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壱号ブログ

雨月のブログです。BLサイト「イチゴウニゴウ。」運営中。

   

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「八重の桜」総評

「次回大河の主役は新島八重です!」と聞いた時、本気で誰それ??? 状態だった、親しみも何もなかった主人公。

おまけに、女主人公にもいい加減うんざりしていたので、「うげぇ、また江みたいな感じにするの? マジ勘弁」と思ったり……とにかく、あまり期待していませんでした。

とはいえ、脚本が私の好きな「ゲゲゲの女房」の人だったので、もしかしたらという淡い期待を込めて視聴したわけですが……




全体的な感想はどう? と言われると、返答に困ります。
なにせこの話、前半(幕末パート)と後半(明治パート)で全くの別物だからです。

時代の移り変わりや舞台が会津から京都に移ったってのもありますが、前半は会津魂、そして武士の苦悩&美学を全面に押し出していたけど、後半は宣教師・新島襄の登場により、キリスト教……博愛精神押しでしたからね(おまけに、脚本家さんまで変わった)カラーが全然違う。

なので、前半後半それぞれで感想を述べますと……


<前半(幕末パート)>

・主人公だからと、八重を変に出張らせなかった。
主人公があまりにも登場(&活躍)しないので、誰が主人公なんだか分からないという批判があったようですが、一介の中級武士の家の娘である八重が政治の世界で活躍するのは不自然な上に、うっとうしいだけですからね。あれでよかったと思います。
それに、身の丈にあったところから世界を見て物事を考えていたし(先のこと知ってて発言してる未来人主人公じゃなかった)、目上の人をちゃんと敬っていたし、自分のできる範囲でコツコツと努力を重ねる姿にも好印象でした。
(ただ、最後まで老けメイクをしなかったのがね……うん)

・政治描写、時代の流れもちゃんと描いていた。
心理描写ばかりに焦点を置きすぎるあまり、政治描写が疎かになっていた最近の大河の中では群を抜いてしっかりしていて、とても見応えがありました。
薩長はじめ、幕府や朝廷の思惑をしっかり描くことで、時代の流れがちゃんと見えましたし、手段を選ばず時流に乗って突き進む面々の手管は面白かったし(特に、二心殿は秀逸)信念を貫き過ぎるあまり時流に乗れず、取り残され、追い込まれていく会津が際だち、とても痛々しかった。
(特に京都落ちしてから会津滅亡までの描き方はすごかったですね。毎週鬱回。けれど、二本松少年隊で本当に少年を使ったところなどに、できるだけ史実通りに描いていこうというスタッフの気迫が見えて、真摯にこの題材に向き合ってるんだなぁとしみじみ思ったものです)

あと、会津を善、薩長は悪みたいな描き方にしなかったのもよかった。
特に、会津戦争にて、二本松少年隊の少年に斬りつけられながら「子どもだ! 斬るな!」と叫んだ薩長のモブ隊長はいまだに忘れられません。あとでちょっと調べてみると、モブ隊長……白井さんというのだそうですが、彼を斬りつけて殺された少年の父親は、少年の墓参りにいくと必ずこの白井さんの墓にも参っていたそうで(白井さんのお墓は会津にある)
こういう人を少しでも登場させたのは、とてもよかったと思います。

やり方や立場は違えど、皆日本のことを思っていた。確かに会津は人として正しいことをしたけれど、上に立つ者としては間違っていた……と、公正な描き方が好感触でした。

・俳優陣が大健闘
八重さんや照姫様など女性陣もよかったですが、男性陣がとにかくよかった。
着物の立ち居姿、武者姿が非常に似合っていたのは勿論のこと、演技もよかった。どんな境遇にあろうと愚直に突き進む兄ちゃん、優男な見た目とは裏腹にしっかり芯の通った強い男・尚さん、滲み出てくる心の清らかさが痛々しいほど麗しかった容保様、浮世離れした品格がありながら、非常に温かい眼差しだった帝、言うことコロコロ変えて裏切りまくるのに、何か恨めなかった二心殿……などなど、それぞれキャラがとても魅力的で毎週ときめいておりました。

