壱号ブログ
雨月のブログです。BLサイト「イチゴウニゴウ。」運営中。
- 2025.02.09 [PR]
- 2007.07.18 オールドボーイ ラストシーン考察(激ねたばれ)
- 2007.07.16 オールドボーイ(微ねたばれ)
- 2007.07.15 saw3<ねたばれ>
- 2007.07.12 ちょっと辛口に…
- 2007.07.11 ダイハード4.0(ねたばれ)
[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
オールドボーイ ラストシーン考察(激ねたばれ)
特にラストの雪のシーン。
ここは完全ねたばれになりますが、オ・デスは最後、記憶が消えてしまったのか?という疑問。
あちこちでレビューを読んだら、受けた印象は皆さんそれぞれ様々でしたが、私が初めに受けた印象は「オ・デスは記憶を失ってはいない」でした。
だって、全部記憶を失っていたら、ミドのことが分かる訳がないし、ラストであんな表情を浮かべないだろうと思ったんです。
しかし、そうすると出てくる疑問。
なんで、記憶が消えなかったのか??
最初は単純催眠が上手く掛からなかった。
だから、本当は忘れてしまいたい記憶だけど一生抱えて生きて行かなきゃならないことになってしまった。生き地獄は続くばかり…!なことなのかな?と思ったのですが、しかしそうするとあの笑みが不自然に見えてくる。
最後のあの表情は今にも泣き出しそうで苦しげですが、ミドへの愛情に溢れていて……上手く言えませんが、記憶が消えなかったことを悔やんでる表情には私にはどうしても見えない。
……あれ?なら、最初から記憶消して下さいなんて言わないじゃん!どういうことよ????
で、ぐるぐるしてたんですが、今日。
とあるレビューを見て、お!というモノがありました。それはこの映画、日本上映版と韓国上映版はラストが微妙に違うというモノでして、韓国版ではラスト、木の幹に引っかかった催眠術師の先生の死体の映像があるらしいんです。
本当かどうかは分かりませんが、それを読んだ瞬間。なんか私の胸のつっかえはすっと取れました。
そうか!オ・デスは記憶を消して貰うためじゃなくて、先生を消すために先生をおびき寄せたのか!と。
確かにあの先生が生きてたら、いつミドに本当のことをばらされるか分かったモンじゃありませんからね。
舌を切ってまで、真実を知られたくないオ・デスとしては真実を知る先生ははっきり言って邪魔です。
だから、人気のないところに呼び出して、誰にも分からないように…うん!これならなんかしっくり来る。
で、最後に映る雪の上の足跡は何も知らない、15年前のオ・デスの足跡で……全てを知り、人道を踏み外したモンスターとして、独りで業を背負い、ミドを愛して共に生きていこうと決心した。っていう感じなんじゃないかなぁ、オ・デスは。
う~ん、自分の中ではこれがしっくり!
因みにミドに関しては最初から、はっきりとこう思えました。ああ、この人はもう真実を知っているんだ、と。知っても敢えて知らない振りをして、「愛してるよ、おじさん」と優しくオ・デスを抱き締めたんじゃないかと。
ミドが真実を知ったなんて描写は何処にもありませんし、私の想像でしかありませんが、あの表情と科白からどうしてもそう思えてならないんです。
だから、気持ちは微妙にすれ違ってはいるけどちゃんと愛に溢れたラストだったと……(あくまで)私はそう思えた!
ということで、自分の中ですっきりしたのが嬉しくて長々と書いてしまいました。
しかし、見終わった後もこんなにぐるぐる考えさせられるなんて思わなかった! 多分、この世界観がかなり私のツボだったんでしょうね。よく話題になるバイオレンスシーンよりもキャラの心情や科白、表情ばかりが脳裏に甦りますから。
まぁ、決して万民受けしない作品ではありますが(苦笑)
オールドボーイ(微ねたばれ)
【あらすじ】:オ・デスは妻と一人娘を持つ、平凡なサラリーマン。ある日、娘の誕生日プレゼントを買って帰る途中、忽然と姿を消す。妻との不仲から、殺人容疑で指名手配されるが、実はオ・デスは何者かに連れ去られ、15年もの間監禁されていたのだ。
15年後、監禁から脱出した彼は、敵を突き止め復讐することを誓う。その時敵から、「犯人と監禁された理由を5日間で解き出さないと殺す」とメッセージが。復讐に燃えるオ・デスは、美しい恋人ミドと知り合い、共に犯人を捜す。しかし、これも犯人が巧妙に仕組んだ罠なのだった。
この連休中に見るぞ!と借りた「saw3」に続く第二弾。数年前に友人N氏より面白いよと言われていていて、見よう見ようと思っていて、ようやく見れました!
