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雨月のブログです。BLサイト「イチゴウニゴウ。」運営中。

   

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「悪霊島」(鹿賀金田一版)ねたばれ

例年どおりなら、今年一発目の大河感想を挙げているのですが、今年はしないと宣言したので、別感想を……というか、かなり強烈だったので、感想に残しておこうと思った次第。

(ちなみに、「いだてん」一話目視聴しました。坂の上の雲を超マイルドに朝ドラ化したような印象。ラストの主人公登場の流れは好き。大河と思わずに見ればぼちぼちいい感じ)




「 鵺の鳴く夜は恐ろしい 」


<あらすじ>
1967年、金田一は、刑部島出身でアメリカ帰りの億万長者、越智竜平の依頼で人を捜しに来ていた。そんな時、岡山県下津井港で、海に漂う男が上がり、「あの島には悪霊がとりついている、鵺の鳴く夜は気をつけろ……」という謎の言葉を残して死んでしまう。そして、死体の男が金田一の捜している男と同一人物であることを磯川警部から聞く。刑部島で、金田一は美しい巴御寮人と彼女の双子の娘と出会うが・・・



ちなみにこちら、原作は未読です。



>web拍手レス
1月3日01:10 kou様 
いつもコメントありがとうございます。そして、明けましておめでとうございます。正月からお仕事お疲れ様です。ガラスペンなんてものがあるんですか。とても綺麗だろうと思うけど、扱いが難しそうな感じwおんな太閤記。それは見たことがないです。興味はあるんですけどね。2018年の漢字、「災」になってしまいましたね。今年は何事もなく過ぎ去ってくれることを願ってやみません。なにはともあれ、今年はブログ更新が不定期気味になるかもですが、本年もよろしくお願いいたします






まず冒頭。
いきなり、ビートルズのジョン・レノンが殺された! というニュースから始まって非常に面食らう。ちょw金田一はどこへ行った?!

すると、このニュースを受けて、今は亡き名優・古尾谷さんが十数年前……ビートルズが流行っていた頃に遭遇した事件を回想するという形で、本編が始まります。

金田一とビートルズを絡めるなんて、すっごく斬新!

が、上手く絡められているのかと言えば……うーん((+_+))

というのも、本編に入った途端、古尾谷さんは完全に脇役に回り、そこまで出張ってこないのです。
おまけに、古尾谷さんは冒頭以降ビートルズのことは語らないし、他キャラもビートルズのびの字も語らないし、作中ビートルズの曲が流れるのは冒頭とラストシーンのみ。
(走る車中から「金田一さん!」と叫ぶ古尾谷さんに気付かず行ってしまう金田一……というラストシーンはかなり印象的でいいシーンでしたけど)

やたらとビートルズ出されても、それはそれで困るけど、ここまで少ないと、じゃあ何でビートルズと絡めたの?? と、思わざるを得ず……うーん。

ついでに言うと、古尾谷さんの本当の親って誰だったのかも謎。
結局最後まで明かされてなかったよね? 他にも、色々説明不足なことが多い。それに、

今作のマドンナポジであろう、双子姉妹の描写がおざなりすぎやしませんか? とか、
金田一と言えば装飾された死体だろうに、綺麗さは欠片もなくてグロいばっかりとか、
山に住んでるって野犬、どう考えても血統書付きのわんちゃんたちだろ! とか、

演出面でも首を傾げるとこが多く(人間の腕を咥えて走るわんちゃんシーンは好き★)……と、気になる箇所を挙げて行くときりがないんですが、それでも……私この映画、かなり好きです////(唐突な告白)

まず、犯人の背景が好み。
ああいうジキルとハイドネタには昔から弱いのよね。
というか、非常に切なくもある。

最愛の人と引き裂かれたショックで精神が分裂してしまったことも、
男を求めずにはいられない淫乱な女になったと言っても、本当に求めていたのはたった一人だけってことも…… 

