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カテゴリー「大河(龍馬伝)」の記事一覧

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龍馬伝総評

>web拍手レス
11月28日00:19  最新話読みました~… の方
拍手&復讐者へのコメントありがとうございます。暴走ハニー、とうとう矛先を明亮に向けてしまいました。明亮はこんなに千崎のために頑張って いるというのに。。「あなたの優しさが怖かった~♪」な神田川症候群って奴でしょうか(←古っ!)明亮が千崎の思惑を看破しているかについ て、今は伏せておきますが、もし仮に理解している上でこんなふうに千崎を甘やかしているとしたら、腹黒レベルでは済まされないかもしれません (笑)千崎&時任コンビ、気に入っていただけてありがとうございます。おっしゃるとおり、二人とも相手を悪友だとは認めないと思いますが、理 由はそれぞれ違います。千崎はやはり「誰がこんな奴と!」とキャンキャン突っぱね、時任は「友だち? いやぁ、面白いからかい対象って奴かな w」とか素知らぬ顔でいいそうです(笑)殺意を漲らせる千崎、果たしてこれからどう出るのか。次回もお付き合いいただけたら幸いです。



11月29日00:12  kou様 
いつもコメントありがとうございます。復讐者、作中では明亮さんを殺すことしか言ってませんが、やっぱり「あなたを殺して私も死 ぬ!」に聞こえますよね(苦笑)まぁ彼は明亮さんなしでは生きていけない方だというのは分かりきっていますからね。けれど千ちゃん、本当に実 行してしまうのか? さてはて。。。
そして大河感想、こちらこそこんな口汚い感想にずっと付き合って下さいましてありがとうございました。ドラマ自体がツッコミどころ満載ということもありますが、ここまで書いてこれたのもkou様のおかげです。ありがとうございます。
で、今週大河。前回今回と引き続き、龍馬のKYっぷりがかなり露骨だった気がします。あまりに露骨すぎてなんとなし、制作者サイドの「これ じゃ暗殺されても仕方ない」と視聴者に思わせたい的悪意さえ感じられましたが、それでも中岡への演説は酷すぎました。特に「農民や町民からで も国のトップを選んで」というのがねぇ。そりゃ暗殺されるわと。で、おっしゃる通り、私も選挙速報テロップはどうかと思いました。何故、あの タイミングで! もっと他に出すタイミングいくらでもあるでしょ! ○HK自体さえ、この龍馬に愛がないのかと思ってしまいましたよ(遠い目)亀次郎さんのシーンで一瞬「おお!」と思ったのですが、ラストがねぇ。結局何を伝えたかったんでしょう? このドラマ。
さて、来年の大河。私の好きな時代なので一応見てみようとは思っていますが、脱落の可能性大です。ここまで「女性」を全面に出される話が苦手ということもあるんですが、「秀吉はお市命!」をごり押しされたらもうアウトです。あの設定がとにかく受け付けないんですよね、私。全ては恋心で時代が動いた! ってスタンスも気に入りませんし。なので来年何処まで視聴できるか分かりませんが……まぁとにかく、お互い龍馬伝完走お 疲れ様ということで(苦笑)


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・・・激辛注意

最後まで視聴者(私)を振り切った龍馬伝

武市さんの東洋様暗殺自白、高杉さん三味線無双、霧島エクスカリバー等など、ぶっ飛んだ発想でもって私の度肝(というか堪忍袋というか)を華麗に抜きまくってくれた龍馬伝。

栄えある最終回はどんな結末を用意しているのやら。。。
怖い気もしますが、まぁ最初から順番に。

冒頭、軽く挨拶代わりだと言わんばかりに武市さんや以蔵、長次郎たちを登場して吃驚。
嗚呼、武市さん! お懐かしい! と一瞬感慨にふけるも、すぐさま「龍馬ようやった!」絶賛&「龍馬龍馬龍馬」コールにげんなり。。。
夢の中でまで人にageさせるとかどないやねん!

