赤ずきんと眠りの森（山猫さん編）後編

色悪キャラの仮面の下には、中二病がいたぁあああ！　ってことで、山猫さんプレイ。
魔法の力で世界を支配するって、一気にファンタジーな世界になっちゃった訳ですが……



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3月26日20:47 kou様　
いつもコメントありがとうございます。今週大河、とうとうタマちゃんが逝ってしまわれましたね（涙）おっしゃる通り、本来なら大嫌 いになりそうなキャラのはずなのに、鳥羽ちゃんたちとともにあれよあれよという間にその魅力に搦め取られて……本当に魅力的なキャラだっただ けに、退場はひどく寂しいです。それから義朝、ホントに格好いいですよね！　こんなに傲慢で即物的な科白、普通ならどん引きなんですが、なん であんなに魅力的に見えてしまうのか！　がしっと由良さんを抱き締めて笑う顔なんかもう、本当に男らしく頼もしくて……これも役者さんマジッ クですね。それに引き替え、清盛は。。。雅仁親王を諭すところを見た時は「お！　結構成長したか？！」と思ったのですが、それ以降は退行の一 途。おっしゃる通り、ずっとガキっぽく小汚いままなので「１０年ぶり！」とか言われても、「はぁ？」ですよね。まさか、忠盛パパが死ぬまでこ の調子なんじゃ……と最近思っていたりもするのですが、次回少しはましになってくれるのを祈るのみです。

主人公ちゃんを抱けば、山猫さんのＭＰが跳ね上がるということが分かって以降、陵辱の日々がスタート。
開店中の厨房で犯るだの、緊縛プレイだの山猫さんやりたい放題です。

無理矢理とはいえ、こんな重度の厨二病に力を与えていることや、玩具のように扱われる愛のない行為に主人公ちゃんはボロボロになります。くそっ、いつも魔法（媚薬）の力に頼る根性無しのくせに！

しかも、山猫さんがせっせと「花」を集めているのは、この地で死んだ魔女を生き返らせるためだと分かるのですが、この魔女ってのが、主人公ちゃんの本当のママだということが発覚（魔女の娘だったから、主人公ちゃんを抱くとＭＰがメチャクチャ増大した訳です）

山猫さんと主人公ちゃんのママは魔法の師弟関係だったのですが、山猫さんは主人公ちゃんのママを崇拝するほどに慕っているので、この事実に大歓喜！

あの人の娘なんだぁ！　ますます大事にしてあげる！　と言われますが、主人公ちゃんはますます落ち込みます（そりゃそうだ）
（ってことは、きつねさんの両親殺したのは、主人公ちゃんのママなのね。なんてこったい！）

しかしその後、山猫さんがそこまでママを慕うのは昔、一族を人間に襲われ、山猫さんを残して一族を全滅させられたところをママに助けられたからで、二人で人間に復讐しようと（ってか、ほとんど「一緒に復讐しようね！　ね！　ね！」とママが山猫少年をその気にさせて）二人で生きていこうとしてたのに、ママがうっかり人間の男（主人公ちゃんのパパ）に惚れ ちゃったもんだから、簡単にポイされた……なんて過去を知ります。

ここはなぁ。ママどうなのよって感じです。

他ルートでのママの言動聞いてても、オイオイって思ったけど……これは自分勝手過ぎるだろ。
これがなぁ。ママが惚れちゃった人間の男がいい男過ぎてってんなら、まだ納得いくんですが、大してそうでもないし。

おまけに、登場人物のほとんどがこのママに惚れてる（または憧れてる）から、余計にもにょる。
いくら美人ったってさぁ。こんな女、どこがいいんだよと。
まぁ山猫さんは半ば洗脳されたっぽいので、しかたないんでしょうけど。

こんな……自分をあっさり捨てておいて、やっぱり復讐したいから復活させて！　ってな女のために罪を重ねて……憐れな男だとうっかり同情してしまいましたよ。

で、そんな折、身体を壊してぶっ倒れた山猫さん（って、これ。主人公ちゃんが山猫さんにＤＶされてる！　助けなきゃ！　と乗り込んできたウサギさんを人形に変えちゃうなんて大魔法をしたせいなんですけど）が、

「僕をひとりにしないで……寂しい……（うるうる）」

と、今までのキャラが崩壊するくらい可愛い子猫ちゃんになっちゃったもんだから、ビビリました。
おいおい、キャラ変わりすぎだろ！　さっきまでの色悪厨二病はどこへ消えた？！

