蝶の毒 華の鎖 斯波さん攻略 中編（←？？！）

普通、まずバッドエンドから見てハッピーエンドを見るのがセオリーだと思うのですが、斯波さんがあんまりにも可哀想で可愛いので我 慢ならず、最初にハッピーエンドを見ようと思って、

（斯波さんに当てつけるために見合いした見合い相手の）車に…

「　乗って帰る　」　or　「　断って一人で帰る　」

の選択肢に迷うことなく、「断って一人で帰る」を選択した訳ですが……



>web拍手レス
11月6日21:41  なち様 
御来訪、また拍手＆「断熱材仕様につき」ＳＳへのコメントありがとうございます！　まだ話の触りしかアップできていませんが、そのように言ってい ただけると嬉しいです。如月をよその女に取られても鷹揚に構えている板垣ですが、さてはて。。。短い話の上にまったり更新ではありますが、引き続きお付き合いいただけましたら幸いです。



11月7日22:43  kou様　
いつもコメントありがとうございます。今回更新分、そうなんです。如月先生、患者には人気者です。同僚になると滅茶苦茶不人気になりますが（苦笑）ゲームの方、やはり大本命は美味過ぎましたv制作者の方はギャップ萌え属性なのか。私も最初はそういうふうに思っていました が、今にして思うとそんな生易しいものではなく、その人の本性を容赦なく暴いていくってスタンスだったように思います。まぁそういうのも好き なので楽しめましたが（笑）今週大河、何というか私の中ではもう最終回でした。だって、主役は淀だろう？　と（苦笑）宮沢さん、お美しかった ですね。秀頼役の方も品があり聡明な雰囲気が出ていて良かったです。この二人の時代劇はまた見てみたいですね！　秀忠の描き方、ぶっちゃけ最 も最低な描き方だったんじゃないでしょうか。散々綺麗事言って、「俺に任せろ！」と期待させた挙げ句、突如「火を放て！」とか。性格破綻者に も程があります。しかも来週、なぜ豊臣を滅ぼした！　と怒る江たちに平気で「天下太平のためだ！（キリ」と言うのが目に見えているだけに、余 計げんなりです。で、最終的にこんな奴が天下を太平に導いただなんて言って締められるのかと思うと眩暈が…略　来週からは本当に苦行としか思 えませんが、ここまできたら最後まで頑張っていきたいです。。

主人公ちゃんは帰り道、芸者を侍らして車に乗る成金っぽい男性を目にします。
そして、結局成金なんてあんなふうに下卑ていて、女も金で買える 商品としか思ってない。だから、斯波さんも自分を商品……モノとしか思ってないから、あんな滅茶苦茶をしてくるんだと思えてきて、

主人公ちゃん「やっぱり、あんな人と結婚できないわ」

…………………(￣д￣)え？

そして、主人公ちゃんは斯波さんへの当てつけのつもりで見合いした相手と婚約!!!!

主人公ちゃん「あんな卑しい出の野蛮人なんかより、心優しくて穏やかな坊ちゃんの方がいいわ！」

……いや、ちょ……(゜∇゜ ;)エッ!?

で、当然のごとく、斯波さんが「これは一体どういう事だ！」とカンカンになって主人公ちゃん家に押しかけてきます。

 そりゃそうだよね。確かに主人公ちゃんは「あんたなんて嫌い！」とは何度も言ってきましたが、正式に求婚を断っ たことはなかったですからね。
おまけにデートに誘えば来てくれるし、斯波さんが裏切られたと思うのも当然です。

しかし、完全に斯波さんを「自分ん家の家名だけを狙ってる金に汚い成金野郎」と思ってしまった主人公ちゃんは、「あんたなんかと結婚する訳ないでしょう？　あんな酷い目に遭わされて、いい迷惑だったわ」と容赦なく斯波さんを切り捨てます。

そして、今まで斯波さんを貶しまくってきた兄様も、ここぞとばかりに嬉々として斯波さんを言葉攻め……貶しまくります。

成金って言葉の意味を知ってるかい？　将棋の「歩」が運良く「金」に化けたって意味さ。でも、所詮「歩」。だからどんなに金持ちになろうが卑しくて野蛮な君と、僕らみたいな高貴な人間が釣り合うわけがないんだよ。みたいな。

もう兄妹でよってたかって斯波さんをサンドバック！　
しかも、斯波さんが元は乞食であったことを気にしてると知った上でのピンポイント攻撃！ 　酷すぎる。ドＳ過ぎるだろう、この兄妹！　そんなに誰かを苛めたいなら、藤田にしてくれ！！　あいつなら、こんな状況でもめたくそ悦べるから！！

で、普通の感覚の斯波さんはショック受けまくり。嗚呼、もうこの時の斯波さんが可哀想ったらない！　そして、ここで斯波さんが藤田のような乙女なら泣きだして同情を誘えるンでしょうが、拒絶されたら襲いかかるという癖が出てしまったのか。「よくも俺をここまでコケにしてくれたな！ 　このままで済むと思うなよっ」と捨て台詞を残して帰ってしまいました。