まぁこれ、武市さんたちが大政奉還を夢見ていたのなら、まだ納得いくんですがねぇ。そんなこと一切言ってなかったから、なんでタイセーホーカンを成し遂げた龍馬をそんなに褒めるのか分からないっていう。
(あと、暗殺直前の武市さんを役職につけたかった云々もねぇ。生前の武市さんに賛同しているシーンをもっと描いていれば・・・)

もう……最後までつくづく伏線&積み重ね放棄はなはだしいです。

で、大政奉還を一人で成し遂げた(笑)龍馬様。京の街中どころか夢の中でまでマンセーされたもんだから、すっかり勢いづいちゃって、あの有名な「○○○」の書状を各藩に送っちゃいます。

龍馬はわざとみんなを煽るためにそんな書状を送った訳ですが……ここから、今まで散々しつこいくらいに描いてきた「龍馬の人の心の機微が読めない」設定が素晴らしいくらいに生きてきて吹きました。
(相当私の中で前回の「どうでもいいですろぉ!」発言が効いているようです)

まぁとにかくあの、いくら周りに忠告されてもそれらを全部聞き流して、自分に悦って爆進するさまのナチュラルっぷりったらなかったです。
弥太郎や春嶽様があんなに警告してくれたのにねぇ。

とはいえ、龍馬のKYのナチュラルっぷり以外は空虚なことこの上なかった。ってか、おざなりにしすぎです。

龍馬への敵意を露わにする薩長の面々。一時は龍馬と志を一つにして頑張った仲なんだから、立場的に龍馬を疎ましく想わなければならない葛藤は一切描かず。
春嶽様は今まで殆ど出てこなかったから、上座に龍馬を座らせた意図も警告の意図もまるで分からず。
大政奉還を達成すべくともに頑張ってきた土佐の面々なんか今回一秒だって登場させない。
弥太郎と龍馬の関係にいたっても、第一話からまるで成長していない。

何なんですか、この水素よりも軽い人間関係。この方たちと龍馬の今までのふれあいって一体なんだったんだ!

まぁ、最後の最後で「う~み!」に続く迷言「アイ・ラブ・ユー」が出てきたことで全部ぶっ飛びましたけどね。。。

そして中岡との最後の語らい。完璧に自分の世界に入って語りまくる龍馬を茫然と見つめる中岡のドン引き顔が凄まじすぎる(笑)
「駄目だ、こいつはやくなんとかしないと」って言葉が聞こえてきそうでした。

んで、とってつけたように蝦夷地のことを語るとこもねぇ。確かに龍馬が蝦夷地開拓の夢を抱いていたのは事実だけど、そんなこと今まで一言も言ったことなかったなかったじゃないか! っていう。

しかし、このシーン。二人がどれだけの盟友で、中岡がいかに凄い人物であるかをしっかり描いていれば、結構ジーンときたろうになぁ。ホントに残念。

そして、残念といえば見廻り組。
実を言えばちょっと楽しみにしていたんです。第四部誰が龍馬を殺すのかミステリー風で攻めると聞いていたので、実行犯見廻り組の背後で誰が糸を引いてることにするのかと。

けれど、蓋を開けてみれば彼ら単独犯による犯行っていうね。なんだそりゃって話ですよ。じゃぁ何のためにみっちー大久保は出てきたんだ!

とはいえ、見廻り組御一行の面々はなかなか味が出ていてよかったと思います。
特に亀ちゃんこと今井さん。凄く良かったです。平常の抑えた演技と感情をむき出しにした激昂演技、たまりません!
中岡と原田局長のなんだかなぁって感じの斬り合いとは違うモノを見せてくれるのか?! と思ったら……

……ホントにやってくれた!!!!!!!!!!!!!!

このドラマには今までことごとく裏切られてきました。でも! 最後の最後でようやく! 期待に応えてくれました!
いやぁ、あの暗殺シーンはよかった!!!(下にいた家族はどうしたのか気になりますが)


龍馬の「どういてじゃぁああ!」には色んな意味で笑えましたが、それ以外はホントに素晴らしい!
まさか、あんなに凄惨に生々しく暗殺シーンをやるとは思いませんでした。寺田屋とか綺麗なチャンバラでしたから。

そして、倒れ込んだ龍馬を執拗に斬りつける亀ちゃんの返り血まみれのあの顔! そうだよ。人を斬るっていうのは、襲われるっていうのはこれくらい壮絶なもんなんだよ。。。
威嚇射撃だとか、「命は大事にしいや!」って決め台詞とか……そんなものは到底入り込めないくらい。

