壱号ブログ
雨月のブログです。BLサイト「イチゴウニゴウ。」運営中。
- 2025.01.22 [PR]
- 2010.11.02 奴は本当に龍になったがじゃぁ
- 2010.10.31 いくらなんでもばったり出会い過ぎ!
- 2010.10.25 長崎は相変わらず龍馬教一色
- 2010.10.17 中尾さんはやっぱり何処でもマフラー着用
- 2010.10.10 やはり、最後まで絵になります、伊勢谷晋作
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奴は本当に龍になったがじゃぁ
暗殺シーン以外、出番なんてほとんどないような気がしますが、とにもかくにも頑張っていただきたいものです。
ただ、ここへきてちょっと心配になってきたことがあります。
それは前々回、龍馬と中岡の相撲を取るシーンを見ていて思ったことなのですが、私は二人で相撲を取ろうと言った時、私はすぐ絶対龍馬が勝つだろうなと思いました。
なにせ、こういう場面において、福山龍馬は負けたことがない(唯一負けたのって、お佐那 ちゃんの時だけじゃないかな。唯一負けた相手が女性っていうのが何とも月9っぽくて何だかなぁって感じですが)
勝操練所の時がいい例です。相撲にしろ、旗取りゲーム(?)にしろ、何でもかんでも龍馬が一番でしたからね。
とにかく、このドラマのスタッフは、どんな些細なことであろうと何であろうと、福山龍馬を何が何でも一番にさせないと気が済まない。
だから、もしこのスタッフたちが近江屋を描いたらどうなるか。。。
まず中岡が早々に倒され、あっけなく気絶
↓
それに引き換え、龍馬様は脳漿がはみ出す瀕死の重傷を負うも善戦しまくる。
↓
それどころか、亀次郎をなぎ倒し、ピストルを額に押しつけ、「行きや。命を粗末にしたらいかんぜよ!」だなんてかっこよく決め台詞を吐く。
↓
亀次郎、龍馬様の神々しさに恐れをなし尻尾を巻いて逃げる。
↓
龍馬様ぶっ倒れて、寺田屋事件時のような長い遺言タイム開始。
↓
龍馬様死亡。瞬間、近江屋の屋根が吹き飛び、龍馬様はOPの龍となり昇天!(「義経」からヒントを得ました byスタッフ)
↓
亀次郎、のちに「俺は龍神を斬った」と告白。
……まぁ後半は冗談として、前半はすこぶるありそうでとっても怖いです。特に亀次郎に「命を大事にしいや!」なんてね。自分を殺す相手にまでそんなこと言えちゃう龍馬様スゲー! みたいな。
頼むからそういうのは勘弁してくれと思う今日この頃です。
いくらなんでもばったり出会い過ぎ!
そう思わずにはいられなかった今週大河。まぁ最初から順番に。
後藤さんに意見され、激昂する容堂様……あんな小物っぷり見たくなかったです(涙)
やっぱりあれかなぁ。これって、後に龍馬が容堂様に謁見し説き伏せて、容堂様を倒幕に目覚めさせるための複線なんですかね? こんなに頑なだった容堂様を動かした龍馬様カッケー! 演出のための。
ってか、このドラマスタッフは福山龍馬様をageるためなら何でもかんでもsageるよなぁ。
まぁ今回爆sageされていたのは、お奉行様と弥太郎の葉巻ブラザーズですけど。
ホント、この二人のsageられっぷりは目にあまりました。今までの積み重ねも何もかもそっちのけで、無理矢理とも思えるほど強引に、矮小な人間に貶める貶める。
特に弥太郎。最近酷過ぎると思っていましたが、今日は輪をかけて酷かった。
長崎に来てから「金儲け、金儲け」ってそれしか口にしていないけれど、あなたは数話前、何と言って長崎行きを命じられたか覚えてますか?
自分も龍馬のようにニッポンのために働きたい! って言ったんでしょ? その熱意を買われて長崎に来たんじゃなかったんでしょ?