すると、それから……斯波さんの言葉通り、主人公ちゃん家に不幸が襲いまくります。

主人公ちゃんの婚約者の会社が風評被害で倒産、主人公ちゃん家の借金の借用書が悪い高利貸しに譲渡されてしまい、主人公ちゃん家の借金は膨れ あがってく一方。で、挙げ句の果てに兄様が芸妓と行きずり自殺……って、なんという不幸てんこ盛り！！

で、そんなところへ再び斯波さん登場。「あの兄貴、死んだのかよ」と息を吐き、またも求婚してきます。もうこんな家のあんたを嫁に欲しいという男は俺だけだよ、と。

しかし、主人公ちゃんはこの不幸は全部斯波さんの仕業だと思いこんでいるので、「この腐れ外道が！　てめぇなんざぶっ殺してやる！」と吐き捨てて…………ねぇ、一つ聞いていい？　なに、この状況？（涙）

どうして、どうしてこんなことになったの？　私、何を一体間違えたの？？　で、でももしかしたら、この先状況が好転することは十分考えられるよね？　だって、↑のようなことやったの、全部あの腹黒庭師でしょ？　プレイ四周目の私には分かってるんですよ、だから……と思う私に突きつ けられてる選択肢。

これから、どうしよう？

「　自殺する　」　or　「　復讐する　」

どうあがいても、絶望!!!!!!!!!!!!!

絶望しか見えねぇよ！！！　誰か！　誰か嘘だと言ってくれ！　ってか何だよ、この選択肢！　これ、乙女ゲーだろ？　可笑し過ぎるだろ、どう考えても（号泣）

ところがどっこい、これが現実！　圧倒的現実ッ！！！

……嫌すぎる。どっちも選びたくない。こんな……打ち首とギロチンどっちがいい？　みたいな質問！！！

でも、ここまで来たらしょうがない。とりあえず（？）……「自殺」を選んでみる。

すると、バッドエンド「座敷牢の恋人」にたどり着きます。

これは、主人公ちゃんが兄様が自殺した川に飛び込んで自殺を図るのですが、斯波さんが主人公ちゃんに見張りをつけていたので、すぐに助けられます。そしてそのまま、死んだことにされて斯波さんに監禁され飼われるというエンドです。

監禁エンド……どっかで来るだろうと思っていたけど、ここで来たか。絶対、兄様で見ると思ってたんだけどなぁ。だって、兄様。「お前を誰にも 見せたくない。閉じ込めたい」とか言ってたし、蔵がお気に入りとか言ってたから……と思ったけれど、そう言えば、兄様には人を監禁できるだけの甲斐性は皆無だったことに気づく。で、他の方々も庭師以外はそういう甲斐性も財力もないし……だから、斯波さんになったんだろうなぁ。

と、あれこれ考えてしまうくらい、私の中ではあまりしっくりこない。斯波さんって「監禁」ってイメージがないんですよね。なんてぇか「俺の愛 する姫だ！　みんな見てくれ！」って感じの人だから（笑）

でも、自分をいまだに誤解して憎み続ける相手に「これで分かったろう？　俺があなたを欲したのは家名が理由じゃなかったことを」っていう斯波さんの言葉が切ない。とはいえ、このエンド……僅かに希望が残ってるような気がするんですよね。特に、ベイビーが生まれたら……好転していくんじゃないかなぁ。斯波さん、子ども大事にしそうだし。

そして、次。「復讐する」を選択すると……

主人公ちゃん、斯波さんに復讐するため斯波さんと結婚します。
庭師からもらった毒を握りしめて。。。

こん時……私を不幸にした斯波さんが憎い！　ぶっ殺してやりたいから毒ちょうだい！　という主人公ちゃんを見、毒を渡す真島の心境ってどんな だったんだろう。ホントは全部俺がやったのに。ザマァ！　とか思ってンだろうなぁ（……まぁ、それだけじゃないだろうけど）
とはいえ、一介の庭師がじわじわと殺していく毒を持ってることに、どうして主人公は疑問を抱かないのか（苦笑）

斯波さんに復讐がばれてはいけないので、主人公ちゃんは表向き、貞淑な妻を演じ続けます。そんな主人公ちゃんを大事に大事に愛してくれる斯波さん。
で、「あれ？　こいつ、私ん家の家名目当てなだけじゃなかったの？」と不思議に思ったり、斯波さんの優しさやベッドテクに（←！）ほだされながらもやっぱり毒を盛り続ける主人公（涙）

そして、六ヶ月後。斯波さんは帰らぬ人に（血涙）
この時のスチルがねぇ……いつも元気いっぱい活力に溢れていただけに、やせ細った青白い顔が痛々しすぎる。。。

「俺は……俺は……幸せだった……幸せだった……ありがとう……ありがとう……」

最後の力を振り絞って主人公ちゃんの手を握り、必死に微笑んでそう訴えて死んでいった斯波さん。
……何故だ。何故に殺したし！（慟哭）

その後、斯波さんが残しておいた遺言により、斯波さんの財産をそっくりそのまま手に入れた主人公ちゃん。
斯波さんの死も結局病死扱いで、完璧 なまでに復讐を成就させた訳ですが、全然嬉しくありません。今まで斯波さんを殺すためだけに生きてきたから、生きる目的がなくなってしまい、 放心状態のご様子。