・武士をちゃんと描いていた
最近、武士らしい武士にお目にかかっていなかっただけに(「平清盛」は武士よりも私怨が強かった)これが一番、好感が持てた点です。
「戦=悪」、「戦を起こす者=愚か、私利私欲の悪党」、「イクサハイヤデゴザイマスゥ」、「アラソイゴトハスカンキニ」という安っぽい反戦主義を謳うことなく、国のため、主のために戦って死ぬのは誉れという彼らの理論、武士にとって帝は生神様であるという信仰(?)、会津戦争で負けた後、城を明け渡す際に城を綺麗に掃除した気構えなど、丁寧に描かれていたことが、武士が好きな私には好感度大でした。

……ということで、前半は概ね満足です。
贅沢を言うなら、容保様主役でがっつりじっくり京都編を描いてほしかったなと思ったりもするけど、まぁ……八重さんのキャラはよかったし、ずーっと、かく場で銃の改良続ける地味なシーンが続いてからの、銃ぶっ放して大暴れの展開はカタルシスがあったから、いいと思うことにしよう。


<後半(明治パート)>

で、後半なわけですが……正直に申し上げますと、私は後半駄目でした。
この話の趣旨を変えたジョーは好きだし、いいシーンもちらほらあるんですけどね。でも……いくつか、理由を挙げるとすると、

・エピのスケールが小さい
あんなに丁寧に描いていた政治パートはほとんどなりを潜め、取り上げられるのは困った転校生だの学級崩壊だの。。
前半の、時代を変えよう! 日本中敵に回しても、自分たちの誇りを貫いてやる! という壮大なエピに比べてエピが小さ過ぎる。
(一応政治方面で対立する相手として槇村さんを出してはいましたが、二心殿のキレッぷりに比べると月とすっぽんな上に、どういうキャラにしたいのかも全く分からん意味不明キャラになってたしなぁ。。)
おまけに、一話完結にしなければならないノルマでもあるのか、事件が起きても、その回のうちにあっさり解決してしまうものだから、やっつけ感が半端なかった。

・魅力的な人物欠如
エピが小さくても、キャラが魅力的なら気にならなかったのでしょうが、明治以降、出てくる奴皆、好きになれなくて困りました。
「僕たちには他に行くとこないんです。入学させてください」と泣きついてきたくせに、無理を押して受け入れたジョーたちに感謝するどころか「ここの授業は低レベル過ぎて駄目だ」何だと文句言って授業ボイコットする熊本バンドとか、
「浮気女の娘」と陰口叩かれてるのに、堂々と公衆の面前で男といちゃついたり、彼からもらったラブレターを皆の前で読み上げたり、「東京で、彼の小説で食ってくから学校辞める!」とか言い出す考えなしな……おまけに、「おば様、本でも読んで母性の勉強をなさったら?」なんて可愛さの欠片もない久栄とか……
が、それだけ好き勝手反抗しておきながら、その回の最後にはコロッと改心して、「八重先生(おばさま)ごめんなさい。ありがとう」になってるから、余計にもやっとして。。。
まぁ、もうとにかく明治以降に出てくるキャラの大半は苛つくばかりで、共感も好意も抱けませんでした(ジョーとジョーの両親は別)

・博愛主義押しに最後まで馴染めず
これが、後半パートが好きになれなかった最大の理由です。
そもそも、キラキラお花畑のような綺麗事にはいい加減うんざりしていました。
「皆相手のことを思いやれば、戦なんて起こらないわv」とかね。馬鹿なこと言ってンじゃねぇよ、偽善者ども! とここ数年悪態を吐きまくっていた私にとって、「味方も敵も愛しましょう」だの「愛を持って人々に接しましょう」なんていう博愛主義は、非常に耳障りの悪いものでした。
とはいえ、会津戦争を経て、憎しみや偏見を捨てて物事に向き合いたいと思っていた主人公にとって、キリスト教の教えは有効であることは理解していたので、「薩長憎し」の主人公が隣人愛に目覚めるまでの過程に納得できれば、受け入れられたと思うんです。