龍馬を斬り捨てた後も一切笑顔がないっていうのがまたいいですね。殺したいほど憎んだ相手を仕留めたっていうのに、その顔にはよりいっそうの哀愁さえ漂ってる。
きっと、彼らは分かってるんでしょうね。龍馬一人を斬ったくらいじゃ、もう時代の流れは止められないと。それでも殺さずにはいられなかった。そういう複雑な心境が出ていてよかったです。

最後の最後で……これぞ大河! 的なシーンを見ることができました。亀ちゃん、ホントにありがとう!!!

で、斬られた後の龍馬。中岡を敢えて偽名で呼んだっていうエピはなかったですね。それは残念でしたが、「ごめんちぁ~」も「俺は生き切った! 満足満足!」がなかったのは良かった。あれがあったら、ホントげんなりですからね。
(あ、でも龍馬が死ぬと同時にOPの龍が近江屋の屋根突き破って天に昇るってシーンがなかったのは残念だったなぁ。ちょっと期待してたのに(笑))

「お前はまだまだ」と中岡に言われた時の龍馬の気持ちを想うと切なくなります。まだ三十三。やりたいことは数えきれないほどたくさんあったのに。。。
そんなどうしようもない無念、計り知れない可能性を抱いて死んでいったからこそ、坂本龍馬という人はよりいっそう愛されるのかもしれないですね。

と、凄くしんみりしてたのに……なんですか、あの終わりは!???!!!!!!!!
いくらなんでも酷過ぎるでしょう!!

ここまで……一年近く長々とやってきて、ラストの締めが弥太郎のコントのようなずっこけポーズとともに「岩崎弥太郎没」テロップとか、まじふざけんな!!!

違うだろう! ここは龍馬が死んだその後の日本をダイジェストに描いて、龍馬の志がどう影響したかをやるべきでしょ! それなのに最後にまた第一話と同じツンデレ愛の告白を声高に叫んでぽっくり! って。

結局何が言いたかったんだよ、このドラマ!
ホント、訳分からん!

ということで、このドラマ。私の理解を追いつかせることを許さず、最後までぶっちぎって行ってしまいました。

けれど、なんだかんだ言って視聴完走しちゃったんだよなぁ。
感想もなにげに皆勤賞だし(そんなの初じゃないか?)

そう思うと、なんだか感慨深いです。あ、でも最後にまた去年みたいに総評記事を書こうかなと思ってるので、それで本当の完走かな(←え? そんなのいらない? まぁそう言わずに)





 

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何処までも安直

この制作陣は本ッ当に、つくづく! ……「武士」への敬愛なんて欠片も持ち合わせてないんだなぁッ!


それをこれでもかと思い知らされた、今週大河。まぁ、初めから順番に。

先週、「風が吹けば桶屋が儲かる!」並の「大政奉還→四民平等」という飛躍しまくったプレゼン(お前の理屈で考えると「建武の新政」で武士はこの世から消えとるわい!)と感情論でもって容堂様に建白書を書かせることに成功した福山龍馬。
意気揚々と上京する訳ですが、建白書を渡したきり、慶喜公がだんまりを決め込んでると聞いた途端、またも後藤様にクレーム。
おい、何やってんだよ! もっと強く働きかけて何とかしろよ! って……先週の、ほら、さっさと容堂様へのアポ取れよ! と同じですよね、これ。
なんでそんなに上から目線で命令するんだよ。後藤様は大事な盟友じゃなかったのかYO!

というか、そもそも建白書を見せただけで慶喜公が大政奉還を決意するだなんて考えだったんですか? 甘過ぎるだろう、その見解。もっと色々手を打て!

なんて、私の心の叫びが聞こえたのか。龍馬は自ら動く訳ですが……なんですか、永井さんにお目通りを願うあのシーン。おそらく、製作者サイドとしては、自分の命を狙ってる新選組がいようとお目通りを願う龍馬様カッケー! 演出なんでしょうが、浅はかな無謀者にしか見えません。んで、どんだけ新選組こけにすりゃ気が済むんだYO!(ってか、新選組は永井さんの護衛をやっていたんですか? そのへん詳しくないので何とも言えませんが。。。)

さらに言えば、この永井さんって何者ですか??? 過去、登場したことありましたっけ? 私の記憶には一切覚えがありません。勝先生の師匠とか言われてるんだから、出てきてないはずはないんでしょうが……私がボケたんでしょうか?

