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雨月のブログです。BLサイト「イチゴウニゴウ。」運営中。

   

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あの迫力はやっぱり圧巻

やっぱバガボンド面白ぇええええ!!!

史実とは別設定の吉岡一門編(実際は総大将に据えられた当主の幼い子ども一人を殺し、勝ちを得たそうで)

吉岡一門70人vs武蔵一人


最初このシュチュエーション聞いた時は無双を思い出し、あんな感じになんのかなぁなんて思ったんですが、どっこい。
無双とは全くの別物。

実に生々しく、リアル……いや、実際やったことはないんですが(←当たり前)、実際七十人の人間を一気に斬り殺したら、こうなるんだろうなと思えるんです。
疲れるし、刃こぼれするし、顔面に泥を叩き付けられるし、噛まれたり……そうだよな。きっと、実際はこんなに泥臭くて、汚くて、必死に違いない。

っていうか、斬り殺されていく吉岡一門一人一人の命の重みが哀しいんです。
斬られる刹那、彼らのそれまでの人生、人間性、背負ってきたもの…全てがフラッシュバックのように甦ります。
そして、その人はしっかり今の瞬間に至るまでこんな想いで生きてきたんだと分かった瞬間。あっさり武蔵にその命を絶たれてしまう。
(この表現はホントに井上先生は凄いと思います)

剣の道ってどうしてこんなに儚く哀しいんでしょうねぇ。

強くなりたい。一番になりたい。それはどんな分野でも持ってる欲求なのに、剣の道には次なんてない。
ライバル、盟友とも呼べる相手に巡り会えて、剣を交えて、深く通じ合っても、結果的にその友を斬らなくては……または斬られなければならない。
分かり合えたとしても、次の刹那にはどちらかが消えている。
そして残るのは急速に冷めていく熱と血溜まりの死体だけ。

七十人斬りなんてことをやってのけても、喜びも何もない。
哀しさと虚しさだけが残るだけ。

強い奴を倒していけば、剣の道を究められると信じて疑わない武蔵ですが、これからどうなっていくんでしょうかねぇ。
やっぱ、小次郎とやるのかなぁ。嫌だなぁ、二人が闘うの。どっちも好きだから死んで欲しくない。・゚・(ノД`)・゚・。
(でも、「アウア!」と武蔵のことを尋ね続ける小次郎がめたくそ可愛かったv 嗚呼、時々チャンバラするくらいのいい友達で終わって欲しい(←無理だろう))


あと、朱美が哀し過ぎました。
彼女は何を想って、武蔵に刀を向け、自分が清十郎の女だと言って滝に身を投げたのか。
作中たった一度だけ「武蔵と共に行きたい」という感情を示した以外は何も語らなかった彼女でしたが……奥の深いキャラでした。



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