しかし、↑でも書いてあるとおり、後半パートはとにかく一つ一つのエピソードの扱いが軽く、皆あっという間に改心してしまうため、共感できない。
おまけに隣人愛精神は下手に描くと、前半の武士道精神を否定するものになってしまうから、前半の武士道精神に感銘を覚えた私には、非常に不快なものに映ってしまいました。

その最もたる回が、会津戦争で父親を亡くした女生徒が入学してきた回ですね。

武士が戦で死ぬのは誉れなのに十年も恨みに思う武家の娘に??? だし、会津戦争でどれだけ会津人が悲惨な目にあってたかも知らないで、「よくパパを殺したわね!」と糾弾してくる薩摩人とかどうなのよ? ……と、この女生徒のキャラ設定自体色々首を傾げるものでしたが、そんな相手に速攻で土下座して「申し訳ありませんでした」と謝った八重さんには愕然としました。

後で、八重さんは父親たちを殺された恨みから参戦し、殺してしまったから……と言っていましたが、いや……それだけではなかったでしょう?
会津を守りたい。お殿様に恩返ししたい。会津の名誉を復活させたい。そういう武士道精神があったはずでしょう?
それに、そもそも戦場で出逢っているなら、この人の父親も八重さんを殺しに来てるわけで、殺さなきゃ殺されていたわけで。

また、これはあとで調べて知ったことですが、どうも本来の八重さんは薩摩人に対してわだかまりが拭えず、家でパーティーを開いても、薩摩の人は呼ばなかったとか、晩年、元熊本バンドのメンバーたちが運営する同志社と折り合いが悪くなって、疎遠になったとか、色々あったようです。
そういう、八重さんの拭いきれない心の傷にも、しっかり焦点を当ててほしかったなぁ。
マジ天使な旦那を持ち、自らもキリスト教に帰依したけれど、どうしても捨てられないわだかまり……それを描いてこそ、新島八重さんという人物を描いた意味があったのでは? と思えてしまって。

しかしまぁ……とにもかくにもここで、このドラマは前半丹念に描いてきた武士の世界のありよう、武士道精神を全否定し、江と同じお花畑に旅立ってしまいました。
そしてその後に続く、ぬる~いエピの数々。

青木君だけを悪者にして、さらっと綺麗綺麗に描いた、時栄さん追い出し騒動(時栄さんの演技はよかったんですけどね)
「ならぬものはならぬのだ」と鉄砲撃ちの厳しさを教え込み、「一度やり始めたのなら、引くことは許さない」精神を徹底させた前半などなかったように、「東京行きたい! 彼の小説で食ってく! 学校辞める!」だなんてお花畑全開なこという姪っ子をあっさり許して、「頑張ってねv」…などなど。

いくら相手のありのあままを受け入れて慈しむべきだとしても、どうなのよ、これ。

正しい人の道が時として破滅の道となってしまう皮肉を容赦なく描き、己の主義主張を唱えることは常に命がけ、またそれを覚悟して日々を生きていた幕末描写が好き過ぎただけに、悪くはないんだけどなんかもやもやイライラ。。。。

……というのが、私の率直な感想です。
前半は良かったんだけど……あんな感じで最後までいってほしかったな。
とはいえ、地に足のついた堅実な描き方や、新しい視点から幕末を見るという試みはとても好感が持てましたし、最近にはないほど爽やかな気持ちで完走し終えることができました。


来年はどうなるか。。。
大好きな戦国時代だから、期待せずにはいられないけれど……ゾクゾクするような知略戦、キレッぷり待ってます!!!

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日清戦争のくだりは「坂の上の雲」脳内再生余裕でした

主要メンバー、意地でも白髪にしなかったな。。。
全部真っ白にしろってんじゃないけど、せめて白髪交じりにするとかさ。それくらい、いいじゃない!