しかし、ここで「私が容堂公に建白書を書かせた」宣言はうざいですねぇ。大政奉還の時もそうでしたが、この龍馬さんはどうしてこう、自分の手柄を自慢しなければ気が済まないのでしょう? しかも「自分が一人が!」ですからね。こんなだから後で、「みんなのおかげで」なんてほざいても……嘘吐け。ホントは全部俺一人の手柄! って思ってるくせによ、としか思えないっていう。

で、幕府は今、諸外国や薩長につけ狙われ、まさに大嵐って他人事のように言ってましたが……いやいや、諸外国はともかく、薩長差し向けたのはお前じゃねぇかと思わずつっこみたくなったのは私だけでしょうか?

そして、その後。おそらくスルーするであろうと思っていた、かの有名な後藤様への手紙を出してきた訳ですが……今までの、気持ち悪いほどの平和主義論龍馬を完全に食い違ってるっていう。
あの心優しい龍馬様が、そこまでの決意を固められたのね! と思え! って意味なんでしょうが、このエピ入れるんだったら、目的のためなら時には過激なことも厭わないっていう黒い一面を出しておけっ! 人格が入れ替わったのか? としか思えないっての! 

しかも、今まで後藤様との盟友ぶりイベントを悉くカットしてきたせいで、「こういう手紙を送れば、後藤の野郎は奮起して慶喜に意見するだろうよ」って感じに見えてしまったんですよね。んで、史実では大政奉還を公で強く勧めたのは小松さんだったところを、敢えて後藤様に差し替えたのも、「ほらね? 龍馬様が後藤に発破をかけたから上手くいった!」と言われてるようで……何とも嫌な感じがしました。

さらにその合間に挟まれる、長崎商人&海援隊の「龍馬様万歳讃美歌」の嵐が気持ち悪いわ、胸焼けするわ。。。

と、ここまででも突っ込みどころ満載でうんざりだったのですが、こんなのはまだオードブルにすぎなかったっていう。本当のメインディッシュはここからでした。

久々に出てきた勝先生との語らい。唐突過ぎて面喰いましたが、勝先生が今まで散々龍馬がスルーしてきたこと……「幕府が潰れたら、たくさんの人間が路頭に迷うことになる」という問題を言及した時には、お! と思ったんですよ?
そうだ、その人たちに対しての罪悪感、憎しみを背負ってまでも大政奉還を成す覚悟があるのか? と。

しかし、それに対しての福山龍馬の返答が……

そんなこと、どうでもいいことですろぉ? 大政奉還が成ったら、侍も町人も農民もない。みんな平等になれる。何にでもなれるんだ。だから、好きなモノになって自分の食いぶちは自分で稼げばいいじゃない!」

この言葉には、ホント……一瞬耳を疑いましたよ。

この龍馬は「武士」は愚かで害悪でしかないモノで、今の世がこんなに乱れているのも全部武士のせい。だから、その「武士」さえいなくなれば、平等でみんな笑って暮らせる世の中を作ることが出来ると考えてる。

で、それを裏付けるように悉く貶められたように描かれる「武士」の皆さん。

龍馬よりずっと前から大政奉還論を唱えていた勝先生たち。慶喜に進言した小松さん。建白書を容堂公に書くよう進言し、幕府に出した後藤様等など……それら彼らの偉業を全部龍馬の一人の手柄にした挙句、彼ら「武士」は権力に縋りつく、矮小で無能で身勝手なモノとして表現する。

特に慶喜公なんて……勝先生が「もし慶喜公が大政奉還を決意されたのなら、そこには計り知れない苦悩や葛藤が~」とフォローしていましたが、大政奉還をした後でここまで自分を追い込んだ龍馬を憎むなんて……いくらなんでもあんまりです。