私はあそこのシーンを見た時(龍馬に開花されてって展開は気に入らないながらも)、ようやく弥太郎が龍馬と肩を並べて表舞台で活躍できるようになるのか? と、ちょっと期待してたんです。
それなのに長崎に来てからというもの、小物っぷり私利私欲っぷりに拍車がかかり、口を開けば龍馬への僻みと「俺が、俺が」の自分語りばかり。
雨の中、龍馬を詰るシーンなんて見ていて悲しくなりました。こんな大事な時期に自分の都合しか主張できないなんて……何にも成長していない。いや、下手したら退化したかもしれない。
四十数話も重ねてきたのに……今までのできごとは弥太郎にとって一体何だったんだろうって思ってしまいました。これじゃあまりに無意味過ぎる。
……まぁ多分、これも龍馬ageのためなんですよね。
弥太郎は仲間サイドでありながら、唯一龍馬を皮肉るポジションのキャラ。でも、このドラマの龍馬様は絶対神だから、そんな龍馬様に口答えする人間は馬鹿な小物でしかない! みたいな。
あと、これは弥太郎だけでなく、お奉行様や先週の原田局長などからも感じたことですが、龍馬に敵対する人間はみんな龍馬に対して、なんともめめっちい私怨&嫉妬を抱いてますよね。
あれはホントに止めて欲しい。常に己の信念に命を賭け全力で突っ走ってた彼らにそんなもの考えてる暇なんてないんですよ!
で、こんなことをしてまでスタッフは必死に龍馬様をageまくろうとしてる訳ですが、全然かっこよく見えないっていうね……。
ってかこの方も弥太郎と同じくまるで成長しない男ですよ。
この大事な時期に、公務ほっぽり出して、馴染みの女に走るって。。。
しかも探し方も以蔵の時と同じ。人通りの多い街中を探す。お尋ね者の名前を叫びまくる。……何故、同じ過ちを繰り返すんだ、お前は。。。
けれど待ち合わせもしていないのに弥太郎にばったり! お元にばったり! でも何故か捕り方とはばったり会わない! 弥太郎と道端でお話中の時は通行人は一人も通らない!さすがは龍馬様。長崎の人民はおろか、ついに空間さえ掌握されたのでしょうか?
で、イギリス商人たちとの会談。証拠はないって……いや、弥太郎が福岡藩に確認取ってたじゃない! 福岡藩士が下手人だと知ってるなら、お前それ知ってるはずだろ? なんでそれを言わないんだよ! ……まぁ分かりますけどね。「命を賭けて~」のあのくだりを言わせたかったがためだってことは。でもね、命を賭けるのはここぞという時に賭けてこそ映えるんですよ? 別に賭けなくもいい場面で仰々しく賭けられたって白けるだけです。
それに今まで口酸っぱく「異国から日本を守る!」スローガンを掲げていた龍馬が、イギリス商人たちに一緒に幕府をぶっ潰そうぜ! っていうのはなんとも違和感がありました。お前が今まで言ってきたことはなんだったんだよ?? みたいな。ホント、支離滅裂。
そして、今回さよならとなりました、お元。
本当に最後まで……私には訳分からんキャラでした。彼女の存在意義って何だったんでしょう???
龍馬との関係も何とも微妙でしたし、売れっ子芸者、幕府のスパイ、隠れキリシタン、不幸な生い立ち……と色んな設定を詰め込みまくってましたが、結局何もかもが中途半端で薄っぺらい。登場しても「私ってこんなに不幸なの!」と嘆くばっかりでしたしね。
しかもそこはかとなく、軽薄な匂いがぷんぷんする。池さんのプロポーズにあっさり応えたとこもそうでしたが、今日なんて自分のせいでアジトがばれて、隠れキリシタンの仲間がみんな捕まってしまったというのに、一人逃げおおせて、最後は一人だけ笑顔でイギリス逃亡ですもんね。捕まった仲間のことは何とも思わんのか!
ってか、この決着の付け方ってどうなんでしょう? イギリスに行ってお元はホントに幸せになれるんですか?