と、思ったりもしたけれど、綾瀬さん。歳を重ねた女性の落ち着いた風情がよく出ていたと思います。回想シーンの若い頃と比べると、演じ分けていらっしゃるとちゃんと分かりましたし(風吹さんの演技を参考にされた感じ)

だから……演技では歳を取った感が出ているから余計、黒々とした髪が気になってしまって。そこがホント残念。

……と、白髪のことは置いておいて、内容についてですが、言葉で語られるとこよりも、もの言わぬ役者さんたちの演技にグッとくることが多かった気がします。

大きな部屋で一人きり(または、満開の桜を見詰める)八重さんの後姿。
八重さんが勲章を受けたことを泣きながら喜ぶ時尾さんたちの表情。

それぞれ言葉では語りつくせない想いが滲み出てるようでよかったです。

それから、お久しぶりの頼母様。
あの桜の木の下で再会するシチュエーションは、非常に感慨深いモノがありました。

ただ、八重さんに「俺は会津を亡ぼした新政府がどんな国を創るのか、見届けてやろうと生き延びた。けれど、俺の目に焼きついたのは、辛いことがあっても立ち上がる人間の強さ、どんなことがあっても笑っていようとする健気さだった」って語るシーンは、頼母様というよりも、西田さんが震災に遭われた東北の方々に向けた言葉のように思えました。

そういえば、なぜ大河の主役に、メジャーではない新島八重が選ばれたのかといえば、被災地である福島……会津の出身である八重を主役にすることで、東北の人たちにエールを送るためでした。

西田さんが、実は西島さん演じる兄ちゃんより年下である頼母様役になったのも、西田さんが福島出身であることが理由の一つだったようですし。

だから、想いもひとしおで、頼母という役から気持ちが溢れ出たのかなと……いや、言葉以上の気持ちが伝わってくるいいシーンではあったんですけどね。

そしてラスト。
もし今の自分が会津戦争で銃弾一発になったら、空に撃つ。

これは色々な解釈ができそうですが、意味がどうであれ、空に銃を撃った八重さんの顔が何とも晴れやかで、いいシーンだ……と、思ったところで、「八重の桜」完。


何とも、爽やかな気持ちで視聴し終えることができました。
最近の大河の最終回は阿鼻叫喚ばかりだっただけに、よかったです。

全体としての感想は……まぁ例年通り、総括で別にあげようかなと思ってるので、ここでは割愛。


そして、「八重の桜」が終わると同時に流れる、来年の大河「黒田官兵衛」の予告!

第一印象……爽やか!!!!

やっぱ予想通りっていうか、なんていうか、岡田官兵衛の好青年っぷりが半端ない。
息子に「家康に会った? なんで不意打ちでぶっ殺してこなかった!」とマジギレする腹黒には見えないわ! 

これはやっぱり……黒田官兵衛ならぬ、白田官兵衛が来年の主役なのか?!

……いや! 実際見てみたら、びっくりするくらい曲者キャラかもしれん! それに、濃姫が出るっていうし、竹中秀吉をちょっと見ただけで胸熱感が半端ないので、来年も勿論視聴したいと思います。

「風林火山」の勘助のような、ニヒルなダークヒーロー待ってます!(震え声)


12月11日23:00 kou様 
いつもコメントありがとうございます。こちらこそ、私のミスで余計な心配をさせてしまい、申し訳ありませんでした。それと、小説の感想についてですが、感じたまま、思ったままの感想をいただけたほうが私としてはありがたいです。なのでこれからも、忌憚のない率直な感想をいただけましたら嬉しい限りです。BL漫画に限らず次の巻が出るのが遅い漫画は何となく敬遠してしまいますよね。創作の大変さを知ってるだけに、こんなこと言うもんじゃないと分かってはいるのですが、やはり生殺し期間が長いのは辛過ぎます(面白かったら余計に)そう考えると、ヘルシングはさぞきつかったでしょう。あのマンガ、一年で出せたらあとがきお祝いしてたほどですもんね(苦笑)「鬼灯の冷徹」……知らない漫画です。どうも最近、漫画をあまり読まなくなってしまって……昔はよく読んでたんですけどね。でも、漫画好きの人と友だちになったことだし、またちょっとずつ読む習慣をつけていこうと思います。おっしゃるとおり、せっかく漫画大国・日本に生まれたわけですし(笑)

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京都編の回想は何度見ても胸熱

……不意打ち過ぎる。。。
いや……兄ちゃんと容保様が死ぬとか聞いてないっすよ?