で、予想以上に面白かったです!「復讐ネタ」好きの崎原氏に見て貰って、じっくり2,3時間語り合いたいくらいによかった!(←どんな喩え??)
バイオレンスシーンの多い作品とのことでしたが、前日に「saw3」を見ていたせいで、結構平気でした。まぁ、歯を引っこ抜くシーンは「お~(悪寒)」でしたけれど…。
ある日突然、何の理由も分からず監禁された。
もしも始めに「15年間お前を監禁する」と言われていたら、楽だったのか、苦痛だったのか…。
なんてモノローグがありましたが、この不条理極まりない監禁生活。本当に一人の平凡なリーマンを狂気の殺人鬼に変えるには充分な環境ですよ。
モーテルの一室のような部屋に独りきり、話し相手はテレビだけ。これが十五年ですよ?
想像するだけでも気が遠くなります。
(ってかこの主人公の俳優さんは本当に凄い!鬼気迫るとはまさにこのことだし、完全に主人公になりきってました)
で、十五年後のある日突然、主人公は解放され、犯人は誰なのか? 何故、監禁されたのか? 何故、十五年だったのか? …とひょんなことで知り合った若い女性ミドと調べ始める訳ですが、こりゃぁ…十五年間いくら考えても犯人思いつかない訳だ…。
まさか「あんなこと」で自分に恨みを抱いていた奴がいただなんて、普通思いませんもの。
けど、犯人にとっては恨みに思うには充分な理由である訳で……というか、犯人も分かっているんですよね。こんなことをしても何もならないってことは。それでも止められなかった。
「傷ついた心には、【復讐】はいい薬だぞ? 毎日楽しく暮らせる。俺はこの十五年、とても楽しかったし、寂しくもなかった」
しかし、「【復讐】が終わった後は? 何が残る? 何を生きがいにして生きればいい?」
この犯人の青年。人の心が抜け落ちてしまったように実に無機質で、氷のような感じでしたが、本当は非常に情の篤い人、もしくは“あの人”を本当に愛していたんだと思いました。だから、主人公に復讐することで“あの人”を愛していたのだと思います。歪んだ愛情ではありますが、“あの人”のために生きていることに代わりはないんですから。
主人公もそれは同じで復讐に意味などないと分かっていても、青年を殺そうと追いかける訳で……。
けれど、そうだとはいえ、青年がした主人公への復讐はあまりに残酷なモノで……やっぱり復讐の果てにあるものは、ラストの主人公のあの表情な訳で……それが酷く哀しい。
そんな中で主人公に寄り添う孤独な女性・ミドはこの荒みまくった映画にとって唯一のオアシスです!もう、本当に可愛くて可憐!そして、健気!
「私、おじさんが喜んでくれるんだったら、なんでもするよ?」
そりゃ惹かれずにいられるかっての!!!!
(けど、この惹かれ合った愛情は何だったのか……う~ん、一種の愛情なんだろうけど)
と、そんなこんなでちょっと癖の強い映画ではありますが、私は楽しめました(後でずっしりきますけど)
因みにこの映画、ハリウッドでリメイクが決まっているんだとか。で、主役にJ・デップやブラピの名が上がってるとのことですが……どうだかなぁ。ハリウッドでこの映画の泥臭くて汚い(褒め言葉です)雰囲気を出せるんだろうか?
特にラストの主人公が犯人に懇願するあの壮絶なシーンとか……そのまま再現出来るのかなぁ。
いつものように小綺麗にまとめるつもりならリメイクして欲しくないなぁ。
あの何処までも汚くて、無様だからこそ伝わってくる必死さや愛情がなくなってしまったら、この映画の良さが半分以上なくなってしまうような気がするし…。
さらに因みに父から「面白かったんなら、一緒に見よう」と言われましたが……この映画はねぇ、一緒に見るにはちょっとまずいよなぁ……。
そう言えば、web拍手。少し御礼小話を増やしてみました。五つほど(←ええ?!)
saw3<ねたばれ>
【あらすじ】:殺人現場に呼び出された女刑事ケリーは、鎖に繋がれ、爆弾で飛び散った死体を目撃する。死体が行方不明の同僚ではなかったことに彼女は胸をなでおろすが、ジグソウはもう動けないはずだったことから、誰の仕業なのか疑問を抱く。その夜、ケリーは何者かに拉致され、気がつくと地下室に監禁されていた。
……ということで、ついに見てしまいましたよ。saw3!
って、世間にしてみればかなり今更ですね。レンタルではもう旧作になってたし。
しかしね。見るまでにはそれなりの心の準備が必要だったんですよ!
だって、ネタバレなしのレビュー読んでみたら、「グロさは1,2の比ではない」とか「この映画を観る2,3時間前は何も食べない方が良い」だなんて書いてあるんですもの!!