自分の信じた神様を拝んでも怒られないから幸せ? そうは思えないけどなぁ。大体、お元にとってキリスト教がどれだけ大事なもんか、いまいち伝わってこなかったし。
ということで今回も釈然としない回でした……って、今回はお元で来週はお龍回? どんだけ女の回が続くんだよ! なんでニ回連続捨て回なのYO! この時の龍馬はもっと色々描くべきエピがあるはずでしょうが!(涙)
長崎は相変わらず龍馬教一色
10月24日00:28 ここまで来ると暴走ハニーは、脱走~… の方
拍手&復讐者へのコメントありがとうございます。暴走ハニー未だかつてないほど追い詰められています。それこそ、明亮さんに合わせる顔がな いってくらい。ただ、おっしゃる通り千ちゃんにとって「明亮さんのそばを離れる=自殺行為」であり、そもそもそんなしおらしい性格でもない (苦笑)さてはて、せっかく全部が上手く収まりかけてるこの段階で、彼はどんな結論を下すのか。次回もお付き 合いいただけましたら幸いです。
どや顔オンパレード!
さて、一日遅れの視聴になった訳ですが……先週が絶叫回なら、今回はどや顔回ですね。いつもどや顔アップはあるけど、今回は話の半分以上は福山龍馬の顔どアップで占められていたんじゃないかしらん。
先週酒を飲むのをやめた容堂様が慶喜に逢いに行くというので、楽しみにしていたのですが……歯を痛がってるだけでした(泣)それに世に言う四侯会議だからどれだけ重厚感溢れるもんかと思ってたら……やっぱり品のない怒鳴り合い。
しかも慶喜は私利私欲のことしか考えてないと容堂様に言わせてみたり、とことんまで幕府サイドをsageまくります。
これじゃぁ、大政奉還がどうなるのか。考えてみただけでぞっとします。多分、悪の親玉を倒した戦隊ヒーローのような描写をして、龍馬がはしゃぐだけなんでしょうね。
幕府側だって日本を憂い、必死に活路を模索していたというのに……。
確か、龍馬は慶喜が大政奉還を決意した時、慶喜の決断に涙したんでしたよね? しかも新政府の政権は慶喜に任せるべきだとも言ってたはずだし、そう考えるとつくづく史実と真逆の描写ですよね。
龍馬が戦はいかん! 戦をせずして幕府を倒す! と言っておいて、じゃぁ政権を帝に返した後の徳川家をどうするか意地でも言及しないのはそのせいでしょうね(今日も中岡にそのことを言われても船中八策の話をすることで話を逸らして応えなかった)
そりゃそうだ。あんなに幕府や慶喜を悪く描いておいて、新政府のトップは慶喜で! なんて言ったら、ドラマ的には「はぁ?」ですもんね。
ホントに……こんなことで、「坂本龍馬」の名をこのドラマに使う意味ってあるんですかね?(まぁ龍馬だけに限ったことではないけれど)
土佐と薩摩の会談は、先週の紀州藩との会合よりは静かでしたが、まぁ皆さん。うろうろうろうろ歩きまわる歩きまわる。じっと座って話が出来んのかい!
それから後藤さんが一々龍馬の顔色を窺って話を進める演出はやめて欲しいです。いかにも小物臭く見えてしまう。それと欲を言えば何か、龍馬と後藤さんの絆のようなものも見せて欲しい。一応今、一番の同志なんですから、あのよそよそしさ、ドライ感(特に後藤さんに対し「あいつが使いものになるか見極めてやるよ」と超上から目線発言をした龍馬)が何ともねぇ。
まぁそれでいうなら、薩摩も酷いもんですけどね。本当は滅茶苦茶龍馬によくしてた事実を全部カットされた上に、今じゃぁ龍馬暗殺容疑者筆頭扱いされてるんですから。
そう言えば、今回から突如出てきた大久保さん。さすがミッチーと言いますか。飛び入り参加であるにも関わらずいい存在感を放っておりましたが、やはりこの時期の初登場は史実を知ってる人にとっては今更感がぬぐえないし、知らない人にとっては「誰?」状態ですよね。まぁきっとこれから最終回まで龍馬暗殺第一容疑者としての役を担ってくんでしょうけど。
あと弥太郎。ホントにどんどん酷くなっていきますねぇ。いやらしいっていうか、下卑た印象しか受けない。昔は悪ぶってはいながらもちらりと見える真っ直ぐな純粋さが見えたのに……やりきれないです。
そしてもうひとつやりきれないと言えば、実は先週の予告見てた時から心配してた新選組。お願いです、もう彼らを出さないでください!(切実)なんですか、あのへっぽこ集団は! ピストルにびびってんじゃんねぇよ。下手人逃がしたら切腹なんだから死に物狂いで斬りかかれ!