ってか、兄ちゃぁああん!! ようやく……故郷に帰れたな(涙)となった次の瞬間、容保様臨終シーンとか……鬼畜過ぎる!!! この構成考えた奴誰だ! ドSにも程があるっちゅうねん!!(号泣)


ということで、先週のジョーに引き続き、兄ちゃんと容保様が逝ってしまわれました。
なので今回は、会津への想いが色濃く出た回でありました。

武士として、忠義を貫いた。正しく、気高く生きた。
それは事実。しかし、それを間違いだったと認めなければならないってのがねぇ。。。

人として間違ったことはしていないのに……間違いと認めてしまえば、死んでいった多くの会津人はどうなるのか。
やり切れなさ、口惜しさは量り知れません。

けれど、間違いだったと認めなきゃならない。後の世のために。。。

ひどく悲しい話です。人として正しい道イコール、統治者の正しい道ではないなんてねぇ。

しかし、間違いだった、自分たちのことは戒めとして後世に語れと言いながら、それでもなお会津人としての誇り、会津への想いは色褪せないのが切ない。

会津を出て三十数年、結局生涯帰ることができなかった兄ちゃんの魂も、会津人よりも会津人であろうとした容保様の魂も、会津へ還ったんですかね。

ということで……セミファイナルにして、「八重の桜」主に前半の主役と言ってもいいご両人をが退場されてしまいましたが、西島さん、綾野さん。お疲れさまでした。

お二人の凛々しく絵になる武者姿西島さんの見事な逆三角形の肉体美はいまだ忘れられn…略は勿論のこと、容保様の帝とのピュアラブ&二心殿という悪い男に振り回される痛ラブはめっちゃ見応えたっぷr…略気高く真っ直ぐ生き抜いた会津武士をそれぞれ魅力たっぷりに演じられていたと思います。
素晴らしかったです。ありがとうございました!

さて、とうとう来週最終回。懐かしのあの人も再登場するみたいですが、どんな結末を迎えるのか、心して視聴したいと思います。




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12月2日23:28 kou様 
いつもコメントありがとうございます。今週大河、ついにジョーが逝ってしまいましたね。話の流れ的に首を捻るとこもありましたが、 もう死に顔が全てですね。言葉以上に、ジョーは最期の最後まで生き切ったのだとひしひし感じられました。なので、その余韻に浸っていたかった んですけどねぇ……兄ちゃん。いつまでもくよくよしてるのは良くないってのは分かってるんですけど、切り替えが早すぎる。。。え? いや、あ の……ちょっ、ちょっと待ってください! って感じでした。まぁ何はともあれ、オダジョーさん素晴らしかったですね。退場されるのが非常に残 念です。でも、尚さんの時も思いましたが、どうしてこう、いい男は早死なんでしょうねぇ(涙)

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勝さん、ただ単に字を間違えたとか……そんなことないですよね?

今日はとうとうジョーさよなら回だったわけですが……何かなぁ……うーん。。。。
なんというか……色々微妙。。。

前回、資金集めのため、単身東京へ渡ったジョー。
しかし体を壊してしまい、療養生活を余儀なくされることに。

で、かなり具合が悪いってんで、周りは八重さんにこのことを知らせようと言うのですが、ジョーは断固拒否。こんな姿を見せたら悲しむから呼ぶなと言う。

……いや、ぽっくり逝った後に知らされたほうがよっぽど悲しむんじゃない? てか、先週。一緒に戦っていこう! って言ってたんじゃんよ。あれは嘘だったのぉお! とか色々思ったけれど、まぁ……ジョーらしいと言えば、ジョーらしいのかもしれない。と、ここまでは納得して見てました。

しかし、八重さんがジョーの容態を察知し、療養している旅館に押し掛けた時。
八重さんの顔を見るなりこう言うんです。「八重さん! 逢いたかった!」と。

……あれ? 前半あんなにこのこと知らせたくないって言ってたのにと拍子抜け。
いや……分かるんですけどね。強がってはいたけれど、ホントは八重さんに逢いたくてしょうがなかったってのは。

けど、あんだけ知らせるなって言ってたのに……「誰が教えたんだ!」と怒ったり、「来てしまったんですか」と悲しんだりワンクッション置いてから、「でもホントは逢いたかった」ってしてくれたなら、まだ納得いったんだけど、うーん。。。

と、思っていたら、臨終シーン。「私の気がかりは八重さんだけ」という言葉に、えええ!!!