プレイヤーはあまりのギャップについていけない訳ですが、主人公ちゃんはありあまる母性本能に火がついてしまいます。
前の二人の時同様、「この子はアチシがいなきゃダメなんだわ！」という使命感に燃え上がり、熱に魘される山猫さんを優しく介抱してあげます。 　　

これが、山猫さんの「実は独りぼっちで物凄く寂しかった。誰かに愛されたくってたまらなかった」心を直撃。

僕は君にあんなに酷いことしたのに……もしかして、君は今までの人たちとは違うの？　僕をちゃんと愛してくれるの？　と、ここまで心のガード が緩んだら……後はもう……ね？

主人公ちゃん「もうあんたとはやってられない！　出てく！」　

「いいんですか？　森の人たちがどうなっても」　―（それでも出てく）→　「じゃ、じゃぁ、君を殺 してやる！」　―（勝手にすれば？）→　「お…お願いです、行かないで！　僕を独りにしないで！（うるうる）」

あの色悪キャラはどこへ行ってしまったんでしょう？！　
完璧な子猫ちゃんになっちまったＹＯ！

もしかして、彼が色悪キャラにも関わらず、こんな可愛い容姿をしていたのはこのためだったのか？！
……確かになぁ。ダンディキャラでこの豹変はきついわ。。。

あーあーもう、こんなに可愛くなっちゃって。

たかが、看病して貰っただけで、と思わなくもないですが……いやいや、主人公ちゃんの溢れる愛の積み重ねの賜ですね！

ということで、山猫さんは人間への復讐心、主人公ちゃんのママへの想いを捨て、主人公ちゃんを愛していくことを心に誓って下さいます。

しかし、いくら改心したとはいえ、山猫さんがこれまでやってきた悪行は度が過ぎました。

大事な人を生き返らせるためとはいえ、森に呪いをかけ、住民を花に変えては生け贄にし、
都合の悪いことがあると薬を使い、住民たちの記憶を操作していた……なんてねぇ。決して許されることじゃありません。

このことが住民たちにばれて、排除されそうになってもしかたありません。

ただ、住民たちにばれかけていると薄々気づきながらも、山猫さんが森に居続けたのは、偏に主人公ちゃんがこの森を好きだからってのには、意地らしさを覚えました。

嗚呼、山猫さんなりに主人公ちゃんを大事にしようとしてたのね。
（まぁでもここまで見ると……山猫さんもきつねさんと同じタイプなのかなと思ってみたり。なんか似てるんですよね。過去のトラウマに引きずら れて、自分に自信が持てず、間違った方向に暴走して色々やらかしちゃうとこが）

ラストは森の呪いを解いて、二人は森を出ていきますが……正直、あの話の持って行き方はずるいなと思いました（苦笑）
あんなお涙頂戴シーンを見せつけられたら、うっかり山猫さん全部許しちゃう！　って思っちゃうだろ！　と。

こう言っちゃなんですが、私は山猫さんハッピーエンドには釈然としないものを覚えてしまうのです。

一族皆殺しにされたのも、唯一心の拠り所だったママがあんな女だったってのも同情できるんですが、やってきたことがあまりに酷すぎるし、突然可愛い子猫になって「だって僕、寂しかったんだもん」とお目めウルウルされても納得できない。

ここまで悪いことしてきたんなら、いっそ最後までヒールを貫けよ！　……とか思ってしまう私は、やはり乙女ゲーに向いていないのかしら。。。

とはいえ、山猫さんルートは迷いの森の秘密が分かる分には、いいルートだったと思います。
森の呪いも解けましたしね。

ということで、ここまで三人クリアしてきた訳ですが……どうも途中でキャラ変貌はデフォのようですね。

アンニュイ幽霊　→　傲慢ナルニート
ツンデレ元気ッ子　→　ＤＶ　→　ヤンデレ
プレイボーイ悪党　→　厨二病　→　お目目うるうる子猫ちゃん

改めて書いてみると、凄い変貌ぶり！　訴訟を起こしても勝てるレベルだＹＯ！

残すところ、あと二人。思慮深そうな年長者組で、とても病んでるようには見えませんが……どれか一つだけでもいい！　「どうしてこうなっ た？！」と悲鳴を上げることなく、シナリオを楽しませてくれ！！！！