洒落になりません。私は元々スプラッタは苦手なんです。グロさが見たいんじゃない!!あの1で味わった鳥肌の立つのような驚愕が欲しいだけなのぉおおお!!!
で、今回ようやく覚悟が出来て見た訳ですが……え~、すいません。前半三十分はほとんど両目を覆ってました、音のボリュームも下げました(←チキン!!!)
だってだって!!えぐすぎるんだもの(号泣)
まぁ最初に思ったのは、「おや? マシューズ刑事の吹き替え、今回は山路さんじゃないのか?」でしたが(←哀しい声フェチの性)
もう、ホント前作とは比べモノにならないくらい直接的なグロでエグです。肉が裂けるわ爛れるわぶっ飛ぶわ、骨が砕けるわ折れるわ……しかも物凄い痛い思いしてゲームに勝っても生き残れないって……洒落にならねぇよ(ガタブル)
まぁ、それは今回のゲームはもう末期ガンで虫の息のジグソウの弟子、アマンダちゃんが仕掛けたモノだったからってことなんですがね。
お師匠・ジグソウが仕掛けるゲームの場合。何処までも狂っていて、はた迷惑なことこの上ないなりにも、殺害が真の目的ではありませんでした。
生きていることの尊さを感謝しない連中に、血を流して生還することで生の素晴らしさを教える。これこそが真の目的で、ちゃんと助かるチャンスを与えていました。
しかし、アマンダちゃんにはそれが一切ない。血を流し、用意された試練をクリア出来たとしても、助かる道はなく、単なる殺人ゲームになってしまっていました。絶対自ら手を下さないというジグソウのポリシーを完全に破って……。
この行為。色んな見方が出来ると思いますが、私は何となく、アマンダは殺人ゲームの悦びに目覚めたのだと言うよりも、誰もゲームに勝たせたくなかったという気持ちの方が強かったんじゃないかと思います。
もし、誰かがゲームに勝てば、お師匠さんはその人間にも自分と同じように目をかける。そして、いつか自分ではなく、その人間に肩入れするようになるのではないかと、怖れていたのではないか。
女医さんの手を握ったりするだけで、嫉妬で激情してしまう程、彼への執着心・依存度は凄まじいモノがありましたから。
そして、嫉妬と自己嫌悪に凝り固まって最終的にあんな結末になってしまったんじゃないかと。
で、もう一人のゲームの主人公、ジェフ。彼もそんな感じだったような気がします。
自分の息子を殺した、または死を軽く見た憎い人間たちが目の前で死んでいくのを見て、復讐や殺人という行為がどれだけ惨たらしくて、意味をなさないものなのか、何度も垣間見たはずなのに、結局ジグソウを赦すことは出来なかった。
そして、
人は結局、何も変われない。
そんな皮肉をバーンと叩き付けて、映画は終わる訳ですが……う~ん。
巷で言うほど駄作……ではないです。1には圧倒的に劣りますし、グロ過ぎるし、突っ込みどころも多いんですが、内容はしっかりしてました。
ジグソウがこのゲームを続ける意味。それを深く考えてしまいました。
最初はどんな理由を並べても結局は健康な人間が憎くて、ほとんど逆恨みな気分でゲームを仕掛けているだけなのかと思ってましたが、どうもそれは違うようで本当は彼は救われたくてやっているんじゃないかと。
何をどう救われたいのか、上手く説明は出来ませんが今回はそれを強く感じました。
嗚呼、けどこれ、この後どうなるんだろう? 続くんだろうなぁ。色んな伏線残して終わってるし。ってか、ゴードン先生は本当にどうなったの???
多分次も見るんだろうなぁ、自分。しかしどうか、これ以上……グロさがパワーアップしませんように!!
さて、今日の朝見て吃驚したんですが、「不実者」シリーズのリンクが「不可解な男」シリーズになってましたね。迷惑をお掛けしました(低頭)
web拍手レス
7月15日0:40 おたくのサイト…の方
多分、初めてのご来店の方だと思いますが、ご指摘下さいましてありがとうございます。
そうですか、小説ページが分かりづらい。確かに……ごちゃごちゃしているかもしれませんね(汗)
もっと分かりやすいように折りを見て、修正するようにします。
ちょっと辛口に…
昨日、ダイハード4.0見に行って大変満足だった!という話をしましたが、ダイハードだけではなく、これから続々と何十年ぶりの続編が出るみたいですね。
19年ぶりのインディージョーンズ然り、20年ぶりのランボー然り!
……で、思うこと。
ハリウッド、どれだけネタ不足なのか?!