そして、そうやって貶めて貶めて描きたかったのは、「龍馬一人だけが正しかった、スーパーヒーロー」という陳腐な表現のためだけっていうのが。。。

武士や徳川幕府に一切敬意を払わない姿勢にも呆れますが、主人公が「自分は正しい完全ヒーロー」と思っている描写にはホントに呆れます。だってそんな人間、歴史ものでなくたって底が浅すぎるじゃないですか。

自分に正義があるようにあちらにもあちらの正義、守るものがある。そして自分の命を懸けたこの信念が、誰かを不幸にしてしまう。
そのことを一切考えず、苦悩も葛藤もなく、自分と考えの違う相手が全部悪くて間違ってて、自分だけは絶対正しい、間違いなんてない! なんて……そんな人間の何処に魅力があるっていうんです。

だから最後、「俺のおかげでもう武士の時代は終わったんじゃ、近藤さん。だからこれからは、わしらと新しい国を作ろう!」とどや顔で龍馬に言われた近藤さんの表情が切なすぎました。

新選組の人たちは、武士のいらない世なんて望んじゃいなかった。むしろ彼らは武士になりたくて、新選組を作り、武士よりも武士であろうとした人たちだったのに、そんな人たちに対してよくもまぁあんなことを…・…。

まさか、先週よりも強烈なパンチを早々に喰らうことになるとは思わなかったなぁ・・・
次回、最終回だそうですが、さてこのスーパーヒーロー龍馬様は一体全体どんな最期を迎えられるのか、見届けたいと思います。




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積み重ね? なにそれ? 美味しいの?(by龍馬伝)

複線とエピをプリーズ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

毎回そう思うんですが、今回は特にそう思った今週大河。まぁ最初から順番に。

龍馬が運んだ銃の入った小汚い箱をこれみよがしに畳の上に置いてある冒頭から、やってくれます。いくら容堂様に見せつけたかったからってねぇ、そりゃ容堂様じゃなくても「なんじゃこりゃ!(畳が汚れるだろ!)」と怒鳴りたくもなります。せめて、庭先に置けよ。

で、後藤様がこの銃を土佐にもたらせたのは龍馬だ、そいつに逢って欲しいと進言する訳ですが、え? この銃って弥太郎に手配させて買わせた銃……つまりは土佐藩が金出して買った銃じゃなかったですっけ? それなのになんでそんな、龍馬のポケットマネーで買ったような言い草なの? しかも最後の方、この銃を九千両で買う! と容堂様言っても龍馬普通に受け取ってるし……え? これって新手の詐欺???

しかしどうして容堂様がこんなに大政奉還について否定的なのかいまいち分からない。山内家は徳川家に恩義があるからとか色々言ってましたが、それを入れても説得力薄いし。
……と、言うよりそもそも、容堂様のキャラ自体がよく分からない。近藤さんの怪演のおかげでしたたかな曲者って雰囲気だけは出てるんですが、それでも圧倒的に描写不足だから雰囲気だけで、この人がどんな信念を持っていて、何を考え、どうしたいのかがさっぱり分からない。
だから、後藤様の意見を跳ね除け続ける理由が分からず、感情移入が全然出来ない。
さらには、薩長同盟を結んだのは龍馬だってことさえ知らなかった事実に、ガックリ。え、そんなことも知らなかったのかよと。。。。

が、これは後藤様も同じことで、中の人・青木さんが今回も滅茶苦茶頑張って味のある熱演をされてはいるのですが、後藤様の心情もいまいち理解できない。
尊敬する叔父さんに自分より早く認められた龍馬に嫉妬していたのは分かりますが、その嫉妬さえ吹っ飛ぶくらい龍馬を見直したシーンが皆無だから、龍馬を容堂様に逢わせれば上手くいく! と固く信じて容堂様に懇願する彼に感情移入が出来ない。え? 一体いつの間にそんなに龍馬のこと思うようになったの? と。
それから、龍馬と何処まで意思疎通出来てるのかも分からん。二人が日本の未来について語るシーンや今後の計画について話し合うシーンもないから。
龍馬の考えを詳しく説明できないから、直接逢わせようとしてるの? でも、それだったら同志とは言えないし、う~ん。。。