そんな……先週あんなに日本の未来について憂いていたのに、それはどこへ行ってしまったの?!
先週のあのシーンがとてもよかっただけに、そう思わずにはいられませんでした。

(そして、これは超個人的意見ですが、八重さんが「戦だり何だりで傷ついた私の心を~」ってとこで、尚さんのことを一言でもいいから入れて欲しかったなぁなんて。だってほら、ジョーがプロポーズした時、尚さんが忘れられないって八重さんに、「忘れなくていい。尚さんに喜んでもらえる夫婦になりたい」とか言ってたからね。だから……つまり尚さんが好きなんです。すいまs…略)

と、色々微妙に思うこと頻りだったのですが、ジョーが息を引き取る時。
すごく苦しそうな顔していたのに、息を引き取った瞬間。とても穏やかで安らかな表情になったのが実に印象的でした。

そしてこの時、「その者の人生は、その者の死に顔に映る」という何かの小説で読んだ言葉を思い出して、ここで初めてじわり。。。

ジョーはいい人生やったんや。と、自然に思える死に顔で……ホント、オダジョーさんはいい俳優さんだと改めて思いました。


けどやっぱ寂しいわ。ジョーがいなくなっちゃうなんて……と、八重さんと一緒にしんみりしてたわけですが、それは兄ちゃんが許してくれず、「さぁ今度は看護婦の勉強してこい」と。

兄ちゃん、言いたいことは分かるんですけど、もう少しジョーが亡くなった余韻に浸らせてくれませんか? 私、もうちょっと噛みしめていたいんですけど、と思っていたら、八重さんもすぐ気持ち切り替えて、「私はまだまだこれからだもの!」って……。。。

いや、うん……前向きなのはいいんだけどさ、でもね……余韻をその……。。。


ということで、最後完全に置いてかれてしまいました。

しかも、日本の看護婦を育成しようと頑張ってる捨松さんまで出てくるから、「ああ、捨松さんはこの後、あいつにあの小説書かれて、誹謗中傷に悩まされることに…」とか思ってさらにブルーな気分になったりして。。。

全編ジョーの死についてやって、そこでスパッと切って欲しかったなぁ。


と、なんだかんだ不満はあったわけですが、オダギリさんお疲れさまでした!
この役、普通の人がやったら、白々しい偽善者になってしまっていたでしょうに、あなたの演技力のおかげで、過酷な現実に高い理想を掲げ、真正面から向き合っていく素敵な天使になりました。
素晴らしかったです。ありがとうございました!





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11月28日21:36 kou様 
いつもコメントありがとうございます。羊かぶり、そうなんです。安岡、普段は悪党キャラですが、兄貴の前だとただのツンデレになり ます(笑)kou様は兄貴を気に入ってくださったようで! 兄貴はなにげにこの話の動かしていた影の主役ですので、そう言っていただけると嬉 しいです。それと話自体も楽しんでいただけたようでよかったです。ややこしい設定の、変化球極まりない話なのでどうかなぁと、ちょっと心配し ていたので。かなり難産な話でしたが、これに懲りず、またややこしい話を書けたらなと思っておりますので、その時またお付き合いいただけます と幸いです。今週大河、槇村さんは何なんでしょうね。高嶋さんまで使ってるのに……ホント謎キャラです。今回はジョー祭りだったわけですが、 おっしゃるとおり、神様が早くこっちへおいでと言いたくなるくらいの天使っぷりですよね。そして、これまたおっしゃるとおり、ここまで聖人君 子なキャラは普通胡散臭くなってしょうがないんですが、それを全く感じさせない。私は、これはひとえに中の人の演技力の賜だと思います。理想 を語りながらも、現実は辛いことばかり……な哀愁と悲哀が表情に滲み出ていて。。上手い俳優さんだよなぁと思います。そして再来年大河。本当 に誰得なんでしょう、この人選。歴史に深く関わったこともなければ、その人物像さえよく分かってない人なんて……偉人の人生、歴史のうねりを 描くのが大河ドラマだと考えるなら、明らかに人選ミスな気がしてしかたありません。ホント、どういう意図で選んだんでしょうね。。。主役が男 と女を順番にしてる。確かにそうですね。そういう決まりでもできたんでしょうかね。まぁ面白ければ、文句はないんですが、どうも最近の大河の 主役は男にしろ、女にしろ、私情に重きを置きすぎていて、壮大さに欠けるんですよね。野望に燃えるギラギラした主人公でダイナミックな話を見 たいものです。