かつて、逢引の合図だった鵺の鳴き声を聞いた途端、一目散に駆け出した姿は、おぞましくも切なくなりました。

「現代人が失ってしまったもの。静かで激しい拒絶だ」という言葉も、色々と想像をかき立てるし、鵺というモチーフの使い方も好き。


とはいえ、一番は何と言っても俳優陣。


まずは、今回初めて見た鹿賀金田一。

最初に鹿賀さんが金田一と聞いた時は、金田一より明智のほうが似合うんじゃ? と思ってぴんっと来なかったんですが、どうしてどうして。

いつもの、背筋を伸ばして颯爽と歩くスマートさはなく、ちょっと猫背でひょっこひょっこ歩く感じだとか(この時聞こえる下駄の音がまたいい味を出してる)
着ている着物のくたびれた感じだとか、どっか抜けたようなぽやんとした表情だとか
時折見せる冴え冴えとした鋭い表情とか

あの爆発
アフロヘア―はやめてほしかったという不満はあるものの、予想以上にいい感じでした。

てか、鹿賀金田一は仕草が一々可愛い!

切符失くしちゃって、着物や袴をひらひらさせるとこといい、
枕抱えて寝てるとこといい、
船から落ちないように、ずーっとマストにしがみついているとこといい、

こうなってくると、肩におっきな鞄下げて歩いてる姿まで可愛く見えてきて……なんだ、この可愛い生き物は(爆)

こんなに可愛かったら、推理らしい推理をしてなかろうが、死人出しまくろうが、超危険なとこにホイホイ一人で行っちゃうようなうっかりさんだろうが、何だろうが許しちゃうv(←ええ)

それから、志麻姐さんに仕える忠実な下僕の蓮司!

初登場時から迸る変質者臭もさることながら、姐さんとの間に流れるただならぬアブノーマル臭。そして、姐さんのためならヅラを被り白粉まで塗って女装し、山中を爆走する忠犬っぷりが素敵すぎる!
いいよ、蓮司! すっごく輝いてる!

が、それらを軽く凌駕するのが、我らが志麻姐さん。

もうこの映画、志麻姐さんの映画と言っても過言ではない。

初登場シーン。
本当にここは印象的。小説の中にいた美人がすっと目の前に浮き出て現れたような感じに、息を呑みます。
その後も、マドンナに使うべき美人描写さえも全振りしたかのように、出てくるたびにその美しさにうっとり……が!

ここで終わらないのが志麻姐さんのパないところ。

まず、ほんの小手調べとばかりに、おさげ姿の十代演技を披露

その後、好きな人と無理矢理引き裂かれたショックで、二重人格になっちゃった。
普段は清楚で貞淑な妻「巴」だけど、ふとしたきっかけで男を求めずにはいられない淫乱狂女「ふぶき」になり、用済みになった男は皆絞め殺していたということが判明。

直後、赤い口紅をしたことで「ふぶき」スイッチON!

ここから、志麻姐さんの独壇場!

まず、獣のようなうめき声をあげて、世にも禍々しい自/慰をおっぱじめる志麻姐さん!

その光景を娘に見られて、「真帆(娘の名前)……真帆……待ちなさぁい……」と、薄ら笑いを浮かべながらおぼつかない足取りで、娘を追いかけるホラーすぎる志麻姐さん!

嗤いながら娘を絞め殺そうとする志麻姐さん! ついでに、夫ともう一人の娘も殺したシーンもフラッシュバックさせちゃうぞ!

自分が絞め殺した双子の赤ちゃん骸骨を、二十年ぶりに戻って来た恋人に見せて、
「ほら見て。あなたとあたしの赤ちゃん。太郎丸、次郎丸よ。あなたとあたしが永遠に離れないように、腰の部分がひっついて……うふふ、触ってやって?」

「(自分が今まで殺してきた男たちの躯を指差して)見てみんさい。楽しいお芝居が始まるんよ。ちっとも寂しいことないんよ? だから……あなたもこの子らと一緒にいてやって?」

と、楽しげに首を絞めてくる志麻姐さん。


双子の赤ちゃん骸骨を木っ端みじんにされたことで狂乱。
「太郎丸次郎丸太郎丸次郎丸太郎丸次郎丸」と叫びながら髪を振り乱して駆け出し、そのまま奈落の底へ落ちていく志麻姐さん。

もう、どれもこれも圧巻。
ここまで恐ろしくも美しい狂/女を演じられる女優がいようか!


志麻姐さん大好きの私にはもう、たまりませんでした。
最高や……最高やで、姐さん!


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