壱号ブログ
雨月のブログです。BLサイト「イチゴウニゴウ。」運営中。
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なんでかこの子どもっぽさは許せてしまう
「男は言うに及ばず、女子ども町民百姓に至るまで皆ことごとく討ち果たすべし!」
いやぁ、朝鮮に侵略したにも関わらず「朝鮮の人を殺すな!」とか訳分からんことほざかせるどっかのトンデモドラマを見た後ですと、こういう科白を聞くとグッときますね。
別に残虐行為が見たい! とかそういう訳ではなく、戦国の世とはそんなにも厳しい世界であり、その中でみんな必死で生きてるんだと思えるから。
今回視聴したのは、第10話「男の器量」、第11話「八百人斬り」。もうサブタイからして胸熱。「恋しくて」だの「愛の嵐」だの見ただけで視 聴意欲激減のサブタイとは訳が違います。
次男を溺愛するお東の方を筆頭とする竺丸派の面々を黙らせるため、早々に家督を譲られたという経緯があるだけに、早く手柄を立てて皆を(母を)見返してやりたい政宗は、下準備もそこそこに名門芦名に戦をしかける訳ですが……。
ここの血気盛んで、とにもかくにも自分たちの力を試したくてうずうずしてる政宗や家来たちの漲る若さ
が、危なっかしくもパワーに溢れていてこっちもワクワクしてきました。まぁでも、その若さが祟って負けちゃうんですけどね(苦笑)
そこでぶち切れ、全軍で突っ込んでやると息巻く政宗を命をかけて諫める小十郎は格好良かったなぁ。「お聞き入れして下されぬのなら、この小十 郎を斬り捨てて行かれませ!」ってね。忠臣だわ!
で、小十郎にそう言われたら政宗も引かざるを得ず一時撤退する訳ですが、「こんなこともあるさ。気にするな」と寛大に許して慰める輝宗に対 し、お東の方の言いようがねぇ。。。母親としての愛情なのだと分かるんですが、歪んでるよなぁと。もう、あれなんでしょうね。「政宗は出来ない駄目な子」と思いこんでるんでしょうね。で、私が育ててりゃこんなアホの子にはならなかったのに! とか(苦笑)
大好きな母親にぼろくそ言われたことで、さらに自信喪失してしまった政宗の苦悩っぷりもなかなか見応えがありました。本来ならば、腹をかっさ ばいて死にたいところ。だが、当主がそのようなことをしては末代までの恥! そうだよね、もう一人の人間である前に伊達家当主なんだよね、政宗は。御家を背負って立つって並大抵のことじゃないよね。
でも、そんな政宗を励ます面々がいいんですよね。「母上はあなた様のこと、ちゃんと愛しておられますよ」と励ます愛は勿論ですが、小十郎たちとの「男の器量」談義なんてたまりません。
男の器量とは、戦に勝つこと。いやいや、いかにして勝つかということ。……いえ、殿のためならば喜んで命を投げ出せる人間がどれだけいるかということ。で、「ではそなたらは俺のために死ねるのか?」という政宗の言葉に「死のう、いつでも」と即答する成実たちに悶絶した私。
最高すぎる! これだよ、こういう主従愛が見たかったんだよ、俺は!!!!(歓喜)
ってか、小十郎役の西郷さんは言うに及ばずですが、成実役の三浦さん。すっごく素敵です! 当時はアイドルだ何だと言われていたようですが、雄々しく快活でかつ男気に溢れてて……ホント魅力的! 最近の戦の細いアイドル俳優さんたちとは全然違うわ!(どうも最近の俳優さんはすらりと背が高く手足が長い体型のせいか、着物が似合わなかったり、優男に見えたりしちゃうんでねぇ。。。)
そして、こんないい家臣たちに支えられ、背水の陣で再度出陣する訳ですが……ここで冒頭の科白が出てきます。通称「八百人斬り」。この命令を 下す政宗の心理描写がホントに凄い。
決して快楽殺人鬼って訳でも、隻眼のことを馬鹿にされてぶち切れたからでもない。ただ、ここで舐められたままだと自分たちはまた負けてしまう。もう後がないのだ。ここで負ければ自分はおろか自分を信じてついてきてくれた人間を死なせてしまうという切迫感がたまりません。
で、虐殺を決行するも、その後しっかり罪の意識に苛まれるシーンが入っているのもいい。最近の大河は日頃やたら「戦争イクナイ」「命は地球よ りも重い」と平和主義を振りかざすくせに、いざやもえず戦いに参加するとノリノリで大量虐殺して、その後の葛藤なんか一切しないからねぇ(天地人の兼たんとか、龍馬伝の龍馬とか)
因みにここの悪夢で、両目が見えるようになったことを愛と喜んだり、「愛、愛、どこいったぁあああ!」と探し回るシーンが妙に萌えました (笑)ああ、目が治った自分を見て欲しい一番相手は愛なのね、と思うと!