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やっぱり槇村さんのキャラがよう分からん

最近微妙回が続いておりましたが、今回は結構グッときました。

いや……相変わらず「これ大河じゃないよなぁ」と思うし、ジョーの見せ場である演説シーンで、聴衆を感動させたジョーの演説があまりにも短過ぎる上に、内容もそれほどでもなくて、何かなぁと思ったり……と、色々不満な点はあるのですが、それでもね。。。

余命いくばくもない病身に鞭打ち、己の使命を全うしようと足掻く男。というのに、私は非常に弱いのです。
それに……ジョーが天使過ぎて困る。何? あの生き物?


八重さんから、「『次に発作が来たら最期だ』と、先生に言われた」と聞かされて、自分がショックでたまんないだろうに、「可哀想に。そんな話を一人で聞かされて……驚いたでしょう?」って言うわ、それからも、すごい青い顔して辛そうなのに、必死に笑って「あなたこそ、大丈夫ですか?」って……何なんだ、畜生!(涙)
今までだって一言も弱音吐かなかったけどさ。こんな時くらい、そこまで頑張らなくていいのになぁと思っていましただけに、ついに我慢の限界を越えて、志半ばで死ななくてはならない悔しさを吐露したところは泣けました。

今まで、どんなに困難にぶち当って、理不尽な暴言を吐かれても「これも神が与えてくださった試練ですから」と笑って乗り越えてきたけれど、死んでしまったらもう……何もできないものね。
でも、いくら嘆いても死は待ってくれないわけで。。。

ここまで頑張ったんだからいいじゃないか。あとは他の人がやってくれる。あなたは一日でも長く生きられるよう、自分を大事にしてくれ。命削るように仕事をするジョーに、そう憤る八重さんの気持ちも分かります。

けど、できないんだよね。なぜなら、ジョーが満足していないから。
いくら人が褒め称えるような成果を残せようが、自分が納得できないのならダメなんです。

後悔なき人生を……ということで、次回のサブタイは「グッバイ、また会わん」。
ジョーの有名な言葉ですね。ジョーは果たして、後悔のない死を迎えられるか。次回心して視聴したいと思います。



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11月22日 かたつむり様
拍手&コメント、そして羊かぶりに最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました! 最終回、おっしゃるとおり、安岡もいるのに妙にほっこりした感じになりました。ホント、赤ちゃんの効果は偉大です。波多野、実は何度も華々しく散る展開も考えてはいたのですけどね。今回はこんな感じで落ち着きました。やっぱり、兵ちゃんの十年間の苦労を思うとね。。。しかし、今後は分かりません。なにせ、あの波多野ですから(苦笑)とはいえ、楽しんでいただけたのなら嬉しい限りです。また、コメント返しのことですが……いえ、私にとって作品の感想やコメントはとても嬉しくありがたいことで、感謝の気持ちを伝えたくてしていることなので、どうぞお気になさらず。今回のコメントもとても嬉しかったです! ありがとうございます。また、少しでも楽しんでいただける作品をお届けできる精進してまいりますので、その時はまた、お付き合いいただけますと幸いです! 

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