そんな時、斯波さんの日記を見つける主人公。そこには切ないまでの主人公ちゃんへの気持ちが綴られておりました。

乞食時代、唯一自分に優しくしてくれて、白いハンカチをくれた彼女が忘れられず、彼女を幸せにできる男になるために死に物狂いで努力して、よ うやく彼女に釣り合える男になれたと思って、会いに行った。
このことは、彼女には黙っていよう。彼女は小さかったから、ハンカチのことも自分のことも覚えていないに違いない。いきなり現れた男から、「あなたのために生きてきた」なんていわれたら、困惑してしまうし、女々しい男と思われたくないから。
でも、何をしても嫌われるばかりで、野蛮人と罵られる。自分はどんなに頑張っても、卑しい人間でしかないのか。。。

で、主人公ちゃんの婚約者の会社を潰したのも、主人公ちゃんの家の借金を増やしたのも斯波さんじゃなかったことが判明。

さらに、極めつけが――。

彼女が自分の俺になってくれた。嬉しくてしかたない。
彼女の中に俺に対しての憎悪が渦巻いている。それは知っている。

毎日、飲み物の中に何かを入れている。
けれど、それがどうしたというのだ。俺はどうなろうと構わない。たとえ、ほんの僅かな時間でも、彼女が俺の腕の中で笑ってくれるなら、俺は幸福の絶頂に飛べる。
幸せだ。幸せだ。

そして、最後のページに挟まれていたハンカチを見て、このハンカチを渡した小汚い少年のことを思い出した主人公。

で、ここで斯波さんとの結婚生活回想シーンがフラッシュバック。いつもニコニコ笑って大事にしてくれていたけど、ふと見ると色のない目で遠くを見て たり、子どもが欲しいと頻りに言っていたり……

「俺は……俺は……幸せだった……幸せだった……ありがとう……ありがとう……」
（←ダメ押し）

……だからさ。ほら……言わんこっちゃない……何故に、何故に殺したし！！！！！！！！！！（大事なことなので二回…略）

「私、私……知らなかった！　どうして、どうして……いやぁあああ！」

そして、最後に締めくくられる絶望的な言葉。

「でも、もう何をしても……斯波は返ってこない」

どうして……どうしてこうなった。。。
斯波さんを帰してくれぇええ！　主人公の馬鹿野郎（号泣）

と、この時は斯波さんの死が哀しいばっかりでしたが、冷静に考えてみると、斯波さんの行為はなかなかに残酷です。
主人公ちゃんを幸せにしたい！　と言いながら、結局自分の幸せにしか目を向けていないというか。

なんか、こういう人。ハードボイルド小説なんかによくいますよね。

愛した女のために命をかけるとは言っても、それは「愛する女に対して、こうあるべきだ」っていう自分の美学を守っているに過ぎない。だから、 ぶっちゃけてしまえば、相手が自分を愛してなかろうが、それで相手を傷つけることになろうが構わない。みたいな。

だから、斯波さんとしては、本当に幸せだったんだと思います。下手すると、（ホントは勘違いだけど）彼女に俺への復讐を遂げさせることで幸せ にできた！　とか、思っちゃってるかもしれない。

ひどく自分勝手で、困った人です。
でもね、こういう自分の美学に人生懸けてる傍迷惑な人……好きなんだよなぁ。。。（←あ～あ～）
だからね、斯波さんがよくてもこっちは駄目なんですよ！　ちゃんと幸せにしてあげたい訳ですよ！　
だから……

ロードして、あの選択肢に戻って参りましたよ！

（斯波さんに当てつけるために見合いした見合い相手の）車に…

「　乗って帰る　」　or　「　断って一人で帰る　」

思えばさ。ここで一人で帰って、芸妓侍らしてる成金見たから思考がネガティブに行っちゃったんだよ。なので、今回は「乗って帰る」を選択。

すると、主人公ちゃん。一人で帰った時とはうって変わって、斯波さんの傷ついた顔を思い浮かべ、斯波さんのことばかり考えてしまいます。で、 自分は腹が立っていたからってなんて馬鹿なことを反省し、斯波さんのことが頭から離れないのに他の人と結婚できないと見合いはお断りして と……さっきとは雲泥の差！

で、斯波さん。私のこと、怒ってるかしらと訪ねてきた斯波さんに逢うと……


「やぁ、お姫さん！」

そこには、嬉しそうに微笑って立ってる元気な斯波さんの姿が！


もう、この時はね……液晶を取っ払って抱きつきたいと本気で思いましたよ（←ええ）

だって、なんかもうあのエンド見た後で、この笑顔は無性に感動するのですよ。
わぁああ、斯波さん。今度こそ幸せになろう！


…………つづく（←えええ）