ってか、この時期に近藤さんたちが見回りしてる訳ないだろ。かなり出世してんだから。沖田さんもいつまで元気なんだよ。もうこの時期寝込んでたんじゃないの??
龍馬もね、ピストル持ってるからか余裕シャキシャキで近藤さんを挑発しちゃったりなんかして、調子に乗ってるとしか思えない。
ってか今回のこのシーンといい、先週のチャンバラといい……きっと、龍馬を狙う奴はこんなにいる! っていうような演出をしたいんでしょうが、三人の真剣持った刺客に素手で倒すとか、新選組をピストルで追っ払うなんて、龍馬さん超強いんすよ! 演出を繰り返していたら、暗殺される時のつじつまが合わなくなりますよ? あれ? 今まであんなに強かったのに、どうしてこの時だけこんなにあっさりやられちゃうの? みたいな。
(それをいうなら、寺田屋の時はどうして……え? 霧島でエクスカリバー抜いたことによって、生まれ変わったから問題ない? はいはい…、そうでしたね)
で、今週の見せ場、船中八策披露シーン。これもいろは丸同様、色々な憶測が飛んでいるようですね。でもまぁ、今まで逢って来た人たちの教えを自分なりにまとめてみたって設定はよかったと思います。なんか龍馬らしくてね。
しかし、その場はよくても、これまでの積み重ねが全くもって皆無だったのがねぇ……。
大政奉還思想は木戸さんに教えて貰った? 外国との交易について高杉さんに教えて貰った?
そんなの、二人がいつ言ったよ? 全然記憶にないんですけど? 木戸さんにいたっては大政奉還は反対してるのに、まるでこの案の創始者のような扱いされちゃって。
その他にも東洋様や久坂さん、横井さんなどの名前が出てきましたが、この人たちの意見を参考にする意味が分からん。深く話し合ったこと一度もなかったじゃない。たった一度会って、ちょっと話を聞いただけ……しかも横井さんにいたっては、「政の前では一個人の命など…」って言葉に逆上し、あとで文句言ってたじゃないか。そんな人の意見をどうして取り入れる???
武市さんの考えた構想も取り入れたと言ってましたが、武市さん存命時あんなに散々武市さんのやり方をボロクソ言っといて何故? ってか武力集団作って云々なんて、そんな話を武市さんがしてるシーンをまるで思い出せないんですけど???
と、いくら口では今まで逢って来た人たちの教えを…と言っても、実際その人たちを大切に描いてこなかったから、こんなふうに違和感ばかり覚えて全然乗れない。
そして極めつけは「命を狙われるくらいのことをしないと、日本は変わらない」って言葉が、幼稚な戦隊ヒーローが言うそれのように、どうも安っぽく聞こえていけない。
(きっと龍馬が頭ごなしに幕府を悪と断じ、自分だけが正義、正しいと思ってるような演出のせいでしょうね)
ということで今回も何ともなぁな回だった訳ですが、来週予告を見た瞬間に目が点になりました。はぁ? 今頃丸々お元に一話使う気なの? いい加減にしてよ、もっと他に描くこといっぱいあるでしょう?! ということで来週がとっても心配です(涙)
中尾さんはやっぱり何処でもマフラー着用
>web拍手レス
10月13日22:17 くうぅ様