あと、八百人斬りの槪を思い悩む政宗を気が小さくて困ると毒づく成実とまぁまぁと宥め、笑い合う小十郎のシーンもよかったなぁ。こういう友情好きですよ!
と、なんだかんだ葛藤しつつも、この勝利により勢いづく伊達軍ですが、何故かここで親父殿が参戦して参ります。全部自分だけの力で勝利を収め たかった政宗は面白くありません。軍議であれこれ口を出す輝宗についつい噛み付いてしまいます。しかし、一回戦に勝ったからって調子に乗るな! と叱れますます旋毛を曲げて……いやぁ青いです(笑)
さて、次回はどうなることやら。楽しみです。
>web拍手レス
7月11日23:16 kou様
いつもコメントありがとうございます。ホントに、今年の大河は何処まで迷走していくつもりなんでしょうね。自分のことしか考えていない現代人の主人公、コント並の間抜けッぷりで呆気なく死んじゃった旦那。新婚一ヶ月で旦那と引き離され云々って普通ならかなり泣けるんですけどねぇ。おっしゃる通り全然同情できない上に可哀想だとも思えない。むしろ、「お前が誰も殺すなとか訳分からんこと言うから、旦那はあんなふうに死んだんじゃねぇの?」とか思ってしまったり。制作者はこんな奴を魅力的なヒロインと思ってるんですかね。ついていけないです。それに比べ、独眼竜は素晴らしいですね! 勝秀吉、凄まじい迫力ですね。ぶっちゃけ、こんな秀吉じゃたとえ演技でもあんな無礼は怖くて出来ないん じゃなかってほど(笑)一般的イメージとはだいぶかけ離れていますが、「天下人・秀吉」とするなら、これで合っているような気がしてきまし た。政宗&愛夫婦、ホントいいですよね。ほのぼのとしてしまいます。でも、側室を持つのはしょうがないよなと思ってしまいます。こうも子ども が出来ないと。昔は世継ぎを残せないのは死活問題ですからね。それを考えれば、側室は大事な任を背負った役目で愛人だなんてとんでもない話なんですけどねぇ。。愛の最初の懐妊、なかなか子どもが出来なくて思い悩んでいるさまを見ているだけにとても楽しみです!
いやぁ、朝鮮に侵略したにも関わらず「朝鮮の人を殺すな!」とか訳分からんことほざかせるどっかのトンデモドラマを見た後ですと、こういう科白を聞くとグッときますね。
別に残虐行為が見たい! とかそういう訳ではなく、戦国の世とはそんなにも厳しい世界であり、その中でみんな必死で生きてるんだと思えるから。
今回視聴したのは、第10話「男の器量」、第11話「八百人斬り」。もうサブタイからして胸熱。「恋しくて」だの「愛の嵐」だの見ただけで視 聴意欲激減のサブタイとは訳が違います。
次男を溺愛するお東の方を筆頭とする竺丸派の面々を黙らせるため、早々に家督を譲られたという経緯があるだけに、早く手柄を立てて皆を(母を)見返してやりたい政宗は、下準備もそこそこに名門芦名に戦をしかける訳ですが……。
ここの血気盛んで、とにもかくにも自分たちの力を試したくてうずうずしてる政宗や家来たちの漲る若さ
が、危なっかしくもパワーに溢れていてこっちもワクワクしてきました。まぁでも、その若さが祟って負けちゃうんですけどね(苦笑)
そこでぶち切れ、全軍で突っ込んでやると息巻く政宗を命をかけて諫める小十郎は格好良かったなぁ。「お聞き入れして下されぬのなら、この小十 郎を斬り捨てて行かれませ!」ってね。忠臣だわ!
