくれんだ(怒)と!
なんかこうしてくると平蔵がだんだん脅威に思えてきました。このまま行ったら、きっと奴は次に流れ的に上杉に身を寄せて、最後は川中島で勘助を!なんてことになりはしないかと!!
いやぁ、それは勘弁して欲しいなぁ…。
と、またしても私の中の平蔵好感度がダウンした訳ですが、逆にまたしても伝べえ好感度はぐんっと上がりました!伝べえ!なんていい侍になったんだ!!
始めは臆病なだけの農民兵だったのに、板垣さんに晴信さんの影武者を任される程の立派な家臣になって。最高だ、お前!(叫)
今回、伝べえが殺されるシーンなどは流れなかったのでほっとしてはいますが、頼むから伝べえには生きていて欲しいなぁ(切実)
で、話は戻ってラスト。板垣さん最後の出撃シーン。これは本当に役者の千葉さんの剣さばきは素晴らしかったです。彼の殺陣を見たら、周りのそれなんて子ども騙しに見える。それくらい動きも切れも迫力も凄かった!
彼なら、一人で百人ぐらい行けるんじゃないかと本気で思いましたもん。
しかし、無情にもその時は来てしまい……
「……わか」
そう呟いて微笑って死んでいき、晴信さんがそれを見て「板垣ぃいい!!!」と叫ぶシーンは泣いてしまいましたよ(号泣)
大河の中でも近年まれにみる名場面ですよ、これは。
ということで哀しくも今回は素晴らしい回でした。
この後一体どうなるのか。晴信さんは復活出来るのか、勘助は晴信の真の軍師になれるのか。
来週、楽しみに待ちたいと思います。
saw3<ねたばれ>
【あらすじ】:殺人現場に呼び出された女刑事ケリーは、鎖に繋がれ、爆弾で飛び散った死体を目撃する。死体が行方不明の同僚ではなかったことに彼女は胸をなでおろすが、ジグソウはもう動けないはずだったことから、誰の仕業なのか疑問を抱く。その夜、ケリーは何者かに拉致され、気がつくと地下室に監禁されていた。
……ということで、ついに見てしまいましたよ。saw3!
って、世間にしてみればかなり今更ですね。レンタルではもう旧作になってたし。
しかしね。見るまでにはそれなりの心の準備が必要だったんですよ!
だって、ネタバレなしのレビュー読んでみたら、「グロさは1,2の比ではない」とか「この映画を観る2,3時間前は何も食べない方が良い」だなんて書いてあるんですもの!!
洒落になりません。私は元々スプラッタは苦手なんです。グロさが見たいんじゃない!!あの1で味わった鳥肌の立つのような驚愕が欲しいだけなのぉおおお!!!
で、今回ようやく覚悟が出来て見た訳ですが……え~、すいません。前半三十分はほとんど両目を覆ってました、音のボリュームも下げました(←チキン!!!)
だってだって!!えぐすぎるんだもの(号泣)
まぁ最初に思ったのは、「おや? マシューズ刑事の吹き替え、今回は山路さんじゃないのか?」でしたが(←哀しい声フェチの性)
もう、ホント前作とは比べモノにならないくらい直接的なグロでエグです。肉が裂けるわ爛れるわぶっ飛ぶわ、骨が砕けるわ折れるわ……しかも物凄い痛い思いしてゲームに勝っても生き残れないって……洒落にならねぇよ(ガタブル)
まぁ、それは今回のゲームはもう末期ガンで虫の息のジグソウの弟子、アマンダちゃんが仕掛けたモノだったからってことなんですがね。
お師匠・ジグソウが仕掛けるゲームの場合。何処までも狂っていて、はた迷惑なことこの上ないなりにも、殺害が真の目的ではありませんでした。
生きていることの尊さを感謝しない連中に、血を流して生還することで生の素晴らしさを教える。これこそが真の目的で、ちゃんと助かるチャンスを与えていました。
しかし、アマンダちゃんにはそれが一切ない。血を流し、用意された試練をクリア出来たとしても、助かる道はなく、単なる殺人ゲームになってしまっていました。絶対自ら手を下さないというジグソウのポリシーを完全に破って……。
この行為。色んな見方が出来ると思いますが、私は何となく、アマンダは殺人ゲームの悦びに目覚めたのだと言うよりも、誰もゲームに勝たせたくなかったという気持ちの方が強かったんじゃないかと思います。
もし、誰かがゲームに勝てば、お師匠さんはその人間にも自分と同じように目をかける。そして、いつか自分ではなく、その人間に肩入れするようになるのではないかと、怖れていたのではないか。
女医さんの手を握ったりするだけで、嫉妬で激情してしまう程、彼への執着心・依存度は凄まじいモノがありましたから。
そして、嫉妬と自己嫌悪に凝り固まって最終的にあんな結末になってしまったんじゃないかと。
で、もう一人のゲームの主人公、ジェフ。彼もそんな感じだったような気がします。
自分の息子を殺した、または死を軽く見た憎い人間たちが目の前で死んでいくのを見て、復讐や殺人という行為がどれだけ惨たらしくて、意味をなさないものなのか、何度も垣間見たはずなのに、結局ジグソウを赦すことは出来なかった。
そして、
人は結局、何も変われない。
そんな皮肉をバーンと叩き付けて、映画は終わる訳ですが……う~ん。
巷で言うほど駄作……ではないです。1には圧倒的に劣りますし、グロ過ぎるし、突っ込みどころも多いんですが、内容はしっかりしてました。
ジグソウがこのゲームを続ける意味。それを深く考えてしまいました。
最初はどんな理由を並べても結局は健康な人間が憎くて、ほとんど逆恨みな気分でゲームを仕掛けているだけなのかと思ってましたが、どうもそれは違うようで本当は彼は救われたくてやっているんじゃないかと。
何をどう救われたいのか、上手く説明は出来ませんが今回はそれを強く感じました。
嗚呼、けどこれ、この後どうなるんだろう? 続くんだろうなぁ。色んな伏線残して終わってるし。ってか、ゴードン先生は本当にどうなったの???
多分次も見るんだろうなぁ、自分。しかしどうか、これ以上……グロさがパワーアップしませんように!!
さて、今日の朝見て吃驚したんですが、「不実者」シリーズのリンクが「不可解な男」シリーズになってましたね。迷惑をお掛けしました(低頭)
web拍手レス
7月15日0:40 おたくのサイト…の方
多分、初めてのご来店の方だと思いますが、ご指摘下さいましてありがとうございます。
そうですか、小説ページが分かりづらい。確かに……ごちゃごちゃしているかもしれませんね(汗)
もっと分かりやすいように折りを見て、修正するようにします。