キリリクSSへのコメントありがとうございます。いえいえ、キリリク長らくお応えできませんで、すいませんでした。そして長く待たせたくせにこんなとんでも話しか出来なくて、ごめんなさい!(低頭)後編もやっぱり糖分ゼロですが(←?!)お付き合いいただけたら幸いです。
そして、“どちら”が千ちゃんかすぐに気づかれたとのことで! 明亮さんぞっこん若頭ということで中盤くらいまでは騙せるかなぁと思っていましたが……やはりおっしゃる通り、千ちゃん独特の、人をバカにするような慇懃挑発口調はなかなか隠せるものではなかったですね(苦笑)
10月17日16:09 如月先生も本島さんも明亮さんも、千崎さんに~… の方
拍手&復讐者へのコメントありがとうございます。そうですね、千崎に真実を知らせない三人はある意味残酷だと思います。でも三人とも千崎を馬鹿にしてる訳でも親切にしてるつもりもありません。ただ、自分にいっぱいいっぱいなだけです(苦笑)「自分は部外者だから」と千崎どころか明亮にさえ何も言わなかった如月先生は言うに及ばず、罪悪感に囚われてあんな嘘を吐いた本島。明亮も何か言ってあげるべきなのでしょうが、これ以上自分と千崎の間に親たちの因縁を持ちこむのが嫌なんです。特に千崎の暴言のせいで本島が明亮に暴力を奮っていたなんて、下手をしたら自分たちの関係に罅を入れかねない事実などは、出来ることなら千崎に一生涯知られたくないんでしょう。しかしこの考えは明亮だけでなく、千崎も全く同じです。現に彼は明亮に本島と自分の家族の因縁を一切話していませんから(本島を殺す理由だって、「明亮のためだ」としか明亮に言ってませんでしたし)なので、周囲から真実を隠されていた点においては千崎と明亮は結構同じ立場だった言えます。ただ一つ違っていたのは、知らされていた事実と食い違う事実を目の当たりにしても目を瞑り続けた千崎に対し、明亮は疑問を抱き、自分から真実を知ろうと動いたことです。だから千崎が悪いのだという訳ではありませんが、やはり千崎が真実を知るためには千崎自身がそれを望んで、動かなければならないと思うのです。それくらいの覚悟がないと、これから明亮とやっていくとはできませんから。。。
キャラに優しくない書き手ですいません(低頭)でもそういうことができるくらい、千崎には強い男になって欲しいんです。この章が終わるまでにそうなればいいんですが……もしよろしければ、そこまでお付き合いいただければ幸いです。
うるせぇ……
今週大河はとにかくそれに尽きましたが、とりあえず順番に。
前回華麗にスルーされた高杉さんの辞世の句、ちょっとはアバンで触れてくれるかな? という私の淡い期待を見事に裏切り、最初から高杉さんなんて人間はこの世にいなかったばりに始まった龍馬伝。
紀伊藩から船をレンタルすることで、自分たちの船を手に入れた海援隊御一行。意気揚々と初航海へと繰り出した訳ですが、速攻で衝突事故を起こし、船がお釈迦に。。。
で、今回も初っ端から海援隊メンバーの大絶叫をBGMに福山龍馬の顔のドアップが延々と続き、「なんじゃぁこりゃぁああ!」とどっかの松田さんみたいなシャウトをかまします。
この時点からして嫌な予感バリバリだったのですが……今回はホント、絶叫回でした。
まぁもう皆さん、ちょっとしたことで怒鳴る怒鳴る。どんだけ沸点低いんだよ、全く。ギャーギャーギャーギャー煩いったらない!