と、そんなこんなで「?」マークでいっぱいになってると、龍馬が「もう時間がないのに逢えないとか何やってんだよ!」と龍馬が後藤様に詰め寄ったんですが……先週、悠長に「今日は波が高いから船が出せない? やったぁ! じゃぁお龍ともう一日一緒にいられるねv」とはしゃいでた奴に言われたくないですよ、後藤様も。

で、仕方ないから、龍馬は坂本家に行くんですが、ここでも描写不足が際立つことに。
いつの間にか、継母さんが亡くなっており、回想シーンで「龍馬さんに母親らしいこと、何もしてあげられなくて…」と継母さんが悔やんでおられましたが、継母さんがそんなふうに言うようなシーンが全くなかったからこれまた感情移入できない。
きっと、ホントは色々あったとは思うんですよ? 龍馬はお母さん子だったし、母親をあんな形で亡くした訳ですから、最初は継母になかなか心を開けなかったんじゃないか。で、継母さんはそのことで心を痛めていたとか……想像はできます。でも、ちゃんとドラマ内でやってくれないから、上っ面にしか見えない。

兄ちゃんが未だ龍馬に家督を継いでくれっていうのもねぇ。なんか、「佐那を嫁に貰ってやってくれ!」の重太郎先生を思い出しましたよ(遠い目)
しかも、そんな兄ちゃんへの返事が重太郎先生と全く同じ「俺にはまだやることがあるんだ。それが終わったら…」だったのがなんともはや。お前はどうしてそんなにキープ魔なんだ!

とはいえ、それを差し引いてもこのシーンは失笑モノでした。「この大仕事を終えたら、この家に戻ってくる!」なんてね。んな訳ねぇだろう! と。
このドラマでも取り上げた、船中八策でも言ってたじゃない。龍馬は大政奉還した後の新しい日本をこうしたい、ああしたいって。つまり、大政奉還はただの通過点で、その後にも山ほどやるべきことがあると思ってたんじゃないの?
それなのに……もしかして、龍馬は大政奉還さえできれば、あの船中八策で言ってた世界がいっぺんに実現できるとでも思ってるとか? それだったらどんだけお花畑な頭なのかよと……え? だから先週から大政奉還を俺にとって最後の大仕事! と連呼してるの? それが終わったら、日本ほっぽり出して、家族連れて世界旅行に出かけるって? それはいくらなんでも酷くね?
まぁ、かといって、龍馬は大政奉還を成し遂げたら自分は死ぬだと悟っていて、こんなことを言っているって設定でも同じくらい嫌なんですけどね。。。
ホント、ここらへんの描写は龍馬じゃないだろうと思わずにはいられない個所でした。

その後も、複線不足、描写不足シーンは止まりません。岩崎家って坂本家で酒盛りするぐらい仲良かったっけ? とか、弥太郎って「お前の下で働きたいんだ!」って上士に熱望されるほど慕われていたっけ? ってか、弥太郎が今使ってる金って何処の誰の金だよ? とか、龍馬と海辺で話してる奴ら誰だよ? とか……あげていったらきりがない。

そして、今回最大の見せ場であろう、容堂様との対面シーン。
まさか、あの武市さん捏造ネタをここで使うとは。。。。製作者渾身の複線だったんでしょうが、そのエピ自体が強引かつ支離滅裂だから全然活かせてない。

ってか、この期に及んで後藤様の前でいけしゃあしゃあと「武市さんは間違ってない」とかよく言えるよな。このドラマにおいて武市さんが私怨で東洋様を殺した事実はどうあってもひっくり返らないってのに。
しかし「武市さんは武士の鑑だった」って言葉、ホントに上っ面ですよね。あんなに武市さんのやることなすこと批判しておいて。
さらにそのすぐ後で、武士はこの国を牛耳ってる悪いもので、この二百六十年続いた江戸の太平だって悪しきメカニズムの時代だと断罪したのには、乾いた嗤いしかこみ上げてきませんでした。

約百年の乱世を経て、ようやく築いた江戸の太平をどうしてそんなふうにコケ落とせるのか。確かに時代の流れは倒幕へと傾いていましたが、もっと別の言い方があるでしょう?
二百六十年もの間、平和を持続できた体制が完全悪っていうんですか? そして、そんな世を守ってきた武士は、ただ農民たちを虐げるだけの存在だったと? 愚弄にも程がある。