で、小十郎にそう言われたら政宗も引かざるを得ず一時撤退する訳ですが、「こんなこともあるさ。気にするな」と寛大に許して慰める輝宗に対 し、お東の方の言いようがねぇ。。。母親としての愛情なのだと分かるんですが、歪んでるよなぁと。もう、あれなんでしょうね。「政宗は出来ない駄目な子」と思いこんでるんでしょうね。で、私が育ててりゃこんなアホの子にはならなかったのに! とか(苦笑)
大好きな母親にぼろくそ言われたことで、さらに自信喪失してしまった政宗の苦悩っぷりもなかなか見応えがありました。本来ならば、腹をかっさ ばいて死にたいところ。だが、当主がそのようなことをしては末代までの恥! そうだよね、もう一人の人間である前に伊達家当主なんだよね、政宗は。御家を背負って立つって並大抵のことじゃないよね。
でも、そんな政宗を励ます面々がいいんですよね。「母上はあなた様のこと、ちゃんと愛しておられますよ」と励ます愛は勿論ですが、小十郎たちとの「男の器量」談義なんてたまりません。
男の器量とは、戦に勝つこと。いやいや、いかにして勝つかということ。……いえ、殿のためならば喜んで命を投げ出せる人間がどれだけいるかということ。で、「ではそなたらは俺のために死ねるのか?」という政宗の言葉に「死のう、いつでも」と即答する成実たちに悶絶した私。
最高すぎる! これだよ、こういう主従愛が見たかったんだよ、俺は!!!!(歓喜)
ってか、小十郎役の西郷さんは言うに及ばずですが、成実役の三浦さん。すっごく素敵です! 当時はアイドルだ何だと言われていたようですが、雄々しく快活でかつ男気に溢れてて……ホント魅力的! 最近の戦の細いアイドル俳優さんたちとは全然違うわ!(どうも最近の俳優さんはすらりと背が高く手足が長い体型のせいか、着物が似合わなかったり、優男に見えたりしちゃうんでねぇ。。。)
そして、こんないい家臣たちに支えられ、背水の陣で再度出陣する訳ですが……ここで冒頭の科白が出てきます。通称「八百人斬り」。この命令を 下す政宗の心理描写がホントに凄い。
決して快楽殺人鬼って訳でも、隻眼のことを馬鹿にされてぶち切れたからでもない。ただ、ここで舐められたままだと自分たちはまた負けてしまう。もう後がないのだ。ここで負ければ自分はおろか自分を信じてついてきてくれた人間を死なせてしまうという切迫感がたまりません。
で、虐殺を決行するも、その後しっかり罪の意識に苛まれるシーンが入っているのもいい。最近の大河は日頃やたら「戦争イクナイ」「命は地球よ りも重い」と平和主義を振りかざすくせに、いざやもえず戦いに参加するとノリノリで大量虐殺して、その後の葛藤なんか一切しないからねぇ(天地人の兼たんとか、龍馬伝の龍馬とか)
因みにここの悪夢で、両目が見えるようになったことを愛と喜んだり、「愛、愛、どこいったぁあああ!」と探し回るシーンが妙に萌えました (笑)ああ、目が治った自分を見て欲しい一番相手は愛なのね、と思うと!
あと、八百人斬りの槪を思い悩む政宗を気が小さくて困ると毒づく成実とまぁまぁと宥め、笑い合う小十郎のシーンもよかったなぁ。こういう友情好きですよ!
と、なんだかんだ葛藤しつつも、この勝利により勢いづく伊達軍ですが、何故かここで親父殿が参戦して参ります。全部自分だけの力で勝利を収め たかった政宗は面白くありません。軍議であれこれ口を出す輝宗についつい噛み付いてしまいます。しかし、一回戦に勝ったからって調子に乗るな! と叱れますます旋毛を曲げて……いやぁ青いです(笑)
さて、次回はどうなることやら。楽しみです。
>web拍手レス
7月11日23:16 kou様
いつもコメントありがとうございます。ホントに、今年の大河は何処まで迷走していくつもりなんでしょうね。自分のことしか考えていない現代人の主人公、コント並の間抜けッぷりで呆気なく死んじゃった旦那。新婚一ヶ月で旦那と引き離され云々って普通ならかなり泣けるんですけどねぇ。おっしゃる通り全然同情できない上に可哀想だとも思えない。むしろ、「お前が誰も殺すなとか訳分からんこと言うから、旦那はあんなふうに死んだんじゃねぇの?」とか思ってしまったり。制作者はこんな奴を魅力的なヒロインと思ってるんですかね。ついていけないです。それに比べ、独眼竜は素晴らしいですね! 勝秀吉、凄まじい迫力ですね。ぶっちゃけ、こんな秀吉じゃたとえ演技でもあんな無礼は怖くて出来ないん じゃなかってほど(笑)一般的イメージとはだいぶかけ離れていますが、「天下人・秀吉」とするなら、これで合っているような気がしてきまし た。政宗&愛夫婦、ホントいいですよね。ほのぼのとしてしまいます。でも、側室を持つのはしょうがないよなと思ってしまいます。こうも子ども が出来ないと。昔は世継ぎを残せないのは死活問題ですからね。それを考えれば、側室は大事な任を背負った役目で愛人だなんてとんでもない話なんですけどねぇ。。愛の最初の懐妊、なかなか子どもが出来なくて思い悩んでいるさまを見ているだけにとても楽しみです!
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