今回扱った「いろは丸事件」は龍馬たちが本当の被害額より多い損害賠償を求めた事実があるので、龍馬がただのチンピラ当たり屋にしか見えないよう、いつものチンピラ然とした態度は抑えて欲しいと思ってたのに…・。
ちょっと、何か言われただけで立ちあがってメンチ切りながら声高に怒鳴る。
これじゃ、ただのチンピラだよ。沢村さんと陸奥のガラの悪いこと悪いこと。
(それと、ホント言いたくないんですが……ここにきて、弥太郎が駄目になってきました。あのオーバーアクション、どうにかならないんでしょうか? 煩い&小物臭がし過ぎてしょうがない)
ってか、最初に紀州藩が見舞金として千両出してましたが、当時、脱藩浪士たちに対し藩が千両も金を出すって当たり前だったんですか? 結構凄いことのような気がするんですけど(「脱藩浪士なんか払う金なんざねぇよ!」と突っ張ったって勝手にイメージしてたので)
結構親切な紀州藩の対応見て、「やった。こいつらならもっと踏んだくれる!」とでも思ったのかしらん。
でも実際は、海援隊運営危機を打破するのが一番の理由だったんでしょうね。ここで、千両受け取っておめおめ引きさがってしまったら、間違いなく土佐藩からの援助もなくなり、海援隊倒産の危機! になってたでしょうから。
それなのに、紀州藩には「自分たちは脱藩浪士の集まり」と言い、後藤様には「この衝突事故は紀州藩と土佐藩の戦いだ」って言ってんのが、何とも小狡賢い。
その後、はやり歌を使って紀州藩を追い詰めたり、実際の損害よりも多く損害賠償したり(これは弥太郎のせいにしてましたが…)、これ日頃から腹黒策士として龍馬を描いていたなら、風林火山の勘助の時のようにニヤリと出来たんでしょうが、「これは土佐藩に流れを引き寄せるため……強いてはニッポンのため!」と綺麗事をほざくから、どっちらけになるっていう。
ってか、長崎は完全に龍馬教に落ちてしまったんですね(遠い目)みんなしてにこやかに龍馬様の作った歌を熱唱してるシーンはなんかの宗教団体見てるみたいでしたよ。。。
そして今回一番の見せ場だろう第二回目の会合シーン。
ホント……何の複線もなく、万国公法が出てきましたね。おい、お前。そんなもの、いつどこで知ったんだよ?? 一応説明してましたが、この時代に詳しくない人はぽかんでしょうね、きっと。あれが一体何なのよ? と。
こんなことなら、龍馬が万国公法に出会うシーンを入れておけよ! それか、誰かに見せて説明するシーンでもいい。それなら、あのシーンはぐっと説得力が増したのに、意味不明な本を印籠のように出したら話がなんでかまとまったとしか思わないよ、あれじゃ(龍馬の科白も説得力がない上に、やっぱり上から目線の上で、「俺の言うこと聞かないお前らは野蛮人」と馬鹿にしてましたし)
……白けるだけでしたけどね、私には。お元とのシーンもいらないし。
唯一、おお! と思ったのはとうとう容堂様がアルコール断ちしてくれたことですね。
来週は京に行くようですし、とっても楽しみ。中岡も出るみたいだし、そのあたりを来週は楽しみにしたいと思います。
やはり、最後まで絵になります、伊勢谷晋作
ということで、今回はかの有名な海援隊立ち上げの回だったにも関わらず、その多くは伊勢谷晋作に費やされた訳ですが……結構見応えのある回だったと思います。高杉さんはじめ、木戸さんや後藤様、捜索願を出されていた中岡、溝渕さんがすごくいい味出してましたからね。
ということで、最初から順番に。
冒頭早速、龍馬が海援隊を立ち上げるに当たっての演説をぶっていましたが……だ・か・ら! 大政奉還を掲げて頑張ってこう! なんてそんな大勢の前で公言するなよ!! 超極秘事項だろ、それ!!
それに土佐藩って心強い後ろ盾がいる! でも、俺たちは誰にも縛られない! 好き勝手やってやるんだ! って、ずいぶん手前勝手な話だこと。
そして、亡き長次郎に代わり経理を任されることになった弥太郎に、領収書の束を笑顔で押しつける龍馬たちが最高にむかついたんですけど。。。
だって、あれでしょ? 彼らは結局、長次郎の苦労、悲しみを何一つ理解せず、浪費を繰り返してたってことじゃないですか。で、大政奉還という志のためだけに俺たちはお前らと手を組んでやるんだ! だから、同等の扱いをしろ! と啖呵切っといて土佐藩に借金肩代わりさせた上に、新しい船を用意しろですか?
ホント、何様だよ、お前ら!!!!1111
で、弥太郎に船の調達から何から全部押しつけ、まだ船の調達先の目星がついただけの状態で、まるで自分が船を調達してきたかのごとく「俺たちの船が見つかったぞ!」って皆に大々的に言っといて、裏では「じゃぁ弥太郎よろしく!」って……(そして長崎商人は相変わらず龍馬様万歳!)