確かに面白くない話で映画作るより、当たる確率の高い、昔のいい映画を起用したくなる気持ちは分からないではないですが、だからと言ってこうもこぞってされるとねぇ…。
傑作と言われるいい映画だからって、全部が全部最高の続編が作れるって訳ではないと思うんですよね、私。
いや、別に続編になるほどつまらなくなるジンクスのことを言ってるんじゃなくて、もうその1だけで全てが完璧に完成してしまっていて、後で何を付け足しても蛇足にしかならない名作の続編を無理矢理作るのはどうかなと思うんです。
映画ではないですが、ゲームのICOだって、大好きですがあの続編は絶対いらないですもの、私は。
まぁ色々と愚痴りましたが、要するに……だらだら続編を作って1の良さを潰さないようにしてくれ!と(切実)
ダイハード4.0(ねたばれ)
「イビカイ……馬鹿野郎」
ということでついさっき、見て参りました「ダイハード4.0」!
続き物は回を重ねる事に面白くなくなる。
ダイハードもその例に漏れず、アクション映画としては大傑作だと言って差し支えない1に比べると2,3はかなり劣ってたように思います。
で、12年も経て4!って大丈夫かよ?と思ってたんですが……面白かった!
2,3よりは断然面白い!ストーリー展開もキャラもみんなとてもいい味出してました!
特に今回マクレーン刑事についてきたハッカー君がいい!!
最初は全然ただの役に立たないへちな犯罪者でしかなかったのに(酷)マクレーンと行動を共にしていくうちにどんどんよくなってくんですよね。カッコイイというより、自分の出来ることを精一杯頑張るって姿にグッと来ましたv
勿論マクレーンも良かったです。あの恐ろしく運が悪いところも、なんだかんだとぼやきつつ、決める時は決めるところもとっても格好良かった!
ってか、ホントによく死ななかったなぁ…。
今回は多分、ダイハード史上一番危険度マックスだったと思います。普通なら死んでるだろ!って場面の連続でした。なのに、死なない、死なない!
ついでに悪役の下っ端達も死なない死なない!(車から突き落とされようが、乗ってるヘリを爆破されようが)
さすがは運は悪くても、悪運は強い男です!
しかし、今回哀しかったのは奥さんと離婚していたこと!
嗚呼!そんな(涙)1,2ではあんなに愛し合ってて、3では喧嘩が絶えないけどやっぱり別れられないっぽいこと言ってたじゃない(号泣)
とはいえ、ちょっと穿った見方をすると、もしかしたら、今更更けた奥さんを出して人質にするより、若い娘を人質にした方が見栄えがいいから!っていう制作陣の策略ではないか…とちらっと考えてしまったのは秘密です。
あと、とても印象深かったシーンとしては、歴代の大統領たちの演説を犯行声明に利用ところです。あれは結構衝撃的でした。だって、あの使われてる映像の中の大統領たちはきっとアメリカへの愛国心だの何だのを声高に訴えてるはずなのに、それを利用して……というのが凄い皮肉。
で、ホワイトハウスが爆破された映像を見た瞬間の彼らの表情。
私は日本人なので、彼らにとってホワイトハウスがどんな意味を持った場所なのか、正確に理解することはできませんが、マクレーンでさえ、血相変えてホワイトハウスに走ったくらいですから、ある種アメリカの象徴的建物なんでしょうね。
日本だと何処だろ? ってか、あるかなぁ…(汗)
そうそう、今回は吹き替えでみたんですが、やっぱりマクレーン刑事の声は何と言っても野沢さんですね!あのぼやき方といい、一瞬見せる哀愁といい、物凄いはまり役でありますvvv
ということで、とにかく今回は大満足でありましたvv
>web拍手レス
7月10日 令息と第二秘書…の方
拍手&コメントありがとうございます!「不可解な男」シリーズ、楽しんで頂けたようで嬉しいです。あの二人、癖は強いですが、作者としては可愛い奴らなので、そう言って頂けるとありがたいです!
そして、拍手小話も読んで下さったようでありがとうございます!
全然御礼を言ってる感じが伝わらない内容ではありますが(滝汗)少しでも「くすっ」ぐらいして貰えたなら、拍手に添えた甲斐があったというものですvv
(因みに、拍手小話はまだまだパターンを増やせて行けたらと思ってます)
また、それ以外にもたくさんの拍手、ありがとうございます!七夕の方か殺し屋の方かどっちに対してかよく分かりませんが……いや、きっと七夕だな。今回殺し屋は最悪だったから(泣)
ああ、ホント…ようやくカプ初対面だというのに何なんでしょう、あの最悪な展開は!自分でも吃驚です(←ええ?!)
しかしね、人は傷付け傷付けられなきゃ分かり合えないこともあって(←何者?!)、お二人にはこれから絆を深めていってくれたらいいなと思います(←他人事?!)