もしかしたら、龍馬のいう「今の世」とは身分差別の激しい土佐藩の在り方をさしているのかもしれませんが、もしそうなら、視野が狭すぎる。だったら、ニッポンを変えずに土佐だけ変えろやって話ですよ。

そしてやっぱり、この話を聞いた容堂様が何を考え、どうして龍馬の話を聞きいれたのか分からない。龍馬が「武市さんの牢に行ってあげるような人だから」と言っても、容堂様がどうして武市さんの牢に行ったのか未だに分からないから、ぴんとも来ない。
最後におまけのシェイクハンドも、二人は盟友・同志だ! って描写が皆無だったので、置いてけぼり(ってか、このシーンは「まだ、大政奉還が決まった訳じゃないから、気を引き締めていこうぜ」ってやった方が良かったような)

ということで、今回はとにもかくにも「今までの圧倒的描写不足」これに尽きたと思います。複線がしっかりしていれば、感動できたのかもしれませんが……はぁぁ。

来週、いよいよ大政奉還な訳ですが、また新選組が出てくるみたいでとっても不安。お願いです。もう出さないで下さい(切実)





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なんでこの時期に・・・

先週が捨て回の上に糞過ぎる内容だっただけに、「ローマの休日」をもじった「龍馬の休日」というサブタイトルの時点でふざけまくっている今回が心配でしょうがなかったんですが……思ったほど悪くなかったと思います。

「ローマの休日」のパロで、ジェラートみたいなもん食ったり、真実の口みたいなのに手を突っ込んだり、スクーターのようなものに二人乗りしたりなんてシーンがあったらどうしようとか思ってましたが、そういうおふざけはなかったし、何より先週ほどの破綻はなかったので。

……ただ、捨て回には変わりないっていう。
まぁ、長い大河ドラマに捨て回があるのは仕方ないことですが、この大詰めの段階で二週連続捨て回持ってくるってどうなんだっていう。もっと描くべきことがたくさんあるだろう!!!

と、全体的に思った訳ですが、まぁ最初から順番に。

冒頭二部以降、影も形もなかった坂本家がいきなり出てきて、龍馬から手紙がきた! とはしゃいでるシーンから始まった訳ですが……いきなり突っ込みどころ満載でしたね。

一番驚いたのは、この時点まで龍馬が乙女姉ちゃんに一切手紙を送ってなかったこと。ありえねぇだろ! 滅茶苦茶姉やんに手紙送ってたってのは有名な話なのに!(現に新婚旅行のこと、手紙で送ってますしね)

まぁこのドラマの龍馬は臨終時に乙女姉ちゃんの名前を言わない程なんで、シスコン設定ではないんでしょう。代わりにマザコンですけど

で、二番目に驚いたのが兄ちゃんがまだ龍馬を跡取りに考えていたこと。おいおい、一部の龍馬脱藩の時点で諦めろよ、そんなこと。それか、百歩譲って二部にて武市さんの罪を被るために絶縁してくれって申し出を受け入れた時とか。
(それにしても相変わらずこの家の龍馬贔屓っぷり、兄ちゃんへの冷遇っぷりは凄まじいですね。よく兄ちゃん切れないな……)

来週、この家に龍馬が帰るようですが、また気持ち悪いくらいの歓迎ムードで迎えるんだろうなぁ。想像するだけでもげんなりです。。。

と、坂本家に限らず、海援隊メンバーも負けず劣らずの龍馬教徒な訳ですが……いつも思うんですが、「タイセーホーカンのためにみんな、がんばってくれや!」「おー!」っていつも言ってるけど、彼らは具体的に大政奉還のために何を頑張ってるんですか? 未だに分からないんですけど?