もうこのへんは見てて、うんざりでした。
その後、後藤様の知らせでお龍さんも幕府に目をつけられてると知る訳ですが……本当にお龍さんまで、こんなふうにお尋ね者になっていたんですか? そして長州に身を寄せることになったんですか? 今まで通り薩摩藩に守って貰うじゃ駄目なの? なんで長州なの? ぶっちゃけ、今回龍馬を長州に行かせる創作じゃないの?
そんなことをぐるぐる考えてるうちに、龍馬夫妻はいつものようにどこでもドアを使って長州にワープ。そして私が恐れていた通り、臨終間際の高杉さんを訪れます。
それでね、ここからがもう……ホントに龍馬が出てくるシーンは全部カットして欲しい。折角高杉さん、木戸さん、うのさんでいい感じにドラマを作ってるのに、龍馬が絡めば絡むほど、ぶち壊しになるんですよ。
特に高杉さんが咳き込みながら、木戸さんに福山龍馬信者になるよう勧めるシーンなんて最悪です。高杉、木戸この二人の盟友の間に龍馬なんて部外者をもちこむなっての! それでまた、龍馬が御丁寧に自分こそが高杉さんの一番の親友かのごとく振る舞うから余計鼻について……!
もう、だからあのシーンはいっそ無音で龍馬がいないものとして見たいです。
志半ばで死ななければならない無念を抱いた高杉さんとそんな高杉さんの運命に憤りを隠せない木戸さんは本当によかったから・・・。
(で、この時突如やってきた農民たち。あれはいらなかったなぁ。去年の天地人の農民たち並のあざとさを覚えました)
そのあと、龍馬と高杉さんは海辺で語らう訳ですが、このシュチュがまた龍馬の親父さんの臨終シュチュのデジャブじゃね? と思ったのは私だけでしょうか?
しかし、この時龍馬が語った、奇兵隊を例に挙げた平等の世界には、首を傾げずにはいられなかった。誰でも日本のために平等に戦うべきだって……それって、今まで戦ったことがない農民や町民に武器を握らせ、戦うことを義務付けるってことですよね? それがあなたのいう、みんなが笑って暮らせる世界ですか?
そして、ようやく! 今まで全部龍馬の手柄にするため存在を抹消されていた中岡が登場! で、人払いをする訳ですが……いやぁこのドラマで初めて見たかもしれない、人払い(笑)
で、中岡も武力による倒幕と言う訳ですが……ここで思うのが、龍馬は大政奉還させた後の徳川家をどうする気だったんでしょうね? 新しい仕組みの世の中を作ると口を酸っぱくして言ってる訳ですが、具体性のかけらもないし。まぁ何にも考えてないんでしょうね、この龍馬は。だから、みんなに賛同してもらえないんだよ。
でも、みんなにはあんなに大政奉還勧誘をしてるのに、中岡には何故か一切そういうことしないんですよね。きっと分かってるんでしょうね。中岡がそばにいたら、絵的に完全に俺が食われてしまう! と。それくらい、今回久々の登場であったのに、中岡、存在感抜群でした。
(欲を言えば、長州には高杉さんに逢いに来たと言って欲しかったな。だって、高杉さんの真の盟友は中岡でしょ?)
で、龍馬が遊んでる(?)間に弥太郎はばっちり船を調達できた訳ですが……やっぱりやりやがった、「心配御無用」。やって欲しくなかったなぁ。それにもっと、抑えた演技をすればいいのに。あれじゃぁ、龍馬の演説と変わりませんよ、弥太郎(涙)
でも、あんなに苦労して調達してきたのに、次回でいろは丸沈没とか……。ついこの間も薩摩藩に買ってもらったユニオン号を沈没させてましたが……あれですか? 実は海援隊の皆さん、船の操縦がへt…略
そして、今回一番印象に残ったのは、やはり高杉さんが海辺で咆哮する場面ですね。
役目を終えたからとか、運命とか……いくら言葉を取り繕ったって、ただただ無念だったでしょうねぇ。あの叫びにはその悔しさがよく表れていました。
伊勢谷晋作、登場期間はほんのちょっとの間でしたが、存在感抜群でした。途中、龍馬マンセー菌に冒されてしまいましたが、それでも死ぬ間際の哀愁はとてもよかったです。来週から寂しくなりますねぇ。。。