大事な仕事は全部、龍馬一人がやっちゃってるし、三吉さんとかから「龍馬さんの味方はお龍さんだけ」と龍馬の仲間の頭数にも入れられていないし……ホント謎です。

そして弥太郎。今回はまぁまぁ抑えた演技をしていたので良かったんですが、藩の金を勝手に使ったとゲロったのになんで何のお咎めがないんでしょう? 9千丁もの新型銃買った金って言ったら相当な額のはず。それなのになぜ???? これまた謎でした。


で、ここからが今週の本題。龍馬が下関に向かい、お龍との休日を楽しむってな訳ですが、なんというか……もっとどうにかならなかったのかと。

前にもありましたが公衆の面前で堂々とお龍が龍馬に抱きつくってのもどうかと思いますし、今日1日しか一緒にいられないからって、世話になってる三吉さんに「二人きりになりたいから席を外して!」とか酷過ぎるでしょう、いくらなんでも。

その後も三吉さん、気を遣いっぱなしで……不憫過ぎる!
でも、お龍と二人で龍馬のことを話す三吉さんはとてもよかったと思います。「坂本さんの正義があるように、薩摩にも長州にも正義がある」「私は坂本さんが好きです。しかしその前に私は、長州の人間なんです」って科白なんか特に! 筧さんの演技とも相まって、三吉さんの複雑な心境がよく表れていたと思います。
ってか、こんな科白を思いつくなら、どうして幕府サイドをあんなに悪のショッカーみたいに描くんだ、脚本家!

とはいえ、このパートの延々に続く、龍馬様はみんなの人気者! 演出には正直辟易しました。長州の人、どんだけ龍馬が好きなんだよと。特に奇兵隊とか出すのやめてくれよ。そんなに関わりなかっただろ?
ってか、木戸さんに逢った、奇兵隊にも逢った……それなのに高杉さんの「た」の字も出ないってどうなんだよ。あんなに親友面してたじゃないか! 死んだらもう過去の人ってか!!

で、奇兵隊の人たちと飲みに行った時のくだり。奇兵隊って農民兵だろ? 色街で飲む金なんてあんのかよ? という素朴な疑問は置いておいて、このへんはお龍が「いいですよ、行ってきて」と強がりで言ったら、龍馬が「おう! じゃぁ行ってくる!」とあっさり出かけてしまう→お龍、独りで「龍馬さんなんて!」と怒っていたら、ひょっこり龍馬が「逃げ出して来たぞv」と笑顔で帰ってきて吃驚! 的な展開がよかったなぁ(←あくまで私の個人的趣味)
 
だってなんか龍馬って、宴会の中心になって飲んでたとしても、いつの間にかいなくなってるってイメージなんですよね。
それにいくらなんでも酔い潰れて朝まで寝ちゃったなんて絶対ないと思うけどなぁ。だって、指名手配犯な訳でしょう? いついかなる時にも前後不覚になるほど酒を飲むなんて不用心なこと……あ、この龍馬さんは新選組局長がいる宿屋で平気で刀手放して風呂に入れるほど豪胆な人でしたね、忘れてました。
それにしても、色街で朝目を覚ましたあの場面、確実にあの芸者と致して……げふんげふん。

そして、今回見ていて一番悲しくなったのは朝帰りしたことに銃口向けるほど怒りまくってるお龍に平謝りする龍馬のシーンですね。なんて情けない姿だ、全く。
お龍もねぇ。気持ちは分からなくもないですが、銃口向けた挙句にビンタって……しかも真木さんがドス効かせてるせいか、極妻ばりの迫力があったもんだから、約束をすっぽかされて拗ねた女性の可愛らしさ成分が全然なかったのが痛かった。

多分、こういう場面……ってかお龍に視聴者が一番求めてるものってそれだと思うんですけどね。
気丈で明るい愛くるしさ、可愛さっていうか。
だから、あの場面は龍馬と一緒に拗ねるお龍に萌え萌えする! っていう感じにして欲しかったなぁ。

とはいえ、これが今生の別れだなんて、切ないですねぇ。

と、ダラダラ見ていたのですが、ラストに出てきた後藤様に少し「おっ」と思ってしまいました。「やるかい?」って言った時の後藤様、かっこよかったです!
そう言えば前回のイカロス号事件。イギリスと堂々と渡り合い、話をつけたのは龍馬ではなく後藤様だったんだそうですね。ああ、パークス相手に毅然と渡り合う後藤様を見てみたかった!

ってか来週、とうとう容堂様とご対面! だそうですね。。。また後藤様の手柄を龍馬が横取りしそうな匂いがぷんぷんしますが、まぁ容堂様がいっぱい出るから、次回楽しみにしたいと思います。

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